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阿部あかねさんの描く、つりあがった眉毛の目つきの悪い男の子がすきです。
その子が、おバカな子に夢中になったり、白目むいたり、気持ちよくなったり・・・
な姿は、もうたまらないなぁ~ってかんじです。
最近お描きになっている阿部さん画の男の子が(単行本派ゆえきっと時差あり)
眉毛の角度が落ち、全体的になんだかやわらかい印象になっているような気がして
正直、ちょっと残念に思っていたのです・・・
が!!
この本はその考えをサッパリ過去のものにしてくれました!
「夢の国 in マイダーリン」
趣味のファンシーエロ小説を書き始めると夢の国(妄想世界)へ行ってしまう章平
そのため高校時代は、イケメンなのに学年一のキモ男とバイ菌扱い
そんな章平にず~っと片思いをし、就職後も世話を焼き、けなげに尽くし想い続けた結果
タチ専門だったのにネコちゃんになって幸せを得た、という志郎くんのお話。
スルーされてもめげずに近づいて、まずはお友だちになったり
早起きをして、さくらでんぶ入りのラブいお弁当を作ってあげたり
そんなけなげなことを、眉毛のつりあがった一見冷めた風な志郎がやるのだから
かわいくないわけがないのです。(主観ですが)
お相手の章平も、夢の国に行っちゃうと余裕で何日も風呂にも入らない様なダメな奴だけど
正気な時は強引で紳士的だったり、決める時は決める男らしさ有りで
どちらにも、心奪われちゃいました。
章平の書いているファンシーエロ小説が、カバー下に載せられているんですが
面白いけどこういうのって本当にあるの? ターゲットはどの辺なのだろう?
と個人的にはちょっと気になりました~ そこは考えちゃいけないのかな??
「深いところまでおいでおいで」
熱血教師に憧れながら実際は生徒になめられている若い体育教師と
その心の隙間に付け入ろうとする大モテのバイ(?)の卒業生とのお話。
すぐに体の関係になっちゃいそうな雰囲気を出しつつ
気持ちの揺らぎ重視の展開でアレレ??と思いながら読み進めると
それが最後のオチで笑いとなりました~
「夜の手はあたたかい」
やくざ×ホスト 短めですが、ほぼベッドの上のお話で満足度大。
どれもすべて、おすすめです。
「夢の国inマイダーリン」
死ぬほどいい。。。阿部先生わーるどが大爆発。。。学年一キモくて有名な男に片思いして「俺の3年間は章平の為だけにあったようなものだ」と言い切る受けの執着っぷりと健気さにただただ萌える。。。いつもはヤンチャな志郎だけど、ついにド天然の章平が志郎の気持ちに気づいて「この体、俺が抱いていいの?」って言った時の志郎の乙女顔!ふるふる震えてて、すごい可愛い。章平はとことん変態なのに、「エロい顔もカッコいい・・・」ってうっとりしちゃう志郎。2人にしか分からない独特の世界が広がる感じ。。。すごい好き。
「深いところまでおいでおいで」
熱血体育教師を目指すも理想と現実の違いに打ちひしがれる長生先生。そんな先生の前にひょっこり現れる謎の卒業生アンジー。ふわふわでつかみどころのないアンジーに振り回される酔ったらキス魔になっちゃう先生。ある日「センセイ、心臓がバクバクしちゃうようなキス、体育の先生らしく実技で教えて♡」っておねだりされて。。。先生は慕われると弱いんです!!!あと、快楽にも弱いんです!!!キスまでだけど、とってもえっち♡ドキドキしちゃう。
「夜の手はあたたかい」
関西弁の男前ヤクザ北山とホストの竜一。ほぼほぼエッチしてますがエロくてせつなくてあまあまなお話です♡竜一くんは北山さんに結構本気で惚れちゃってるみたいで、エッチ中とにかく可愛いです。乙女!しかも、乳首噛まれるだけでイっちゃいます。そんな竜一くんが北山さんも可愛くて仕方ない様子。でも、朝まで一緒にいてくれるって言った北山さんは帰っちゃって、竜一くん涙ぐんじゃいます。。。健気!短いお話なんですが、なんかすごい続きが読みたくなる感じです。
ああー!どうしよう、すっごい好きです♪このキャラ達。
神にしようかどうしようか、めっさ迷い中!
もちろん、大好きな黒髪長髪キャラクターv
学生服の時はキモ男だったのに、私服になるとイケメンw
ドSじゃないけど、鈍感のあまり相手を傷つけている。
対する一方は健気な姿で、どう見ても好意の何者でもないのに、気がついてくれなくても一生懸命奉仕して、それが裏切られたことで見せる涙の可愛くて切ないこと!
こんな恋の話はどこにでもあるようなのに、阿部作品になっているというだけで、魅せ方が全然素敵なんですよね!!
高校時代から志郎が絶賛片思いしている相手は、ファンシーなエロ小説を目指す章平。
この章平が、自分の世界に没頭するとなりふり構わず生活力がゼロになってしまう。
それを逐一寝食の世話まで甲斐甲斐しく焼くのは志郎。
好きとは言えないけど、そうした愛情を章平に与えることで満足していたはずなのに、
「お前みたいな女が欲しい」「ついでに美尻で巨乳だったら言う事ない」とか志郎の心臓をえぐる発言をシレっとかますし、
あげく、てっきり童貞だと思った章平がデリヘルを呼んでいたショック!
この章平が、どんだけ天然やーー!!っていうくらい鈍感で(笑)
志郎が泣いた事で気がつくんじゃなくて、お弁当がないことで志郎が来なくなった事にハタと気がつき、改めて部屋を見渡したら汚部屋になっていて、志郎に怒られる!とあれやこれや片付けて、風呂に入って考えたときに初めて・・・ううう~!
しかも、志郎の惚れた弱みとはいえ、何か章平が優位に立ってるしwww
そんな展開が実にツボをつくのですが、
その後においても、章平のエロさに眼福を味わうのでした♪
・・・ところで、章平の書いてる小説・・・爆笑モノです!!
『深いところまでおいで』
これね、いいところでおわってるんです!
ここでendですか!?この先がすごく楽しそうなのに~♪
是非続編を希望したい作品です。
熱血教師を夢見た体育教師の夢は、だり~よ、うぜ~よ、なんて言ってる生徒たちに無残にも破られて、夜回り先の繁華街で出会った杏滋(アンジー)が学校の卒業ということもあり、彼と飲むことに。
そして記憶をなくして彼の部屋に泊まってしまい、もう会うことはないと思っていたらアンジーが学校へやってきた。
不良の鹿島となにやら不適切な関係が!?
このアンジーがミステリアスすぎて、一体何が彼にあるのか、どれも本当の彼の素顔なのかもしれないけれど、一体どれが本当で、先生についてはどう思ってるんだろう?
それらが色々知りたいと思うところでendになってしまっている、この残念感。
ぜひぜひ、続きをーーー!!
『夜の手はあたたかい』
ヤクザとホストのエロオンリー
こういうのもいいですね!!
表紙カバーをはずすと、章平の小説が載ってますから、忘れずに読んでね♪
非常に楽しめるであろう阿部作品。
今回も、いろいろ残念なキャラクターがいっぱいです。
表題作は、
非常に残念な才能しかないのに、残念な小説を書くことにのみ青春のすべてを捧げてしまって、まわりの世界には全く無関心という残念な男・章平と
そんな章平を高校生の頃からひたすら一途に思い続けて、甲斐甲斐しく尽くし続けているのに全く気付いて貰えず、それでも傍にいられれば幸せって言う、これまた残念な男・志郎のお話。
想いを秘めている志郎の言動の端々や、志郎の思いに気付く章平のとる行動とか、萌えどころはいっぱい、けっこうキュンキュンくる。
過去に読んだ阿部作品だと、残念萌度の方向性がジャストミートとはいかなくて・・・な印象が残りがちなんだけど、これはけっこういい感じだった。
っていうか、カバー下の残念な小説が笑えたので、萌一つオマケ
シーモアのリブレキャンペーンで読んだのですが、表題作がとーっても良かった!
私は阿部あかねさんの「好きというのになぜかしら」「いつもあなたの事ばかり」の由一が好きなのだけど、この表題作の受けのビジュアルが由一似でそこも嬉しいポイント。
表題作【夢の国inマイダーリン】の章平(攻め)は大学に通いながら小説家を目指している男。
放っておけば風呂に何日も入らない、ご飯も食べないようなダメ男のために、せっせと弁当を作り出勤前に章平の家に立ち寄って家事をこなし…と甲斐がいしく尽くしまくっている志郎(受け)。
ダメダメノンケに心底惚れ込んで、めいっぱいの愛を注ぎ尽くしまくるゲイの志郎が切なかわいくて、本当に愛おしいです。
無神経で鈍感な章平はそんな志郎の愛に気づかず「お前みたいな女がほしい 美尻で巨乳だと尚良い。」みたいな事をぶちかましちゃうバカタレなんだけど、それを聞いて傷つきながらも数日経てば元の自分に戻れるから…と何とか必死に自分を立て直そうとしている志郎が可哀想すぎて…萌えます。
とにかく志郎が健気で可哀想で可愛すぎる。
正気に戻ったときの章平は確かにカッコいいのも判るけど、バリタチの志郎が章平に初めてお尻を捧げるとき「オシリするの好きな(風俗の)ねーちゃん」の話をしちゃうとか、絶望的にデリカシーゼロなんです…。
だけど一夜を共にした翌朝、目覚めた志郎が隣で小説を書く章平の背中をぎゅーっとする仕草や顔が幸せそのもので、志郎が幸せそうならいいか…その代わり、もう志郎を泣かせるなよ!と思ったのでした。
で、章平が熱心に書いてるのは、どうしようもないファンシーエロ小説…。売れないどころかデビューも……。
カバー下にまるまるその小説があるのだけど残念感が絶妙すぎて笑いが止まりません。(電子書籍でもカバー下収録有)
表題作は神!
【深いところまでおいでおいで】
熱血体育教師に憧れたものの現実とのギャップに失望ぎみの長生先生。そんな前に現れたのはアンジーという名前の卒業生。
このアンジーが謎めいた雰囲気を持つ男で、タイトルも【深いところまでおいでおいで】だし、アンジーにハマりまくって危うい状態のセフレ(しかも長生の教え子)もいてヤバイ雰囲気に満ちているので、途中までまさか先生が闇落ちとかしちゃわないよね…でも、阿部さんだからそこまでヤバくはないはず…とドキドキしながら読んでました。
でも途中からアンジーの雰囲気が変わったというか、先生とキスして「すごいね 俺心臓ドキドキゆってる」みたいなウブい発言してるので、え?あの腹黒っぽい雰囲気はどこに行ったの?と表紙抜けです。あとがきでも「消化不良の糞づまり」とおっしゃってましたが迷走感は確かに否めません。
中立寄りの萌
【夜の手はあたたかい】
関西弁のヤクザとホスト。短くてほぼエロシーンです。どっちも口が悪くて負けん気の強い男同士が遠慮なしに絡みながら、ふと漏らす本音みたいなものがめちゃ萌えました。
萌萌
この頃の阿部さんの描かれるシュッとした輪郭が一番好きです。