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高校生同士のお話で、そんな二人が少しずつ、近づいていく様子を丁寧に描いている作品でした。
いつも同じ車両に乗っているキヨ(攻)とイノ(受)。
面白いもので、毎日同じ空間にずっと居続けると、なんとなくお互いに気になるものですよね。
そういう心情の描写がとても秀逸な冒頭でした。
そして、きっかけがないと、もしかしたら声を掛け合うこともなくそのまま知らない人同士だったかもしれない二人なんですが、キヨが居眠りをして、いつも降りる駅で降りなくて、イノのほうから心配して声をかけてきます。
そういうイノの人柄の良さみたいなものが、こちらの心を暖かくさせました。
ようやく顔を見れば声を掛け合って会話をしたりするよになった二人ですが、学校も違うし、まだ「友達」と言える関係ではない時。
キヨが明日からいつもの時間に電車に乗らないことを「友達じゃないし、今日言わなくていっか」と迷いながらも結局言わないでしまった時。久しぶりに顔を合わせた二人のそれぞれのドキドキ感が。それをきっかけに携帯番号を交換しあうとか。
きゃー!むきゃー!ゴロゴロゴロ!!
ああああ甘酸っぱいわー!!キヨの赤面顔にヤられますwww
その後イノはキヨの学校の学園祭に行くことになるのですが。やっぱりお互いに「女の子」の話が出てくると、普通に考えて女の子が好きだよね~と考えてしまって、でももやもやして、という感じで。
ここの部分でもゆっくりと流れる二人の心情描写にニヤニヤ。
丁寧に心のひだを描くってすごく忍耐がいると思うんですが、本当によく描いていらっしゃるなぁと感心いたします。
イノがキヨの夢を見て焦っている場面とかもきゅんきゅんしますね^^
そして、イノのほうは「キヨに彼女ができたらどうしよう」と考えてしまっているところから、自分の恋心に気づきます。
そしてイノはキヨに会いづらくなって避けてしまうのですが、キヨのほうは自分が嫌われたから避けられているのだと勘違いしてしまいます。
その二人が久しぶりに出会い、誤解が解けて、そこから告白に至るシーンがもうニヤニヤが止まりません!!甘酸っぱいどころじゃねぇやチクショー!!
本当に本を持つ手が震えちゃいました^^私の中に眠っていた乙女が目を覚ましちゃいましたよ。覚醒ですよ。黒から白に生まれ変わりました。完全に浄化されました調伏されました魂抜けました~!
私は二人の心情や動向を丁寧に描くものが大好きなので、こういう作品はとても好きです。何も激的にドラマチックじゃないし、衝撃を受けるような大きな何かが起きるわけじゃないけれど、個人的なツボを押されました。今後も期待しております!!
きっと癒されたい時などに読み返す作品になる予感がします。
雑誌掲載一話目だけ読んでいて気になっていたのに、この表紙を見てもピンとこなかった。
新人さんかしら当たりますようになどと願いながらも、買ってよかったです。再会バンザイ!
電車内で毎朝一緒になる他校生同士が、だんだんと互いを意識し、小さなことをきっかけに親しくなっていく。
このお話のなにが好きだったかというとね、男女だとこうはいかない感じなんですよ!
やっぱ男同士だし、おかしいよな俺…だとか、気持ち悪がられたらやだなとかってのが、まず最初にくるはずってとこを、外してない。
相手が電車に乗って来なかったら、なんか気に障ること言ったっけと気にしたり、メアドの交換のタイミングが難しかったり、相手の文化祭に遊びに行って、女子の存在にヤキモキしたり、そんな描写がとてもリアル。
かといって繊細になりすぎず、あまり軽くもなりすぎず、じわじわと進む恋の行方といい、キス止まりってとこといい、読み手焦らしのお上手な作家さん。
次回作、楽しいみに待ってます!
タイトルを裏切らないゆっくりした恋愛過程が見れるのが何よりも魅力です!!
偶然、通学電車が同じだった高校生同士が出会って、友情を築き、恋愛に発展していく様が、まるまる一冊を通してとても丁寧に描かれています。
見ず知らずの相手に声かける躊躇いとか、友達って呼んでいいのかどうか自分との距離を測りかねたりとか。
他校同士で同年代だからこそ、距離を詰めることに戸惑ったり、ひとりでドキドキしたりする。
「向こうはたいして俺のこと気にしてないだろうし…」
という考えが常に出てくるから、グルグルなって面白い。
そういう感情の機微が一つ一つ描かれていて、「こっちが恥ずかしいわっ!!」と、まどろっこしくなるくらい甘酸っぱいです!!
とてもよい!!(〃v〃)
エロスはないけど、胸キュン満載!
ノンケ同士の現代の高校生が、もし偶然、乗り合わせた他校の相手を意識しちゃったら……
きっとこんな風になるに違いないっっ!!!!
と、勝手にニヤニヤ妄想しながら読ませてもらいましたvv
あと、他の同級生との絡みなどがとても自然で、『ナチュラルな高校生活』がみれるのもよいです。
漫画独特の作られたわざとっぽさがなくて読みやすかった。
大学生編や社会人編など、この2人はぜひとも続きが読みたいです。
本作ではチューしかないので、その先も見たいし。
ノンケ同士のBLは、これくらい戸惑いやもたつきがあってなんぼだと思います。
読者に「さっさと告ったれ!」と思わせるくらいモタツイてなんぼだと。
そういう意味でも素晴らしいもたつき具合でした◎(o´∀`o)
《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★・・・・ :エロス
★★★・・ :キャラ
★★★★★ :設定/シチュ
★★★★★ :構成/演出
制服着用なのに、スーツ着用だと思っていて、手を出さずにいました。
どこかの書店POPにて学生だとわかり、一気に興味がわき購入。
通学が同じ路線、車両。
他校ではあるが、顔見知りとなり、互いを意識するようになる。
言葉を交わすようになり、気持ちが通う話です。
口あけて寝ちゃっている姿や、座る位置。
ホーム。
まさに日常。当たり前の朝。
無理なく読むことができ
すーっとその空間に一緒にいるような
爽快な感じでした。
気になる。から好きかも。
好きだ。どうしよう
となるのは、自然な流れですが、
BLとなると
好きの意味は?
性的対象となる?
と多くのクエスチョンがでてきます。
悩むところが醍醐味。
かわいい2人でした
このスロースターターという作品は、
二人の出会いの部分から、その恋愛が成就するまでの部分をしっかりと描いている作品でした。
他の作品よりもその辺りの丁寧さが抜きんでていると感じられる作品でした。
出会って即恋愛・即エッチ(王道にありがちですが)みたいなBL展開とは全然趣の違った、まさにタイトル通りの二人。
同じ時間の電車の、同じ車両に乗る二人が、お互いを意識する過程や、
さらに二人が電話番号を交換し、距離が近づく過程や、
友達という認識から、恋愛対象に至るまでが、
実に、実に青臭くて適度にリアル高校生で照れくさい!
あの年の子がお互いに気を使って携帯番号を教え合ったり、約束して遊んだりするあの感じね。
キョドった感じとか照れた感じとかね、ガッツリ「甘酸っぱい」を感じて悶えました♪
二人が、お互いに彼女が出来たらと想像して、それを素直に喜べない違和感をお互いに感じるところとか、こういう気持ちの描き方もとても丁寧で良かったです。
もうね、こういう作品を待っていたんですよー!
BLを読むからには男女ものと違う部分が欲しいんですよね。
そしてそこが私の求めている醍醐味でもあるのですが。
男×男だからこその葛藤とか、男女ならすぐに次に行きそうな部分も中々進まないとかね。
そこの部分がばっちり入っておりました!外してないわ~!市川さん素敵。
ノンケ×ノンケの作品の中でもかなり好きな作品です。