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南美隆輔の傲慢な正餐

nanmi ryuusuke no gouman na seisan

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表題作南美隆輔の傲慢な正餐

南美隆輔
ヤクザの若頭補佐
国木理央
組の顧問弁護士

同時収録作品愛で縛ればいい

若頭の息子
雪広
若頭の腹違いの弟(治の叔父)

同時収録作品殺め川 懸の道行き

茅太
娼館の調教師
宗輔
落ちぶれた元士族の男娼

同時収録作品言うに言えない

ウィリアム
子爵家嫡男
デューイ
ウィリアムの近侍

同時収録作品リトルウイング

京一
ヤクザ
國吉悠二
衆議院議員の弟

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「あれほどカタギの世界で生きろと言ったのに、あいつはコッチの世界へ戻って来ちまいやがった」
竹強会の若頭補佐・南美隆輔は怒っていた。かつては弟のように可愛がっていたものの、当人のためを思ってヤクザ世界から遠ざけたはずの国木理央が、弁護士となり組織の若き顧問見習いとして帰って来たのだ。その裏切りとも言える人生の選択に落胆し、なじり冷たく当たる南美だったが、理央の中にはなんと言われようがそうせざるを得なかった、一途で熱く密かな想いが燃え続けていたのだった……。
野望と暴力の大きなうねりに抗いながら純な愛をつらぬく宿命のふたりの姿をドラマチックに描く表題作をはじめ、痛みと絶望、そして悲しみの中だからこそ信じられる魂の輝き満ちるピカレスク傑作5編を収録!! 著者渾身の最新作品集!!

(出版社より)

作品情報

作品名
南美隆輔の傲慢な正餐
著者
深井結己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784812477175
3.5

(30)

(5)

萌々

(11)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
101
評価数
30
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数7

ストーリーに惹きこまれる

絵はあまり好きな絵柄ではないのですが、ストーリーに惹きこまれました。

ラインナップは、ヤクザ、ヤクザ、遊廓、子爵、ヤクザと、癖どころを揃えた感じです。他の方が詳しいあらすじは書いて下さってるので省きますが、多かれ少なかれどのお話もちょっと行き過ぎた執着や闇を抱えたキャラばかりなのですが、一途さや健気さの方が先にくる感じで不思議と嫌悪感はなかったです。そして最後はそのカプなりのハッピーエンドがちゃんと用意されてる。ちなみに私は、遊廓に売られた男女郎とかつての下男の話が、一番好きです。
凌辱シーンなんかもあるので、苦手な方は注意して下さい。

深井先生の作品は初読みでしたが、他の作品も読んでみたいと思える一冊でした。

0

闇に差し込む光

 『リトルウィング』

 孝一と悠二、京一と隆二で、それぞれ別々の兄と弟を想いながらの
「好きだよ....  ゅーじ...」だったんですね。
それを知って読むと、ヤクザ京一兄さんの表情、心抉られます。
あとがきと、ぴえぴえ3号さんや茶鬼さんのレヴューがなければ気が付きませんでした。
ヤクザ兄が弟を回想する絵とかを安易に出してこないところが、またニクい(でも、それがないから、このマンガだけじゃ気付かないよ~!)。

 深井先生の作品、今どきのフワフワ雰囲気BLマンガとちがって、ホント、
ストーリーに手が込んでて、たまらない。

 BLに何を求めるかは人それぞれ。ほかの方も書いていらっしゃる通り、この1冊、どれもけっこう死人が出たり題材もダークだけど、どのお話も希望の光が差し込むエンディングなので、私の読後感は「晴れ」でした。

2

そこはかとなくダークさ漂う…

端的にいえば、あとがきの深井さんの言葉通りヤクザ・ヤクザ・主従・主従・ヤクザな1冊。身分差バンザイ!

すべて2009年以降の雑誌に掲載された比較的新しい作品ですが、初期の深井さん作品を彷彿とさせる全体的にダークで痛くて重い雰囲気。
「愛で縛ればいい」はどうにもハッピーエンドとは言えないけれど、他の作品は明るい未来を思わせる終わり方でした。
絡みも緊縛・監禁・道具・人前などディープでダークなシーンが印象的すぎて、「言うに言えない」あたりはそこまでダークではないのに、なんだか全体的にはやっぱりダークな印象しか残らないw

個人的にいちばん好きなのは、「リトルウイング」
ろくでもない兄に秘めた思いを寄せていた弟が、兄に頼まれ自殺しようとしていた時にヤクザと出会うところからはじまる短編なのですが、痛くて切なくて、でも幸せなこれからを感じさせるED。
あとがきで、「晴れたる青空」収録作と関連していると書かれていたので、ひっぱりだして読み直してみました。「俺はあなたの犬だから」が、攻の過去の話ですね…。
もう因縁というかなんというか。さらにぐっとくるものがありました。

あまあまほのぼの主義の方には全くもっておすすめできませんが、重くて切なくて痛い作風が好きな方にとっては良作かと思います。

0

読後気持ちが重い・・・

出版社のあらすじ読んだ時には大丈夫と思ったのですが・・・とにかく重い作品。
覚悟して読んだつもりが、私にはハードル高かった作品。
コレで良かったの?と問いかけたくなるが、色々な愛の形があるからと思わずにはいられない。思わないと辛い。
絵さえ好みならいけると思っていたけど、読後の気持ちが重く痛々しい・・・。
絵が好みなので残念。

もちろん、この手が好みの方にはたまらないのでしょうが。
明るく、かわいい話が好きな方にはおススメしません。

1

ヤクザヤクザ、

存外こういうの好きですwww
ヤクザものが好きってことじゃないのですが、今回比率ヤクザ多めな短編集。

>>南美隆輔の~
ムショに入る前、「欲しいものはあるか」の答えが、顛末でしたねw
最初からねらっていたのかと思うとなんだか胸が高鳴ります。
小さい頃から一緒にいた相手。
どんな形であってもそばにいたいと戻ってきてしまった場所。
手に入れたいものは同じだった。
最後のハッピーエンドがなんだか沁みたo(TヘTo) くぅ
「俺が飢える前に~」の台詞にキュン。

>>愛で縛ればいい
受・・・・ま・・魔性ですか((((;゚Д゚))))
幼心な序盤から、大人になっての~まで。
こっそり他の男を銜えこんでるとか・・・・
人生の背景が背景なのですが、あまつさえ執着の果てに~
気が狂ってでも求める愛。
一度は体験してみたい・・・かも

>>殺め川戀の道行き
おぼっちゃんが、落ちぶれて娼館におめしかかえ。
よくある設定ですが、娼館とか、楼閣とか、非道な責めとか
萌えます(*´∀`*)スイマセンw
そこで再会したのは、いつか自分が求めた相手
失って心をいためていた相手。
憎んでいるに違いない、だからこんな行為も・・・・・
一度くらいは客をとらせてやってもヨカッタノニ(酷
ハッピーエンドです。
攻が他の男とまぐわっているのを目撃してしまう場面。
このどうしようもない受の衝動。好きw

>>言うに言えない
いつかかならず、これ迎えにきちゃうんだろーな。
死して再会とか悲しい結末は考えない(´;ω;`)

>>リトルウィング
「兄さん、兄さん」と求めて泣く受をだくほどに
なんか愛おしくなっちゃったんだろうな~とジワーと感じました。
や、うん。なんか、そうも一途に好きになって苦しんでいる受って
すごく愛おしいものに見えてしまう。
一途で健気な子が好きなだけなのだけど。
くわえてちょっぴり不憫だとさらにまる。

トータル。
ちょっぴり重めな話が多めなのですが、
ほどよい重さと、悲しさに加えて。
幸せエンドな締めくくりなのがすごくバランス良です。良作

2

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