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表題作ラブストーリーで会いましょう 下

上芝駿一,編集者
庭中真尋,作家

その他の収録作品

  • 恋人で会いましょう
  • ラブストーリー依存症
  • ラブストーリーで行きましょう(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

担当編集の上芝と人気作家の庭中は、作品のため「デート」をするうち、恋していることに気づくが、気持ちはすれ違い…!?
出版社より

作品情報

作品名
ラブストーリーで会いましょう 下
著者
砂原糖子 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
ラブストーリーで会いましょう
発売日
ISBN
9784344817111
3.5

(41)

(9)

萌々

(11)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
142
評価数
41
平均
3.5 / 5
神率
22%

レビュー投稿数10

ちょっと前向きにしてくれる話

 上下巻の下巻です。
 上を読んでから読んでください。

 編集者の上芝駿一は、人気恋愛小説家・庭中まひろの担当になる。
 まひろは、上芝が担当になってからというもの、自分のペースを乱されることにイライラすると同時に、複雑な感情が生まれていることに気がつき、恋をしていることを自覚する。

 シナリオの通りとはいえ、キスも交わした二人だけれど、お互いに役柄なのかそうでないのか、自分の気持ちも相手の気持ちさえわからずに、すれ違ってしまう。
 そんな時に、上芝の望んでいた部署への異動が決まってしまう。
 お互いに、喜びたいのにそれだけの気持ちだけではなくて……という話でした。

 最後には、まさかの「親のコネ」まで引っ張り出してきた上芝の寄りきり!
 二人のその後と、気になるホモのお隣さんの話まで収録されていて、とても楽しい作品でした。

 欲を言うならば、上芝の同僚のお二人さんの話も読みたいところなので、欲張りですね。

 変わっていくことが嫌ではないなあ……とちょっと前向きにしてくれる話ではあるので、読んでよかったなあ……と思います。

2

担当編集者×作家、のその後

上巻で自分自身の気持ちに気づき始めた上芝と庭中が恋人になるまでが描かれた下巻です。本編の他に、二人の後日談が二篇と、本編に登場した「ホモの隣人」こと八川クンの最後の恋…になりそうな恋のお話が収録されています。

上芝と庭中のお話は、特にお互いの気持ちが繋がる展開はロマンティックで良かったものの、既定路線というか収まるところに収まったなという印象で、八川クンの短編のほうが私は好きでした。短編ゆえにあっさり気味ではありましたが。

数年を経て、自然体へと変化していく庭中の様子に和みました。

0

お隣さん

下巻になってもお互いすれ違ってばっかりのカップルです
攻め様はいまいち踏み込めない感じだし・・・それはそれで
受け様の行動が読めないし言葉のすれ違いがあるからですが

受け様はもどかしいぐらい恋愛下手だし言葉足らずで
外で自分でタコ焼きを泣きながら食べてるシーンはギュっとくるものがありました
最終的にはいちよう思いは通じるのですが
受け様の恋愛下手のおかげ様でこれから色々ありそうな感じです

今回あとは、メインカップルの受け様を振り回す!?まあ良い助言をしてくれた
茶髪ホモ君のお話よかったです!
チャラチャラしてるのも寂しさの裏返しのようで
真面目そうな相手が見つかって一安心です

2

隣のアパート効果


下巻の何が良かったって、『隣のアパートのホモ』こと八川のSSが収録されていたことです。
そこなの?と思われるかもしれませんが、若干上下巻で出すにはストーリーが薄いかなあと感じ、途中で飽き始めてしまったからでした。
このSSが入っていたために、中立ではなく萌にいたしました。

上巻と同様に、攻めは担当編集者の上芝。
受けは恋愛小説家の庭中です。

上巻では良いところで終わっておりまして。
庭中は不器用だけれど、自分の計画行動に支障がでてしまうほどに上芝に惹かれてしまっているんですよね。
隣のホモ、八川のこともいつの間にやら受け入れていて、成長したなあと子供を見るような気持ちで読みました。

庭中はあまり好きなタイプの受けキャラでないのですが、マリモがね。
うん、マリモストーリー(?)が良かった。
笑っちゃいましたよ、どこまで天然でものを知らないの?って。
多分、かなりの人が一度くらいはお土産でマリモは飼ったことあるのでは?
うちにもあったなー、マリモ。
最後にどうなったかは覚えていないあたりは、わたしも庭中のこと笑えないですが(苦笑
この辺りのストーリーは、実際に読んでお楽しみ下さいませ。

1

マリモが死んだ!
これが可愛くて仕方なかった(ノ∀`*)ンフフ♪
攻から貰ったものであり、会う口実に・・・・
予定にない行動が増えていく。
なによりも、自分の気持ちを自覚してから~のうろたえ具合諸々
なによりも、攻のことを考える時間を作るとか突飛なアイデア
なんなのよwなトキメキポイント多かったです。

あんがい、アッサリくっついちゃったかな~な部分はあるにせよ
可愛く、読んでいて心地よい作品でした。
人が、好きの気持ちで変わっていく様子を読むのは好きです。
結果的にあんまり変わってない部分も(笑)なところもなきにしもあらず

隣のホモこと、八川の話。
これも案外あっさりくっついちゃったな~な部分ありきですが
これはこれで可愛かった。
「後悔は死ぬ前にちょっとだけ」よく使われる言葉ではありますが
理想はそうですよね。それができたら苦労しないんだけどな。。。。。

1

ううーん

最後の最後まで、モヤモヤとした気持ちのまま読了しました。
どうしても最初に感じた違和感を拭えなかったです。
一つ目の違和感は、この受けに、読者から圧倒的な指示を得られるような恋愛小説を書けるとは思えないこと。
二つ目の違和感は、ここまで変人な受けが、簡単にガチガチのルーチンを変えたことに違和感が。
エッチの場面でも我流を貫く変人ぷりは好きだったんだけど。

もう一つのカップルのほうが好きでした。
どうせならこっちのカップルの初エッチを書き下ろしで読みたかったな。

0

やはり絵がイマイチ

メインの二人は、最後まで絵があっていなかったですね。
残念。
脇キャラたちの話のほうが、まだ絵はあっていたかもしれません。

変人好きで、アホの子受けが好きなので、脇キャラの話は好きです。
アホすぎて痛々しいけど、このへんまでは、なんとか許容範囲でした。メインの変人受けも痛々しいけど、幸せになってくれてよかった。

返す返すも、せっかくの文庫版なのに、イラストがどうもしっくりこないのが残念でした。

0

脇カップルに萌えました………

マリモが水死(笑)で動揺する庭中。
たこ焼きを食べながら涙する庭中。
庭中のためにクルーザーをチャーターしちゃう上芝。
そんな二人が可愛すぎて、ニヤニヤ笑いが止まりませんでした!!

特に恋を知った庭中のとんでもないデレっぷりがたまらなくて。
天然で殺し文句をさらっと口にしてしまう彼に、上芝共々メロメロです。

しかし今回の下巻では、とんでもない番狂わせというか。
伏兵がいました!
『ラブストーリー依存症』の三角×八川です。
ぶっちゃけ本編の上芝×庭中よりも、
私はこちらの脇カップルに盛大に萌えてしまいました。
「隣りのアパートのホモ」に、こんなに切ない恋物語があったとは。

幸せになりたいとただ思っているだけなのに、いつも上手くいかない。
傷ついた心を抱えて寂しく生きてきた八川が、やっと出会えた王子様。
幸せの予感を感じる八川の姿に胸が熱くなりました。

1

大団円、でもやっぱり不思議ちゃん

庭中が自分の気持ちに気付いたものの、気まずくわかれた二人のその後は・・・

もともと他の編集部を希望していた上芝に、転属の辞令が下りて、庭中の担当も降りることになり、連載が終了するまではきちんとシナリオどおりに役を演じようとするものだから、余計に複雑になってしまって・・・

で、グッジョブなのが“隣のアパートのホモ”八川くんです。
先生の背中を押してくれてありがとうね。やっと素直になれた二人なのでした。
めでたしめでたし。

以下、番外編。

【恋人で会いましょう】にと~ってもいい台詞が出ています。
『なんで性格は変化球なのに、言葉だけ直球なんですか』
ひねくれた誘い方をした庭中に上芝が言った言葉です。
庭中のキャラを的確に捉えたセリフでした。
で、どんどん普通の人に近づいてきた庭中なのでした。未だにちょっと変だけど。

【ラブストーリー依存症】は、
なぜかホモに生まれついちゃった八川くんの、明るくて哀しいホモ人生と、やっとめぐり合えた大切な人のお話です。
恋愛依存症気味の八川くん、自分に正直になれるって生きやすいよね。三角くんに会えてよかったよかった。

書き下ろしが【ラブストーリーで行きましょう】。
二年半後の二人ですが、それ程変わっていないような・・・でも、上芝×庭中カップルも三角×八川カップルも幸せそうでよかったよかった。

0

恋の力は偉大です☆

庭中は、大人気の恋愛作家。
作品の中では恋愛のなんたるか、人物達の恋愛の感情を高らかに語っているにも拘らず
自分の恋愛はというと、付き合った人もいないし童貞で、しかも神経質で不器用というギャップです。
物語の中の二人なら、自分の頭の中のフィクションだから総てが自由、
でも現実の相手となると…自分の思いどおりに行かないし、
第一自分がどうしたいのかよく分からないしで、とても参ってしまっている模様…。
創作のために恋愛シュミレーションの相手をしている編集・上芝にいつしか本当の恋をしますが、
作家のくせに言葉が足りないし、態度も誤解を招きがちで上手くいきません。

でも不器用さが可愛いんですよね…。
恋をして狂い始めた自分の「予定」たちのために、
一日の日課の中に「上芝を思う時間」を入れたときはもう…なんて可愛い人なんだと思いました。
現実の恋愛は、こんなに苦しい。
それを知った庭中は、ただ思うという道を選ぼうとしますが…
彼に助言をしたのは、隣に住むホモな男の子…が読んでいるという、大好きな作家の本の内容。
作者は、庭中まひろ。

「秘めた片恋なんて、自慰をしてるようなもんだわ。私は恋がしたいの。彼に愛されたいの。
 たとえそれが報われなくても、後悔なんてしない。後悔なら命が尽きる瞬間にちょっとだけすればいい」

もちろんこれは、庭中の作中での女の人の言葉で、
実際の恋愛では誰でも、そんな格好良いことを言う強さもないし、
格好悪くなると格好悪いままで、小説のようにその格好悪さが格好良くなったりもしない。
でも最終的に、自分を一番励ましてあげられるのは自分だし、
頑張ろうと思うのも、頑張るのも自分です。
庭中は脚を踏み出します。そして、上芝も時を同じくして、歩み寄ります。
お互いに思いあっているにも拘らず何故かすれ違う二人は、
相手の気持ちだとかこれからのことだとか…考えすぎてしまったことは捨てて、
やっと心と通わせることができました。
ほんとうによかったです…。

0

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