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初恋の人と幼なじみの間で揺れる恋
賛否両論のようですが、僕はすごく好きで何度も読み返しています!
当て馬→受け→攻めの残念な片思い関係からスタートして、最後は攻めが自分の気持ちに気付いて当て馬と穏便な修羅場(って言うの?w)でハッピーエンド、みたいな作品です^^
当て馬がかっこよすぎるというのはなるほどその通り。
でもこれね、攻めと受けが地味だからこそ魅力的な物語になったんだと思います。
受けくんは攻めへの想いを押し殺して新しい恋をするために、紹介を受けた人と?頑張って付き合ったりするんですが、どれもうまくいかなくて、それがとても健気で。
流されやすいという感想が多いようですが、とにかく健気なので自分は好きです。
受けが男と付き合っていることに攻めが気付くシーンが個人的には一番キュンと来ました。
「どうして俺には打ち明けてくれなかったんだ……」とショックを受けてご機嫌斜めになる攻めがナイス!w
あとは、当て馬と受けが関係を持っていることに攻めが気付くシーンも好き。
「殴りたい」ってセリフに萌えた!w
優柔不断なグルグルは読者に嫌われやすい傾向にありますが、この受けくんはとても純粋で健気な性格なので自分は気になりませんでした。
幼なじみものとしてもツボがたっぷり押さえてあります!
おすすめ!
川琴さんの新人大賞をとられた作品。
こちらの作品、受けが攻め以外の男性からの押しで、最後までではありませんが関係を持ちます。
地雷の方はお気をつけください。
わたし自身は当て馬さんの必死さも、受けの流されたいという想いもすごく伝わってきて良かったです。
受けの澄良は、高校時代に家族を亡くし、現在は調理師学校へ通うため東京で一人暮らし。
田舎暮らしだったため、ずっとゲイであることを隠してきました。
攻めは澄良の幼馴染みで初恋の相手、千隼。
王子さま(本人は嫌いなフレーズ)のようにスマートで優秀、つねに憧れの対象でした。
初っ端、スタートから三角関係。
幼馴染みの澄良と千隼と帆嵩。
気持ちは帆崇→澄良→千隼となっています。
帆崇はプロライフセーバーを目指し、地元の仕事を辞め、澄良を追いかけて東京へ出てきます。
地元での最後の夜に澄良へ気持ちを告白済みのため、もう、守るものはないのでしょう。
そんな帆崇と同様に、澄良の部屋へ転がり込んできた千隼。
こちらは大学に通うために同棲した彼女と別れたためという、モテ男らしい理由で。
川琴さんの書かれる受けキャラは性格が可愛い子が多く、ひじょうに好きです。
もちろん、攻めもカッコ良いですしね。
今回の澄良もずっと千隼を想いながらも、懸命に諦めようとしています。
ウジウジ系でない健気キャラです。
帆崇は澄良の気持ちを知っていてもなお、澄良が好きで、澄良の心を第一に考えてくれている大型ワンコ系なわけですが、女子なら報われない高嶺の花より身近で自分を一番想ってくれている相手にフラフラッときちゃいますよねー(笑
ただ気の毒なのは、帆崇はイイ人で終わられてしまう損なタイプかな。
それにわたしは王子様キャラの攻めは大好きなので、千隼とくっついてくれてホッとしました。
表紙も三人だったので、どっちと?と心配しながら読んだんです。
全体に初恋の甘酸っぱい感じが伝わってきて、好きなタイプの作品です。
三人が三人ともに相手を好きで好きで、そして幸せを願っているのが良かったです。
あとはもう少し千隼の活躍場面があればなと思いました。
読者には、当て馬だった帆崇の方が印象深くなってしまってますから。
若干読み辛く感じる部分やいらないのでは?(澄良の家族の不幸とかね)と思う箇所もありますが、今の川琴さんの方がうまいのは当たり前ですもんね。
三角関係そのものはあまり好みじゃないんですが、結構よかったです。
少なくともはじめのうちは、よくある『受を挟んで攻2人が』ではなく、一方通行(帆嵩→澄良→千隼)。3人の心情もきちんと描写されていました。
澄良がノンケの千隼への片想いが叶うことはない、と他の男を探して適当に付き合うあたりは、ちょっといい加減過ぎです。そこだけはちょっとどうなの、と思いましたね。
ただ、私は澄良のキャラクターは特に好みではないですが、イヤでもないんです。澄良が、恋と友情で迷う・悩むのもよくわかるんですよ。
千隼が好きなのは確かだけど、幼馴染みで親友としての千隼と帆嵩も大切で失いたくない。贅沢で身勝手かもしれませんが、これは実際に簡単に割り切れることではないと思います。ですから、同じような『三角関係』だとしても、澄良が揺れる気持ちは理解できます。
まあ、あとがきから作家さんは『帆嵩押し』なんでしょうね。どう見ても千隼より帆嵩の方がイイ男に描かれていると感じます。というより、千隼の魅力が見え難いんですね。
澄良が千隼のどこがそんなに好きなのか、帆嵩という存在があるから余計に『なぜ帆嵩じゃなく千隼なのか』をはっきりさせないといけないんじゃないかなあ。
でも、トータルではよくできていたと思いますし、結構好きです。なんというか、今作の題材(三角関係)はともかく、作家さんの『書き方』そのものはわりと好みなんです。他の作品も読んでみたいと思いました。
ただ、イラストはまったくイメージに合っていなかったと思うし、好みでもなかったですね。
最近読んだもの全てがとても可愛らしかったので「よーし、川琴さんの処女作、読んでみよう」と購入。
ああ、これは!
『攻め2人もの(私の勝手な命名です)』ではないか!
もう既に薹が立った私ですら劇場では観られなかった古い映画で『明日に向かって撃て』というニューシネマがございます。私に『萌え』というものを自覚させてくれたドラマのひとつなんですが、これが『攻め2人もの』なんですよ(こっちは男女だけども)。
何に萌えたかといえば『受けを挟んで、実は攻め同士が愛し合っている』という構図なんです。
肉体的な関係はないけれども、って言うか、ない故にこそ『むしろ愛が強い』という関係。
川琴さんの今作では、明確に受けさんである澄良が主人公。
幼馴染みの千隼をずっと好きでいながら、ノンケの千隼には恋を打ち明けられず、故郷から離れた東京で新しい恋をして彼を忘れようとしているんですね。
その澄良に告白しグイグイ迫ってくるのが、もう1人の幼馴染みである帆嵩。
彼は幼い頃から千隼のライバルだったんです。
王子様然としている千隼に対して、帆嵩は世慣れたチャラ男風。
でも、ライフセーバーを目指している、なかなかのサーファーなんです。
ここからガッツリネタバレです。苦手な方はお気をつけください。
澄良が好きことを認めるのが怖い千隼を尻目に、帆嵩は澄良を手にしかけます。
これが、実に体当たりで清々しいほどの正攻法。
でも、澄良が好きなのは千隼のまま。それに気づいて身を引いちゃうんですよ。
これだよ。
このダンディズムがたまらんのですわ。
そして、澄良がずっと心の支えにしてきた『千隼がくれた(と思い込んでいる)ポラロイド写真とそれに添えた言葉』の真実がラストで明らかになった時、私はこの身をひくという行為の影に『帆嵩の千隼に対する想い』があったんではないのかと邪推してしまうんですわ。
『恋より友情』という言葉よりも、もうちょっと複雑な想い。
うわー、
主人公の2人の恋よりも圧倒的な『攻め2人萌え』に悶え苦しみました。
……解釈、間違っているかも?
商業誌3作目で、B-PRINCE大賞受賞作、だけど個人的には前作の賢者~の方が好きかも。
幼なじみの三角関係でゲイの受け様と、受け様が好きな帆嵩、受け様が片思いしてる千隼
受け様の初恋が千隼だったが、ノンケで彼女もいる千隼に告白すら考えられない受け様は
田舎から、苦しい片思いの相手から逃げるように、都会へ。
そして初恋を忘れる為に新しい恋をしようとするが、うまくいかない。
そんな時に、自分を好きだと言ってくれた幼なじみの帆嵩が突然受け様の所にやって来て
居候するからと、そして受け様への気持ちをあらためて告げてくる。
更に初恋の相手である千隼まで、同棲していた彼女と別れて住むところが無いと言う理由で
やって来て、幼なじみ3人での生活が始まるが、それは何も無かった過去のように
純粋な友人同士には戻れなくなる事への序章みたいでしたね。
結果的には受け様と千隼が始めから相愛で、ただそれに気が付く事、認める事が
なかなか出来なかった千隼が、帆嵩の受け様に対する思いに気が付き、まるで当て馬的に
受け様への思いを自覚し、受け様へ思いを告げる。
でも、受け様は片思いしていた初恋の相手から告白されても素直に喜べない。
千隼を好きな受け様を知っていて、思いを告げて、慰めてくれた帆嵩への思いもあって
千隼からの思いに応える事が出来ない。
仲良しだった幼なじみが大人になって恋をして、その相手がやはりその幼なじみ同士。
複雑に恋と友情が絡んだ切なくてほろ苦い感じのストーリー。
帆嵩があまりにもいい奴過ぎて、と言うか千隼よりキャラ立ちしていたので
なにやら帆嵩が可哀想だった。
それに個人的に受け様の煮え切らない流されやすい性格は苦手だと思ってしまったので
あまり作品自体に引き込まれる感じは無かったですね。