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こじらせ~の!超絶切ない~の!
不器用で臆病で意地っ張りで負けず嫌いがてんこ盛りのすれ違いリーマンラブ。
小塚(受)は入社以来、同期の溝呂木(攻)に淡い気持ちを抱いています。
その溝呂木が社員旅行の夜、寝ている後輩:桜庭にキスをする姿を見てしまう小塚。
己の目で確認してしまった失恋に呆然とする小塚を誤解した溝呂木は追い討ちをかけるようにキツい言葉でなじります。
切ないエピからもつれた展開を迎えるこの話は小塚視点で進むのでツラい(泣)
健気に耐えるだけじゃなくて悔しさと切なさが混ざる気持ちから溝呂木に想いとは裏腹な嫌がらせを仕掛けたり、嫉妬から桜庭に意地悪を言ってしまう小塚が自己嫌悪で身動きがとれなくなる姿がリアル。
そんな日々に疲弊してセフレに手を伸ばした姿をラブホの前で見咎められ溝呂木に乱暴に抱かれた挙げ句、立場が逆になったことを宣言される小塚。
明らかな陵辱ですら好きな相手との『初めて』に喜んでしまう甘い痛み。
小塚が不憫で胸がギュッと締めつけられて私の心臓ヤバかった!
皮肉にも小塚の嫌がらせがキッカケで同じプロジェクトに参加することになった2人は共にする時間に比例するように心を通い合わせます。
少しずつ素直な姿を見せる小塚ですが仕事上のミスを溝呂木に故意と疑われ拒絶されてしまいます。
相棒として生まれかけた信頼はあっけなく暗転…指先どころか全身スレ違ってる!
不遇な時間を重ねた上に結ばれる展開の根底にはゲイであるゆえに恋と同じだけの悲しみを味わった彼らの諦めが横たわっているからこその互いへの肯定感を感じます。
過去の苦い恋愛でのトラウマで告白できないへタレ同士。
仕事が出来て、それなりのステイタスを持つ彼らがマイノリティな性癖に慎重かつ臆病、というのが私にはかなり高ポイントでした。
簡単にゲイって公言できないですよね。
後半に収録されている【優しくできない】は溝呂木視点。
甘い日々を過ごしていても自分が関わらなければ桜庭とうまくいってたんじゃないかと不安をチラつかせる小塚に嫉妬から毒舌を放つ溝呂木。
小塚への愛情を自覚した溝呂木が自分の行き過ぎた言動を悔やんでアタフタ慌てて許しを乞う姿に満足!
小塚は今まで辛かった分、いっぱい愛されて欲しいという私の願いは叶いました!
タイミングのズレから悲しい当て馬となった桜庭が救済されているらしい同人誌を読んでみたくなりました。
電子挿絵なし残念。受けも攻めも男前でたまらん。本編の長さがちょうど良い。男同士のセックス!って感じで◎(女々しい受けだと萎える)素晴らしい作品でした(可愛くない!は全然刺さらなかったけど)
小中先生のめちゃファンになり、ただ今必死で探して読み漁り中です。
こちらがデビュー本だったのですね!
初めて読んだのが《ないものねだりの…》でしたから、小中先生はめっちゃコミカルが土台で、少し〈切ない〉のも入るんだと思い込んだのですが、色々読む内に、最初に読んだのが例外で、めっちゃ切なくて苦しくて…ってのが普遍なのだとわかりました。いやぁ驚いちゃった。
この本も本当にハピエンになるの?
ずっと「すれ違う」ままならどうしよう!
だって受けの好きな攻めは違う人に惚れてて、しかも寝込みにキスまでしてるんだよぉぉーーっ。
キャーっ誰か助けてーーー!
いやいや、ここまでは筋書き通りなんだけど、なんだけどぉ!、何処かで間違いじゃなかったのか、なんて淡い期待で読み始めたもので、もう本当に心臓に悪い。受けの切ない心に涙がちょちょぎれる。
はぁ~~~もぉどんだけ~~~~~~なくらいに私を振り回してくれましたね!お陰で何回も何回も読んでしまっているではありませんかっ!
この幸せをありがとうございます♡♡
イラストの陵クミコ先生の描かれる二人もカッコ良かったぁ。
これからも、読み漁ります∠( ̄^ ̄)
双方がサラリーマンで実はゲイ同士。お互いに相手がノンケだと思っていたり当て馬君に嫉妬したり、と面白かったです。
仕事がメインってわけでもなく、単に「すれ違い」が高じて絡まっていっちゃうモダモダが描かれます。読みながら「あーーーっ、ー何でそうなる」「そこで本心言っちゃいなよ〜」とか独りごちてました。
受けの小塚が鬱陶しいほど女々しかったりするんで、ちょっと辟易する部分もありましたが、攻めの溝呂木が小塚の思いに気が付いて二人で話をするところは、やっと収まるところにおさまったかぁ、と感慨深かったです。
実際、こういうことってありそうよねと思ったり。
特に溝呂木が二度目に脅して小塚を抱く時には、無理矢理、愛はないはず、なのに(実際は溝呂木はこの時点ではもう小塚への思いを再認識していたからだろうけど)優しく、愛情を持って抱くんですね、だから小塚が???になりつつも抱かれることが実は嬉しくて。
ずっと使ってなかったローションを使えるか試すのに溝呂木が手の甲に塗って「大丈夫、パッチテスト完了」って!優しすぎるやろう〜。(そんなすぐにパッチテスト出来んやろ、というツッコミはしちゃいますが)
ちょっと作者さんの他の作品も読んでみようかなと思いました!
変態チックなエロコメの印象の強い小中大豆さん、
過去にはこんなシリアステイストな
作品も手掛けていたとは!
切ないすれ違いにどうなることかと
ハラハラしながら読み進めました。
営業の小塚(受け)は、同期の溝呂木(攻め)に
入社以来ずっと片想い。
しかし気持ちとは裏腹に、
本人を前にすると
意地悪な態度をとってしまう。
ある日、溝呂木が後輩社員にキスするのを
目撃した小塚は、嫉妬にとらわれ
ゲイだとバラされたくなければ言うことを聞けと
溝呂木を脅迫。
しかしセフレとの現場を目撃され
自身もゲイであるとバレてしまう。
立場は逆転し、
小塚を軽蔑した様子の溝呂木は
手酷く小塚を抱き…。
脅迫してでも溝呂木と一緒にいたい、
でも溝呂木と後輩の仲を知れば知るほど苦しい…。
そんな小塚の、どうしようもなく
一途で不器用で愚かな人間性が
切なく愛おしい。
脅迫といっても食事や飲みに誘うくらいで、
本当に酷いことはできないところが
また泣かせます。
一緒に食事したり、同じプロジェクトを担当したり。
心が通い合うシーンは何度もあるのに
誤解からすれ違い続ける二人。
まさに指先が触れそうで触れない感じが
もどかしく、互いの言動に傷つく二人が
不憫でなりません。
だからこそ、誤解が解けてのラブラブ描写は格別。
今までの誤解を一つ一つ解いていく説明シーンや、
後日談「優しくできない」のバカップルぶりなどは
最近の小中さんの作品にも通じるものがあり、
この後半に行くにつれ萌えが押し寄せてくる感じはやはり良いな~と大満足でした♪
ブロッコリーが嫌いな小塚が
溝呂木にオムライスにブロッコリーを入れられ
悲しそうな顔をするシーンが好きです。
ブロッコリーをよけるでもなく、ただ悲しそうな顔w
どんだけショックを受けているんだと思うと
そんな小塚がすごく可愛いく思えてきますv
当て馬の後輩くんも、小塚のセフレも
後日談ではバカップルな二人を冷やかす良い奴として登場しており、湿っぽくならないところが素敵。
小中さんのシリアス作品は初めて読みましたが
大変に面白かったです。