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表題作遠くにいる人

小田島達朗,経営者一族の副工場長
佐倉治樹,26歳,家具メーカーの工場勤務

その他の収録作品

  • そばにいる人
  • あとがき

あらすじ

家具工場に勤める佐倉治樹は上司の小田島達朗に恋をした。彼を知る幼馴染みは、小田島だけは止めておけと何度も言うが、地味な治樹にとって彼は憧れずにはいられない存在だった。なぜかかまってくる小田島に期待してはいけないと思いつつも、治樹はその幸せを受け入れ始めるのだが・・・。
(出版社より)

作品情報

作品名
遠くにいる人
著者
ひのもとうみ 
イラスト
松尾マアタ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
シリーズ
遠くにいる人
発売日
ISBN
9784778111120
3.8

(79)

(26)

萌々

(22)

(25)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
21
得点
296
評価数
79
平均
3.8 / 5
神率
32.9%

レビュー投稿数21

傲慢な攻めと自己肯定感のない受け

なんとも、この攻めの小田島はなんて傲慢な男なんだろうと思いましたよ。
でも、単なる傲慢ってよりは、そう言う環境にいたからなのかも知れませんね。同族企業で副工場長。
本社から工場へ来たけれど、やっぱりそりゃお金持ってて生活圏も違う人なんですよ。対して受けの佐倉は、見た目もイマイチ、高卒で塗装作業をずっとしていて、元カレに持ち逃げされたり、挙句の果てにはDV野郎に寮に軟禁されるとか。。。
幸薄すぎます。

そんな本来奈良交わらない二人が、小田島の想い人「三津」を通して近づき、そしてめがはなせない、好きな気持ちに変化していく様がうまく書かれていました。
早い段階で佐倉は小田島に好意を持ちますが、小田島の気持ちの変化が面白かったです。だからこそ二人は気持ちを推し量りつつも、信じられない。はっきり言葉にしないとわからない(小田島の場合は、言葉にしても嘘っぽくなるんですけど)。

最後はお互いの気持ちを共有できたんですが、なんとも両手を挙げては喜べない余韻が良かったです。続編を早く読みたい。

1

何度、小田島このやろう、と叫んだことか

攻めが酷いんです。
いえ、一概に酷いとは言えないのですが、間違いなく人でなしの部類の人間です。
けれど、その人間らしさや傲慢さが、この作品のスパイスであって、話を展開していく中ですごく物語をもり立てていたと思います。

小田島の傲慢さや、不意の優しさは、自分に自信がある人特有といいますか。
だからこそ、優しさもスマートで、佐倉にとっても読み手にとってもいちいち言動にきゅんとさせられてしまうんですよね。

だからこそ、私は受けを溺愛するような作品ばかり読んでいるのに(笑)、文句を言いながらも読み進められずには居られませんでした。

価値観の違いや、性格の違いがきっと今後も沢山問題を起こして2人の間に立ち塞がることでしょう。

けれど逆にだからこそ続きをもっと読みたいなぁと思える作品1つになりました。

1

好みにドンピシャな作品

ひのもと先生の作品は初めて読みました。
こちらの本はデビュー作ということですが、治樹が不憫で苦しい恋をしていて、忘れかけていた私の性癖を刺激してくる内容でした。

BLにハマりかけた時にこういう作品を好んで読んでました。

辛くて苦しい恋をしている受けの感情に同調して、酷い攻めの態度や台詞に胸を痛めて浸り切るんです。

そして、その先に攻めを振り向かせたハッピーエンドが待っていたら極上の睡眠を得られてました。そこで思いっきし泣ければ神なんです。
こちらの作品はそんな好みに近かったんですが、泣くまでは行きませんでした。私が歳を取って薄汚れたからかも知れませんが…。


攻めの小田島が自分の感情が見えて無くて、焦ったくて焦ったくてしょうがありませんでした。そして治樹の健気なことよ…。

2人の噛み合わなさにジレジレしながら、ここまで拗れてどうくっ付くのと読んでて気になってしょうがありませんでした。小田島の無神経な言動にコイツは宇宙人だと思ったり、何も言えない治樹にもうハッキリ言ってよと、心の中で荒れながらも楽しめました。

これって続編あるみたいなので、これから読みたいと思います。楽しみ。

3

何故か分かんないけど気分爽快なのです

個人的な萌えに、「受けに遊びで手を出した鼻持ちならない攻めが、いつの間にか本気になってしまう」と言うのがあるんですけど。

こちら、そんな個人的萌えツボ直撃の作品でして。
攻めがビックリするほど酷いんですよね。
何が酷いって、自分が人として最低だと気付いてない所が一番酷い。
また、攻めだけでは無く、受けもこれまたダメな子でして。
えーと、何だろう・・・。
ダメ男ばかりに引っ掛かる、依存心が強いタイプと言いましょうか。

普段ならこの手の受けって、完全に好みでは無いんですよね。
どっちかと言うと、毛嫌いしちゃうタイプなんですよね。

それなのに、何故か今作は面白くて面白くて。
こんなダメな二人が散々拗らせまくって、それでも真剣に向かい合うー。
こう、生身の人間の弱さや寂しさに真摯に寄り添った、とても優しいお話でもあると思うんですよね。
すごく読み応えがあると思うんですよね。


ザックリした内容です。
地方の家具工場で働く主人公・治樹。
本社から移動して来た華やかで優しい上司・小田島に親密に扱われ、彼に恋をしてしまうんですね。
しかし、実は小田島の優しさや思いやり深い態度は上っ面。
意中の相手で部下の三津の気を引くため、彼の親友である治樹に気を持たせる態度を取っただけだと言う事を知ってしまいー・・・と言うものです。

こちらですね、攻めが相当ゲスいんですよ。
治樹はとても純朴で、すごく分かりやすいんですよね。
で、自分に好意を抱いている事に気づきつつ、優しく理想的な男を演じて夢中にさせる。
治樹から寄せられる純粋な思いを、楽しんでいると言いますか。
自分の意のままになる事に、優越感を覚えてるんですよね。
そして、その好意を利用する事に、カケラも罪悪感を覚えていないんですよね。
ついでに、平然と「見た目は微妙だよね」と居ない所で貶したりもする。
ええーっ!Σ( ̄□ ̄;)
何て嫌なヤツだ!

これ、治樹は治樹で、実は微妙なのです。
親友である三津から「小田島はやめとけ」と止められてるんですよ。
そうじゃなくとも、小田島の胡散臭さと言うのは、最初から透けて見えてる。
なのに、アッサリのぼせ上がる・・・。
また、小田島の本性を知ってしまうと、ひどいショックを受けて親友である三津まで恨む。
で、早く小田島を忘れようと、しょうもない男と付き合いだす。
いや、こういう「忘れなきゃ」で、新しい恋人を探すと言う発想自体がすごく微妙だと思うんですよね。
誰でもいいから、自分を愛してくれる相手が欲しいだけなんですよ。
心の隙間を埋めたいだけで焦って相手を探すから、当然ロクデナシを掴む。
で、部屋に居つかれてDVを受け、ぼろ雑巾みたくなる・・・。

とまぁ、こんな調子でして、主役二人が二人とも共感しづらいと思うんですよ。
正直、私もイライラしちゃったんですよ。

が、ここからが、すごい勢いでの巻き返しターン。
治樹から突然避けられ、最初は不思議に思うだけの小田島。
それがだんだん気になって仕方なくなり、更にイライラしだす。
で、いても立ってもおられず、治樹の元に駆け付ける・・・。

小田島は、これまで常に余裕綽々で、必死になってみっとも無い姿を見せるなんて無かったのです。
それが、殴られ犯されてぼろ雑巾のようになってる治樹を見て、交際相手にとてつもない怒りを感じる。
そして、優しくてスマートな大人の男の仮面をかなぐり捨て、治樹に苛立ちを露にする・・・。

これまで、互いに上っ面しか晒してこなかったんですよ。
この二人って。
それが、ここに来て、初めて本音で向き合うんですよね。
いや、ここがすごく読み応えがあるんですよ。
あと、人の気持ちって、白黒ハッキリつけられるものじゃ無いですよね。
自分で自分の気持ちが、掴みきれなかったりもする。
小田島にとって、治樹はやっぱり貧相で、全然好みでは無いのです。
それでも、こうして腕の中に細い身体を抱え込んでいると、何故か穏やかな気持ちになるー。
よく分からないけど、泣かせたくないと思う。
そんな小田島のとても優しいモノローグが、すごく印象的で。
いや、変われば変わるもんですな!と。

これ、最初からデキた男がこうなったからでは無く、ゲス男がここまで変化した事に萌えちゃうのです。
受けをマトモに相手にしてなかった攻めが、受けから避けられるようになった事で、初めて彼の素の姿に気付く所が最高なのです!
「こんなに細くて頼りなかっただろうか」とか驚いたりしてるのに、何故か分かんないけど気分爽快なのです!!

で、ここまでが前半。
前半で恋愛の入り口に立った二人が、本当の恋人になるまでー。
これが後半で語られます。
前半で治樹の信用をキレイに無くしてしまった小田島。
その為、後半でも一筋縄では行かないんですよね。
完全に自業自得でして、ちょい攻めザマァ的な楽しさも得られるんでうよね。
小田島は真っ直ぐ口説いてるのに、治樹は曲解しまくりみたいな。
そのせいで、拗らせまくりみたいな。
いや、しつこいけど、自業自得だから!
「なんこうなるんだ・・・」って、自分のこれまでの悪行のせいだから!!

まぁそんな感じの、個人的ツボ作品でした。

ところで、私は受け史上主義です。
受けが酷い目に遭ってるのって、辛くて辛くて見てられないのです。
が、一定数の酷い目に遭ってるのに萌えちゃう受けと言うのが存在しまして。
えーと、殴られて鼻血を出してるのが似合いそうな受けと言いますか。
妙に嗜虐心をそそる受けと言いますか。
治樹がまさに、このタイプ。
気の毒ながら、交際相手から酷い目に遭ってるのに萌えちゃいました。

4

じれったさも、良さ!

見た目に自信がないゲイの治樹が、副工場長としてやってきた小田島に心惹かれるのですが、実は彼が狙っていたのは幼なじみの三津。自分は、三津の話を聞くためだけの存在だったことを知り。。。

小田島が治樹に優しくして、食事を誘ったり一緒に出掛けたりしていた時が本当に幸せで、こんな風に付き合えて治樹が幸せになる話なんだなぁと思っていたら、一気に落とされました。治樹からしたらひどい仕打ちです。あの落胆は、可哀相過ぎて凹みます。
傲慢な小田島は、治樹が知ったことに気付かず、治樹に避けられ気になり出します。
ここから互いの思っていることが噛み合わなくなり、正直に自分の気持ちを言える状態でもなけれは、自分の気持ちに気付ける性格でもないので、もどかしく、そして引き込まれます。
このもどかしさが、この作品の見所ですね!
小田島のお膳立てにホイホイ行かないのも、もどかしいのですが、ここで行かないからこそ、後に2人が心から結ばれるようになるのかなぁ。
途中、自業自得だけどひどい目にあい、つらい場面もありますが、不憫で仕方がない主人公が幸せになれる物語は、読んでいても幸せになれますね!!

表紙がまた2人の関係性をしっかりと掴んだいい感じです。

3

受けがもう少し魅力的ならば…

ひのもとうみさん、多分この作品が初読みです。
三人称で、攻め受けの視点切り替え。

これはね〜、攻めのタイプがタイプなので好みの分かれそうな作品です(苦笑
恵まれすぎてニブチンとなった男性×自己評価が恐ろしく低い青年。
なんというか、夢やら希望のキラキラBLとは真逆の作品となっています。

**********************
家具会社の製造部で働く26歳の治樹が受け。
地味で目立たなく、自分にコンプレックスを持つゲイの青年。

攻めは、経営一族で副工場長の小田島。
華やかで目立つ容姿の遊び人で、治樹の憧れの人です。
**********************

とにかく寂しがりやで、ダメ男であっても誰かと触れ合っていたい治樹は男運がとことん悪く、それを自覚しながらも改善できない流されタイプ。
この治樹、雑誌掲載のページ数的都合があるのかもしれませんが、とにかくすぐに小田島へ溺れてしまう(片想いですが)のがあまりに性急すぎて残念。
まだ読み手側も、そこまで小田島へのめり込めてないので。(ただページを重ねてもこの小田島というキャラは嫌な方は嫌であろうと思う)
そのせいでよけいに治樹がなんというか、だらしなく感じてしまいました。
これをどう受け止めるかは読み手次第だと思いますが、ただこれが筆者さんの狙いだとしたらすごいかな。

わたしはもともと受けへ入れ込まない読者なのですが、今回の治樹はかなり苦手でした。
うじうじ受けというのはBLでも良くおりますが、またそれとはちょっと毛色が違うかな?
自分は男性ではないので想像の範囲になってしまいますが、こういう治樹のような思考は男性的でなく女性的ではないかなあと思ってしまうんです。
だからといって攻めが素敵かというと、これまた微妙なんですよね(苦笑
ただこういう、黙っても人が寄ってくるようなモテ男は、相手の気持ちに鈍感なのに無自覚ってあるだろうなあと思います。
攻めがいつだって一番好きなわたしでも、小田島は好きか嫌いかというと本当に難しい!
身内にいたら絶対蹴り飛ばしたくなるだろうし、付き合うのなんか激しく面倒臭そう。
ただ遊びだというなら良い相手でしょうねえ。
あれやこれやとマメで、褒めてくれ気分良くさせてくれて。
ああ実際いるよな、いたらモテるよなと妙に納得させられるリアルさがありました。
そのリアルさを読み物として面白いと感じられれば大好きになるでしょうし、理想の攻めとはどうにも真逆をいく小田島を受け入れられなければこの作品自体を読み終えるのは苦行となるのではないかと思います。
なにせ最後の最後まで同じ調子なのでね(苦笑

個人的好みで治樹には魅力を感じられないもののお話としては面白く読めたのは、ひとえに治樹の幼なじみの三津のおかげかもしれません。
美形で少女めいているのに口が悪いというのは最高なんですが、彼のスピンオフとかないのでしょうか…
この作品続編が確か出てますね。
わたし自身は小田島のあまりの我が道を行く感覚が、本当にどうしよーもないな、こいつは!と最終的には笑えてきております。
あ、それからちなみに攻めの一人称は『僕』です。(一箇所俺もあったんですが)
そういうのがお好きな方は、ぜひこの小田島の宇宙人ぶりを経験されてみてはいかがでしょうか。
話自体は面白いけど治樹に魅力を感じず、萌×2と萌の間でひじょうに悩みました。

1

切ない片思い

この作品は、攻めをひどくする代わりに切ない展開を書いています。ちょっと精神的に痛いなというシーンがいくつかありましたが、だからこそ、感動しました。攻めに傷つけられた受けは、ますますネガティブになります。自分を傷つけるような思考回路が悲しいです。ネガティブ受けは、好き嫌いがわかれると思いますが、これはかなり重症なネガティブです。そんな思考を読みたい人におすすめです。ここまで、痛い作品は、なかなかないと思います。切ない物語、痛い心理描写が見たい人におすすめです。

6

酷い攻め

 読んでいて、「酷い攻めだな~」と思いました。でも、そこが良いんです。
 そんな攻め様が、受けの治樹を好きになっていくところが良いんです。

 治樹の友人の美人(男)に近づきたいがために、攻めは治樹に近づきました。そのことを、治樹は気付いてしまいます。
 好きな人に裏切られる辛い展開に、胸が痛くなりました。この胸が締め付けられる感覚が、堪らないです。

 治樹に酷いことをしておいて、だんだん治樹を好きになっていく攻め。だけど、治樹は攻めに一度裏切られたこともあり、なかなか攻めを信じることができません。攻めは罪深い男ですね……

 受けが好きな人に裏切られたり、傷つけられたりする展開は、個人的に大好きです。なので、この作品を神評価にしました。

5

ほっとけないんだよ。

ひな鳥に餌を与えて育てていたら横取りされそうになって大慌てみたいな?

ゲイで内気で体にもコンプレックスがありネガティブで・・・・。自分を受け入れてくれるならかりそめのやさしさだって嬉しい。
新しくきた上司はかっこよくて自分にも優しくしてくれる浮かれないよう気をつけるけどどうしても幸せな気持ちになっちゃって・・・・でも幼馴染があの人はやめておけって・・・。
自分を兄弟のように大切にしてくれる容姿に恵まれた幼馴染と幼馴染に気があり自分を出しに使おうとする優しいくてひどい上司にはさまれ逃げたした治樹。
違う男でごまかそうとしてまた痛い目みて・・・・。もうやだよこの子・・・・。
バカな子ほど可愛いってゆうけど治樹のことかしら??と思うくらいほっとけません。
結局暴力男から救ってくれたのは暴力男へ逃げた原因のひどく優しくてひどく傲慢な男だったわけで。
Hシーンは萌えますた。小田島が治樹にぐっとくるのがよぉくわかる。
このシーンを覗けただけで長かったイライラストーリーも清算されます(笑)
この二人のすれ違い具合には私の心臓がどこまでもつのかとギュンギュンとわしずかみされて疲労困憊におちいりましたよ。

ここでのレビューみて購入をきめたんですけど買ってよかったです。
おもしろいですよ。イライラするくらい(笑)

5

優しくて酷いひと。

家具工場に勤める、地味で控えめな治樹

経営者一族で、治樹の勤める工場の副工場長であり、
華やかで数多くの浮き名を流す小田島

地味な治樹は、華やかな小田島に憧れを抱き、そしてその想いは次第に恋心へと変わっていく。


表紙のふたりが全てを物語っている。
小田島の後姿を密かに見つめる治樹と、それにまったく気がつかない小田島。


治樹に優しく接する小田島は、実は治樹を利用しようとしていただけだった。
それに気づいた治樹は小田島と距離を置こうとする。

それで終わる関係のはずだった。


小田島は自分から離れていこうとする治樹を引き止める。

なぜか。
手駒として利用するため?
飼い犬に手を噛まれたようで不本意だから?


答えは、

5

王子様とアヒルの子

遠くにいる人が、そばにいる人に変わるまでのお話です。

物語は海沿いの小さな町を舞台に、3人の人物を中心に静かに進行します。

容姿に自信がなく、酷い男とばかり付き合っている工場勤めの青年・治樹。
口調とスペックは王子様でも性格に難ありの上司・小田島。
治樹の幼馴染で美形で男前な青年・三津。

治樹は小田島のことが好きで、しかし面食いの小田島は三津に夢中で(三津はガン無視してますが)。
小田島は三津の情報を引き出すために治樹に近づき、治樹は利用されていると知っていても嫌いにはなれず……となかなか痛々しい展開が続きます。
しかし小田島は治樹が自分から離れていこうとした途端、好きという自覚はないまま何となく気になり出して追いかけるようになり、そこからすれ違いつつも2人の距離が縮まっていくのです。

王子様みたいな人とアヒルの子の話が書きたかったというあとがきの通り、確かにリアルに王子様とアヒルの子が出会ったら、こんな感じかもなと思いました。
アヒルの子はちょっと優しくされたくらいじゃ王子様を信用できないだろうし、王子様はそんなアヒルの子の卑屈さが理解できずイラついてしまうこともあるかもしれません。

遠くにいる小田島を見つめているのは治樹の方ですが、逃げ腰の治樹に対して強引にでも近づいていくのは小田島の方で、そんなところもシンデレラストーリー的なものを感じました。

冷静に考えると、小田島はいつの間に治樹を好きになった?とか、この2人性格的に合わなそうだなーとか、小さな町で上司とデキちゃって大丈夫?とか色々思うところはあるもののw
紆余曲折を経てやっと心が通じ合った幸せそうなラストは感動的で、読んで良かったと思えました。

皆様書かれているように、挿絵が物語の雰囲気にぴったりでした。
シリアスで切ない話にほどよく華を添えていて超素敵です。
ブサ受けな治樹もソバカス顔が妙に愛嬌あって可愛かったw

近々続編が出るそうで、そっちも楽しみです。

3

もどかしくてせつなくて…

海沿いの町の工場で働く治樹は、寂しがりでどこか抜けててスキだらけで、行きずりの男ともすぐに寝てしまうような部分もある…
ダメ男ばかり引き寄せてしまってロクでもない男とばかり付き合ってきた治樹は、自分に自信がないタイプ。

対して、攻の小田島は治樹が働く工場の副工場長で、同族経営の会社の経営者一族のひとり。
スマートに優しく積極的に治樹に近づいてきた小田島に、治樹はすぐ惹かれ始めるのですが、この小田島…とんでもなく傲慢!!
やっぱり育ちが裕福だからか自分に自信があって、外面は完璧だけど、身勝手な面がある男。

最初は何の気なしに治樹にちょっかいを出してた小田島。
そんな小田島の真意を知らずうっかり小田島に本気になってしまった治樹が、ある出来事をきっかけに小田島の本性wを知ってしまって、距離を置くのですが…
そこでうっかり治樹がトンデモ行動にでて話がややこしくなりつつもw、すれ違いながら歩み寄るふたりの関係にドキドキしながら読み進められました!
互いに気持ちは相手に向かっているのに、なかなか想いが通じ合わないというもどかしさ!

切ないお話ですが、読後感のよい、幸せな気持ちになれるエンディングでした。
小田島の根本的な傲慢さは変わらないでしょうけれどもw

みなさんのレビューでも触れられているとおりイラストが作品の雰囲気にとてもよくあっていて、表紙もですが私はカラー口絵(水族館でのふたり)もすごく好きです!

とてもおもしろかったです!ひのもとさんは今作がデビュー作!とのことですが、次回作もぜひ読みたいなと思いました!

3

傲慢攻めにイライラ!

最初から最後までずっとやきもきしっ放し。小田島の傲慢っぷりには呆れてしまいました。だからこそ、治樹の態度が一変してからの小田島が焦燥している様子にはガッツポーズ。ざまあみろという感じでした(笑)

表題作「遠くにいる人」…治樹が可哀想で何度も涙してしまいました。美人な幼馴染の三津が登場した時点で大体先の展開は予想がついていたのですが、想像以上に辛かったです。
三津と小田島の会話を聞いてしまいショックを受け、泣きじゃくる治樹の様子に胸が詰まりました。あのシーンはイラストもあるので余計に。それと同時に小田島に対する怒りがこみ上げてきました。治樹の好意を知りながらも利用して、更に親友である美津に悪びれもなくあんな風に言える事がまず最低!
あと、治樹にツレなくされてからも「誘ってやってるのに!」みたいな傲慢な考え方をするのがますます気に入らない。何なのこの男?と何度思ったことか。

だからこそ、段々と美津の事よりも治樹を気にして余裕なくなる様子が良かったです。治樹の家に乗り込んできた時にはちょっと見直しました。最後までヤっちゃう二人ですが、気持ちが通じ合ったのか微妙な所で終わります。

書き下ろし「そばにいる人」…やっぱり気持ち通じ合ってなかった(笑)振り出しに戻った所か余計に悪い方へ向ってしまっています。
治樹は小田島に抱かれたのは同情だと思っているので、以前のように小田島に食事に誘われても素直に喜べずにいます。治樹は小田島の狙いが三津だと知っていますからね。
小田島には本当に呆れてしまいます。治樹にこれだけお金も時間も費やしながら、何で無自覚なのか。本当にじれったい!
でも、その分ラストの言い合いのシーンがすごく良かった。とにかく小田島の傲慢な台詞のオンパレード。でも萌えました!しかも治樹よりもずっと小田島が取り乱してるって言うのがまた良いな~。なんだか子供のようでした(笑)

色々ともやもやしたりもしましたが、治樹の辛さや苦しさがすごく伝わってくるので思わず泣けちゃうシーンがたくさんありました。全体的に面白かったです。
松尾さんのイラストもすごく素敵!切ないお話が好きな方にオススメな1冊です。

3

出た!ブサイク

哀愁ただよう表紙に釣られて買ってしまいました。
いいよねえ。夕日をバックになんて。
松尾マアタ先生のイラストが 本の中身を表わしています。
セツナイ恋の話でした。
デビュー作品だそうで 凄い人が出てきましたよ。
この方 今後チェック入れます。
地味で細いブサイク受けがいい味だしています。
守ってあげたくなりますよね。友人の三津のように。
こんな子にかぎって 最悪な恋愛になっちゃうのだ。
まさしく 攻めがムカツク男。
受けは本当に幸せになるのだろうか・・・・。
攻めは違う男にすぐ走っちゃいそうだよ!!

3

ちょいブサ受~!

帯『この手が決して届かないことを俺は知っていた-』

松尾さん挿絵でちょいブサ受!!と来れば買いますよー読みますよー!!はい!!

えとですね、オフィスモノで上司×部下。
治樹[受]はゲイで、地味で不細工まではいかないけどパッとしないちょいブサ受です。
その引け目があるせいか、録な男に引っかからない。
そんな治樹の幼馴染みであり同僚で良き理解者が三津。
彼は治樹とは対照的に美形で人目を引く顔立ちの持ち主。
2人で食事中に、彼等の上司である小田島から声を掛けられ、一緒に社食で食事を取る様になりそれを切っ掛けにして小田島と治樹とは次第に近付いて行きます。
小田島は治樹がゲイで、自分に好意を寄せている事を知っている、その上で三津に声を掛けます。
更に小田島は治樹の事を、容姿はパッとしないし体もガリガリしてそそられないとも言ってのけるのですな。
そしてその会話を治樹は聞いてしまい、ショックを受けて、止せばいいのにまた録でもないDV男に身を任せてしまう。
治樹もどうも自業自得っぽい所があるので、おいおい~って感じです。
しかし小田島は、本来己の好みとはやや外れている筈の治樹に妙に魅かれているのを最後の方まで自覚はしません。
むしろ自分がわざわざ構ってやっているのに、何だこいつはってなもんです。
身勝手過ぎない程度の身勝手なんですよね、その匙加減がいいなー。

最後はね、結ばれます。
遠くにいて手が届かないと思っていた相手と。

しかし三津は治樹の事をどう思っていたのかなー、その真意は分からないんですが単に純粋に友情だったのか、治樹への想いが多少なりとあったのかどっちでしょーかね。

あっ、松尾さんの挿絵は期待通り良かったです、素敵~。治樹のちょいブサ加減、ソバカスとかソバカスとか!

6

リアル感

表紙、いいですねー。本屋さんで目を引きました。
攻めは自分本位なんだけど、大人で地位がある男だし、個人的には嫌いじゃないです。
人間ってそういうとこ絶対あるよねって。自信ある男なんだから、求めるものが大きくなったって仕方ないもの。
そういうのBLではあまり書かれることないから面白く読みました。
受けも、そこらへんにとは言わないけどいそうなタイプ。ここまで男にいい加減なのは別として、人間的に。
なんか先が見えないというか、ちゃんとやってけるのかしらと不安になるカップル。
それでも頑張れよと応援したくなりますね。
読後があまりいい気分になれなかったのが、BLとして残念。

3

めっちゃ好きだった

ガリガリで身長も低く顔も地味でコンプレックスの塊だと思っている佐倉はゲイであり今まで付き合った男たちは暴力は振るうは貯金は取っていくはで最悪な者ばかりであった。ある時本社からやってきた小田島に一目ぼれ。しかしながら、親友であり佐倉の性癖も理解している三津には「あの男だけはやめておけ」と忠告されます。

それでも、優しく接してくれる小田島にどんどん魅かれて行く佐倉はある時小田島の本音を知ってしまいます。。。

とにかく前半は自分本位な攻と健気だけどウジウジネガティブ思考な受をたっぷり堪能できるんじゃないかと思います。苦手な方もいらっしゃると思うけど私はこのCP大好物なんで萌え滾りました。久しぶりに切なくて切なくて泣きまくりました。

後半は2人の心の変化が垣間見えてくるでしょう。佐倉は前半でのある事件をきっかけに自分を見つめ直し大きな一歩を踏みだし、小田島も佐倉に対する感情に気づき始めます。しかし、簡単に結ばれることもなくすれ違い、嫉妬、勘違いが繰り返されます。後半読み手としてやるせない気持ちと、「もっと言葉にしなきゃ!!」っというじれったい気持ちを抱えつつ読み進めることになりました。

佐倉の成長が一番垣間見えた「自分を好きになってくれる人と付き合いたい」というセリフにまた涙がポロリ…。
最後の最後まで安心できない展開とキャラ達の成長っぷりは素晴らしかったです。今後もきっとこれまで以上に2人は成長していくだろうし、愛する人の大切さも気づいて行けるでしょう。脇役の三津もホントにいいキャラでした!!なんだかんだ言って2人の恋のキューピットは三津ですよね。

久しぶりに私好みがたくさん詰め込まれた作品に出会え、たくさん切なくなってたくさん涙腺崩壊してしまいました。ホントに大好きな作品ですw

作者のひのもとうみさんはこの作品がデビュー作品らしいです。今後のご活躍期待したいと思います。すごく楽しみです♪

16

攻め受けとも、受け入れ辛かったけど。

自分の枠から言うと、どちらも好きなキャラではないです。
攻めのスマートさにチョッ早で惚れ(元から微笑まれただけで惚れるタイプ)、ウジウジ悩み悪点を修正しようとしない受けの「佐倉」
そして、あまりにも自分本位な攻め「小田島」
攻め受けとも魅力的に見えなかったです。

だから遠くから斜めから見過ぎかもしれないけど、結局、小田島は自分から離れていこうとしている(ハッキリしない)佐倉に、あれれ?この自分が何で?って、佐倉が気になったんでしょ?
佐倉は、ずーっと自分なんかとか思っちゃって、何をして貰っても相手の腹を詮索してしまうんでしょー?って。
自分の世界に浸っている2人を、今の熱いうちが花のカップルじゃないかってね、思っちゃいました。

それでも2人が付き合う事で、後半から今後どちらも変わるだろうと期待は持てたかな。
佐倉は前よりハッキリ物が言える様になるだろうし、小田島は相手の気持ちを考える様に、良い変化があるだろうと。
最後にある、小田島が佐倉を気持ち好くさせてやろうとするHシーンから、亭主関白ぶりはこのままだろうな~と見受けられますが、でも、この2人はそれで良いのでしょうね。
小姑になるであろう三津のヤキモキ顔が想像できます^^;

小説は、自分の中では“萌え”よりもヒューマンドラマの位置でした。
タイトルが話にドンピシャで、皆さんが言う様に、松尾マアタ先生のもの寂しいイメージの表紙もホントステキでした♪

3

胸がぎゅっとしました

他のレビューにもあるのですが、ほんとに表紙が素敵で、それと同じように内容も素敵の一言でした。

個人的には、非情だった人間が、たった一つの恋によってこうも他人を思いやれるようになるのかと、恋って素敵だなぁって思いました(笑)

まさに恋愛をしたくなるような一冊かと←

内容の方もテンポよくすすみますし、読みやすかったです。キャラクターたちも立体的なので、とても引きつけられました。

甘い本を読みたくなった人にお勧めです(*´ω`*)

2

次作も期待

まずタイトルと表紙のバランスに惹かれました。
ある種ジャケ買いにちかいかも…。
背中を見つめる人と、見つめられていることが当り前と思っている人、そして少しだけ見える肩の人。そしてなんといっても空の夕日。青空でも夜空でもなく夕日。読了後に改めて表紙を見ると話の全てが詰まっていたんだな、という気がしました。

2編収録されている前半部分は雑誌掲載されたもので、後半部分は前半部分と同等量の書き下しとなっていますが、前半部分は長い起承転結の起の部分と承になったあたりで終わり、承転結は後半部分にぐっと詰まっています。
一編でも読めるけど、一冊通しで読む方がいい分、全体的に少々強引で軸がちょっとブレてしまっている感が拭えないところはありますが、それでも上手い具合にことを持っていっていて、最後には泣けます。

不器用で頑固で悲しい初恋ーそんな物語でした。

たまのジャケ買い。自分にとって当たりが出ると嬉しいですね。

4

この自分本意男にキィーーー!!

まずこの表紙に誰もが目を惹かれるのではないでしょうか?
松尾マアタさんの描かれる小説絵って何でこんなに新鮮で魅力的なんでしょう。
まるで映画の一場面のような夕陽の背景と通り過ぎる男を見つめる男。
ちょっと気が早いですが、ひとまず11年度№1の小説カバーじゃないかしら?
もちろん、中の挿絵も、主人公達の特徴が良く出ております。
そして、この小説の作家さんデビュー作品だそうです。
こんな素敵な絵を付けていただけるって、期待の新人さんなのかしら?
何と言ってもショコラは昨年佐田三季さんをデビューさせましたもんね。

もうね、辛い、苦しい!!
怒りと悲しみと、腹立たしさにイライラして、
それでも一気で読み終えることができます。
ただ、最初に書いてしまいますが、どうしても攻めの態度に疑問が残る。
どうしてそうなる?
彼の性格なら、そこで切って捨てて終わりではないのか?
あとがきで、作者さんもこの攻めの持って行きように大変苦労したと書かれています。
そしてその通り、苦心の跡がみてとれます。
それは多分に、主人公(受け)の幼馴染で親友の男の言葉と行動で補ったと思われる部分があったからです。
だからその、自分に芽生えた理不尽な納得できない気持ちをぐっと飲み込んで、そこはそれでとりあえず受け入れていけば、
そういう流れ何だと自分に納得させてこだわらなければ非常に苦しい恋物語として、受けに肩入れすることで一緒に泣いてしまいます。

高卒で工場勤務、背も高いわけじゃなくて、ひょろっとしてソバカスで、男運の悪いさえない外見のゲイの主人公・佐倉。
そんな彼が新しく赴任してきた副工場長の小田島を好きになってしまう。
見た目と上辺の態度に騙されるなという親友で幼馴染の三津の助言も聞き流し、小田島の誘いに浮かれていると、小田島の本心を聞いてしまい激しく傷付く佐倉。

そんな佐倉と小田島の物語は、本当に小田島に腹が立って、腹が立って!
佐倉もあきらめが悪く、気持ちをひきずってしまうのも、何で何だよー!と情けなくなる始末。
でも同じ会社で側にいて、素敵な部分を見てしまったから、
小田島の本心を知らない時に、小田島の腹に裏があったとしても、とても優しくしてくれたから、それにすがってしまう佐倉の気持ちには切なさが満タン詰まっています。
ともすれば、小田島も佐倉が過去散々酷い目に合わされてきた男達と何ら変わらない男だったのかもしれない。
ただ、暴力に出ないだけで。
しかし、心にナイフを持っていて佐倉をグサリと傷つけていて、それに気がつかないと言う、実に実に鼻もちならない超俺様の自分本意の奴。
そうやって、その気もないくせに本命の三津の事を知りたいがために佐倉をダシに使っていたとしても、佐倉に冷たくされたら気になりだすと言う展開は、よくあるお約束なのかと思いきや、実はそうではないという展開!
一度、勢いで佐倉を慰めるために身体を重ねるのですが、その時に感じた気持ちを自分でわからないでいる小田島。
小田島は、いつも自分で相手を振り回して、自分本意の本気でない恋愛ばかりしてきた人なんでしょうね。
だから、佐倉みたいな反応と態度をとられると、それを不満に想いながらも気にかかると言う、実は一番恋愛に疎い人だったというのがラストに渡ってわかるのです。
後半の流れにおいても、前半の二の舞になるかと思いました。
しかし、ここではちょっと違う展開を見せるのは、佐倉が少し学習したのと、三津が出張るおかげでしょう。

佐倉に入れ込むと、もう苦しくて苦しくて、どうしてこうも恋愛に依存する人なのかと情けなく思うけど、泣けて泣けてたまらなくなる。
冷静に考えると、彼も弱くて痛い人です。
今までは三津が上手くとりなしてきたようだけど、今回はそうは上手くいかなかったのは相手が小田島だったからというのがあるのでしょう。

一応、エンドでは決着を見ました。
小田島は変わっていくでしょう。
また、佐倉も強くなっていくでしょう。

強引な力技でカプをくっつけた部分が荒削りだと思うものの、絵のすばらしさと、デビュー作品ということでおおまけのおまけで、萌×2にしたいと思います。
今後に期待します!



7

茶鬼

bunapiiさま

こんにちは☆
拙いレビューにコメントありがとうございます(ペコリ)
結構ネタバレしているレビューなんですが、後押しになれて嬉しいです。
この本はカバー&イラストがとてもよかったんですよ。
内容も苦しくて、切なくて、受けと同化して読むとホントに泣けてきます。
bunapiiさんも読まれて気に入った本になるといいな、と願っています。
もし、「レビューと全然ちがうじゃん!ウソつき!」って思ったら御免なさい(T_T)

ホントにこんな若輩モノのレビュが参考になったと言っていただけると、とっても嬉しいです。
ありがとうございました☆

bunapii

こんにちは!bunapiiです。
いつも茶鬼さんのレビューは楽しく拝見させてもらってます。
さて、今回、遠くにいる人の茶鬼さんのレビューを読んでて、
「やっぱ読まなければ!」
と、決心しましたww
読むか読まないかものっそい迷ってたんですけど、全然決められず、結局
皆さんのレビューの評価で決めようと思いまして、
私を後押しさせてくれるレビューーーーーーーー!
とか、思いつつ、探していたんですが、茶鬼さんのレビューが
ものすごくよかったんで、
「今回も。。。ありがとうございますっ!」
ってwwwwなっちゃってww
いつも茶鬼さんのレビュー楽しみにしてるので、
どうぞこれからもよろしくです!

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