兄さんが好きすぎて おかしくなりそうなんだよ

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表題作閉ざされた常世

昭宇 ヤマヒコに選ばれた異母弟
楓 村の神子に選ばれた異母兄

あらすじ

「神子は閨においてヤマヒコに隷属するもの」古き因習が支配する寒村で生まれ育った兄弟、楓と昭宇。昭宇は、村の神子に選ばれて以来、自分を冷たく拒絶するようになった異母兄の楓に憤り、昏い情念を募らせていた。そんなふたりの運命は20年に一度の大祭を前に狂い始める。神子と対をなし、その身体を思うがままにできる存在「ヤマヒコ」に昭宇が選ばれたのだ。昂ぶる感情のまま、復讐のように兄を犯す昭宇だが、楓の真実の想いと、自分たちを待つ残酷な村の掟を知って…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
閉ざされた常世
著者
西野花 
イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829624586
3

(5)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

萌えた

楓に萌えました。

昭和30年代で時代設定が若い作家さんにはいろいろ無理があったかもしれませんが
ファンタジーの世界なのでOK

鳥居にしばりつけてのプレイ。

鼻血モノです。

この二人がどうなったかはその後の想像ですが、
楓ちゃんには巫女つづけてほしい・・。

1

兄さんをこんなふうにできるなんて…

昭和30年代の村の神子に選ばれた楓(受)とその異父母の弟である昭宇(攻)のお話。
異母兄弟ものです。
お互いに魅かれあっているのに、気持ちを抑えてきた兄弟が運命に流されて~キャー萌えますね~エロ多しです(^・^)。

仲の良かった兄が村の神子に選ばれた後、自分を拒絶するようになり耐えられず東京の大学に進学した弟が4年ぶりに地元に戻った時から話が始まります。

20年に一度の山鎮祭の準備のためにお社に籠って過ごす楓に会いに行く昭宇は、仲の良かった時に戻れるかもと期待するが、楓は冷たい態度を崩さない。
失望と寂しさにお社から帰る昭宇は、神子の番(つがい)であるヤマヒコに選ばれた紀一が楓を抱いているのを覗き見てしまう。

そして、その時に楓に対する自分の気持ちに気づいて…紀一に嫉妬し、自分を選ばなかった山々に「…もし自分を選んでくれたら、この命がつきるまで信仰しよう…だから俺をえらんでくれ…」と思いのたけをぶつけ、その翌日にヤマヒコである紀一が山の事故でなくなり…昭宇が新たなヤマヒコに選ばれる。…山茶花が咲くんですね~。

神子とヤマヒコは番であり…神子は床においてヤマヒコに隷属されるもの…。
昭宇は、今まで抑えてきた思いのたけをぶつけるように楓を抱きます。

でも、神子とヤマヒコの1番の役目は子を成すことであり、子ができなかった神子には、残酷な掟があって、それを知ってしまった昭宇は、楓に一緒に逃げようといいますが、楓は拒否し、村のため…それは昭宇のためであると、自分の神子としての役割をまっとうしようとします(T_T)。

楓を想う昭宇と昭宇を想う楓の気持ちが切ないです…。

子を成すことのできない楓が神子に選ばれたことには策略があったり、先々代のヤマヒコがからんできたりとお話は進んでいきます。

でも、最後はわりとあっけなくまとまります…それで良いの…長年続いてきた伝習がそれで…村の人は全て納得するの~と思ったし、昭宇と楓は、村を捨てて新天地で幸せになって欲しいと思ったけど…昭宇をヤマヒコに選んだのが、山神様ならそんな終演で良かったのかもしれません。
昭宇は、命の尽きるまで山神様を信仰すると誓ったしね~(>_<)。

3P・複数が苦手な私が、西野先生の本の中で安心して読めた本です。読めて良かった(^-^)。

2

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