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もう、大好きな作品です!!
この作品がきっかけで、私はBLを読むようになりました。
キャラの作り方から、ストーリーの構成の仕方から完璧なんじゃないでしょうか?
とにかく可愛くって、胸がきゅんきゅんで、いつまでも読んでいたいお話でした♡
ふゅーじょんぷろだくとから出ている「BL作家の心に残る一冊」で羽純ハナ先生が推していたのかこちらの一冊。
(先生は読み返しすぎてボロボロになってるそう)
で、買ったはいいけどしばらく放置してて、何がオススメポイントなのか綺麗さっぱり忘れて読んでみたところ……。
主人公の直輝(受け)のツン具合というか性格が悪くてびっくりした。
直輝はスポーツ万能・成績優秀・家柄も良く顔も抜群と非のうちどころがないんです。
だけど性格は悪い。
影でこっそりと猛勉強してるくせに、見栄っ張りでプライドがエベレスト並みに高いので、そんな努力を知られるくらいなら死んだほうがマシと思うようなキャラ。
友達にも傍若無人に振舞ってるし、攻めの阿部がゲイだと知ってホモ呼ばわりしてるし、とにかく口が悪く傲慢なナルシスト。
かつて童貞を捨てようとした時に勃たなかったことがあるんだけど、それを「ブスじゃ勃たない」と女の子のせいにして傷つけるようなヤツでもあります。
女の子には死ぬほどモテるくせに童貞な自分を持て余し気味で、密かに脱童貞計画を立てていたのだけど、それをうっかり准教授の阿部に知られてしまいます。
それがきっかけで彼の研究室に入り浸るようになるのだけど……
受けの性格が悪いと書きましたが、みっともない姿を見せる事に死ぬほどの屈辱を感じるようなナルちゃんが、好きな人を前に感情がコントロールできなくなって好意を伝える羽目になる、しかもプライドゆえに回りくどくて、だけど最後の最後の最後で自爆しちゃうというシーンの破壊力ったらないです。
そこまでこの子、ナイわー……と思ってたのを、たった一発でアリ!に変えてしまいました。
これで一気にこの本が楽しくなってしまって、最後まで楽しく読めました。
いろんなあれこれが見えた状態で読み返したら、更に楽しくなりました。
そして私がいいなーと思ったのは、攻めの阿部。
阿部がゲイだと知って過剰反応する直輝に対して「自意識過剰なお子様の相手は疲れるから趣味じゃない」「俺の好みは落ち着いた大人だ」と言っておきながら、実はずっと前から直輝を狙っていたというしたたかな策士っぷりが素敵です。
きゃんきゃん過剰に吠えまくる直輝に対して、動じないどころかむしろ楽しげな様子は一枚も二枚も上手でこれぞ大人〜って感じ。
人目を避けてこっそり勉強をする直輝を称して「鶴の機織りみたいで可愛いね。」と言っちゃうところとか、最高(そしてこの表現を思いついた月村先生も最高)
直輝は恋人同士になっても、相変わらず口が悪くて自分の好意を素直に伝えられないんだけど、そんなのはぜーーーーんぶお見通しで、そういうところも含めて手の平の上でヨシヨシと愛でてるのが伝わってくるところが好き!!
しかも直輝は必死に隠しているつもりだけど、全部顔に出ていてその事を指摘されちゃうというね…!!
今までの直輝の必死の努力は何だったんだ……感が笑えます。
そして最後、ちょいエロおやじっぽくなってるとこが、めっちゃくちゃ良いなーって思います。
みなさんのレビューを読んでいると、受の直希の性格がわがまますぎて好きになれないという方が結構いたので、どうかな〜と思っていたのですが、私は全然問題ありませんでした。
攻の阿倍が直希のことをかわいいな〜と言う気持ちがすごく良くわかる!
ナルで自分勝手な俺様王子がはじめて恋愛したら、、、素直になれずに悪態ついちゃって、ぐるぐる悩んじゃって。でも大人な攻に全部バレバレで、甘やかされちゃって。
タイトルのCHERRYは、肉体的DTを意味するだけじゃなく、恋愛もしたことがないってことも表してるのですね。たぶん。
態度はメチャクチャ悪いのに、行動がいちいちかわいいんだもん。デートの帰り、別れた後に涙ぐむってどんだけ攻が好きなんだよ。くーっ。
多分、私がもちょっと若ければ、こんなわがまま王子キャラは苦手だったかも。いい年のおばさんだから全然気にならないどころか、ピュアピュアさにキュンキュンきました。へへへ
たしかにみなさんが言うように、受のキャラに好き嫌いが分かれるお話しだと思いますが、私はこのカプ大好きなので星5つです。
月村作品では人気があると思われるCHERRYですが、受けがツンツンだということで手に取るのがかなり遅れました。
確かにツンです。
というか、若い子の意地っ張りを通り越して可愛げがあまりないなあ。
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受けの直希は誰もが認める美形で、20歳のチェリーボーイ。
法学部の学生で重度のナルシスト&外面大王のため、童貞だということもコソ勉も周囲には内緒にしています。
攻めは文学部准教授でゲイの阿倍、34歳。
長身で見目もよく若い准教授ということで、女子にモテモテ。
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直希の狼狽と偶然が重なり、阿倍に童貞だということとコソ勉がバレ、立場が弱くなってしまった直希。
ただそれでも尊大なところは変わりませんが、そんなところも大人の阿倍には可愛いと受け止められています。
阿倍は外面紳士、内面Sなのですが、このSについてわたしはもっとツンデレ系というか俺様系かと思っていたんです。
俺様攻めは苦手ですし、ツンツン受けも苦手。
なので読書欲もなかなか湧かなかったのですが、これって俺様とはまたイメージ違いますね。
大人の余裕の意地悪さってだけ。
こういう攻めはタイプなのですが、ただ阿倍が直希を好きになった(100ページちょいで愛してるとか言うのは…)理由がさっぱり。
結局それって、一回生の時から直希の容姿が美形で目立っていたので知っていたということなので、外見じゃないの?と思ってしまいました。
容姿に反してドジっ子なのが可愛いと言うけれど、それで愛してるってのはあまりに大げさかなあ。
caio
ごめんなさい。別の木下けい子先生イラスト付きの
作品の意見でした。 これはこの本のレビューでは
ありません。。