お前が今、誰のものでも必ずまた俺のものにする──

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作もう一度キスから

峰岸,独力でブライダルプランニング会社を起す社長
大杉幸成,学生時代の恋人

あらすじ

束縛されるのが嫌いな峰岸は、恋人の大杉をひどい仕打ちで散々傷つけた。やがて大杉は峰岸の前から黙って姿を消してしまう。五年後、偶然大杉に再会した峰岸はやり直したいと願うが、彼には既に新しい恋人がいて──!?

(出版社より)

作品情報

作品名
もう一度キスから
著者
火崎勇 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
LUNA NOVELS
発売日
ISBN
9784896018073
3.8

(58)

(14)

萌々

(25)

(17)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
16
得点
221
評価数
58
平均
3.8 / 5
神率
24.1%

レビュー投稿数16

流されない芯の強い受けとの攻防戦が神

 クズな攻めが受けを可愛いが故に虐めて反応を楽しんで、受けが傷付くというシチュエーションが大好きなので堪りませんでした。
 堪忍袋の緒が切れた受けが、忽然と姿を消して攻めを焦らせる。自分に好意を抱いている受けが可愛い――はずが自分のほうがベタ惚れで執着していた。
 数年ぶりに再会できたと思ったら、受けには恋人が。受けは攻めの誘いに乗りセフレになる。そして自分がした仕打ちと同じ事をされる。
 その関係を築いて日が経ったある日、実は受けの恋人が恋人ではない事を知る。その後の流れが最高。
 攻めが本気で口説くが、受けは流されない絆されない。
 強気でも意地っ張りでもない、純粋に芯の強い受け。
 個人的にドンピシャなタイプの受けだが、なかなか見られないタイプなので最高でした。
 攻めザマァではないと思う。
 完全同居したらのちのち尻に敷かれそう。あとがきに書いていたエピソードが読みたすぎて仕方ない。
 電子で購入したが挿絵がなかったのが残念。

2

見事なほどの攻めザマァ作品ですが、号泣しました。

浮気性のサイテー男×健気美人。

攻め視点の攻めザマァBLは、意外と珍しいですが凄くおもしろかったです。
健気で自分に素直な受けを振り回すだけ振り回して、ある日突然受けがいなくなった後、後悔しまくる様子が爽快でした。

5年後再開して、すぐに体の関係は持っても、なかなか心を開いてくれずにヤキモキ。読んでる途中に「もしかしてこれバドエンかな?」と思って心配になってきましたが、攻めが心を入れ替えてきっちりハピエンでした。

火崎先生の文章力が光った作品。神作だと思います。

1

攻め様視点の攻めザマァ( ☆∀☆)

タイトル通り、攻め様視点ですすむお話で、これぞ攻めザマァな展開に萌えました(≧▽≦)
素晴らしいザマァ具合に、にやにやしつつ、今度こそ大事にしてやれよ、と思ってます。
まぁ、言われるまでもない様子ですけどね(*´∀`)

受け様の大杉と攻め様の峰岸は大学で知り合ったゼミ仲間。
大人しくいつも慎ましく笑っている大杉が気になり、また大杉も自分のことを好きでいると気付き、大杉から愛を告げさせ恋人となった。

大杉からの愛情と信頼を疑う事なく、それにあぐらをかいていた峰岸。
つまみ食いをしたり、わざわざ傷つけるような言動をして反応を窺ったりと、こんちくしょうな攻め様の峰岸。
私が大杉の友達だったら、あんな男やめなって止めてるから!

ウェディングプランナーでの起業へ向けて峰岸が奔走していた時、珍しく大杉から電話が。
大杉なら後でも大丈夫、と後回しにした結果、気付いた時には大杉は姿を消してしまったいた。

以来、大杉からの連絡を待ち続け、電話が鳴ればいつでも即出て、マンションには大杉の部屋が準備してある。
と、なかなかいじらしい峰岸。

過去の自分が大杉を傷付けて愛想をつかされた、とは思ってなくて、自分に遠慮してるんだ、との思考回路に腹が立つやらせせらわらってやるやら。

大杉を待ち続けて5年。
偶然再会した大杉の隣には知らない男がいて、今の恋人のおかけで幸せだと笑う。
自分が既に過去の存在になっていることにショックを受ける峰岸ににまにまです。
結局、今も素直に自分の気持ちを告げられず、セフレとしての関係を持ちかける。


スレ違う2人。
過去の自分をやっと後悔反省し、見事な攻めザマァをさらしてくれる峰岸ですよ( ☆∀☆)

必死になって謝罪し、愛を乞う姿に萌えマックス(≧▽≦)
これよこれ!
こんなのが読みたかったのσ(≧ω≦*)

定期的に読み返すお気に入りの一冊です(*^^*)


2

これは良い攻めザマァ!

こちらの作品は、
「自分がしでかしてきた事がブーメランのように返ってきて、己の酷さを改めて思い知って愕然とする。」
というところが、きっちり描かれている良い攻めザマァでした。

ちなみに攻めの峰岸は、最初から大杉(受け)にゾッコンで惚れまくりなんですね。

なのに、ちょいちょい女と浮気する。
約束を頻繁に反故にする。
といった不誠実の塊みたいな態度をとり続けるんです。

それは何故か。

自分の言動で一喜一憂する大杉を見て、愛情を確認したい。
四六時中、大杉の頭を自分のことでいっぱいにさせたい。
……という幼稚な俺様流・愛情の駆け引きのつもりなんです。

されてる側からすると、たまったもんじゃねーわ!!なんだけど。

で、ついにたまりかねた大杉が逃げて音信不通になってしまうんです。
後悔の日々を送る峰岸。
五年後、偶然再会するも、優しそうな恋人が彼の傍に……

終始攻め視点です。
だから意地悪しつつもベタ惚れなのが丸わかりなので、峰岸許すまじ!!みたいな怒りは覚えなかったです。
おまけに、いつ大杉が戻ってきてもいいようにマンションの一室を常に用意してたり、援助できるようにお金を工面して待っていたりという一途さがあるので何か憎めないんですね。

再会後、即エッチに持ち込めるので、あらあら……大杉は早々にほだされちゃうのかしら?と思ったんだけど、さらにガツン展開があってそこも凄く良かった。

今後の二人の妄想炸裂なあとがきがこれまた面白かった。
峰岸が振り回されて頭があがらないお話、もっと読みたいな。

4

幼稚な俺様攻めにほだされる一途な受け

身勝手な男が振られて初めて大切な者を失ったことに気がついた。
後悔しても無くしたものは戻らないと自覚したところから5年、無くした者を取り戻そうと躍起になるお話。

攻めの峰岸が傲慢で人の感情を弄ぶような性格悪いところがいやらしく読み始めてすぐ痛い目にあってボロボロになってしまえと思ってしまいました。
それに対して受けの大杉は優しくて思いやりのあるいい子、なんでこんな性格悪い奴に惚れるかなー。

峰岸にとって初めて恋い焦がれ尽くしてくれる相手に巡り合って舞い上がったんだと思います。それも無自覚だけど、峰岸のほうも誰よりも気になる相手で、もしこれが女子だったら普通に告白して付き合うという手順で結婚に至ったかもしれませんが、ゲイでもないのにそれはないって思っちゃったところが間違いの始まりだったんじゃないのかと思います。

惚れた方が負けって信じて自分が優位に立ち振り回しておけば気を引けると思い込んむおバカさんでした。
子供です小学生の好きな子いじめをその年でしちゃうんですから。

再会して、同棲中のパートナーもいて幸せだと言う大杉にセフレにならないかと持ちかけられたとき、大杉の方もいつまでも都合のいい相手にはならないと条件をつけたのには拍手を送りたかった。今度は峰岸が待つ番だ、連絡のない夜切ない思いで待つがいいと。

そして、終盤で峰岸からまた昔のように付き合ってほしいと告白された大杉が、また同じことをそれを繰り返す気にはなれないときっぱり言い切った場面にはすっきりした。

峰岸はほんとやなやつですが、大沢のために貯金したり引っ越すたびに大杉の部屋を用意しておくという一途なところは不覚にもかわいいと思ってしまいました。
身勝手な浮気癖さえなければもっと早くいいパートナーと幸せな家庭が築けたのにね。
まあ遠回りしてもたどり着けてよかった、のかな…?

大杉が5年間も一人でいたのは気持ちが残っていたからというのもあるでしょうが、あまりに酷いことされたから怖くて恋愛が出来なかったらしい。やっぱり酷い男だ。

いつも通り、後書きでの妄想話が楽しかった。
時間かけて同居にはこぎつけても転職まではしてもらえない。やがて、大杉狙いの男が現れ…なんてことを想像すると面白かったです。

北沢さんの挿絵も よかったです。特に素敵だったのが、最後の告白に訪れた峰岸が跪いて大沢のつま先に口付けしてるところ。萌えました。

4

かなり好みです

攻さんが、ついつい好きな子につい意地悪してしまうんですね。度がすぎて、大事なときにもやらかして受さん去るという、もうホント最低な人なんです。
ただ、こういう設定好きだなあ~。
ついつい読み返してしまいます。

4

自分勝手なんだけど可愛くもある

1冊丸ごと表題作です。主人公・峰岸(攻め)の視点で進んでいきます。

峰岸は大学時代から大杉(受け)と恋人同士。大杉が本当に好きで、一緒の会社で働いて、同居もして、と考えていたのですが、プライドと苛めるのが楽しいからという身勝手な理由で、わざと浮気やドタキャンを繰り返した挙げ句、大杉の救いの手をふりはらったことから、大杉に去られてしまいます。それから5年。大杉と偶然再会しますが、大杉には既に恋人がいて…という話です。

峰岸は自分勝手で傲慢な男なのですが、大杉への一途な愛情が根底にあるので、私は許すことができて嫌悪感はなかったです。大杉がすぐに峰岸の復縁話を受け入れなかったのも溜飲を下げることになりましたし。

峰岸の会社の磯野と陽子、大杉と同居している城島というサブキャラも、好意的な性格で良かったと思います。余談ですが、私がイラストで一番気に入ったビジュアルは城島でした(笑)。

二人の恋愛模様だけでなく、峰岸の仕事ぶりも楽しめます。
再会モノ、反省する攻め、がお好きな方にはお勧めだと思います。

1

意地悪して愛情を確めたい俺様攻め!

フェアで安かったので、電子書籍を購入。
初読み作家さんです。

かなり、萌えました!
1冊まるまる1つの話です。

久しぶりに恋愛小説を読んだって感じ。
終始、攻め視点なので、受けに対する恋心というか愛情がダダモレです。
あらすじやレビューの印象から、もっと攻めが酷いヤツかなって思ったのですが、それほどでもありませんでした。
いや、当事者の受けからしたらすごい酷いヤツなんですけどね。
受けが好きすぎて、その駆け引きの為にしているのが読み手の私たちには丸見えなので、その行為が気になりませんでした。
受けのことが大好きな気持ちは最初から最後までぶれません。
それが良かった。
意地悪をして、その反応をみて自分への愛情を確かめる気持ち、凄くわかる。
うんうんって、頷きながら読み進めてしまいました。

ラブラブなその後が描かれているという限定SS読みたかったなぁ。

8

俺様攻めの成長が良かったです。

初めてこの著者の小説を読みました。
“攻め視点”ってBL漫画でもなかなか読んだことがなかったのですが良かったです。

“俺様”、“S”攻めってどうも好きになれなかった、この作品も序盤までの主人公のそれっぷりに 受けの子が哀れすぎてちょっと引き気味でしたが、再会後は改心し、今までの行いを悔いながらも一途に受けの子を愛して、大切に思っていて好感がもてました。

受けの子は、健気で純粋無垢で控え目で可愛かったです。再会後にあの心を閉ざし、攻めに冷たくなり、人が変わったような感じも良かったです。

BL小説は初めてでしたがページ数少ない割にお値段張っていませんか?こういうもの?
値段的に見ると若干物足りないような読後感でした。なので評価 星マイナスです。ページ数が少ない割に、受けの子とは繋がりもない攻めの仕事の話にページを割いていた感じがしたので、そこは割愛して、受けの子と攻めのやり取りだけに絞って話を進めても良かったのでは?と思いました。

誤解が晴れて、結ばれた所で終わってしまったので 受けの子が始終ツレないような拗ねすぎな印象でした。なので後日談もあると、良かったです。

4

こういうの嫌いじゃない。

ちゃんと好きだったのにそれを言葉にせずに、好きな子いじめのような態度ばかりを取ってきた峰岸。
その結果、大杉の大事な時にそばにいてやれず。
どうせ、大杉の方は自分のベタ惚れなのだから、少し臍を曲げているだけでまた自分から連絡してくるはず、と連絡を待つ日々。
けれど、待てど暮らせど連絡はない。
そこでようやく重い腰をあげて、それも「しょうがないな。今回は俺が折れてやるか」みたいな態度でしかなくて。
探してみて、ようやく大杉の身に起きていた出来事に至り、自分の態度があまりにも冷たかったことの気付く。
好きなのに素直にそれを言い出せず試すばかりだった日々。
そのツケが回ってきて。
この会えない日々は峰岸の中で大杉への想いを加速させることになったんじゃないかな、とも思う。
偶然の再会からまた新たな関係を始める2人。
そこでちゃんと峰岸がこれまでの募っていた想いを告白できればすんなりことは丸く収まったのかもしれない。
けれど、大杉に「今は幸せ」だというようなことを言われて、素直にぶつけることができずに遊びの関係を提案してしまう。
これできっと大杉の中にもそれまでの積み重ねのように「やっぱり本気で相手にされてないんだな」みたいな感じが芽生えていったんじゃないかと思う。
それでも、好きな気持ちがないわけではないからせめぎないで関係を結ぶことに。
最終的には元サヤ?に戻れたけれど、これも大杉が許してくれたことが大きいし、大杉がまだ峰岸を好きでいたことが大きいように思う。
あと、峰岸の友人でもある磯野のアドバイスが大きいんじゃないかなとも。
峰岸1人だたら、もう一度ぶつかっていけたかはどうだろう。

攻が過去の悪行三昧を悔いてぐるぐるしてるお話って結構好きかもー。

3

やってしまいなさい!

この作品はレビューで知り、
ストーリー展開が好みすぎて、即、入手してしまいました。

火崎さんの作品は、常にアベレージなイメージなのですが、
この作品は、私にとってヒットです。

本当は、大杉のことを心から好きなのに、好きだからこそ
素直になれず、冷たい対応や仕打ちをしてしまい、
そんな対応でも、好きと示してくれる大杉を見て安心していた峰岸。
でも、突然、大杉は姿を消してしまう。
大杉のことを諦めきれない峰岸は、
いつ大杉が戻ってきてもいいように、
マンションには、大杉の部屋を常に用意し、
携帯番号も変えず、親の借金に困っていたと聞き大杉が無心してきても
いいように、お金も貯め・・・。
と人知れず、大杉との再会を待っています。

でも、やっと再会できた大杉には、
やさしい恋人が居て、
峰岸は、大杉をどれほど傷つけてきたかを思い知らされます。

峰岸が、結構酷いので、
「大杉!やってしまいなさい!!」と峰岸をいじめたくなります。
(ちゃんとハッピーエンドになると知っているので、思えることかもしれませんね。)

これから、峰岸と大杉は、立場逆転、
きっと峰岸は、大杉に尽くすことになるんでしょうね。
そんな続編も見たかったな!

4

困った時の火崎先生頼み!

相変わらずの安定感、お上手で御座います。v(^^)v
火崎先生の作品は、安心して読めるから嬉しいですね。
この本を読む前に、5冊続けて今一つ萌えない作品をひいてしまい、とうとう奥の手!!
「必殺・困った時の火崎頼み」を出してしまいました。
火崎先生は絶対に外さないであろうと、信じているからこその技で御座いますわ。

先生の萌えポイントは簡単にいえば、
「勧善懲悪」。
読後の後味が良い事です。

この作品の主人公・攻(峰岸)も、ハラワタ煮えくり返る位、嫌な男として登場します。

最低最悪・自己中・傲慢・勘違いの大馬鹿野郎です!!

「コイツは俺のもの。俺の言葉や行動にいちいち反応し、その一つ一つに一喜一憂し、翻弄される姿が可愛かった」
…おいコラ、アンタ何様!?

ですがそこは火崎先生、きっちりキツ~イしっぺ返しをして下さいます。

こんな独りよがりの傲慢な男を 踏みつけにする話は大好物です。
再起不能になるまで追い詰めてイタブってやりたい!!
足下に跪いて、許しを請いなさい!

受(大杉)がまた、一見儚い男なんですが、中身はシッカリと芯の通った自立した男である事、ポイント高し。

最後はちゃんとハッピーエンドですので御安心を。

この後の二人はきっと、峰岸が主導権握ってそうに見えて、実は大杉に振り回される、というところでしょうか。(峰岸、アンタなんて一生下僕で十分よ!!)

あースッキリした。
やっぱり読んで良かったです。
「困った時の火崎頼み」は、この本でも健在でした!

4

好かれる事に慣れすぎて

今回は独力でブライダルプランニング会社を起す社長と
攻様が恋を引きずる元カレのギャルソンのお話です。

恋されている事で傲慢だった攻様が
手放してしまった受様と恋を再び取り戻すまで。

攻様が受様の出会ったのは大学時代。

受様は中世的な顔立ちで
人の輪から一歩引いた目立たない男でした。

人付き合いにも消極的な受様が
自分の誘いには良く応じる事を心地よく感じ
攻様は自分の中で受様を
「俺のモノ」扱いし始めるのです。

控えめで大人しい受様の良さを
俺だけが知っているんだぜ!!的な(笑)

やがて受様の告白によって
二人は恋人として付合いを始めるのですが

高校時代から遊んできた攻様は
恋愛は駆引きだから先に好きといった方が
不利と思っていたので

受様の所有権を主張しながらも
自身は自由奔放に振舞い続けます。

攻様は受様と付合い続けながら
大手の旅行代理店に就職しますが
職場内のしがらみから
独立して起業する事にします。

攻様の起業には
就職後はなかなか会えなくなった受様と
一緒に働く為という要因も合ったのですが

全てを受様に内緒にしていた為に
受様が必死の思いで出したSOSに気付けずに
全てを無くした受様が姿を消した時に
その痕跡をたどる事が出来ませんでした。

受様を失ってから五年、
攻様が知人夫婦と始めた会社は
都心の一等地にしゃれた店舗を構え
豪華なマンションに住む程になりますが

受様への恋心は色あせず、
自身の女々しさまで自覚されられる始末。

そんな時、攻様は
偶然入ったバーで受様と再会します!!

再会した受様の隣には彼氏がいて
攻様は受様にとって自分が過去の男である事に
愕然としてしまいます。

果たして攻様は
受様の心を取り戻す事が出来るのか?!

自分に自信があったが故に
俺様で傲慢に相手を扱ってきた攻様と
自分に自身が無かった故に
相手に合わせる事しかできなかった受様の
再会ラブになります♪

元々の性格と先に惚れた事で
攻様に対して万事控えめだった受様は
攻様にとって自分が一番ではない事を
仕方がない事と思っていました。

そんな時に両親が事故死し
今までの生活を続けられなくなります。

その時に攻様との関係を変えられれば
二人の未来は違ったのかもですが

惚れている方が付合って当然と
受様を振り回していた攻様は
受様を切り捨ててしまうのです。

傲慢すぎな攻様も
健気すぎる受様もどっちもどっちと言ったら
話が成り立たないですね(笑)

受様と再会した攻様が
内心では過去の失敗を反省しつつも
受様の前ではスマートでカッコよく装うので
攻様の印象は好転しません(苦笑)

どころか
結局昔と同じと振られかけて
なりふり構わずに受様を口説き落とすまで

どこまで攻様がヘタレるのか
どこまで受様が意地を張り続けられるのか

という2人の意地の張り合いに
徐々に楽しみが移っていった感じでした。

本作の初版にはフェア店限定ですが
番外編を収録した特典ペーパー付きました。
本編終了後の後日談は攻様が
受様の言動にドキマギなのが面白いです♪

今回は火崎作品から本作同様、
忘れられない元カレとの再会を描いた一作
『もう一度キスして』はいかがでしょう?

3

我慢しちゃいけない、見栄張っちゃいけない、きちんと言葉で伝えなくちゃいけない

相手が奥ゆかしく、自分にベタ惚れなのをいいことに、その愛情にあぐらをかいた結果、初めて気が付いた大切な失くしたくない者。
そんな傲慢な攻め視点で描かれる作品は、ともすれば攻めの言い訳にも見えなくもないのですが、彼の後悔と根性入れ替え、そして恥も外聞も捨てて、ありのままをさらけ出して土下座して謝る姿に、気分爽快とはいえないまでも、ちょっとイイな~と萌え頂きました。
きっと彼は、もう二度と彼を悲しませたりはしない!・・・と思います。

そんな傲慢攻め・峰岸は、決してジャイアンじゃないんです。
その彼氏・大杉は絶対自分を裏切らない。何故なら自分を愛しているから。
都合のよい女のように扱いながら、チョロイもんだと思いながらも、それが元来の彼の性質だったかもしれないが、大杉がいるからこその安心しての不誠実だったのです。
素直に愛を認めることが本当は照れ臭かったのかもしれない。
大杉が峰岸の言い訳を信じてほっとして微笑む顔、それに愛されていることの真実だと勘違いしたどうしようもないお子様だったんですよね。
でもね、よく考えると、こういう男・・・結構現実でもいると思いませんか?その理由はどうであるかはおいておいて。
その時の大杉の気持ちは、峰岸の思う通りではなかったというのは、あとになってわかることですが、
本当に彼氏に傍にいてほしい時に、すぐに行動を移して少しでも時間を割いて自分を気にかけてくれる行動さえとっていてくれたら、、、
大杉が姿を消したのも、それまでの溜めこんだ不信感を彼の些細な優しさでごまかしてきた、そのうっぷんが彼の堰を壊してしまったのでしょう。
もちろん、そこには彼の峰岸を思いやる優しさもあったとは思いますが、視点は峰岸なので、、、

大杉が姿を消して、彼が結構大杉を溺愛していたことがわかります。
自分がそういう振られ方をするはずがない!っていう傲慢かとも思ったのですが、違ったようです。
彼は反省していました。
しかし、偶然大杉と再会した時、彼はもう彼氏がいると言い、大杉の思い続けていた気持ちは壊されるどころか、また突っ張ってしまう。
どんだけイイ格好しいなんだ、峰岸!!
しかし、今度はまるで復讐のように、大杉が峰岸を振り回す番です。
それによって、本当に大杉の今までの気持ちを知ることになるのです。
ザマァミロ!とも思いますが、描写されない大杉の気持ちが何となく、透けて見えるのです。。。

全部読み終わってみれば、本当はベタ惚れしていたのは傲慢な方で、それが故にいつまでも忘れられずにいた。
ただそれを傲慢に隠してしまっていたという、なんという不器用な男だったのだと、それを最後にさらけ出したのが何ともいい話だったのです。
こういう男、そのうち独占欲の強い執着攻めになるんじゃないかしら?と愉快な先行きを想像できて楽しいです。

4

俺様だ~!!嫌な奴でした。

すっごくムカつく攻めでしたね~!
どうしてやろうか!!って思うぐらい俺様で嫌な奴でした。その俺様的な事を計算してしている所がもう特に嫌でしたね。
再会ものなのですが、最初はムカつきながらも結構引き込まれて楽しませていただきました。
ラストは攻めも変わって行き、ただ健気に待つだけだった受けも成長してと、面白かったです。

再会ものです。
大学の頃知り合って、大杉は峰岸の事が好きだった。峰岸も大杉の気持ちに気づいていたし、それでも嫌だと思う事もなく結構特別な位置に置いていました。
そろそろ気持ちを告げて来るかな?なんて意地悪なことを思いながら・・・。

そして付き合い出した二人なのですが、もちろん主導権は峰岸です。
もともとノンケの峰岸が自分を振り向いてくれた事が嬉しくて、嫌われたくなくて、待つ身の姿勢の大杉。
峰岸も自分では気づいていないけれど、ベタ惚れだったけれど、そこにプライドと計算が入ってしまったんですね。ずっと自分の事を考えているようにと、電話もたまに、その間は他の女と遊んだりと、でもその時間のことは嘘をついて大杉の所に戻ってくる。ちょっと女の気配を残して・・・。

そんなある日独立しようと動き出していた峰岸が大詰めの時に珍しく大杉から電話がはいります。
朝から何度かあったけれど、無視していた電話でしたが、仕方なく出た所、大事な話しがあると・・・。
断っても珍しく、食い下がる大杉だったのですが、仕事関係者の手前すげなく電話を切ります。
また掛かってくるだろうと高を括っていた峰岸ですが、その電話は二度となる事はなかったのです。

1週間後たまには自分から折れてやろうとお土産を持って大杉の家に行って見るとそこにはなんにもなかったのです。
隣の人に話しを聞いて見ると、両親が事故で亡くなったと・・・。
後で調べてみると、両親の事故は人身事故で歩行者を巻き込んだ末の事故。そして両親には借金もあったのです。


それから5年の月日が経ちます。
あの俺様峰岸!今でも遊んではいるものの心にはずっと大杉の事を思っていて忘れられないのです。

ここからが結構良かったですね!再会後の二人は立場逆転って感じで、受身だった大杉も演技ながらも峰岸のことを振りましてますし、最後にはあの俺様だった峰岸が愛を乞う。
良かったですよ~♪最初の展開がちょっとムカつきを覚えてますので、それと相殺して、楽しく読めました♪

3

身勝手な恋愛だねぇ~

これは・・・ほんとになんて身勝手な男なんだろう!って
久々に躊躇なく思える攻め様でしたね~
まるで大好きな子を苛めて関心を惹きたい小学生です。
下手に大人な分だけ性質が悪いんですよね。
本人は飴と鞭を上手に使い分けているつもりでも
S道の才能がないので独りよがりでしかないです。
簡単に言えばどんなことをしても絶対に受け様が
離れて行かないって言う根拠のない自信と無意味な
プライドを持ったバカ男です。
そして受け様は一見健気に見えますが単なる弱虫君。
今回のお話は攻め様の視点で進みますのでまだ良かったかも。
逆だったらイライラ爆発しちゃいそうでした(笑)
結局二人とも独りよがりの恋愛をしていたのだと思いました。
相手の顔色や態度ばかり気にして言いたい事も言えない
受け様、耐えきれなくて逃げちゃいます。
攻め様は逃げられてもほんと終盤ぎりぎりまで
やっぱり己の都合が良くなるような言動があります。
そしてラストは相手に思いを伝える努力を最後にやっと
行動に移します。
お互い好きなのに思っているだけで言葉に出さなかった為、
随分と遠まわりをした二人でしたが最後はハッピーエンド。
後半なんだかあっさり進んだ感はありましたが
これはこれで良かったのではと思いました。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP