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表題作それなりに真剣なんです。 上

吉岡誠一
小料理屋「今井」の常連
大沢直樹
「今井」の料理人・シングルファーザー

あらすじ

大沢直樹は小料理屋「今井」で料理人として働きながら一人娘・千都を育てるシングルファーザー。
恋という感情はとっくに忘れた日々を送っている。
そんな大沢を現在口説いているのが、「今井」の常連・吉岡誠一。
名前を裏切るかのような恋多き男からの誘いをいなしていた大沢だったが、吉岡と同居することになって・・・。
オトナの恋を描いた大人気作、ついにコミックス化!

作品情報

作品名
それなりに真剣なんです。 上
著者
麻生海 
作画
麻生海 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス Cita Citaシリーズ
シリーズ
それなりに真剣なんです。
発売日
ISBN
9784832286849
4

(64)

(24)

萌々

(21)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
256
評価数
64
平均
4 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数13

良質のドラマ

まさに良質の作品です。お話のプロット、設定、画など、あちこち細やかに描かれています。誠一の看病をして寝入った直樹がベッドに抱き上げられるシーンで直樹のズボンの後ろポケットにケータイが入っている一コマ、鍋焼きうどんの描写、大切にしたい相手だからこそ思う遠慮についての言及、悪意ではないけれど配慮に欠ける千都の母を「棚が一つしかない」という表現・・・、悪人を作らない設定がまた読後感を良くさせています。思い出したように読み返し読みふけってしまう作品です。芸術的とか華麗だとか個性的という褒め言葉とは違う、細やかな丁寧なマンガでした。

4

良質なラブストーリー良質なホームドラマBL

Rentaのキャンペーンで何気なく読んでみたらとても良かったので、すぐさま上下巻揃えました。
表紙からじゃ全然わかりませんが、子育てモノです。
ラブストーリーとしても、ホームドラマとしても、満足度の高いお話でした!
「パートナー」とは「家族」とは、にじっくり丁寧に向き合っているこの中身、8年前の発売当初より今の方が断然うけそう。
家族BL感を全面に押し出す今風の表紙で新装版を出し直すぐらいのことしてもいいんじゃないかなぁなんて思いました。

シングルファーザーとして仕事と家事育児に明け暮れる〔大沢〕。
そんな大沢をバツイチ子持ちとはつゆ知らず、店に来るたび軽い調子で口説いてくるゲイの常連客〔吉岡〕。
大沢は吉岡のことをニガテに思っていたのだけれど──
ある日娘の〔千都〕が熱を出して託児所に預かってもらえなくなったことで、大沢の男手ひとつの生活は簡単に立ち行かなくなり途方に暮れてしまいます。
それを吉岡が助けて・・・と始まるお話です。

この上巻は、「パートナー」とは、を考えさせてくれる巻かな。
「ほめられたくてやっている訳じゃないけれど」言葉で貰えると「ほっとする」。
大沢の本音はきっと誰しもが共感できるもの。
親は自分だけなんだから頑張らなきゃ、自分(親)がいるんだから人に頼るなんてダメだ自分でどうにかしなきゃ、と頑張る大沢をどうにかして自分に頼らせようと粘る吉岡のおかげで、少しずつ吉岡の頑なさもほぐれていきます。

地雷になっちゃう人もいるかな?
終盤で元奥さん出てきます。ハッキリ言って身勝手でイラっとする女性です。

下巻へ続きます。

(追記:投稿時萌2評価を付けておりましたが、やっぱり神にします!)

【電子】レンタ版:修正-、カバー下なし、裏表紙なし

3

甘えられない大人

一人娘の千都を男手一人で育てながら、小料理屋で働く大沢は育児に仕事にと忙しい毎日を送っていた。一方、小料理屋の常連吉岡は、恋多き男で、近頃は大沢にまで誘いを入れている。吉岡の恋愛感に疑問を隠せない大沢だったが、ある日、託児所から千都が熱を出したという連絡がきて…。
受けの大沢は、離婚時の言葉が原因で、甘えヘタで不器用。周りに迷惑をかけまいと、頑張り過ぎてる姿が苦しかった。
攻めの吉岡は、恋愛にルーズだけれど、その実優しくて頼りになってずごくマメ!千都の髪型上手に作れるのもかわいい。
あと大沢の一人娘・千都ちゃんがすごくかわいかった!すごく健気で、お父さんのことが大好きなんだなっていうのが伝わってきました。吉岡に手懐けられてるのもかわいかった。笑

一人で空回っているのでは、と悩んでいる大沢に、頑張りを認める、安心できるような言葉をかけている吉岡のやりとりにすごくじんとしました。そうして、人に甘えるのがヘタな大沢が、段々と甘えられるようになるようすもすごくよかった!
また、大沢に頼れという吉岡もまた、肝心なときは人を頼れなくて…という、ある意味で似た者同士な二人だったんですね。

そこから、二人がどうなっていくのか、また吉岡の人となりがどう形成されたものだったのか、が下巻で明らかになっていくわけです。

1

ワンクールのドラマのような卓越したプロット

失礼ながら麻生海先生の作品を作家買いしているとか、絵が特別好きだということはなく(でもこの作品は麻生先生が描いてこそだと思う!)、強い刺激がある作品という訳でもないのですが、頻繁に読み返す単行本です。
むしろ子どもが出てくる作品や、シングルファザーの主役は苦手です。しかし、この作品は凄く染み渡る。

大沢(父親 受け)が弱音を吐かない人です。シングルファザーのキャラではありがちな属性ですが、慰められるのが目的のお涙頂戴的展開にはなりません。麻生先生の絵柄が可愛い系ではないのもうまく合っていて、ツンツンキャラではないのに芯の強い人として描かれています。

続きの感想は下巻で!

1

じんわりと心に染みる物語

一人娘を育てるシングルファーザーの料理人と、ゲイで恋多き常連客との、ゆっくりと進んでじんわりと心に染みるラブストーリーの上巻です。いつもはジレッタイのはあまり好きじゃなくて、先が気になって仕方なくなります。でも、このお話は、このじれったくてじんわりとくる感じが、とても良かったです。

料理人の大沢は、仕事に育児にと忙しく過ごしていて、恋どころではない毎日です。
対して、常連客の吉岡は、しょっちゅう恋人を変えている男です。おまけに、大沢にも付き合わないかとアプローチしてきます。もちろん、相手にしてないけれど。

そんな時に、一人娘が熱を出して託児所に呼び出されます。仕事があるのに困ったと悩んでいると、大沢を追いかけてきた吉岡が助け船を出してくれるのです。
だけど、大沢は、吉岡の好意に甘えていいのか悩みます。

題名の通りに、それなりに真剣な吉岡が良かったです。大沢に逃げ道を用意しながら、度々真剣にアプローチして待つところが大人な感じで萌えます。
最初は単なる遊び人かと思ったけど、実際の人柄を知るたびに好感度が上がります。
一方の大沢は、何でも一人で頑張っちゃうので、甘えるのが下手で、大沢の援助の手にもなかなか素直になれなくて。そんな大沢が、吉岡の前だと、余計な力が抜けるようになってきてるのにキュンとなるし、娘が可愛くて一生懸命なお父さんという感じも良かったです。だけど、まだまだ大事なことは話せなくて…。
娘を手放すかも…という気になるところで下巻に続きます。

3

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