有能な王子系後輩×ネガティブ先輩の夢から始まるすれ違い社内ラブ!

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表題作溺愛されてみる?

堀田航平/広生の営業指導員/24才
志藤広生/予知夢を見る癖がある?/26才

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あらすじ

ちょっとだけ予知夢が見れる広生は、ある日、何故か夢の中で営業の若手NO.1後輩・堀田とキスする夢を見る。どうしてあいつと、と気にしている内に堀田に視線を気づかれ、誘惑されていると思われて唇を奪われて…!?
(出版社より)

作品情報

作品名
溺愛されてみる?
著者
黒崎あつし 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041000458
3

(5)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
15
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

とってもほんわかした素敵なお話です

主人公の受け様は子供の時から予知夢を見ることが
出来る方です。
自分の身近なことの幸、不幸がちょっぴりだけ解る
もので立派にサイキッカーなのですが、幼い時の
両親の対応で傷ついた受け様はそれを表に出さないように
しているのですが、ある日経理から営業に異動になり
指導担当の年下の攻め様とキスをする予知夢を見たことで
今まで気にもしなかった攻め様が気になりだし
挙動不審な態度を取ってしまう。
いつも優しく気遣ってくれる攻め様に気づかれないように
していましたが、攻め様から食事に誘われ問いかけられて・・・
攻め様に誰にも話したことがなかった秘密を打ち明ける。
そして、疑いもせずに信じてくれた攻め様に初めて
本当の好意を感じ始め、攻め様に流されるように
恋人として付き合うことになった受け様。

恋愛ごとに不慣れな受け様は攻め様にエスコートされるように
ゆっくり付き合いが始まります、そしてこの受け様は
びっくりするぐらい天然でニブいです。
攻め様からのアプローチにもまるっきり気が付かない
攻め様の態度は初めから甘々なんですけどね。

ちょっとしたすれ違いで二人の関係がぎくしゃくして
お互いが別れの不安を抱いていますが
相手を好きだからこそなかなか言葉に出して聞けない。
そんな切なさや歯がゆい感じもあります。

攻め様に自分の予知夢を信じてもらえていなかったと
かなりショックな受け様ですが攻め様にしたら
信じるとか以前に受け様からの不器用な誘い文句だと
嬉しく思っていただけなんですよね。
受け様の子供の頃の傷なんてわかってないから。

受け様は、信じて貰えなかったと思った時から
微妙な雰囲気になっている自分に気が付いていなくて
そのせいで攻め様が受け様を思いやるあまり
少し距離を置いた事を別れるのだと勘違いし・・・

後半は攻め様に飽きられたと思い込んでる受け様が
攻め様の危機的予知夢を見てしまい・・・・

純粋で健気な天然受け様とイケメンで頼りがいがある
反面、年下らしい可愛らしさもある攻め様の
ほんわかラブロマンス、受け様の「むふっ」て言う
微笑もほんとに天然さんって感じで可愛いです。

1

予知夢かよ・・・と半身引きつつ読んだけど、

意外と(すみません・・・)面白かったです。

まず、広生(受)が可愛かった~。26歳(ラストのSSで27歳の誕生日)の社会人とは思えないピュアさ。

もしかして、ほんの少しズレてたら『なんだコイツ、鬱陶しい!』となったかもしれませんが、この広生はセーフでした。
天然で可愛いけど、バカじゃないんです(私は別に『バカな子受』が即ダメなわけじゃないんですが)。すごく生真面目で努力家で、ただ『予知夢を見るという癖』のせいで対人関係にちょっと不安があるだけで。
そのあたりの広生の内面が、読んでてすごくよく伝わって来ました。

これで、攻が『傲慢・俺様な自己中ヤロー』だったりしたら、あまりにも安易で興醒めですが、航平(攻)は年下ヘタレ!コイツも可愛かったです。

そんな2人のラブは、なんとも微笑ましかったですね。『リーマンもの』だと思って読んだらまったく物足りないでしょうが、なんとも言えないほのぼのさがよかったです。イヤもうホントに、キャラクターもストーリーも可愛いんですよ。

黒崎さんのこういう『温かさ』は私は好きです。まあ、ヌルさにも繋がりますが、それでも好き。

どうでもいいですが、私は広生の『芸よりの倍』がツボに入って、息止まるかと思いましたよ。

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