• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作あと一息で愛

恋人と同棲する大学生 森宮三雄19歳
5歳年上の会社員 佳一24歳

同時収録作品言うまでもない 前・後編

苫田 店長
吉見 店員・店長代理

同時収録作品恋とも言う

鈴枝 大学生
市崎 飲食店店員

同時収録作品見えない先に 前・後編

佐敷 大学生
雨坂 大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編 お初
  • あとがき

あらすじ

美人で優しい恋人・佳一と付き合って三年、夢の同棲生活を始めた三雄だが、未だにノー・エッチ。
一歩先へ進みたいのに、佳一のガードは思った以上に固くて手を出せず……!?

好きだからこそ臆病になる大学生×会社員の年下攻スロウ・ラブ
表題作のほか、「言うまでもない」「恋とも言う」「見えない先に」と描き下ろしを収録。

(出版社より)

作品情報

作品名
あと一息で愛
著者
まさお三月 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403663468
4

(121)

(37)

萌々

(59)

(23)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
23
得点
490
評価数
121
平均
4 / 5
神率
30.6%

レビュー投稿数23

まさお三月先生の世界観

作家さん買いです。

まさお三月先生の作品はすれ違いが激しくて好きです。
※下手な言い方でごめんなさい。

今回も表題作が素晴らしいぐらいのすれ違いでした。
受けが攻めのことを考えて性転換まで考えていたのは愛としか言いようがなかったです。
お互いちゃんと言葉で伝えていたらもっと早く繋がることが出来たのかもですが
ここまですれ違ってからのくっつくのが大好きなので大変興奮しました。

他にも3つのお話が入っており、
最後にはそれぞれのお初が入っていて面白かったです。

あー本当にまさお三月先生の作品が好きだ!!

0

雨坂〜ww 変な奴だけどかわいい

まさお先生初読み。
この後、6冊読みまして、うち2冊が好みかな。
絵がきれいで、ところどころ笑えておもしろかったです。
背景が少なく全体的に白っぽいのも結構好きです。

短編4本。
どのキャラCPも平凡そうで実は個性的でいろんなタイプがおもしろい〜と思ったら…

「見えない先に」の雨坂〜〜ww
彼は天然?コミュ障?ただの変な奴?挙句かわいいがすぎるww
とツボりました。

人に頼られてばっかの佐敷、また気苦労が絶えん?宿命?
でも好きだから仕方ないね☺️

1

2作目がおすすめ♡

久しぶりに読み返しましたが、やっぱり好き〜!
どの子も保護したくなる〜!

特にグッときたのは『言うまでもない』。
「俺はみんなにやさしくしたいんだよ」という店長に対する受けの応えが好き。
リップ塗ってあげるシーンも好きだし、肌けたシャツで拗れるくだりもたまらんだし、最中も...受けが色っぽすぎます。
キュンやらズキュンやらがふんだんに散りばめられている神作でした。

1

短編4作品

最後の描き下ろし見たら、何だかんだどのCPも好きだったなって気持ちになりました。
◾︎あと一息で愛
言葉が足りないにも程がある!高校卒業してから、っていうのはまぁ分からなくもないですが、きちんと会話もせずに思い込みだけで動いてエッチを拒むのは悲しすぎる。先行きが不安だ。
◾︎言うまでもない
店長の傍若無人っぷりが好きでした。そしてかなり素直。これは駄目男好きにモテると思う。このCPも店長がふらふらしないかと先行きが不安ですが、ふらふらし続けた先に辿り着いた場所と考えれば大丈夫なのかな。
◾︎恋ともいう
「何だてめぇエロ過ぎんだよ!!」なんてBLの攻めに対して褒め言葉でしかない。この2人はなんか大丈夫な気がする。市崎先輩が兎に角可愛い。
◾︎見えない
まさお先生の作品って雨坂みたいな一般常識からぶっ飛んだ人、たまに出てきますよね。

1

なかなか好きな天然度合い

この作家さんの作品は特に派手な展開はないのですが、普通にありそうな出来事の中に不意に感じるキュンとするシーンやほのぼのとしたキャラが魅力だと思います。
今回もそんなキャラ達が登場するお話ばかりでした。

全部で4つのカップルのお話が収録されています。
登場人物は大学生~若手の社会人という若者で、20代が中心です。
ゲイの子もいれば全くのノンケの子もいます。
どのお話もそれぞれにほっこりしたり萌えツボがあって好きでした。特に気に入ったのは表題作です。
少し年が離れたカップルで大学生と社会人なのですが、2人とも天然な所があってなんとも可愛かったです。
知り合ってから長い2人なのに未だにピュアなのも良かったし、思わず吹き出してしまうようなコミカルなシーンもあって面白かったです。

0

違和感のないおさまり

展開早くて、おさまり悪いので

あまり短編集は好きじゃないのですが

でも、この短編集はどれも好きでした。

終わり方のおさまりもいいし、書下ろし番外編がまた、いい。

すべての短編集に対してあるし。


個人的には、『見えない先に』が一番好きでした

何事にも関心がない雨坂の傍を、佐敷は居心地がいいのだと知ってから

彼は雨坂の家によく行くようになります。

いつしか、それが恋心になって。。。

全然違和感ないんですよね、その気持ちの変化が。

そして、雨坂も「そのままでいてくれ」と自分を肯定してくれる

佐敷に好意を寄せていく。

書下ろし編の「俺 お前が初恋だもん」

佐敷じゃないけど、気持ちどかっと萌えに持ってかれました。

短編集ってすごいお得だ!と思ったのは初めてでした。

0

読むほどにうまさを感じる短編集

まさお三月さんの作品を集中的に読み直しデーを極私的に開催中。
「読ませる」作家さんって、どうしてこんなにもストーリー展開と言葉選びがうまいんでしょうね。話の流れは淀みなく、その中で語られる言葉だけがサクッと胸に刺さる。
まさお三月さんはストーリーテリングの技術もさることながら、何気ない台詞にも人柄を滲ませて自然な会話に空気感をプラスするのがすごくうまい作家さんだと思います。

【あと一息で愛】
片思いすること5年、両思いになって3年。同棲も始めたもののキス止まりという大学1年の三雄とリーマンの佳一。
部屋やシャワーに鍵をかけてまで自分を拒絶する相手に感じる不満というより不安の話でした。こういう話を読むとしみじみ会話って大事だなと思います。こんなに長く一緒にいても伝えないと分からない思いがあるんですよね。
佳一も三雄を想っているのはよく伝わってきたけれど、間違った方向へ突っ走り過ぎてて…。クールに見える外見とのギャップにハマりました。

【言うまでもない 前後編】
誘われたら断れない、みんなに優しくしたい店長の苫田と、店長代理だった吉見。
甘えることを知らずにひとりで頑張ってきた人間に何気ない頭ぽんぽん。これはやられない方が無理でしょう。ふつうの人間感じる威力の比じゃないはず。
店長が吉見宅に泊まったときの会話が好きです。感覚や価値観の違う人間の会話ってそのひととなりが顕著に現れるし、何と言ってもやっぱりまさおさんの言葉選びがいいのです。
この作品が一番おすすめです。

【恋とも言う】
「安月給で家賃が厳しい」と言って、鈴枝(大学生)のアパートで強制的に同居を始めたサークルの先輩だった市崎。
カルボナーラが食べたくなります。
この作品はまさおさんの人物描写の妙が味わえる良作。わがまま女王様と言いなりくんという設定で、振り回される方自分の気持ちに気付かせる流れをナチュラルに見せるのってすごく難しいと思うのです。さらっとやってのけた上に胸きゅんまで用意してくれています。良いです。

【見えない先に 前後編】
飲み会ではいつも世話役、頼られることで自分の価値を測ってしまう佐敷と、飲み会にはほぼ参加しない、寡黙なレアキャラ雨坂。
雨坂という人間がよく分からない。本当に周りに興味がなくてどうでもいいというタイプなんだなあ。頼られたいと思いつつ、そんな風にしか人と関係を築けない自分に疲れていた佐敷にはどれだけ衝撃的だったか…。好きな人に何をしても暖簾に腕押しはきつい。すごく焦れる作品です。
初めて「家に来てほしい」=一緒にいたいと思える存在ができた雨坂が今後、佐敷にどう教育されていくのか、この先が見てみたかったです。

0

じんわりじわじわ、なんかいい…!

全部読み終わっての感想を一言で言えば「なんかいい……!」です。じんわりじわじわ来る感じ。
不器用な男たちが相手との距離をあと一歩、あと一息、なんとか縮めようとするお話が多くて、そのじれったさや、判っているようで判っていない近しい人の頭の中を知るにはやはり、あと数歩でも一歩でも踏み出さないとダメだよね、といった事が描かれていてどの話も捨て難くお気に入りになりました。

特に気に入ったのは
【恋とも言う】横暴な先輩が可愛いです。後輩の布団で寝ちゃってるところなんかどういう気持ちだったか想像するとたまらなくなります。書き下ろしで爆笑。
【あと一息で愛】同棲している二人の様子が可愛い。しかし、三年もエッチ無し、一緒にも
寝ず、部屋や風呂にも鍵をかけているとはどういう事??と思いきやまさかの…!三雄と同様、目が点でした。そして図書館で借りている本の内容に三雄の本気度が知れました。
この他、【見えない先に】の宇宙人的、受け答えが斬新でした。そしてこちらも書き下ろしがいい。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、まさお三月さんでした。初読み作家さんでしたので、どんな感じか掴むために短編から入りましたが、とても良かったので長編を読んでみたいと思います。
機会を与えてくださりありがとうございました。

1

眼鏡なくともエア眼鏡が‥

「あと一息で愛」
あらすじはちるちるさんにお任せで。

「言うまでもない」
店長(攻様)と店長代理もしちゃうできる店員(受様)。
バックヤードしか出てこないので、
コンビニかファミレスかわかりません。
博愛主義者の攻様と攻様に恋する受様のお話。

「恋ともいう」
大学生、鈴枝とOBで飲食店店員の市崎。
家賃を払うのもったいないと、後輩の家に転がり込んだ市崎。
勤め先の店長のレシピだとかで、
市崎は鈴枝好みの炒り卵系のカルボナーラを作ってくれるが‥。

私個人の趣味としては、「言うまでもない」が
いちばんおもしろかったです。
みんなに優しくしたいのに、
どうして最後は怒らせちゃうんだろう?
という店長に対しての吉見の受け答えが
「言い得て妙」で素敵です。

どのお話も、なにかすんごい事件があったり、
涙がこぼれて止まらないってことはありません。
でも、そんなこともあるよねー的なすれ違いや
思いが伝わる瞬間みたいなのがほっこりします。

0

キュンキュン通り越してギュゥンギュゥンする(*´Д`)ハァハァ

まさお三月さんの本、ほんと好きだわ。
こないだ2冊読んでこの漫画家さんすごい好みかもーって思ったけどやっぱ好き!!!
見かけたらとにかく手に取る人リストに追加です(*´艸`*)

■あと一息で愛■
森宮 三雄(大学生・18歳)×佳一(会社員・23歳)

美人で優しい恋人・佳一と付き合って三年、夢の同棲生活を始めた三雄だが、未だにノー・エッチ。
一歩先へ進みたいのに、佳一のガードは思った以上に固くて手を出せず…?!

佳一さん(´^ω^`)ブフォwww
もうナニコレ可愛い!!!
二人とも可愛くて愛おしいwww

まず三雄。
ノー・エッチ状態に耐えられず訴えるも
佳一「(ギュッと抱きしめ)俺にこうされたら嬉しくない?」
三雄「う、うれしい…」
佳一「(略)」
三雄「俺も!!俺も佳一にいつも愛送ってる!!」
佳一「ありがとう。嬉しいよ」
まるめこまれすぎwww
結局その日もノー・エッチwww

そして佳一さん!!!
あれですよ!
自分が男だということを気にしている受け様っていいですね(*´Д`)ハァハァ
気にしすぎて三雄が部屋にいきなり入ってこないように自室に鍵かけたりシャワー中は鍵かけたりとシャットダウンしまくるだけでなく、性転換すら検討中だったとか。
もうなにこれ。
エチの最中なんて三雄のナニをガン見!
恥ずかしがる三雄に対して、ものすごく嬉しそうな幸せそうな顔で「…萎えないのが嬉しいんだよね…」
やばいよ何この人hshsヽ(*´Д`≡´Д`*)ノhshs

描き下ろしで三雄が鍵かけられなくなったことにめっちゃ喜んでる姿が可愛い。

■言うまでもない 前編/後編■
苫田(店長)×吉見(店長代理・20代)

心労で倒れた前店長の代わりを務めていた吉見。
新しく店長として配属された苫田は、誰かれ構わずスキンシップの激しい人で…急な店長代理としての業務につかれていた吉見にとってその手は酷く心地よく…。

無自覚嫉妬で怒れる苫田店長が素敵。
女性が好きで、でも吉見くんは男の子なのに気になって、いつの間にか吉見くん優先していることに気付いてちょっと混乱気味の苫田店長にニヨニヨ。
そして吉見さんのケツがエロいhs(´Д`* ≡ *´Д`)hs

■恋とも言う■
鈴枝(後輩・大学生)×市崎(先輩・喫茶店勤務)

「学生の一人暮らしで二部屋とか贅沢なんだよ(_`・ω・)_バァン」(※1LDKなので正確には一部屋)ということで、飲みサークルOBの市崎さんと同居することになった鈴枝。
市崎さんとの同居を辞めたくないのは好みの料理を作って貰えなくなるから?
寂しいから…?
それとも?

炒り卵系のカルボナーラが好きな鈴枝。
実は練習台でもなんでもなくて好みに合わせてたというツンデレ先輩(*´艸`*)
そして我儘な割に初心なとこ可愛い。
「キスまでだ!」
「えーでも…」
「るせえよ。今はキスまでだ!!このエロ!!」
玄関先で座り込んで何してんだwww

■見えない先に 前編/後編■
佐敷(大学生)×雨坂(大学生)

飲み会で終電を逃した佐敷に一夜の宿を提供したのはロクニ話したこともなかった雨坂。
余りの放ったらかしっぷりに最初は驚くものの、遠慮も気遣いも何もしなくていい雨坂の側は居心地が良くて…。
気がつけば誰にも渡したくない…そんな感情が芽生えていた。
思いを告げる佐敷に対して「佐敷が俺をどう思ってようと俺には関係ない。お前の好きにすればいいだろ」という返答に思わず…!

ちょっwww
なにこのすれ違いwww
次元が違いすぎるwww
佐敷が頭抱え込むの分かりますー。
でも「両想いになったら家にまた来る?」って聞いてくる雨坂ぐうかわ!
斜め上を行く雨坂の思考に今後も振り回されるんだろうが頑張れ。
描き下ろしの喧嘩場面噴いたwww
全力でご飯の心配しながら怒りつつ去る佐敷。
もうあなたお母さんですかw
案の定ご飯食べずにぶっ倒れてて「なんでだよ!なんであんなに言ったのにメシ食ってないんだよ!!」www
可愛い楽しいキュンキュンごちそうさまでしたーーー!!!

6

在って、無いような日常と二人。


兎角表紙が大好きな一冊。

本当、お気に入りの表紙。

まさおさんの眼鏡好き以前に森宮くん志野くん鈴枝くんが似てるというのは確かに気になり、受が攻のことを物使って攻撃する場面、綺麗受に対して攻がモテる設定だったりと嗜好が垣間見える、良い悪いでなく、まさおさんといったら…な感じがありました(*´`*)

どのお話もじわりとするしみにキャラ可愛いし描き下ろしも◎!(表題の薄いコマでちゅーし合う二人が好きです、かわいい)
最後の見えない先に、は人気ありそうだな〜と思う。

ただ個人的にいうと、謝る謝らないの視点がちょっと違うかな…?違和感、という感じが残りました。

0

やさしい短編集

全部で4つのストーリー入り。
4つで1冊ですから、すべて短編です。

1つ目は大学生と社会人のちょっぴり年の差カップル。
大学生が驚異的に素直なワンコでしたw
2つ目が店長と従業員。
3つ目も先輩後輩。後輩くんはまだ大学生。
4つ目は同じ大学の同級生。
最後に4つのお話のそれぞれSSが入ってました。

どれも面白かった!
でもやっぱり短編なので、物足りなさは残るかな~。

この作家さん”ならでは”な雰囲気はいつも通り^^
とても優しい雰囲気です。

0

近すぎて遠い二人、体温で近づく二人

まさお三月先生は、雑誌では何度も読んでいるんですが。
一冊のコミック本として読むのははじめて!
初読みが短編集になりました♪


あらすじと感想を。

「あと一息で恋」
五つ年上の美しくて優しい恋人の佳一。
三雄が小学生の時に一目惚れをして、高校から付き合っていて。
やっと同棲にこぎつけた大学生の三雄。
だが、佳一は上手にエッチを断ってくるので手を出せなくて…?

現実世界でも、いつも不思議だなぁと思うんですが。
すぐ隣にいる人に限って、どうして?!というくらい気持ちがすれ違っていたりしますよね。
恋人でも、夫婦でも、家族でも。
近すぎてかえって言えないし、言わなくても察してくれるだろう、みたいな甘えもあるのかも?
佳一の気持ちがわかった時、そしてそれがどこまで先を考えていたか知った時。
三雄も読者も、もうビックリするしかない。
甘~い囁きの言葉が、相手の悩みになっていたなんて…。
人の頭の中とは本当に不思議だなぁ~と思った、なんとも楽しいお話でした。


「言うまでもない」
飲食チェーン店の新しい店長は、ちょっとスキンシップ過多な優しい人。
誰にでも優しいから、毎日のように誰かに誘われて逃げるように帰ってしまう。
吉見は店長代理をつとめていて、シフト作りも休むバイトの穴埋めも、ついやってしまう。
店長に文句を言いながらも、店長のスキンシップに弱くて…?!

ゲイの店員とノンケでモテる店長さんの恋のお話。
スキンシップ過多な人は大きくわけて二種類いると思います。
スケベなやつか、寂しがりで甘えん坊か。
店長は優しくて包容力あるけれど、実は寂しがりやな気がしました。
吉見くんはカタブツで口うるさいようでいて、意外と素直になったりするし、なにしろ妙な色気がある。
店長は、このギャップにコロッといかれたんだな!
吉見くんの色気は、本人も気づけばものすごい武器になるなぁ~と思いました。


「恋とも言う」
OBの市崎先輩の勝手な言い分で同居をはじめた、大学生の鈴枝。
我儘な市崎先輩だが、鈴枝の好みの料理を作ってくれる。
先輩と同居が気に入っているのは、好物の料理を作ってくれるから?
一人になるのは寂しいから?それとも…?

市崎先輩のツンデレぶりが、超楽しいお話でした。
ワンコな鈴枝は自分の気持ちに鈍感だけど、市崎先輩の気持ちには敏感。
先輩が何を悩んでたのか、ちゃんとわかってますね。
バランスのとれたカップルだし、市崎の照れ方がいちいち可愛かった~。


「見えない先に」
大学生の佐敷は、めったに飲み会に来ない雨坂の家に泊めてもらう。
雨坂はかなり変わり者で、人が何をしていようが気にしないし、無理に会話もしてこない。
そんな雨坂の家が居心地よくて、親しくもなかったのに、ちょくちょく遊びに行くようになる。
料理の得意な佐敷に餌付けされるように、特に気にもとめずに受け入れる雨坂だが…?!

とにかく雨坂が変人です。
そして、この変人ぶりが楽しすぎる!!
私、この話が一番好きかもしれない?
佐敷くんは、ごく普通の人。
雨坂くんの色気と変わり者っぷりにハマッてしまった、可哀想な人?!
雨坂くんの変人ぶりも、番外編でさらに爆弾として投下されます。
この人、ヤバいです!!


初単行本は、楽しいお話ばかりでした。
佳一みたいな真面目くんから、雨坂くんみたいな変人くんまで。
楽しい一冊です♪

6

短編集とは思えない充実感。

あと一息で萌え死ぬ!
あー!!ホントにイイ!!

表情と仕草が可愛い…からクスッ。
シリアスな場面…だけどクスッ。

【あと一息で愛】
年下ワンコ大学生×美人リーマン。
小学生の時に一目惚れした佳一を口説き続け同棲までこぎつけた三雄は幸せを満喫してはいるけれど実は部屋も風呂も別々でキスのみの生殺し生活でもありました。
悶々と耐える日々を仲間に相談する場面が楽しすぎる!!
真面目に話しているのにコントみたいな会話になるは、当の佳一にはうま~く丸め込まれるは三雄の王道ヘタレワンコっぷりに何度となく吹き出しました。
素直というか単純な良い子です。

ある日、佳一が女性と話しているのを見た三雄は不安にかられ佳一を押し倒します。
…が、激しく拒否られてしまい、思いつめた三雄は別れを切り出します。
この時の三雄のモノローグに胸が軋むんですよー!
『愛されている自信がない』と落ち込む三雄の普段の楽観的な姿との落差でより深刻さが伝わります。
佳一が拒否していた理由もこれまた王道ですが微笑ましい。

年の差カップルの年下なりの、そして年上なりの不安が可愛らしかったです。
たおやかな佳一の容姿がさりげなく伏線の役割を果たしていました。
頭突きは男らしかったけれど(笑)

【言うまでもない】
博愛主義の店長×しっかり者の店員:吉見。
スキンシップが苦手な吉見が人たらしな(けれど、さりげない気を使える)店長に惚れちゃうの、わかる気がします。

来るもの拒まず、みんな平等に優しく!!なんて寝ぼけたことをほざく店長が自分の気持ちに気づきはじめた頃から余裕がなくなりはじめて嫉妬する姿に『思いしれ!それが恋だ!』って笑いたくなりましたww
男同士だとか所々の理由で平等に満足していた吉見からの誘い方、見返り涙目での告白&オシリは色っぽかった~。

体温て染み渡るんですよね。
じわり、と広がって止められない。
互いに相手を振りまわしながら距離を縮めていく様子が楽しかった。
前後編で巧くまとまっています。

【恋とも言う】
従順な大学生:鈴枝×傍若無人な先輩:市崎。
暴君かと思いきや、この市崎先輩、その実体は健気なるツンデレ!
なんという甘い罠!!
勘違いから秘めた想いがバレそうになるやキレながら泣くって…またその理由が可愛いにもほどがある!!
そんな可愛い姿を見せられ自分が言いなりだった『理由』をはっきり意識した鈴枝がついガッツいたところ、またしても『愛の落とし穴』が(笑)
涙目で赤面しながらの乙女発言。
なんだろう、この可愛いイキモノ…ギャップとツンデレに弱い私は大好物の玄関エッチがなくても許せちゃいます!!
キャラの性格設定の勝利。

【見えない先に】
面倒見のいい大学生:佐敷×マイペース大学生:雨坂。
コミュ障の部類に入る天然な雨坂の思考が掴めず毎度ビックリな佐敷の様子がコメディっぽく描かれています。

一緒に過ごす時間が増え不思議な居心地の良さを感じる佐敷に対し、変わらぬ雨坂。
告白すら流されてしまい激情にかられて関係するも罪悪感と失恋の痛みから雨坂との距離を置く佐敷。
雨坂の態度に自分は何とも思われてなかったんだと思って滲む涙を指で押さえる佐敷の切なさに泣けました。

雨坂の言葉少なさと表情の薄さから彼が何を考えてるのかがわからず佐敷と同じ目線でジタバタしました。
感情を外に出すのが下手な雨坂が最後にきてやっとスイッチが入って安心しました。
冷蔵庫の前で佇んだりして何か物足りない気持ちでいるのは読み手には伝わってきても言葉で聞きたい。
甘いものではなかったけれど穏やかに剥き出しなナマな告白は佐敷を泣かせる威力はありましたね(笑)
ひとつひとつクリアにしていくにはまだまだ苦労は続くだろうけど佐敷よ頑張れ~。

【書き下ろし番外篇 お初】
それぞれのCPのお初。
市崎先輩は本当にまさかのお初!?
そしてまた佐敷が幸せそうに泣いている(笑)

どんなにキャラクターの個性が生きていて可愛らしくても引き込まれるかどうかは見せ方次第なんだな~、とあらためて思いました。
あと、オシリのライン!!これ重要!!

8

とにかく、年下わんこ攻好きさんにはお薦めです!!

もしかしたら、萌え全てが詰まってるんじゃなかろうかという表題作でした。
個人的に大型わんこ年下(大学生が理想)×美人年上(社会人、出来れば眼鏡)が一番の好みなんですが、全部がこの短いお話の中に。
更にちゃんとHシーンまで。
何という事でしょう!
続きが読みたい気もしますが、これはこれで充分過ぎる気も!
思えば、知人のBLソムリエ(笑)に薦められて、初めて商業BLを意識して読んだ初めての漫画もまさお三月さんでした。
大当たりで感動したのを覚えています。
矢張り好きです、まさお三月さん!!

他の収録作のどれも好きですが、最後の「見えない先に」、途中まですごい不安定でまさおさんにしては変わった話だなと思ったのですが、そんな事なかった!!(笑)コミュ障過ぎる雨坂くんが愛おしいです。

とにかく、年下わんこ攻好きさんにはお薦めです!!

5

秀逸な短篇集

短篇4作と描き下ろし番外篇4作、あとがきという構成です。
絵も話もすっきりと読みやすく、さらに一捻りあって楽しめる本だと思います。


『あと一息で愛』(36P)
 大学生×5歳年上の会社員で同棲中のカップル。我慢を重ねていざ抱いてみたら挿入を促されるというエロさが見ものです。鼻チューとか犬猫っぽくて可愛い。

『言うまでもない』(前篇24P・後篇24P)
 吉見くん(受)が好きです。黒髪長髪、気苦労の多そうな性格、伏しがちの目に映える睫毛、書店員、そしてメガネという個人的な好みに嵌りすぎて何度も生唾を飲みます。うなじから立ち籠めるフェロモンが尋常じゃない。細腰から突き上げられたお尻が扇情的すぎて、思わず紙面をなでなでしてしまいました。

『恋ともいう』(24P)
 王道のワンコ後輩×ツンデレ美人先輩です。ツンなりの精一杯のアプローチがいじらしくて、構い倒して泣かせたくなります。急速なエロ展開に爆笑しました。

『見えない先に』(前篇32P・後篇32P)
 世話焼き大学生×対人スキルの無い大学生の対照的な二人です。ここまで無意識に生きてこれるのがすごいと思います。。世話焼きメガネは良いメガネです。


◎描き下ろし番外篇「お初」(3P×4)

『あと一息のお初』 惚気の内容からして未だ童貞をこじらせてます。
『恋ともいうお初』 本篇の余韻でエロが滑稽。ギャーッッて、しかも2回も。笑 
『言うまでもないお初』 吉見くん健気…。怪しい小金持ち上司に引っかかって…。
『見えないお初』 介護…?メガネには小さな萌えを反芻して強く生きてほしいです。


6

素敵な会話がたくさんあった。

出会いは公園。
公園のベンチで読書をしている圭一に一目惚れをした三雄少年。
登場10才。

それが恋心だと自覚した中学時代、それから口説きはじめる
高校になってようやく付き合いを承諾され、その後同棲をするようになった現在。

身体の関係が最後までいたることなく拒まれていることが
悩み。
圭一は触れ合うだけで満足だからそれで良いんだと笑顔を見せる。

三雄はそれから先に進みたい。
身体の関係を拒まれる理由を考え続ける。

結果はとってもラブリー系です
そんなこと?とは思わなかった。
とっても大切なことだろうなと思う。

圭一がとても魅力的でした。
公園で読書。イメージそのまま。

3

じわじわとくる


全体的に鈍感受けさん率が高い作品集でした。
なんだこのじわじわくる感じは・・・。

まさおさんの絵はお綺麗で見やすいので好きです。
私の好みより少し白っぽい画面なのが気にはなっていますが、
キャラクターのデッサンが狂わず、読んでいて安心の画力です。

表題作『あと一息で愛』
軽くワンコ入ってる攻め×鈍感(思い込みが激しい)受けのお話です。
二人のカプがもう付き合っている段階でのお話でした。
そして付き合っているのに何故かHを拒否する受けさん。
攻めさんはもしかして嫌われているのかも…と別れを切り出すのですが、
実は全然斜め方向に飛んだ理由でHを拒まれていたのでした。
受けさんがHしようとしないのは、男の体を見てやっぱり男と付き合うのは無理と思われたくないから、という理由でした。
受けさんのニブいというか思い込み激しいというか、ちょっとズレてる具合が微妙な表題作でした(笑)

同時収録作の中では『言うまでもない』がじわじわきました。
攻めが受けにリップクリームを塗ろうとして、何か変な気持ちになってるシーンとか、地味にくるなぁ~(笑)
あと受けが他の男とHしてるって勘違いして怒ってる攻めとか。
なんだろ、後からじわっと萌えが来ました。

3

どこかズレてる、いとおしい彼等

まさおさんのお話は、特別な設定なんて何もない。
いつも普通の高校生、大学生、社会人。
地味目だし(受けは美人系が多目)。
そんな男達が、どっか普通じゃない感覚の好きな人の為に
自分なりに四苦八苦している姿が
こんなにも切なくて愛らしい!!

優しいだけの男なんて魅力がないかもしれないけれど
優しくなければ、思いやりがなければ
安心しないし好きにもなれない。
そのままの自分を委ねる事なんて出来やしない。

想いを伝えているはずなのに、
解釈の違いで(主に普通じゃない感覚の相手の所為でw)
すれ違い、悩み、傷つく彼らが一生懸命で可愛らしい。

そんな中に「…ふふ」と笑えるエピソードを練りこんでくれて
まさおさんは何て言うか、
「お友達になって下さいませんか!?」って感じなんです!
滅相もないですけど!!;
自分でも何言ってんだかわかんないんですけど!

普通の中にある幸せを優しくゆるゆる描いて下さって
お酒が入ってると泣いてしまう(毎晩だろ!!)

特別じゃ無くて良い、地味でスクエア眼鏡で黒髪最高!!
それでいて“男”を感じさせる腕や背中、鎖骨。
まさおさんの作品のカップルは
全員いつまでも幸せでいてくれそうな気がしてしまいます。

とにかく大好きです!!!!




5

骨が好き!

もう、これに尽きちゃうな。

肩胛骨もだけど、脊椎もいい!
背中を丸めた時にちょっとだけ飛び出してる脊椎骨。
俯いた時に一つ飛び出す頸椎骨。
お尻の上の腰椎も捨てがたいし、
肩鎖関節のとがり具合も申し分ない。
手首から先の関節部も一々萌えるし、
上げた足の、足首や土踏まずのエロさったら、もう!

まさおさんって、こんなに絵がお上手でしたっけ?
なんか、一つ一つ、とっても、骨好き、関節好きの、ツボを抉って下さる絵で、嬉しい。
特に「ちょっと細身で、その分、骨や関節を感じられる身体の絵」って言うところがポイント高いです。
あんまり嬉しかったので、久しぶりに「神」にしちゃう。

8

ほんわか、愛

とーってもほんわかして、かつ胸きゅんが止まらない。
そんな作品です(*´∀`*)

私は普段結構激しいものをよく読むのですが←
久しぶりになんだか気になってたまにはこういうのもいいかと
買ってみたら大正解!!!

ほんわかなだけじゃなく、周りのキャラが立ってる!!(笑)
心情の中でのツッコミ描写とかちょっとしたキャラの表情が
可愛くておもしろくてツボです^^

ただおだやかなBLではなく、しっかり胸キュンさせてくれるところがいいです。

詳細レビューはみなさんがガッツリ書いてくださっているので
大まかな作品の感じだけレビューにしました。

4

じわじわくる胸キュン!

まさお先生、待望の最新刊です~!
綺麗な線で相変わらずお美しい絵に惚れ惚れです。
短篇集でしたが、どれも「まだ先が読みたい!」と思える内容ばかりで、
大満足の1冊でした!

表題作の「あと一息で愛」は「見えない先に」と合わせて今回1番のお気に入りな
作品です。なんといっても、大好物・美人受けです!
〈攻め〉三雄は大学生で、10歳の頃に出会った5歳年上の〈受け〉佳一に
一目惚れし、一途にアタックし続け高校の時にOKをもらって付き合い始め、
大学生になった今年から夢の同棲生活!
三雄は大学内でも女子に結構人気があるものの、ゼミの集まりから即行帰宅し『こんなに
キレーな佳一と一緒にいねえなんて勿体ねーもん』と、満面の笑みで言っちゃうほど
佳一にぞっこんなのです。この三雄が素直で一途で可愛いのです~!ワンコ!
そんな大好きな佳一と付き合って3年…いまだに体の関係が持てず、三雄は
いろいろ悶々考えます。大学の友人に相談して、素直に聞き入れる姿がまた面白くて萌えだったりです。しかし、行為を拒んでいた佳一にも実は理由があって…
可愛い2人のお話で、1話分のみでしたが心がほんわか、とってもいいカップルでした。
描き下ろしも数ページありましたが、もっと続き読みたい~!と思える内容でした。

次に、「言うまでもない」は前後篇ものです。
タラシ店長・苫田と、苦労性な部下・吉見のお話で、デート(本人は友達付き合いと
言っている)を理由に残業を抜け出す店長をいつも説教する吉見。
人づき合いが苦手で店長代理という肩書も与えられていた吉見は、大変な仕事を1人で抱え込んでいましたが、赴任してきた新店長・苫田は吉見に対しフレンドリーに接し、
『大変だったでしょ』と頭を撫でてくれるような人でした。
そして吉見はそんな苫田を実は想っていて…
というお話で、タラシ店長が吉見に無意識に惹かれていって嫉妬までしてしまう…
という心情が上手いこと表現されていて、大人な恋愛を堪能させていただきました!

「恋とも言う」は一緒に住んでいる強気でワガママな先輩・市崎と、それに嫌な顔せず
応える後輩・鈴枝の短めなお話です。周りには『あんな面倒な先輩と同居なんて、
不憫な奴』と言われてしまう後輩・鈴枝ですが、本人は苦にも思っておらず、いたって
真剣に『市崎さんいい人だよ?』と返す。しかし、実はその市崎先輩は…
というお話で、横暴な先輩のツンデレっぷりが後半の方にぎゅぎゅっと詰まっており、
そして後輩のまっすぐな告白に胸キュンでした。

「見えない先に」は前後篇物です。あと一息~と同じくらいお気に入りなお話です。
飲み会で自ら世話役を引き受けるような面倒見の良い〈攻め〉佐敷と、綺麗な顔立ち
だけれども無愛想で毒をサラッと吐くようなイケメン〈受け〉雨坂のお話です。
気を遣うのが上手く、人に頼られるのを苦と思わない佐敷でしたが、雨坂の家に上がって
料理を作ってあげたり一緒に過ごすうち、遠慮も気遣いもしなくていい雨坂と過ごすのが居心地いいと感じるようになります。
そのうち雨坂に対する感情に気づいた佐敷は『好きだ』と告白しますが、当の雨坂は
なんの動揺も見せず、『佐敷が俺をどう思ってようと俺には関係ない』と返します。
その態度にショックを受けた佐敷は雨坂を…
というお話なのですが、この短い前後篇の中で上手いこと心情が描かれており、
切ないすれ違いラブを堪能できました。一途ないい奴・佐敷とマイペースなイケメン・
雨坂がいいコンビで、言葉が足りないばっかりにすれ違った彼らでしたが、
切ないながらも最後はハッピーで大満足でした。

描き下ろしは「番外篇 お初」で全部の作品を~のお初と題して数ページずつ
描かれているのですが、これが可愛いお話ばかりで胸キュンでした~!
特にお気に入りは「あと一息のお初」と「見えないお初」です。
あと一息~はお風呂にも部屋にも鍵をかけられなくなって、初めて自力で佳一の部屋に
入れたと友人に報告する三雄が『心のカギも開錠…みたいな』と顔を赤くして言って
『知るかよ!!』と友人にツッこまれる姿が面白いです。
見えない~は雨坂とケンカした佐敷が『謝るまでメシ作りにこないからな!』『面倒だったら外食しろよ!』『俺が買い置きしたレトルトもあるから!』と告げてそれに
素直に『わかった』と頷く雨坂。ここ、思わず笑ってしまいました。「めっちゃ心配
してる!本当にケンカしてんのか!」と佐敷の世話やきっぷりにツッこみつつ、胸キュンです(笑)
そして放っておけない佐敷は3日後、雨坂宅を訪れ『何を謝ればいいか分かんなくて考えてたら食いはぐれた…』と衰弱する雨坂の姿を発見します。
そして『俺、お前が初恋だもん』とさらっと真剣に言ってしまう雨坂に悶えました…!
こりゃあ佐敷もメロメロになりますわ!(笑)

全体を通してさらっと読めるものの、じわじわ~っとくる胸キュン満載で読み応えある
素敵な作品でした!大満足です。

6

何か、どっかおかしな人?と言われると・・・

まさお三月さん1年ぶりの単行本♪
まさおさんといえば眼鏡キャラv今回は4カプのお話中1カプ眼鏡がなく、1カプは読書時のみという、全編眼鏡ではありませんでしたが、さりげなく眼鏡キャラなのであとになって、あ、そうだった!というくらい自然です。
相変わらずイイですね~♪
派手な華はないけど、堅実だけど地味ではない。
すれ違いとか勘違いとか、キャラに上手く投影されていて、クスクス笑いを引き起こす。
面白いのにいかにも!の面白じゃなくて、上手いな~♪っていう面白さ。
どの話もキャラがユニークで、激しい萌えじゃないけど、萌え萌えなのですよ。
とってもいい味が出ているので、是非この作家さんを未読の方にオススメしたいと思える一冊でした。

表題は一途で健気な学生年下ワンコと、5歳年上の社会人との組み合わせ。
三雄が10歳の時出会い、中学生で自覚して、高校生で付き合い初めて大学生で同棲生活に入ったのは5歳年上の恋人・佳一。
そんなに長く恋人なのに、風呂にも部屋にも鍵をかけて自由に出入りさせてくれないうえにエッチもなし。
一体どうして?というのがキーになります。
三雄の甘えん坊で一途なワンコは、友人に逐一相談するあたり、友人ももううんざり気味のようだけど、そんなやりとりも面白く、
何と言っても、佳一のエッチをしなかった理由というのにこの二人は一体どんな恋愛を!?と思うに、多分その10歳からというのが原因なのかも?と思ってみたりもするのですが、
何と言っても愉快なのが、佳一のあらぬ方向へ向いてしまった思い込み(爆)それと三雄に襲われた時の激しい蹴りによる反撃w
ヘタレっていうか、天然ですかーーー!!!
面白いったらありゃしない。
二人ともいいキャラしてますよね♪

『言うまでもない』は多分ファミレスが舞台?
誰をも平等に好きでいたい、友達と考えて女性にほいほいしてしまう、無節操(?)店長と、しっかりもので、人づきあいはあまりよくなくて愛想もないんだけど、責任感がつよい部下とのすれ違いラブ。
こんな男にどうして惚れたwwwクーデレ眼鏡でした♪

『恋とも言う』部屋をシェアして同居を始めた先輩と後輩。
滅茶ツンツンしてる先輩の本音がバレた時、すごい可愛い意地っ張りだったことがわかるのが愉快。

『見えない先に』
主人公佐敷がイケメンなのに愛想がなく、接点もなかった同じゼミの雨坂の家に、足がななった時泊めてもらったのが始まりの、これもまた面倒くさい雨坂のキャラクターがユニークで、それに翻弄される佐敷の反応が愉快な作品。
雨坂の無関心と無表情は、逆に面倒見がよくて気配りの人の佐敷には居心地がよく感じる環境だったというのがきっかけだが、
この雨坂の面倒くささといったら半端ないのですよ(爆)
佐敷に餌付けされちゃって(意識的にしたわけではないが)他の飯はくえなくなるとか、
告白されれば「好きにすれば」キレて佐敷が襲ってしまえば、事後怒るでもなく反応がなく、佐敷のへこみ具合といったら・・・・
怒る、泣く、笑う、困る、喜ぶ、諸々の感情も言葉もない面倒くさい男と、それに翻弄される男がとても良く描けていました!
これがこの本の中で一番好きでした。

ボーゼンとする時の目が点になる表情の描き方が結構好きだったりします。
とにかく、キャラの設定とそれを生かした展開が実に上手い作品だと思います!

7

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP