木原音瀬の幻のデビューノベルズ、ついに新装版で登場!

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版)

セカンド・セレナーデ full complete version(新装版)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
138
評価数
32
平均
4.3 / 5
神率
59.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
発売日
価格
¥1,100(税抜)  ¥1,188(税込)
ISBN
9784862638076

あらすじ

「初めてだと言うわりには、まあまあよかったよ。相性も悪くなかったしね」一途に好きだった高校時代の先生に大失恋してしまった大学生の掛川。しかも先生の秘密の恋人は、自分の友人だった。なかばやけっぱちに誘った年上の男・橋本は、顔は極上だが性格は最悪。カラダで失恋の痛みを慰めてもらうには、うってつけの相手だったが…。商業誌未発表作など、すべてをコンプリートした、あの幻のデビューノベルズがついに新装版で登場!

表題作セカンド・セレナーデ full complete version(新装版)

大学生 掛川進・19歳
性格の悪い会社員 橋本道也・31歳

その他の収録作品

  • 水のナイフ
  • ONE NIGHT
  • その後のセカンド・セレナーデ
  • わがまま
  • いじわる
  • あとがき

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レビュー投稿数12

恋の歌が聴きたくなる

前半の「水のナイフ」と「ONE NIGHT」は、高校生・明智(攻)と教師・砂原(受)の恋の話。文化祭の映画製作中、明智は自分が片思いする女子が砂原に告白するのを牽制するため、砂原に嘘の告白をします。恋人のふりをするうちに、やがて明智も、初めは取り合わなかった砂原も、本気の恋に落ちてしまいます。
後半の「セカンド・セレナーデ」と「その後のセカンド・セレナーデ」は、高校時代に砂原に恋していた掛川と、性格の悪い男・橋本の恋の話。砂原の恋人が友人・明智と知った掛川は、失恋の痛みを慰めるために、行きずりの橋本と体を重ねますが、やがて橋本との恋に落ちていきます。

二組の恋を読み、恋はしようと思ってするものじゃなく、落ちていくものなのだなあと思いました。
そして、「セカンド・セレナーデ」の前に、掛川が知りえなかった砂原の恋模様が描かれることで、掛川の一方的な片思いが、より際立つように感じました。恋愛関係になった明智だけが知る砂原の様々な顔。掛川はそんな砂原を知らないのに。教師としての顔しか知らないのに、誰かに慰められたいと思うほど、一途に砂原を好きで。片思いは、恋愛のほんの入り口。相手を深く知ることはできないというのが残酷で、だからこそ切ない感じがするのかもしれません。

それなのに、恋にどっぷりとつかってからは、掛川と明智は好きな相手に意地悪をするのです。
橋本を好きな気持ちに気付いた途端、裏切られた掛川は、偶然主演した自主映画がきっかけで俳優の道を歩き始めます。形勢逆転し、落ちぶれた橋本が頼ってくると、掛川は橋本が自分を好きなことを確信し、言葉でいたぶり、橋本を自分のアパートに住まわせます。明智も短編「いじわる」で、自分がいかにモテるか砂原に自慢して嫉妬させ、泣かせて、そんな姿に欲情するという…。
恋って、そんなものでしたか?!と戸惑いを感じながらも、意地悪は恋愛のスパイスなのかもと思いました。好みの辛さが人それぞれなように、意地悪で仲が深まるカップルもいるのかもしれませんね。砂原も意地悪に泣きながら、明智に夢中ですし、橋本もすっかり掛川に甘えています。恋は不思議ですね。そんな恋は経験したことがないので、羨ましいような、そうでないような。

映画の自主製作で、掛川を主演に誘った林田の彼女・高木さんが、すごく透明感のある魅力を出していました。掛川が体だけの関係の相手がいると話したとき、「そういうのってよくないわよ、多分…心に」と、控えめに諭すのですが、その一言があって、掛川は橋本への恋を自覚したと思うのです。彼女の生き方がすごく素敵です。

多少意地悪しても、明智・砂原、掛川・橋本のカップルは、心と体が一致しているのですから、幸せなのかもしれないですね。
セレナーデとは、音楽の形式のほかに、恋人や女性を称えるために演奏される楽曲の意味もあるそうです。セカンド・セレナーデは、二番目の恋の歌、という意味でしょうか。掛川の二度目の恋にかけたタイトルが、たまらなく甘いです。
作中、懐かしの映画のタイトルがいくつも出てきて、それらのテーマ曲を思い出しました。砂原の昔の恋には、「カサブランカ」の『As time goes by』が似合うみたいですね。二組の恋には、どんな曲が似合うだろう…と考えて、恋の歌をいろいろ聴いてみたくなりました。

3

揺れる乙女心ならぬ揺れる男心!--2CPとも ٩(ˊᗜˋ*)و

以前、雑誌デビュー作「眠る兎」を読んだ時、その文章力の高さに驚きと尊敬の念を禁じ得ませんでした。その後、12歳頃から小説を書いていらっしゃると知り、そうだったのか、さすが!と納得。本作も単行本デビュー作ということで、期待を胸に手に取りました。

目次
●水のナイフ(攻・明智拓磨×受・砂原先生)攻め視点:34%程
●ONE NIGHT(攻・明智拓磨×受・砂原先生)受け視点:2%程
●セカンド・セレナーデ(攻・掛川進×受・橋本道也)攻め視点:44%程
●その後のセカンド・セレナーデ(攻・掛川進×受・橋本道也)受け視点:6%程
●わがまま(攻・掛川進×受・橋本道也)割石友和視点:8%程
●いじわる(攻・明智拓磨×受・砂原先生)攻め視点→受け視点:6%程

上記目次からもお察しの通り、本書は2組のCPのお話しです。砂原を除く3人が、共に性格が悪いというのは私も同感です。でも、みんな許容範囲 ( ˆ◡ˆ )


●水のナイフ
・あらすじ
恋の四角関係です。分かり易く図式化してみました。
明智→大友(美少女)→砂原先生←掛川
ご覧のように明智は大友に片思い。また大友や掛川は砂原に片思い。肝心の砂原は、この時点では誰のことも眼中にありません。クラスで文化祭の出し物を「映画」に決め、映画作りをきっかけに4人+1人は急接近することになります。ある日、明智は掛川から大友が砂原を好きらしい、と聞かされます。明智は一計を案じ…。

・感想
面白かったです。特に明智が嫌いな砂原に愛の告白をするシーンが!もちろん砂原は信じません。そこでありとあらゆる手を使って信じさせようとします。そこのところが楽しくて。とりあえずデートを重ねる二人。さすがの砂原も、いつしか明智の演技力に丸め込まれ陥落。そして明智も徐々に砂原になびいていきます。少なくとも私たち読者にはそれが分かります。ところが明智自身は自分の本当の気持ちに気づけず…。考えてみれば砂原も明智もノンケ中のノンケ。自分の気持ちに気づけという方が無理。でも明智の揺れ動く心の内、それはもう恋なのです。

悲しかったシーンは、丸め込まれすっかり明智を好きになってしまった砂原が振られるシーン。イイ雰囲気だったのに…デートの帰り道、明智は砂原に別れを告げました。この時の砂原先生の何げない一言「ああ、ね」が、胸にズドーンと来ました。そして最後の会話。
明智「今日は楽しかった」(←社交辞令)
砂原「俺は最低だった」(←振られて凹む)
ズドーン! (๑T﹏T๑)

この後もいろいろありましたが最後はハッピーエンド。明智から「ごめんなさい」という謝罪の言葉が聞けて胸がスーッとしました (*˘︶˘*) にしても!砂原1人に対し、3人もの人が恋をしていたとは!モテモテやん…。


●ONE NIGHT
・あらすじ
「水のナイフ」の実に6年後のお話し。砂原の30歳のお誕生日を巡っての2人のハートフルストーリー。明智は意外にも几帳面で、砂原の誕生日を忘れたことがありません。そこいくと砂原は…。

・感想
明智がだんだんイイ男になっていくのが分かり、心温まります。


●セカンド・セレナーデ
・あらすじ
「水のナイフ」からは3年後のお話し。掛川は砂川先生に大失恋。傷心のあまり誰でも良いからと、第一印象最悪の橋本をターゲットに体の関係を築きます。昼間は大学に通い、夜は橋本のマンションに寝泊まり。大学では「映画に出演してほしい」と林田からのアプローチ。砂川先生との交流も続きます。そうした中だんだんと橋本を好きになっていく掛川。橋本の結婚話が浮上し…。

・感想
二人とも同じく性格が悪い。ただし掛川は外面が良いので一見良い人に思われがち。一方、橋本はズケズケと本音を言うので皆から嫌われるタイプ。正直者って美徳のように言われますが嘘も方便。人間関係を円滑に進めていくためには、事実でないことを表現できる力も必要なんです。正直者と言いましたが、橋本はプライドのため嘘もつきます。落ち度を人に知られたくないのです。でも…何となく気持ちがわかると思ってしまう私。最後には可愛く見えてきてしまって ( *´艸`)


●その後のセカンド・セレナーデ
・あらすじ
掛川は俳優への道を一歩一歩踏み固めている真っ最中。撮影現場に恋人の橋本を連れて行くのが日課となりつつあります。

・感想
受け視点です。どうやらやっと橋本の気持ちが少しずつ見えて来ました。攻め視点の時には、掛川は橋本の性格の悪さを嘆いていました。ところがどうでしょう。立場が変わると景色も変わるもの。橋本が掛川の意地の悪さを嘆いているのが妙にシュールで面白かったです。


●わがまま
・あらすじ
芸能事務所の社長がめちゃくちゃ惚れ込んだ俳優、それが掛川。マネージャーの割石は、掛川のことを何も知らないまま面接。掛川に悪印象を持たれ、部屋を出て行かれてしまいます。社長に怒鳴られた割石は、掛川に土下座して謝り事なきを得ます。ところが今度は掛川の恋人の橋本と接触。綺麗な顔の嫌味な男。割石の橋本に対する印象は最悪でした。どんな手を使えば円満に二人を別れさせることが出来るだろうか…。

・感想
映画俳優を目指す掛川の真摯な姿を拝めて幸せを感じました。ここでも橋本の毒舌ぶりは凄まじく、嫌われまくっていました。でも割石が安堵したように、橋本の毒舌は特定の人に向けてのイジメではありません。あくまでそういう性格の人なので許せてしまいます。それに可愛いと思える瞬間も沢山。


●いじわる
・あらすじ
明智は友人から合コンに誘われます。ドタキャンした別人の代わりとして。拝み倒され、仕方なく出席の返事をします。でもちゃんと「彼女いるけどいいの?」と断りを入れるのを忘れません。合コンを終え、砂原の元へ。そして合コンに出席したことを報告。砂原はムッとして…。

・感想
うん。二人のイチャイチャぶりがとても良かったです +。:.゚(๑>◡╹๑)(๑╹◡<๑):.。+゚

5

性格悪いの勢揃い

表題作よりも、1作目の【水のナイフ】が衝撃でした。
この作品、投稿作品で期待賞を貰ったそうなんですが、投稿作品でこの鬼クオリティって……と愕然とします。
もう先が気になって気になって、大事に噛みしめるように読もうと思うのに、それを許されずにぐいぐい強制的に引っ張られます。
読んでると周囲の音がなくなるくらい、夢中になってしまいました。

作品自体がかなりの昔になるので、携帯電話が存在しません。
そんなレトロな世界観がモノクロの映画を感じさせるようで、ものすごく胸に来ました。
痛いところはそんなにないです。痛さの後にしっかり甘みを用意してくれてるので、いい塩梅になっててたまらない。
書き下ろしでその後のエピソードもはいってるので二度おいしいです。
その後の話が大好きな身としては、凄くお得な気分になりました。
価格はちょっと高めで分厚いですが、木原作品導入にはもってこいだと思います。
いやぁ……いいなぁ、この話。
嫌な奴ばっかりだけど。

5

嫌な奴ばっかり(笑)

木原さんは嫌な奴を書くのが本当にお上手な作家さんだと思います。下衆キャラアワードにたくさんランクインするのは納得です。

悪役とか敵キャラじゃなく、攻め様・受け様というBLの主要人物の性格が最低っていうのは他では見られない大胆さだと思います。二組のカップルが出てくるのですが、その4人のうち3人が嫌な奴です。法に触れることをするわけじゃないけど、もう人としてダメだろ!っていう嫌な奴ぶりが丁寧に書きこまれています。これ後でいい人になったから許されるってレベルじゃないと思うんだけどな。普通、人があそこまで弄ばれたら精神壊れちゃいます。

そして「水のナイフ」の方の受け様だけはモテモテで性格のいい人ですが、4人の中で唯一見た目がパッとしない不細工受けっていう・・木原さんこれがデビュー作とのことですが、この頃から「普通」とか「予定調和」とかが嫌いな方だったのかなと思います。

「セカンド・セレナーデ」の方の受けは確かに嫌な奴ですが、愚かで自分のどこが悪いのか気づいてない可哀想な人という面もあります。でも攻めの方は悪いとわかっていながら色々やらかしてるのでこちらの方がタチ悪いです。いや、どっちも悪いか。

醜い部分もたくさん持ってるのが人間なので、リアリティーを追及するのはわかるんですが、BLには夢見ていたい所も多いのです。木原さんのお話は文句なしに面白いし、レビューも結構しちゃうくらい心にしばらく残る作品が多いですが、あのキャラクター達はどうにも愛せないです。私の心が狭いのか。BLの受け様って包容力あるなあ。あんな攻めの奴らを許せるなんて。

でも「薔薇色の人生」の受け様、ロンちゃんは大好きです。あのお話のレビューはしてないけど。神様みたいに心の優しい人だし真面目な刑事受け大好きなんです。

2

キャラ萌え!

キャラクターの言動が可愛くてキュンキュンしました。本気になった途端、好きだと言えなくなる青年達がかわゆい。

明智×砂原
自意識過剰な優等生が気さくな先生に惹かれていく話。

惨めな傲慢攻に萌え禿げました!年上教師受はやっぱり苦手です。普通にイイ人でつまらん〜私が年上教師受に萌える日は来るんだろうか・・・

掛川×橋本
美しい恋に破れてやさぐれた大学生が幼稚な大人とセックスしているうちに本気になっちゃう話。

年下わんこ攻は苦手だけど、ろくでなしの犬になる覚悟を決めるまでの苦しい葛藤がきっちり描かれていたので、面白かったです。苦しんだ末に腹を据えた年下わんこ攻はカッコイイ・・・ような気もします。精神的に幼い性悪受も可愛かったです!

ストーリーがどうこうというよりキャラクターに萌えました。

3

終わりよければすべてよし

なんでこんなにイヤな奴ばっかり?
って、感心するくらい、メインキャラの4人は、みんなそれぞれそれなりに人でなし。
そんな人でなしでイヤな奴のお話でも、一気に読んで、読後に満足感があるのは、それぞれ二つのカップルが、二人お互いにこれが最後の相手と、分かちがたく深く結び付いているから。
BLの結末って、この、「最後の相手」と「終わりよければ全てよし」に尽きるのだと、しげしげと再確認できる、
そんな、作品でした。

4

色褪せない作品

デビュー初期の作品なのに全く色褪せない木原作品はやはり凄いです。

「水のナイフ」と「セカンド・セレナーデ」はどちらも大好きな年下攻め。しかも更にどちらも攻めが受けを自分本意に利用していたのに、いつの間にかこっちがハマっている「こんなはずじゃなかったのに」な展開。大好物です。
登場人物が嫌な奴に書かれている分だけその思考の泥沼が楽しい。木原作品の性悪が恋にハマる過程は、私にいつもカタルシスを与えてくれます。ニヤニヤが止まりません。

よく「木原作品はBLを超えている」とか「BLじゃない」という評価を見ますが、私は木原先生は実は誰よりも大真面目にBLドリームを書いてる方だと認識しています。
それは作中での砂原の「99嫌いでも1好きだと思えば仕方ない(意訳)」という台詞が全てを表しています。これは「嫌な奴なのにどうしても好き」という木原作品の根元にあるもの。

でも実際、人間は「嫌い」になるより「好き」になるほうが全然難しいです。少しでも嫌なところを発見すれば、どうしてもそこに目が行ってしまいがちで、好意を抱くのは難しいです。

だけどこの作品だけでなく、木原作品の登場人物達は「ひとつだけでも好きなところがあれば好き」だと、盲目的な愛を抱いているのです。
それは正に「愛は全てを超える」「愛の前では全てが無力」を地で行っている。それこそ夢物語。現実的ではありません。それをリアリティーのある登場人物達が展開させることこそ、木原作品の魅力なんだなあとしみじみ思いました。昔から一貫して同じようなテーマの作品を書き続け、なのに飽きさせない木原先生はやっぱり凄い作家さんです。

ある意味下手なハーレクイーンよりとても憧れる恋愛ですね。「この人だけ」なんて恋愛を一度はしてみたい。疲れそうだけど(笑)。

8

嫌なやつ

木原さん=イタイの頭が離れなくて、まいど覚悟して読むのだが
実はそんなに痛くないんだよな。。というのが最近の雑感。
最近読んだものがその傾向なだけなのかしら。

今回も、ホロ甘い作品でした。
いろいろ皆欠落してるというか、どこかダメなんだけど。
なんだかんだで、最終的なラスト、落とし方がすごく可愛くて好きです。
このホッコリ感はなんだ。
紆余曲折あっての到達点、
思わず顔が綻んでしまったw人´∀`*))

>>水のナイフ
読み始め、こちらのほうが主題だと思ってたのですが、複線でしたね。
高校の生徒と教師。
好きな女の子を取られたくなくての、ちょっとした嘘から始まった筈なのに、あれ・・・・・あれれ・・・・・おれ・・・もしかしてパターン。
ミイラ取りがミイラwwwwwww
チビでブサイクで、しかも男。こんなヤツ好きになるはず無いのに。
この胸のうずきは・・・・・・ぐふっ
アホの子っぷりが可愛かった。「いやなやつ」の表現のとおりに、あんまりよい性格ではなかったのかもしれない。
だけれども、好きになって、本当の恋をしって一途になる。
ある意味、木原さんのパターンにも感じますが、これがまたイイ。
大人になった2人の甘く、甘すぎるほどのいちゃつきっぷりにキュンv

>>セカンドセレナーデ~
噛ませ犬だった、掛川くん。
そうだよね!そうなるよね!!!
この子こそ、まっすぐ一途。一生懸命なところが
お姉さん泣いてしまうわ(*ノД`*)・゚・。
先生に、告白、玉砕。好きな相手がいるとの告白を受、最終的に友人だったヤツと付き合っていると知ってしまう。
自暴自棄になり、抱かせてくれるなら誰でも。
性格の悪そうなやつを選んで上にのる。
相手は自分に一目ぼれしたと勘違いして喜んでいるようだ。。。。
これまた、お互いになんだかんだで駆け引き云々。
途中の、傍若無人っぷりがお互いにちょっと心イタイのですが
最後が最後だけに、読後の感想としてはなんだかすごく心が穏やかでありまして、そのワガママも、暴挙も可愛いと思えてしまった。
掛川くんは、なんだかんだで童貞差し上げたわけだし。
好きだと気づき、両想いになってからは、甘やかし放題w
なにこの愛妻家wwベタ惚れですかwそんな露骨な部分が好きです。
受である橋本さん、これがまたダメな人間。
後半にいくにつれて、「あ~あ」な残念な人間なわけですが、そのワガママも、可愛いと思えてしまうのは、掛川君との掛け合いもあるのでしょうな。
年上の癖に~なツンデレ具合が可愛いのもあるのだが。
プライドが高いくせになこの人も最終的にすごく可愛かった。

キュンw

7

再版ありがとう!

ずっと探していたので再版されてうれしいかぎり。
実は昔ビブロス版の白い背表紙の本を持っていたのですが、なかなか完全版の方がみつからなくて。

氷のナイフ――明智の嫌なヤツっぷりが光っていた。
こんなヤツ現実にいそうだと思いつつもあんまり憎めないのはなぜ。
明智にほれてしまった先生にはご愁傷様の言葉を贈りたい。

表題作――ある意味で嫌なヤツ×嫌なヤツ。
掛川に感情移入しつつ読んだけれどどっちもどっちだ。
一体どうなるんだと思っていたらこのラストです。
ある意味超展開ですが、それを感じさせない木原ワールド。
どっちがよりだめなヤツかといったらそりゃもう掛川でしょうねえ。

もう相手がどんな人でも二人が幸せならばそれでいいよね。
そんな気分にさせてくれる一冊です。

3

木原作品の原点!

今の作品よりも痛さがなくて眩しさみたいなのがあって、けども木原作品らしさはたっぷり詰め込まれていて、本当に大好きなお話です。
だからといって初々しいかというと、そういう新人らしさみたいな不安定さは既になく、超一流の作品だと思うから、木原さんはデビューしたての頃からすでに「木原音瀬」だったんだな…と、本当に尊敬します。
当たり前とか言わないで!他に言葉が見つからないくらい、本当にこの作品を読んで爽やか学園ものにも関わらず「あ~、木原音瀬だ」と思ったんです。

同じ学校出身の男の子たちが登場する2カプのお話なんですが、どっちもとても魅力的でした。

「水のナイフ」の明智は、性格も悪く計算高く、無駄に美形で根性捻じ曲がってて、頭も良いくせ、妙に要領悪くて迂闊な愛しい奴でした。
読みながら「馬鹿だなぁコイツ」と思うしムカつきもするんだけど、途中からはじれったくて応援したくなってしまう、まさに「木原さんの書く嫌な攻め」です。

逆に、「セカンド・セレナーデ」の橋本は、美人で性格悪くて、人に嫌われていてそれも自覚しているから尚たちが悪くて、なのに妙に可愛いところがあって手放すに手放せない、まさに「木原さんの書く嫌な受け」です。

どっちも今の木原作品に脈々と受け継がれている「嫌な奴」で、最初は本気でムカつくのに読みながらだんだん愛おしくなってくるのも、駄目なところは最後まで駄目なまんまなのも、やっぱり木原さんです。

木原さんの原点を覗けたような嬉しい気持ちと、「やっぱり木原さんだ~」と思う嬉しい気持ち、どっちもが感じられて、大好きな作品です。



6

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