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表題作、他3編の短編集。
短いお話なのでストーリーもそこまで濃ゆいものもなく、
ほのぼのとした読後感でした。
エロも全話あるものの、どれもあっさりめ。
『3人遊び~俺とチャラ男と純情ワンコ~』
表題作。
イケメンにもかかわらず、恋人いない歴=年齢な米倉秀一、19歳は
ある日、高校時代からの悪友の勇介と哲に女性経験がないことを相談します。
すると、なぜか3人でセックスを実践してみる流れになってしまい―。
最初は流されるままに勇介を抱いていた秀一ですが、
いつもと違う親友の表情に欲情していきます。
しまいには勇介に触れる哲に嫉妬心まで芽生えてしまい…
「親友なら尻の1つや2つ~」と哲の口車に乗せられてしまう勇介が
純粋でいい子なんですけど、そういう問題じゃないと思うの(笑)
チョロすぎて心配!
「3人遊び」と言いつつ、実質絡んでいたのは秀一×勇介でした。
哲はレクチャー係&少し混ざるくらいなので、3Pとも少し違う印象でした。
描き下ろしは哲視点で秀一と勇介のその後が見届けられます。
最後は“3人遊び”を卒業した哲の新たな恋も匂わせて終えますが、
その恋の続きも気になりました。
『デリヘルボーイに魅せられて』
再会もの。
ある日、ゲイの峰岸がデリヘルを呼ぶと、
やってきたのは「マサ」という初々しい男の子でした。
峰岸はマサの純真で必死な姿に惹かれますが、
それ以上に彼から向けられる縋るような熱視線が気になってしまい…
健気でピュアなマサくんが可愛らしかったです。
その反面、思い切ったことするな!とびっくりもしました。
偶然、峰岸に当たったから良かったものの、そうじゃなかったら、
辛い人生になっていた可能性もあるんですよね…
ほんと再会できてよかったぁε-(´∀`*)ホッ
『左手に愛のしるし』
学生時代から、それなりの歳月を共に過ごしてきた社会人カップルのお話。
近々、年下の恋人の満との同棲を控えた洋司。
長く一緒にいるからこそ、良いところと同じくらい悪いところも知っていて、
不満を感じることもあるけれど、それでもやっぱり彼が好き!と
最後はお惚気を感じる着地点でした♡
普段はそそっかしくて、子供っぽいけれど、
いざというときはビシっと決められる満は憎めない子でした。
二人の指輪交換の場面はロマンチックで素敵でした。
『愛されたがりの肉職男子』
年の差カップルのお話。
近頃、職場の社長兼恋人の信二から放置され気味な隼人。
隣で寝ていても、仕事の忙しい信二はちっとも愛してくれず…
もっと触れられたい!と悶々としちゃう隼人が若い…
16歳差もあれば立場も違うし、多少すれ違っても仕方ないよね。
エッチがないだけで浮気もなく、冷たくされてるわけでもなく、
恋人が頑張ってるんだから、隼人も少しは我慢しなさい!て思っちゃった。
でも、そんな我慢のきかない年下の恋人がまた可愛いくもあるんだよな…
とおっさんの気持ちになって萌えてみたり。
若い恋人に溺れることなく、大人の責任を果たせる信二さん、素敵でした。
描き下ろしは信二と隼人の馴れ初めです。
ここでも硬派な信二さん偉いな、と思っていたら最後は手出しちゃたよ(笑)
隼人のいじらしさに胸がぎゅんっとなりました♡
3人ですが、複数無理な方でも大丈夫です。
「3人遊び」(2話) 萌
イケメンだけど男女交際やえろすに必然性を感じない秀一のために、人肌脱ぐことにした親友の哲と、強引に巻き込まれた勇介。
タイトルから、複数で興味本位とか暇つぶしにヤってみちゃう系だと思っていたのでほっとしました。この3人は3Pというより、2人+指南役でした。
秀一の気持ちの変化がきっちり描写されているので、複数苦手な方も問題なく読めます。
後半では哲のいいやつっぷりが炸裂。
突然出てきた黒髪ロングのひとが気になって、続きがある予定だったのかなと思いきや、あとがきを読んで「え?」ってなりました。
「デリヘルボーイに魅せられて」萌2
恋人がいないからデリヘルで解消している峯岸。やって来たマサは勤務初日でぎこちなくて、という話。
読み進めるうちにマサの反応から何となく予感がして、次第に予感が確信に変わっていくものの、「あー、このパターンかー」というがっかり感ではなく、単純に「良かった!」と素直に喜べる作品でした。受けのピュアさと一生懸命さの勝利。
「左手に愛のしるし」萌
高校時代の先輩後輩。
同棲することにしたものの、「母親になってしまうんじゃ…」不安でいっぱいな受けの気持ちがよーーーくわかる攻めでした。
適当、大雑把、買い物中あっちこっちふらふら、そして迷子。抜けてるレベルが無事に生きていけるか心配になるほどの攻め。でもやるときはやる、みたいなギャップがたまらないんだろうなあと思えるCPでした。
「愛されたがり肉職男子」萌
建設会社社長の信二と恋人同士の隼人の年の差CPです。
レスに悩む本編のあとに、出会い編が収録されてました。
年の差、社会的立場、責任の重さの違いで理解できないことやすれ違うことってあるのね、という話。
感情が昂ったり、わーっと盛り上がる作品はないので、さらっと読める短編集でした。
ゆる~い感じの3Pもの。タイトルがほんとそのまんま、な内容です。
表紙の真ん中の「俺」が攻めで左側の「純情ワンコ」が受け、右の「チャラ男」が指導役。
19歳童貞の秀一を心配した親友2人が、体をはってHのレクチャーしてあげよう、という内容で、普通に考えて親友と寝よう!なんてならないと思うのでかなりファンタジーだなあーと最初は思ったのですが…
でも単にやろう!て感じのコメディーで終わっていなくてカップリングとしての萌えも描かれています。
内容といわれたらそんなに長いお話じゃなくさらりと読めちゃうのに、カップリングとしての萌え要素がツボに入って十分満足できました。
面白かったのが、勇介が最初は抱かれ役に渋々という感じなのに、「友人のためだろ」と哲に言われて、「俺頑張る!」となるところ。
それを見て秀一は、勇介が捨て猫や困った老人をほうっておけないタイプだと思い出すのですが…それは同じラインなのかー^^;
ともかく勇介のバカかわいさがツボに入ってしまい、頑張ると言ったのに実際は怯える様子も可愛くて、ストーリー性の強いお話ではないのですが、これ好きだなーと思えました。
ただ、1度寝ただけで相手が気になる、というのはちょっと唐突な気もします。
基本的には秀一×勇介なので、3Pがニガテの方でも大丈夫でないかな?と思います。(第三者が居るだけでも嫌、てかたは避けたほうがいいかもですが^^;)
「左手に愛のしるし」
歳下と2歳年上のしっかり者のカップルで同棲もの。
同棲中のお話でなく、これから同棲する準備をしているのですが、いつまでたってもふわふわと子供な充に、自分は「お母さん」のようになってしまうのではないかと不安な洋二のお話です。
こういうカップルいそう、と楽しめたのですが、結局最後、充が何かしらしっかりしたところを見せてくれるのかと思ったらそんなこともなく…仲直りHして終わり、という感じだったのが少し勿体無い気がしました。
「愛されたがりの肉職男子」
これが一番好みでした。
歳の差カップルでできる系の大人×ひねたワンコ。愛されたがりというタイトル通り、愛情を求める少年という設定がどうにも弱くて…。
家出少年の隼人は建築業の社長・信二に拾われ、信二の会社で雇ってもらう傍ら家に厄介になります。
けれど大人としての建前上これ以上おいて置けず、家に帰すことに…。
もう隼人の寂しい怖い愛されたいって感じが庇護欲のむちゃくちゃ沸くお話でした。 こういう泣き虫系の受けがたまらなく好きです。
男前と純情系の歳の差カップル好きさんにおすすめしたい作品です。
本当、中田さんの漫画は読みやすいです。
絵がとても好みです。
しかし、どれも話が標準的過ぎて「これだー!」という突き出たものがないのも事実。
話が標準でも、このネタ読むならこの人!っていうのがないからかもしれません。
それでも好きなので新刊出たら買うと思います。
今回は
悪友トリオの3P(?)全然3Pじゃないですけど。3P苦手な私でも読めました。
先生×デリヘルのバイトくん
あほのこ年下×生真面目年上
土建屋社長×作業員(年の差)
の3つ。
年下わんこ×生真面目年上が何より好物なので、3つ目のカプはお勧めです。可愛い。
これをアンソロで読んで、中田さんが気になり始めたのでした。
まさお三月さん好きな方は、このお話お好きかと!
この二人でもう少しお話読みたかったです。
それなりにイケメンなのに、女の子と付き合ったことがなくて大学生で童貞で、
先輩に心配されて「童貞捨てろ」と言われたけれど、
本人はそこまで必要性を感じず、
でも先輩のこともあって、男友達に相談・・・
うん、なんかありそうな話。
本人は、エッチに興味はあるけど自信がないというので、
普通なら相談された友達が、
「じゃあ一緒にプロのお姉さんのトコ行こうか~」とか言い出すのかな?
なんて思ったりするけど、これはBL本なのでw、「俺らが人肌脱いであげる」ってことに。
一緒にヌキっこ・・・の延長のような感覚なのかな?
そういう感覚で見たら、なんか微笑ましい感じがします~
まぁ、こういう3Pもアリっちゃアリだと。
最後にはCPを誕生させつつ、友達関係も崩さず、しかも話を短めにまとめる、
となるとこんな感じ?というお話かなと。
多分作者の中田さんは、思うにあんまりドロドロとか好きじゃないんじゃないかなぁ~
何冊か本を読みましたが、平和的な日常系のお話が多いという印象です。
パンチは少ないと思いますが、個人的には嫌いじゃないです、ドラマチックな話よりも好きかな~♪
「左手に愛のしるし」
の突然の指輪交換のセリフも雰囲気も好きだったし、
「愛されたがりの肉職男子」
の小さな建設会社社長の攻めが、そこの従業員でもある受けに、
おまえらを食わせるために、やることやんねーと、と仕事を優先させる姿勢とか好き。
ちょいちょい、それはベタだよ・・・と思うところもあったけれど、
結構楽しく読めた一冊でした~
でも、横顔・・・はやっぱりちょっと苦手、素敵セリフはぜひ正面向いて言って欲しいw