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表題作花嫁宣言

佐枝一馬・ヤクザの組長の息子でダブりの高校二年生
蔦田勇紀・着任先の廃校で失職し臨時の産休教師に

あらすじ

本当は小学校の先生になりたかった蔦田勇紀は、だがしかし臨時の産休教師として私立の高校に赴くことに。新学期初日、受け持ちクラスの生徒で何かとよくない噂のある佐枝一馬に「恋人になってくれ」と突然頼まれる。聞けばヤクザの組長である父親が勝手に決めた許婚と結婚したくないための偽装恋人関係ということで、可愛い生徒の頼みならばと真面目に勉強することを条件に引き受けるが…。
(出版社より)

作品情報

作品名
花嫁宣言
著者
火崎勇 
イラスト
城たみ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルス
発売日
ISBN
9784778109011
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

お芝居だったはずなのに

今回はヤクザの組長の息子でダブりの高校二年生と
攻様の学校に産休教員として着任した新人教師のお話です。

攻様に頼まれた仮恋人が本当の恋人になるまで。

受様は大学卒業直前の三月に、
就職予定の公立の小学校から
廃校予定になったからと採用を取り消され、
新たな勤め先探しを余儀なくされます。

しかし、
押し迫ってからの職探しは困難を極め、
短期でも契約でも一般の会社でもいいと
いよいよ受様が腹を括った時、
三人いる兄の長兄の義父の伝手で
ある学校の産休教員を紹介されます。

紹介された学校は
伝統も有る中高大の一環の私立佼で
お金持ちの家の子が多くのんびりした一方、
不良ぽい子がいたり、

大学があるのに優秀な子は外部受験したり
運動部も国体にいく部も有るけどピンキリと
良くも悪くも中庸な学校です。

幸いにも受様のアパートから近く、
何より念願の教職で有る事は良いのですが、
求職先は高校だったのです。

可愛い生徒を受け持つ事が希望だった受様には
自分と同じ目線の高校生を教えるのは
ちょっとどころでは無く戸惑いが有りました。

しかし、背に腹は代えられず、
受様はありがたく話を受ける事にします。

早速、引き継ぎで産休に入る先生と面談すると
彼女に代って2年生の担任になるとの事。

基本エスカレーター式なので受験の心配は無く、
何かあったら学年主任を頼れば良いとの事ですが、
担任クラスに一人、
要注意人物がいると言うのです。

その要注意人物こそ今回の攻様になります♪

攻様の父親は地元では有名なヤクザで
本人は中学の時に入院してダブり。
彼女曰く、
頭は悪くないはずなのに授業にはあまり出ず、
クラスに馴染まず態度も悪い不良だと言うのです。

どうも攻様がいる為に
新人の受様がクラス担任になったらしい裏事情が
彼女の話に見え隠れします。

受様としてはまだ問題を起していないなら
生徒は信用すべきだと思うのですが、
経験も無く臨採の受様では説得力は無く…。

桜も散った始業式。
なれないスーツに身を包んだ受様は
担任になる38人の生徒と相対します。

その中で一人
驚いた顔をした男子生徒がいたのですが
彼が件の攻様でした。

初日は各種プリントの配布して
席順や委員決めたりと慌ただしく過ぎ、
トラブルも無く済んだ事に
意気揚々と学校を出た受様ですが、

校門を出た所でいきなり
攻様に腕を取られて引き止められます。

しかも攻様の要件とは
婚約話を進めている父親への抑止の為に
攻様の恋人のふりをしてくれないかと言う事で?!

親父の事は嫌いじゃないが跡は継ぎたくない。
親が勝手に決めた相手とも結婚したくない。
仮でも女が相手だとこれ幸いと結婚されられる。

だから
「先生」に「助けて」欲しいという攻様に
芽生えたばかりの教師愛が湧き上がった受様は
恋人役を引き受けるのですが
担任教師と生徒でこんな約束をしても大丈夫なの?!

実は攻様は受様を過去に見知っていて
偶然にも再会した受様が条件的に好都合だったので
恋人の芝居を持ちかけたのですが、

協力する代わりに攻様に学生としての本分を
と言った受様の言質を取って
受様の自宅で勉強を見てもらったり
食事を作ってもらったりしているうちに
天然ながら熱血な攻様に惹かれていきます。

そんな攻様の巧妙な絡め手に
受様も徐々に絡め取られていくのですが、

受様の友人に嫉妬した攻様が受様を襲ったり
攻様の婚約者が登場で受様が誤解したりで
それぞれに嫉妬したり誤解したりと
なかなか落着かない展開です。

でも火崎作品はハッピーエンドがお約束♪
最後に攻様が過去の出会いと絡めて告白するまで
ハラハラしつつ、大変楽しく読めました。

先生と生徒とは言え、
攻様はダブりで受様は新卒なので
実際の年の差は四つだけ。
あと1年で攻様が卒業したら
結構良い感じのカプになりそうな二人でしたね。

今回はタイトルの「花嫁」繋がりで一作、
火崎勇さんの『花嫁の品格』をお薦めします。
こちらは秘密というより誤解が満載なので
解けるまで結構ドギトキな一作です♪

1

ヤクザの息子なのに何時の間にやら、優等生に?

普通ですね~・・最初の方は結構ポンポンとお話が進んで結構面白かったです・・・
熱血教師そのものの言い回しで、キャラ的には好きな受けですね・・で、相手は年下のもちろんクラスの受け持ちの生徒。しかもヤクザの息子という設定なんですが、蔦田センセーはあまりその事に拘りはないみたいなので、その辺がいいキャラですね。で、佐枝のに頼み事をされるんですが、その頼みが「恋人になってくれ」って事なのです。許婚と結婚したくない!と言う理由なんですが、蔦田センセーは色々と条件を出してあっさり承諾します。

毎日夜に勉強と蔦田の手料理を食べに佐枝はマンションにやって来ます。その時間が蔦田にとってだんだんとっても楽しい時間で、佐枝が来るのを心待ちにする様になります・・

でも、ある日蔦田の友達が遊びにきて蔦田の家でご飯食べてお酒を飲んで帰って行くんですが、それを見た佐枝君は何故か?怒って蔦田を犯してしまう・・

そこからは・・結構イロイロあって・・書いちゃうとネタバレ?・・そう今回はこれ以上はネタバレはしないつもりなので・・・

結局は恋人同士になるんですが・・今回のお話は結構蔦田の性格が真面目で熱血で、あまり攻めの佐枝のキャラがイマイチ目立たなかった・・・なぁって言うのが感想ですね・・せっかくのヤクザの息子で生徒という設定なのに、ちょっと勿体無い気がしましたね・・もっとなんだろ?ヤクザの息子らしくデ~ンと色んな事をやらかしてしまうとか、もっと強引に傲慢な態度を取るとかっていう手もあたんじゃなかろうか?

なのに、佐枝は偽装恋人関係を引き受けてくれた蔦田との約束を守って、勉強はちゃんとして学校にも毎日行く!!という優等生ぶりを発揮してましたね・・・なんだかんだと言っても高校生?子供?先生の事がそんなに好き?と感じてしまいました・・・

ていうか、今時いないぞ、こんな先生・・・ヤンくみじゃないんだから・・と突っ込みたくなりました・・・

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