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Kindle unlimitedで読みました。ここ最近読んだ中では一番のヒットだったかも。
イラストも綺麗だし、キャラクターのギャップがすごく魅力的なんですよね。人当たりの良さそうな沢村(攻)が実は好きな子をいじめたいタイプだったり、クールで厳しい上司の加納(受)が実は寂しがり屋で健気だったり。人間の内面が丁寧に描かれているので共感しやすかったです。
部下×上司のオフィスラブ要素あり、道具(拘束やア〇ルパールなど)あり、無理やりっぽいシーンもあるけど痛い系はなかったです。というか、この沢村、とにかくキャラが絶妙なんですよ。プレイはドSだけど、普段は面倒見が良くて優しい。風邪の看病してくれるシーンは最高でした。孤独な加納とは相性が良いし、やり過ぎにならないところもすごく良かったな。酸いも甘いも経験してきたからこそ、末永く仲良しなんだろうなと思えるそういう二人でした。
ちなみに本作の収録作品は以下です。
「夢のような話」1~4話
「嘘のような話」1~2話
スピンオフ的な「嘘のような話」は加納が通うゲイバーの話になっています。カップリングは好みが分かれそうですが、お店の雰囲気がよく分かるシーンが多いので、加納が通いたくなる気持ちに共感できました。
ずっと職場の後輩(沢村)に片想いしている加納。
いつも好きになる人はノンケでそれなりに恋をして
告白もしたことがあるけど好きな人に罵られるのは
ショックと言う言葉で済ませられるものではなく
もう好きになっても気持ちを告げたりしないと心に決めて仕事をこなす日々。
そんな中沢村が彼女と婚約したという話を聞いて…。
序盤は少し加納さんの過去が出てきて
罵倒されているシーンも少しですがあって心苦しかったです。
ちゃんと沢村と付き合えるようになるのですが
沢村は好きな子はいじめたいという性癖を持っておりー。
初体験からちょっとぶっ飛んでいました。
その後も色々とプレイがあるのですが
加納さんは健気なのでちゃんと言うことを聞きます。
加納さんの通いつけのお店に言った時に
ヒロムくん(店員さん)と店長に大事にしてあげてね。と言われ
そこで加納さんの過去の恋愛のことを知る沢村。
大事にしてあげたいと思いいじめたい気持ちを我慢するのですが、
そのこと加納さんは自分に飽きたのかもしれないと思い…。
すれ違いすぎないすれ違いで程よかったです。
大事にしてあげたいけどいじめたいという欲と戦う沢村が
いつも冷静なのに乱れていて個人的に好きでした。
後半は加納さんの行きつけのお店の
管さんとヒロムくんのお話も入っていました。
ヒロムくん…健気ビッチなんですよね。
こちらのお話も面白くて良かったです。
初めての作家様でしたが購入してよかったです。
最近やっと「愛があるからこそのドS」という存在を理解したばかりです。
体を痛めつけたり、精神的に追い詰めたりする攻めから愛を感じられなくて、SMがテーマのものは苦手でした。
そんなSMものだとは知らずにセット購入してしまったこちら。
愛は…、どこに見つけられましたか…?
わたしの不勉強さが悪いのは重々承知ながら、重箱の隅をつついてみたり、深読みしまくってみたりしたものの、見つけられなかった…。
加納の反応が一般的に見られるMという方々の反応と違って、本当に嫌だけど沢村が喜ぶから我慢しているだけにしか見えなくて…。
はっ!もしやこの「相手のために我慢する」という側面がM!?そしたら世の中の気遣い屋さんは須くMということに…。
沢村からの愛が全く感じられないんですよ…。
言葉ではどうとでも言えるじゃないですか。
ドSと言われる方から愛を感じられるのは、自分本位に振る舞っているように見せて、受けのためにわざわざ手間をかけて、受けが喜ぶギリギリのところまで虐めているのに気付いた瞬間ですよね。
S攻めから奉仕の精神を感じられたときに、「愛があった!」と喜べるのですが、沢村は本当に自分がしたいことをしているだけじゃないですか。
加納からの好意を嗅ぎ取って、その好意につけ入る形で自分の趣味を強いているだけにしか見えなくて、特に加納に風邪を引かせてしまった全裸放置。ないわ…。
同時収録で萌えを盛り返そうとしましたが、こっちの攻めもちょっとSっ気を漂わせてました。このひとが今後、若者の一途な思いに振り回される溺愛系おじさんに進化してくれることを願いつつ、2巻に参ります。
こ、これは!
名前出すとマズいかもだけど、今をときめくHら○先生、Zり○先生、Oげ○○先生などのエッジィ系がお好きな方にも大推薦したいですよ!
内容は実際かなりエッジが立ってると思う。奥付見たら2009年。へえ〜。
当時よりイマ、の方がより深く面白く読めるような気がする。
隠れゲイの課長が惹かれた爽やか社員は、実はドSだった!
とゆーストーリーで、2人が恋人になっての日々が綴られるわけですが、攻めの沢村は、おもちゃ責め・拘束・言葉責め・放置プレイのし放題。
受けの加納は、免疫がないせいもあって次々と調教されるけど、好きな人と初めて付き合ってメンタルが強くなっていくのですね。優しくされて逆に飽きられたんじゃ?と不安になるシーンなんて「慣らされ過ぎでしょ!」ですよ。沢村の方もちゃんと『俺はあなたに会えて本当に良かったです』と分かってる。
絵柄がキレイなのでスルーしがちですが、立派にイマドキの歪み愛BLであります。H先生作品がキツいという皆様にも、少しソフトなのでおすすめですね。
当て馬の、元カレ未満菅さんやヒロ君との関わりもいい味出してます。
「嘘のような話」
菅さんxヒロ君の年の差ラブ!
菅さんはバイの浮気野郎、ヒロ君はウリもやってたコ。でも爛れた空気なんて感じないCPです。
19才のヒロ君のお誕生日まで後2ヶ月。それまでHはオアズケよ、というストーリーで、やっとこさのH描写はあっさり風味のちょい朝チュンですのであしからず。
愛してやまない一冊です。
ゲイの加納はいつもノンケに恋してしまう。何度か玉砕して恋人は出来ないと気付いたときは心がボロボロで、『ただ仕事をこなすのみの毎日』この一言と、覇気のない加納の目がもう(涙)
そんな加納は部下のノンケの沢村に恋してしまう。痛みが恐く仮面を被る。表情が出ないように。気づかれないように。知られたくない。嫌われたくない。夜布団で丸くなる姿にまた(涙)
そうやって頑張って距離を持とうとする加納に、沢村はずけずけ入り込もうとする。
二人で飲みに行こうと誘う沢村。行くべきでないと分かっているのに、好きな人からの誘いを断る程強くもない。と悟る加納にまた(涙)
飲みに行き、沢村に「俺の事好きなんですか?」と、沢村に言い当てられてしまい青ざめる加納に沢村はキスを。そこから~!!
沢村の性癖が露になります。
沢村は好きな子ほど泣かせたくなるSで、加納の事が好きだった様子。
沢村もまた、外見から勝手に想像される性格を演じていた。仮面を被って生きてきた。
二人が被っていた仮面の裏側を二人だけが見ることができる。それがいいなぁ~と思うのです。
沢村からのアプローチに加納は『夢のような話だ』と。ここで題名が出てくる。うまーい!!
そこからは軽いSMラブ話。オモチャ、拘束、放置など。話の面白さでどんどん読み進んじゃいます。話が進むうちに沢村の加納にたいする思いも少しずつ変わっていく。苛めたいと思うのに優しくしたい。
もう、モノローグがね。いいんですよ。心にグサッと刺さる。それが段々溶けていって笑顔が見えたときの幸せ。話が多少強引でもそんなこと考えさせないくらいセリフが生きていて。でも、重くなりすぎず、適度にギャグが入り笑える。
何度も読み返しちゃう作品です☆