表題作 VIP

久遠彰允 → 三宅健太

柚木和孝 → 神谷浩史

その他キャラ
上総朋之[鳥海浩輔]/ 宮原肇[平川大輔]/ 幸村聡[古島清孝]/ 由香里[安田未央]/ 嶋田[うすいたかやす]/ 仁科[高田べん]/ 砂川[喜多川拓郎]/ 川原[内田大加宏]

あらすじ

高級会員制クラブ「BLUE MOON」。国やビックビジネスを動かすVIPの集う場所。今そこで、決して相容れない世界に生きる二人の男が、7年の時を経て再会しようとしていた『これからは俺が守ってやろう。その代わり、二度と逃げることは許さない』人生でこれまで、二度逃走した。一度目は、17歳の春に両親から。自分が『家族』から排除される存在であることを突きつけられ、家出をした。二度目は、その半年後―。降りしきる雨の中、家出して街をさまよっていた自分を拾ってくれた男との、たった半年限りの生活から。すべては7年前。雨の日になると必ず思い出す男、久遠彰允。「俺を拾ってくれたのはなんで?」「ほんの気まぐれだ。―そのうち使えるかもしれないだろう?」たった半年の生活。和孝は久遠から教えられた。他人の肌の温もりが心地よいことを。それは生まれて初めての感覚だったのだが…。時は無常にも、冷徹に終わりを告げる。久遠の真の正体―それを知った瞬間、和孝は再び逃走した。何かに追われるかのように……。過去の亡霊が、雨とともにやってくる―「修復する気はあるか?」

作品情報

作品名
VIP(1) ブイアイピー
著者
高岡ミズミ 
イラスト
佐々成美 
媒体
CD
作品演出・監督
鈴本雅美
音楽
宮本空
脚本
中山瑞季
原画・イラスト
佐々成美
オリジナル媒体
小説
メーカー
サイバーフェイズ
シリーズ
VIP
収録時間
78 分
枚数
1 枚
ふろく
なし
発売日
3.7

(18)

(5)

萌々

(5)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
67
評価数
18
平均
3.7 / 5
神率
27.8%

レビュー投稿数5

この時期の神谷さんの良さを堪能できる

25歳ヤクザ×17歳家出少年→7年後に再会。
全編通して薄暗く緊迫感がある。

この時期の神谷さんの良さを堪能できる。
丁寧に機微を掬う豊かな感情表現。キャラの表情が完璧に浮かぶ。
憑依芸ですね。

細く凛とした声が、毛を逆立てた猫のよう。
意地を張り、過敏な感情を揺さぶられる様が手に取るようにわかる。

17歳時の犯され感(抵抗せず屈服せず)が異常。
再会後の絡みは濡れた声が切羽詰まって上擦る。
上手いんだよなあ…。

久々に聴き返して、神谷さんがあの立場にいる理由を改めて知る。

原作は、05年から10年かけて9巻まで出ている。
CDは3枚(3巻)まで。
「シリーズものは1が良い」と言うが、これも1が一番面白いと思う。
1枚にBLCDの醍醐味がよくまとまっている。

1

モノトーンなドラマ

原作既読。
う~ん、コレは賛否両論あるっていうよりも、原作の難しさが出たドラマ。
原作そのものも、予想不可能なドラマチックさはなく、
ストーリーラインからすればむしろBLテンプレ、ヤクザBLでもないし、セレブものでももちろんない。
押したり引いたり、へんな駆け引きをしながらすすんでいく大人同士の話で。
じゃあどこにウェイトかかってんのよといったら、あやしげ~でアダルトな「空気」なんですよ。

そういう空気感はそこそこ出ていたかとは思いますが、
とにかく久遠(三宅さんです)が何考えてるかわかんない無口なタイプなんで、
言葉の行間をどうかもすかに興味あったんですが、
行間がまんま空白で、原作を超えた解釈ではなかったです。
三宅さんには大変失礼ながら、森川さんや三木眞一郎さんあたりなら
まったく違う久遠になっていたんじゃないかと思わなくもない。
ただ、決して悪いわけではない。原作に忠実だっただけです。

一方、18歳の少年・聡(古島清孝さん)、大健闘です!
この少年については原作の文章とイラストレーションのイメージがえらい違ってたんで
気になってたんですが、ドラマCDでは幼すぎずかなりよかった。
「コルセーア」でもハロルド役をなさっている古島さんですが、少年声がうまいんですかね。

2

久藤さ~ん!

原作既読です。
まず、脚本がいいな~と思いました。
原作と比べると、ストーリーの進行が所々順番入れ替えているんですが、違和感なくすっきり聞けましたし、そっちの方がいい感じが出てたと思います。
そして、攻めの久藤さんの声ですが、すごくかっこよくて怖くて、でも和孝には時折優しくて!!(萌!!!)
そういう優しい声の時には、「あ~もう~、これ、和孝をすごく好きじゃん!」っていうのが伝わってきました。
和孝のツンデレ具合もよかったです。原作とイメージがよく合ってる気がしました。
脇キャラの上総と宮原もキャラのイメージがよく出てたと思います。

2

息苦しい世界観

原作未読。全編シリアスで、あまり明るい話ではない。

三宅さん演じる久遠さんの威圧感が凄い。怖い人だ、と毎回思わされる。だけど、神谷さん演じる和孝と会話しているときは、何故だか台詞の端々にエロスを感じさせる。受け取りようによっては棒に聞こえるかもしれないけど、個人的にはかなり好き。
久遠に反抗的で絶対に屈しないと突っ撥ねる和孝は、なんとなく幸薄そうで、それが妙に色っぽい。作中久遠さんとの出会いで幼い青年を演じるシーンがあるけど、今と比べると断然自然で聞きやすい。
出会って直ぐの頃、久遠さんのこともヤクザのことも全く知らない、無垢な子供の和孝と、今も昔も変わらない大人の久遠さんと、そんな過去の二人のやり取りは、そこはかとなく背徳感を漂わせていてそれがたまらなかった。
ただひたすら久遠さんを遠ざけようとする和孝の辛い心情が続き、久遠さんの心情はほとんど語られないけど、和孝へ投げる一言一言が重く、異様なまでの和孝への執着を感じさせる。久遠さんの心の内を見えそうで見えない塩梅でちらつかせるのがいい。
ストーリーに関してはあまり深く考えない方がいいかもしれない。じめっとした湿っぽくて薄暗い「雰囲気」に浸りきれれば、存分に楽しめると思う。

好き嫌いが別れる作品かな、という印象。
数ある神谷受の中でもあまり聞かない受だったような気する。
個人的にはかなりお気に入なので、練り込まれたシナリオやCDのクオリティを求めない人には一度聞いてみて欲しい。

1

文句なく面白かったです

文句なく面白かったです。
まったく期待してなかったんですが、ストーリーの中にがっつり引きずりこまれて聴いてしまいました。
やくざモノだし、女性との絡みのシーンもちょっとあるし、濡れ場は薄めだし、趣味の分かれる作品だろうなとは思いますが、非常に私好みでした。
やっぱストーリーがきちんとしてるドラマCDが好きだなァ。

攻めは三宅さん。
フリトではヘタレキャラでいじられキャラの可愛い三宅さんですが、お話の中では硬派で怖いヤクザ屋さん。
いかつい声、いいですねぇ。三宅さんの本領発揮って感じ。
ヤクザ声のなかに仄見える色気がたまりませんです。

受けは神谷さん。気の強いツンデレ受けです。
幸薄そうな声を出されてましたw
こちらも泣き演技で本領発揮。私のサド心が刺激されました。萌えました。
神谷さんは本来はドSだよね。たぶん。

いい作品をありがとうございました。

1

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