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君に 甘い甘い 好きをあげる
読み返し。
二人が付き合っている描写からお話は始まり、
そこから出会いの話に移ります。
ゲイの夏樹と、ノンケのコマノ。
夏樹は付き合っていた男性に突然結婚することを告げられます。
傷心の夏樹は大学の食堂でカレーを食べていると
突然「カレー部入んない?」と言われます。
この声をかけた人間こそコマノです。
そこから二人のお話が始まります。
最初はコマノが宇宙人みたいで苦手だった夏樹。
そんな夏樹の気持ちを知ってか知らずか
お構いなしに構ってくるコマノ。
ほんとに宇宙人だなぁと思いながら読んでいました。
とにかくコマノが、何を考えているのかわからないんですよね。
でもちゃんと夏樹に対する気持ちを伝えるシーンはあります(*´▽`*)
そのあたりのシーンがすごくキュンとするんですよ。
あぁたまらないなぁ…。
秀良子先生の作品って独特の雰囲気があって好きなのですが
こちらの作品の二人の雰囲気もとてつもなく好きです。
表題作以外のお話も入っていて、そちらは切なくもあり儚くもあります。
でも、やっぱり私は夏樹とコマノのお話が大好きです。
こちらの作品も再読です。
コマノと付き合い始めてからの海のお話と、コマノとの出会いである元カレとの別れとカレー部のお話が収録されています。
皆で海に遊びに行って近付いて来る女子にそれぞれが嫉妬しつつ、陰で2人がイチャつく様子がとても萌えます。
そして秘密の恋人同士からカミングアウトしようと手を繋いで皆の元に戻ったら、新しいCP誕生に誰も2人に注目していなかったオチにクスッとしました。
コマノとの出会いのきっかけになった元カレの自分勝手さには反吐が出ます。
そしてコマノの強引さがどれだけ夏樹の救いになったのだろうかと想像しました。
飄々としたコマノに隠された鋭い観察力にキュンとしたお話でした。
そして同時収録作の「世界の終わりのなつもよう」は不思議な感覚のお話でした。
作者さん買いで読んだものを再読してレビューしています。
1話目「渚の青いパラソル」と2話目の「リンゴに蜂蜜」は同カップルのお話で、時系列で言えば「リンゴに蜂蜜」の方が先なのですが、あえてのこの順序なんでしょうね。
その方が印象的です。
作者さんはコマノのようなチャラい男を描くのが上手い。
コマノはグイグイくるタイプのチャラですね。
夏樹の事は女の子だと思って声をかけて来たわけですが、男だと分かっても攻撃の手を緩めない。
まさに獲物をしとめる狼のように。
コマノにとっては男であろうが、女であろうが夏樹ならばいいって事ですね。チャラそうでいて一途な感じがギャップ萌えでした。
こちらのカップルの話は「彼の薔薇色の人生」に続くので、合わせてそちらも是非。
もう一つのお話「世界の終わりのなつもよう」前中後編 として同録。
こちらのお話もまた心に響くお話でした。
世界が終わるとしたら何をしたい?ってこちらにも問いかけているような。
自分には何もないと思ったら、青春の1ページの淡い思い出が蘇ってきて…昔好きだった人に会いに行こうとなったお話。
思い出ってやつは輝いて見えて、だけど現実は現実で。
高木も会ってはみたけど自分がどうしたいのか分かって無い様子。
ですが、高木が会いに来た事で宮脇には新しい感情が生まれて、変わらなきゃっていう意識も芽生え始めています。
終わりじゃなくて、また始まる。そんな予感のするお話でした。
コマノ×夏樹のシリーズ大好きです。
秀良子先生の描く、何だかフワッとした掴みどころのないコマノのような男の子好きなんですよね。
ゲイであることにコンプレックスを持っている夏樹をコマノが偏見なくぐいぐい攻めるところが良いですね。初めての感覚に胸がいっぱいになる夏樹が切なくて可愛い。
夏樹が子どものころに見たゲイカップルの描写がすごくキレイで印象的でした。
この後に続く「彼のバラ色の人生」も好き。
同時収録「世界の終りのなつもよう」ノストラダムスの大予言あったなー、と思い出しました。笑
世界が終わるとき自分が何をしたいか…少し考えさせられましたね。
世界の終りに反して、これから始まるってとこで物語は終わりなので、描きおろしでその後の二人の話が読みたかったなー。
先生2作目。
表題作。コマノが夏樹を好きになったと言う時のセリフがいい。
夏樹がすれていなくてかわいい。
キス魔のコマノいい
ストーリーにかぶさるモノローグが効いている。
もう一編も…最初はぎこちなかったけど少しずつ距離が縮まり、気持ちを吐露する場面が好き。
高木が突然訪れ、会う毎に意識し始めた宮脇がちょとずつこぎれいになっていく。
同時に二人の今の心のうちが語られ、交差していくのが心地よい。
髪を切るシーンがまさに!で、髪を切られながら言えなかった本音を言い気持ちも髪も軽くなる→気持ちが通じるのがいい。
どのお話もタイトル回収がステキ✨
刺さるセリフもたくさん
「さみしさはスーパーマーケットで襲ってくる」
「世界は暦が終わってまた始まる」
「ずっとそこにいたらだめなんだよ」等等。
あとがきの「幸せになることに不器用な人たちがそれでも幸せになりたくてもがいている、みたいなものをいとしく思います」もお人柄が伺えて好き。