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表題作お気に召すまま

幼馴染で財閥の息子 白瀬恢・高校3年
ラーメン屋の息子 多田彬・高校2年

同時収録作品お気に召すまま

竹橋 ひとし (寮監・ラテン語教師)
多田 馨(寮長)

その他の収録作品

  • 終わりよければすべてよし
  • あとがき

あらすじ

おバカでド庶民の彬は、初恋の《恢ちゃん》の付き人として有名セレブ校に編入することに。しかし再会したのは超オレサマな男で!?
(出版社より)

作品情報

作品名
お気に召すまま
著者
鷹丘モトナリ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
ISBN
9784344822504
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

天然おバカは救世主

超セレブの学園寮生活ものでしかも身分差と来て、それ系が苦手な自分なのに、作者名と、”あ、これは大丈夫そう”という直感から手にした作品。
結果、、、vvv
主人公のあまりに天然なおバカにすごく救われました!!

主人公の彬はラーメン屋の父ちゃんが5億円の宝くじに当たり、自分に学がなくて苦労したから息子には苦労させられないと、その大枚をつぎ込んで超セレブ学園へ転入させられるのです。
そこに待っていたのは、小さい頃お嫁さんにする!と約束して離れ離れになった恢がいるはずだったのですが・・・女の子と思い込んでいた恢は実は男!?
しかも、学園の付き人制度で恢の付き人にされ、迫られて、彬のドタバタ学園生活は始まるのですが・・・

あくまでも彬の天然ぶりは最後までビクともしませんでした。
要所要所で魅せる見事な勘違いが笑いを誘い、嫌がらせをする相手の闘士までそいでしまうそのすごさ!
それが、実は色々なものを背負い、悩んで苦しんでいる恢の癒しと慰めと勇気になっているということが、ベタコテラブロマンス学園ものにしていないいいところ!
これで好感度グ~ンとアップですw

恢がアメリカにいて飛び級で学園に編入してきたから生意気だといちゃもんをつける同級生に、彬は自分みたいに嫌な事をされているんだと勘違いし(難しい言葉がわからなかった@@;)、「僕みたいに触られたりしてるんだね!」なんてボケ発言をかますシーンは大爆笑。
また寮の舎監と寮長はエロい関係なんですが、それを見て再び彬のおバカ思考が「お仕置き=エロいこと」という刷り込みができたり(これは間違ってはいないw)
果てには、恢と父親の確執も和らげるという活躍ぶり。
彬のバカっぷりが嫌味じゃないし、ごくごく自然に受け入れられるので、素直に楽しめます。
彬がラーメン屋の息子ということで、セレブと庶民の格差という部分が随所に出てきて差別を表現していますが、彬が天然で卑屈にならないし、誇りをもっているのでそれもいいのですよね。

ラブ度はちょっと低いですが、それを補うように、前半に舎監と寮超のエチを見せ、番外もその後の二人のエロエロを見せてくれているので、バランスがいいのです。
爽やか担当とエロ担当、ウマい役割分担で読者サービスも充実しているのかとwww

1

推奨してないタイプのBL学園高校⁈

セレブが集う全寮制の高校。
そして麗しい事には、将来ほぼ人の上に立つ事が約束されているご子息だらけなので、
下の者の気持ちと上に立つ者の気持ちを学ぶ為に、上級生のお世話をしなければならないという、
付き人制なる制度があるのだ‼︎ いきなりの主従!素晴らしい、BLっぽい高校!

そして、父が宝クジで高額当選したというので、庶民の彬は、頭も悪いのに関わらず、このセレブ高に入学することとなる。リストラされ、ラーメン屋を始めたという父はとても明るいが、苦労人で。たった一人の息子である彬に、セレブ高でコネクションを持ち、将来に備えて欲しいと願っているのだ。この父の想いは、後に恢の父の息子への想いと双璧を成していて。父親の想いというのは、どちらにしても熱いものだという事を私たちは知る。

セレブ高には、いつか遠くへ引っ越してしまったという、幼馴染の可愛い女の子、恢ちゃんがいる筈!と、期待して行く彬。そう、彬は天然過ぎて、ここが男子校だという事に早々思い当たっておらず、再会した恢が背の高いイケメンである事に驚愕する。
この天然過ぎて、全く悪気の無い彬が可愛い過ぎて。そもそも幼ない頃より彬を気に入っていた恢は、ちょっとドSではあるんだけど、彬にメロメロなのが丸分かりで楽しい♬
キスされたり、触られたりする事で、嫌がらせとしか思えない彬には中々気付いては貰えないんだけど。
政略結婚した父に捨てられ、母と二人っきりで暮らしていた恢にとって。幼馴染の彬は心の支えだったこと。前妻が亡くなった事と子供がいなかった事で、白瀬家に迎え入れられ、跡取りとして認知された恢は、親戚に虐められ、自殺してしまった母の事で、父と打ち解ける事が出来ず、休暇で家に帰っても冷え冷えとした家に馴染め無いことなど。
お坊ちゃんの筈の恢が意外にも抱えている事が大き過ぎて、可哀想過ぎるのですが、この寂しさも苦しさも。きっと彬と乗り越えて行けると思うようになります。
何より、恋を自覚出来てからの彬の温かさには救われます。最後までその天然っぷりというか、おバカなままではあるんだけど。
それに恢がただお坊ちゃんなだけでなく、10代にして、父親のグループに頼らず、そこそこの会社の経営をしているというスパダリっぷりを発揮していて。さすが学園でも成績優秀なだけはあり。
彬は我知らず、玉の輿に乗っているというハッピーぶり。
恢のテーマは重たいけれど、彬の明るさで締めくくられる感じかな。

その分エチ度は低いのですが、本編に挿入されている、脇役の先生と寮長がヤバい。
彬は寮長室に行って、ウッカリ覗き見てしまうのですが、この時、男同士のアレコレを初めて知るという、結構ヘビーな体験をするんですよねー。この後、結構この時見たシーンを思い出しては、「でも気持ちよさそうだったな、寮長…。」と、反芻してしまう彬。既に大いに素質あります!
同時収録は、この先生と寮長の甘あま後日談が描かれていて。卒業してからも関係が続いている事が分かります。この先生の寮長への執着ぶりがなかなかのドSっぷりで、エチはこちらで補完してます。

0

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