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表題作地獄めぐり 下

閻魔
二代目閻魔
緒野瀧群
地獄で働いて1年になる人間

その他の収録作品

  • 地獄めぐり
  • 考えめぐり
  • 花色めぐり
  • 泰山府君王のプチ講座!
  • めぐりめぐる
  • あとがき

あらすじ

役所に勤務し、週三日地獄へ出向している緒野瀧群は、地獄に通ううちに閻魔王と惹かれ合い、いつしか体の関係をもつようになる。しかし、閻魔が緒野の想い人であった恩師に、地獄行きの判決を下したことで、その関係に亀裂が走り――!?

作品情報

作品名
地獄めぐり 下
著者
九重シャム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス リンクスコレクション
シリーズ
地獄めぐり
発売日
ISBN
9784344818866
4

(30)

(13)

萌々

(6)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
122
評価数
30
平均
4 / 5
神率
43.3%

レビュー投稿数12

生まれ変わって会いに行く!

閻魔の人間の時から閻魔になるまでの出来事が明らかになります。
そんな辛いことが…。大切な人を…。しかも母親が…。そして自分も…。

そしてなんとなんと、緒野はその大切な人の生まれ変わりだったとは!

二人は本当の意味で結ばれ閻魔は緒野と同じ時を過ごすために人に生まれ変わり。

会えるかどうか、同じ時に生まれられるかわからないのに。

ですが!無事に会えて。しかも緒野が渡した折鶴を持って拾われたようで。
運命を愛で越えてきたのかな。

恋に落ちる二人。彼に閻魔の影を探してしまう緒野。でも代わりでもいいって彼が言ってくれて。そこまで緒野を!
今度こそそばにいる約束が果たされそうですね。

0

巡り会い

【2代目閻魔様×公務員/初代閻魔様×明王】の2CP

大いにネタバレを含みます。
■地獄めぐり/考えめぐり■
閻魔(2代目・人間の時の名前は寿)✕緒野 瀧群(公務員・地獄担当)

役所に勤務し、週三日地獄へ出向している瀧群は、地獄に通ううちに閻魔王と惹かれ合い、いつしか体の関係を持つようになる。
しかし、閻魔が瀧群の想い人であった恩師に、地獄行きの判決を下したことで、その関係に亀裂が走り?!

やっばい、これすっごい切ない。
まさか二人がそんな縁だったなんて…。
正直ここまで繋がってると思ってなかったからびっくりしました。
でも…だからこそ、閻魔(寿)の閉ざされた心は瀧群にしか開けないんだって思わされました。

寿が人間の輪廻に戻る…赤ちゃんとして新たな人生を歩むとこから始まると思っていただけに「そこに戻るんだ」と感じました。
でもそれは不満から思ったんじゃなく、心にすとんと落ちてくる感じ。
記憶はなくても瀧群のいる現世で巡り合ったことに明るい未来を期待(*´▽`*)

ってか、まめちゃん可愛い((o(。・ω・。)o))

■花色めぐり■
鸞(初代閻魔)×烏枢沙摩明王

天道と地獄道で分たれた鸞と烏枢。
数百年後、人手不足の地獄に交代制で手伝いをすることになった烏枢。
そこには昔と変わらない鸞がいたが、自分の知らない一面に寂しさも覚える。
担当交代前に思い出を作りたいと願ったが…その代償は想定よりも重くて…。

数年後に寿と瀧群が巡り会えたのは、やっぱ烏枢さまが小細工してくれてたからなのか…感謝です。

寿が地獄に来たばかりの頃や、牛頭馬頭の2人の誕生とかも描かれています。
表題作で人間として奉公していた頃よりも寿が幼く感じられるのが切ない…母親があんなんだったばかりに幼くして家計支えてたから…(´・ω・`)

■めぐりめぐる■
脇坂 治鶴(寿の生まれ変わり 23歳)×緒野 瀧群(公務員・地獄担当 28歳)

表題作の書き下ろし。
再会後の話。

寿を思い出す青年に戸惑う瀧群、自分ごしに誰かを見ているって気付きながらも瀧群に近付く治鶴。(ってか思いっきり寿って何回も呼ばれてるし)

鶴の小道具やばい!
表題作ですれ違い発生時に瀧群が寿の元に置いてきた鶴。
千羽折ったんだと思ってたんですが、出会ってからの日数分だったんですね。
これ、捨て子だった治鶴のもとに置いたのって…やっぱ烏枢さまなのかな…。
もう間違いなく治鶴=寿だって瀧群の中で繋がった時がもう…。・゚(´pωq`)゚・。

幸せになって下さい。

1

また来たよ…

大波が…ダメだ、やっぱりやられてしまうんだな…
まぁ、私がこの作品で扱われているテーマが好きなので余計なのかもしれません。
文学や物語のテーマとしてはとてもロマンがあって、壮大なテーマです。
ストーリーについては一切説明しないつもりです。読まれる方に、何も知らない状態でたくさん驚いてほしいから。
好きな作品ほどネタバレはしたくないんです(笑)。
この作品、ドラマCDも合わせて大好きなんですが、実は他のお気に入り作品と比べるとそれ程回数は読んでないんですよね。
なぜか?…それは必ず感情が大きく揺さぶられてしまうから。
小さなピースが一つ一つ繋がって、最後に全部埋められてしまう様は秀逸だと思います。
お話を並べる順番に至るまで素晴らしい。

3

上巻とは打って変わって切なさ全開です

思い描いていた続きとは異なり、急速に引き込まれ、何故タイトルが「地獄めぐり」なのかじわじわと染み込んできます。

細々とした設定に苦戦した上巻がきちんと活かされ、二人の役割の重さにやりきれなくなりました。

閻魔が知っていて目を背けた罪悪感に、何もかもを放棄してしまった事を知った滝群。
本来の輪の中で幸せになるべき人が幸せになれる為にと、心の寄り添った二人のとる道に潔さを感じます。

そして離された手が再び繋がれる。
おとぎ話のような奇跡にほっとするラストでした。

他「花色めぐり」
本編で背中をおした烏枢さまと初代閻魔王となる鸞とのお話。
閻魔が拾われた経緯、2人の道しるべとなった理由が描かれ、そしてこれからの地獄がささやかに幸せに色づいて穏やかに心が満たされます。

書き下ろし「めぐりめぐる」でほっとした奇跡の続きが読めて、滝群の葛藤を打ち消す優しい逸話に心置きなく本を閉じることが出来ました。

2

何度でもめぐる魂の奇跡

ついに、閻魔の過去が語られます。
人の子であった閻魔がなぜ鬼となり、閻魔となったのか。
彼の魂がなぜこの地獄でこのような形で罪の贖いをすることになったのか。

400年前のこと、閻魔は子供の頃にある罪を犯しました。
その頃閻魔は「寿」と言う名でした。
仲の良い友達・伽世という子がいたのですが、その子は自分の母親によって殺されたのでした。
母親は伽世を誘拐して、身代金を要求し、男と一緒になろうとしていたのです。
それを知った寿は、母親を殺して、自分も自害をしたのでした。
伽世に申し訳ないと思いながら、罪を犯したのでした。

寿の魂は地獄に流れつき、一代目閻魔に拾われます。
そして一代目閻魔の思うところあって、寿の魂は地獄で二代目閻魔となるべく育てられるのでした。

そんな閻魔の過去を知った瀧群は、鬼に人の心は分からない!と暴言を吐いたことを後悔します。
本当は閻魔本人こそ人の心を理解し、苦しみの中で生きてきた人。
瀧群は自分のつまらないプライドで閻魔を傷つけたことを後悔し、
自分の本当の気持ちを伝えようと、閻魔に会いに行きます。

しかし閻魔は瀧群を拒絶します。
それでもめげずに瀧群は自分の気持ちを伝えます。

頑なな閻魔に烏枢から「瀧群の過去を見ろ」と言われます。
そして閻魔が見た過去とは。
瀧群が、自分の母親が殺してしまったあの「伽世」だったことを知るのです。

二人の魂はまた地獄で再会したのですが、閻魔は罪滅ぼしをすることができたのか。
そしてその後二人はどうなったのか…。
魂の不思議な巡り合わせに、感動しました。

ところで脇キャラもけっこう充実したお話でして、
今回も阿傍吽傍にきゅんときました!
そして鸞×烏枢カプもなかなかに良いお話でした♪
シリアスよりなお話ですが、優しくほのぼのとした面もある作品でした。

3

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