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爽やか幼馴染み三人組の話かと思いきや、どろどろホラー風味ファンタジー?なんかよく分からんが、主人公が流されまくって納まるべきところに納まったという。恋愛小説として見ると非常に微妙な仕上がりだった。
受けの瑛太はとにかく流される。まあイイ子ではあるんだろうけど、意思が感じられず、同情と心の痛みがもたらす吊り橋効果のような何かと快楽に負けているだけのよう。自分に俊が好きだと思い込ませようとしているだけで、そこに恋心があるとは思えなかった。
雲行きが怪しくなる中盤、俊は突然ぶっ飛ぶが典之のぶっ飛びぶりも唐突で、目が点になる呆れ混じりの驚きだった。
殺人の疑いをかけられた典之をあっさり無罪放免にするなら、つじつま合わせの言い訳の一言くらい考えて書いといて欲しい。その後の周囲の反応等、そこら辺の流れは違和感しかなかった。
ラストで伏線回収とばかりに全てが明かされるが、結局俊も典之も恋とは違うところで執着していたんじゃないの?という内容。恋愛小説として読まなければこれでどんより終わってくれてもいいのだが、たぶんそうではないはず。
異常な過去に縛られた三人組が異常な関係を築いて終わったせいで、原点となる過去の清算が表面上だけに見えてしまう。妙に前向きなモノローグで締めようとする主人公に、逆に心配が募る。
執着と共依存で離れられない三人組は、この先もずっと一緒なんだろうと思わせる。本人たちは幸せなんだろう。これがメリバというかは分からないが、すっきりさっぱり爽やかといった読後感ではない。
皆病んでるな、という残念な印象だけが残った。
オカルト風味!
そして3P!
前半は、奇妙な老人から買うドリームキャッチャー、同じ夢を見る体験、夢と現実が繋がっている現象など、初めはほのぼのしてるとさえ言えるような幼馴染3人の夢遊びだったのに、瑛太を取り合う俊と典之の執着と反目や、俊が夢で人を殺したい、と言い出したり、夢の中に入り浸る俊がやつれ果てたり、とどんどん薄気味悪い展開になっていく。
同時に、俊と瑛太のエロシーンもなかなか凄い。瑛太の初体験は15ページにわたって描かれ、なんか読んでて自分も息を詰めちゃいました。
後半。俊と瑛太の関係に嫉妬する典之が、夢の中で俊を刺そうとして3人でもみ合っているうちに瑛太を刺してしまう。夢の中の怪我は現実でも大怪我なので、瑛太は一時は生死の境をさまよう程。その上犯人として典之が逮捕されるという大事件となってしまう。そんな事になったのは自分のせい、と瑛太は俊と別れることを決意するが……
さてここから3P展開です。勿論初めは瑛太は嫌がるのですが、俊も典之も大事な幼馴染、俊と典之がそれで良いなら僕も…的思考回路です。
それからは俊と典之にドロドロにズブズブに、代わる代わるエンドレスに、しかも二人とも中出しで。長〜いHシーンが続きます。
ラストに、瑛太が長い間悩んでいた悪夢の理由が明かされますが、ドリームキャッチャーの謎や老人は誰だったのかはわからないままです。
そして、二人から過剰に愛されている事に今では充足を感じる瑛太。『望んでいたものを、手に入れた』という瑛太も少し怖いわ、と思ったのでした。
電子書籍で特別版を購入。
「熱情連鎖」とその後を描いた非売品配布ペーパーの書き下ろしSS「昼休み」が収録されています。
かなり好みでした。
読後感は、BLではなくホラーです。
オカルトです。
3Pモノです。
最近知った自分の地雷の二輪挿しが出てこなくて良かった。
あ、別の二輪挿しなら出てきたけど………。
攻めの二人の嫉妬、受けの葛藤などがちゃんと描かれていてよかった。
3Pモノって、攻め同士が仲良く受けを共有するという展開が多いのですが、どうも嘘っぽくて萎える。
あり得ないよっ!絶対に嫉妬するって!
これはちゃんとそのあたりのドロドロが描かれてます。
そして、ちゃんと乗り越えます。
やっぱり、夜光花作品好きだわ!!
やっぱり書き下ろしは万歳ですね。
個人的に雑誌連載作品はぶつぶつ切れたり、「え!?もうくっついちゃったの?」となるので。
夜光さんは書き下ろしが多い作家さんだと思うので、よけい楽しみにしています。
受けの瑛太は小柄で童顔な高校二年生。
『赤い屋根』『アンティーク』など、原因不明の悪夢を見ています。
攻めは瑛太の同級生で幼馴染みの二人。
女子にモテモテで、アイドル顔負けの美形である俊。
立派なガタイで寡黙、こちらは男子にモテモテ(変な意味でなく)な典之。
夢が現実になるという一般小説などでは時々ある設定ですが、BLでは珍しいのかな?と思います。
なにせ、夜光さんの書かれるようなものをあまりBLで読めることはないですし。
三人が道端の物売りの男から購入した『ドリームキャッチャー』。
それが原因で、三人は同時に同じ夢の中に現れるようになります。
今回はサスペンスだけでなく、ホラーが混じったような雰囲気ですね。
相変わらず執着攻めとちょっと流され系受けですが、わたしはこの受けさんは嫌いではないかな。
攻め二人には幼馴染みらしいぞんざいな年相応の男の子らしい言葉遣いや、頭突きをしたりね。
なんかこのシーン好きです。
三人で、いつまでも仔犬みたいに転げ回っていたいっていうのが伝わってきます。
まあ、快楽に流され過ぎな部分はありますけど(笑
攻めはわたしは俊派だなあ。
軽いけど気遣いができる攻めは好きです。
瑛太も俊への方が気持ち的に比重があるように読めますし、俊と瑛太だけでも良いような感じですが、ただ二人だと『ドリームキャッチャー』なくてもくっついちゃいそうだし…
この辺りは仕方ないですね。
3P設定ではありますが、わたしの苦手な二輪○○とかはないですし、えっち系が苦手じゃない方なら楽しめると思います。
夜光さんの作品の中でも、かなりのえっち度の高さ(いつも高いですけどね)かなとは思いますが。
梨さんのイラストが本当素敵です!
夜光さんの作品は濃いー!絵柄の方が描かれることが多く、ちょっとその辺りは残念に思っていたのです。
もともと梨さんは好きなイラストレーターさんなのですが、今回の作品にはぴったりでしたし、挿絵の構図もすごく良かったです。
後書きに書かれた夜光さんの『悪夢日記』はぜひ捨てず、これからの創作活動に役立てて頂きたいなあと思います!
3Pものって、どうしても
「君達それでいいんかい」という結末になりがち…と思うんですが
夜光さんをもってしても、同じ感想になってしまいました(^_^;)
それでいいのか!
特に受け!(笑)
3人でずっと仲良くしていたい瑛太(受け)は
俊(攻め)に強烈にアプローチされ、キスを交す仲になりながらも、
「俺、俊と付き合うのかな…」
「これでいいのかな…」
と迷いっぱなしで、心の声からブレブレ。
Hする仲になってからも、典之(攻め)に知られてしまうのを恐れ、
毅然とした態度で接することが出来ないのです。
どちらにもいい顔を見せて、虜にしている悪女(笑)のようで、
「しっかりしろ!」とカツを入れたい気分になりました★
主人公があまりにふにゃふにゃしているので、
ドリームキャッチャーだとか、過去のトラウマだとかが薄れ、
なかなか頭に入って来なかったです。
ただ、Hは凄かった!!
ひとたびHに突入すると、なかなか終わらない。
もうそろそろ終わりだろうな…と何度思っても終わらない!
瑛太が失神してしまうくだりは壮絶な迫力があります。
3人の体位、今どの位置で誰が何をしているかが解説されつつ展開され
文章を読むだけで、容易にイメージ出来ます。
実質的なHシーンの回数自体も多く、
「またHするの?」という嬉しい(←)驚きが何度もあり。
特に、二人が同じ夢の中で抱き合うという設定は幻想的で、
ふわふわしているのもエロティックで、とても良かったです。
お話自体は、夜光さんらしい執着愛と怒涛のラストで、最後まで楽しめます。
もう少し人物に魅力があったらすごく良い作品になったかも?とも思うので
少しもったいないような気がしました。
ただ、H目的のみで読んでも十~分楽しめると思うので
評価は萌え×2寄りの萌えとします(*^_^*)