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「夜明けには優しいキスを」のスピンオフになるこちら。
DV攻め様だった弘明がこちらでは受け様となります。
攻め様は、街のパン屋さんのオーナーの阿木。
阿木のパン屋で働くことになった弘明ですが。
警戒心の塊で口下手で愛想なしの弘明に対して、気にすることなく接する阿木。
距離の取り方が上手い人だなぁ。
パン職人の知世も息子の里央もいい人たちで。
みんな何かしら抱えているけど、だからこそ優しくて、一生懸命生きてる人達で素敵でした。
最初は別れた恋人から貰ったシャツだけが心の拠り所、といった弘明が辛くて苦しかったです。
いや、DVは絶対ダメだけど。
それでも今作の、一人でシャツを抱える今作の弘明の姿は、葛西先生のイラストも相まって、寂しくて切ない。
阿木を好きになって、優しくされたら嬉しいけど、また失くしそうでこわい。
いつまでも安心できず、極端で不安定な弘明に、ハラハラしっぱなしでした。
私は攻め様の慟哭とか後悔とかが大好物なので、弘明が怪我を負った辺りからが、とても好き。
弘明が、里央を守れて嬉しいと思えたのも嬉しかった。
いつのまにか、ちゃんと自分の居場所ができていた弘明に、心からよかった、と思いました。
最後の阿木視点がまためっちゃよかったです(#^^#)
自分だけに懐く子猫ちゃんにメロメロなんですもの。
いいわ〜こんなお話、甘くて愉快でとっても好きです♡
イラストは葛西リカコ先生。
表紙の2人とクロから素敵で、どのイラストもイメージぴったりでした。
凪良先生の作品がとても好きで、全部制覇したくてこちらも手に取りました。
序盤はするする読めるのですが、何となくイイと思えなくてこのまま終わるのか?と思っていたら、後半にググッと主人公の気持ちの熱量が高まるにつれ読んでるこちらも集中が高まってきました。
やはり恋心が高まって来ないと読者もハマりづらいですよね。
でも弘明の阿木への気持ちが、唐突に始まったような感じがしていつ、何処でそこまで好きになった?っていう違和感は少しありました。
弘明が0か100かみたいな性格だから、そういう描写になったのかもしれませんが。
1番良かったのは阿木目線の書き下ろしです。
目つきの悪い大型の野良猫を可愛いと思っている阿木こそが可愛くて萌えました。
相変わらずマイナス思考で暗い弘明でしたが、本編より健気になっててこちらも可愛かったです。
スピンオフという事にあとがきを読んで気づきましたが、元のお話未読でも全然大丈夫です。
弘明の元カレのお話も気になるので読みたいと思います。
子供時代の経験により傷ついた、野良猫のような警戒心バリバリの受けの心が、新しいコミュニティで少しずつほぐれていく様にほっこり。不器用だったりネガティブだったりでこじれそうな展開にハラハラしたりもしつつ。
基本的な舞台がパン屋だったり、心優しい子供の存在があったり、攻めが割りとコミカルで包容力のある大人の男って感じだったので、全体的に優しく温かいお話だったなぁという印象。
内容を微塵も思い出せないくらい忘れていたので、凪良&葛西先生のダブルファンというのもあり、ヤクザ攻めが気になって再読。
休みの日に、従業員の子供を家に寄越して「動物園に連れて行ってやってくれ」って流れに愕然w別の日にせいやって思った。
それは特別手当や給料は出るんかい? さすがに非常識なお願いすぎる。
すっごい里央と知世親子絡んでくるなあって印象。
前半は阿木と加瀬の二人きりのシーンはほぼない。ドキッとするシーンもない。後半から急に始まる。でもやっぱり理央と知世親子の出番多すぎる。何を見せられてるんだ。
雇われ先の他人の子供を助ける為に身を犠牲にして怪我するって信じられなくてモヤっとした。阿木の親族の子供でもないのに。
受けの身長が180cmもあるのが良い。
くっついたあとの、嫁の尻に敷かれる系の阿木がもっと見たかった。
感情表現が分かんなくて過去にやらかしてる加瀬、ほっとけない!!阿木さんに懐いてからもゼロか100でしか接せられないのが苦しくて苦しくて…不器用さがもーもーもー!たまなく愛おしい。阿木さんもお調子ものなのに包容力が素晴らしくって!野良猫、可愛いくて堪んないってなってくのも良い。
スピン元は読んでないけど、加瀬がしんどいしんどい思いしてるの想像したら、ちょっと読む自信なし…拗らせ当て馬に心持ってかれちゃう人間だから主カプ応援できない自信ある!!ってくらい、加瀬に思いを寄せてしまった。阿木さんに出会えて、居場所を作れて良かった!!!!!阿木さんも進めて良かったです!
余談ですが、作品の雰囲気に合わせてるからなのか諸事情あるのか挿絵作家さんが異なるので関連作ってことに教えてもらうまで全く気づきませんでした。