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寂寞を棄て春を待ちⅠ

sekibaku wo sute haru wo machi

  • 同人
  • R18

表題作寂寞を棄て春を待ちⅠ

エーリヒ・マイヤー 28歳
ローベルト・ザイケル 20歳

あらすじ

※18禁
第二次大戦下の親衛隊の戦禍の恋。部下×上官。長編BL。完全版・第1巻。

作品情報

作品名
寂寞を棄て春を待ちⅠ
著者
天野瑰 
媒体
漫画(コミック)
サークル
百花園<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
3.8

(5)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
18
評価数
5
平均
3.8 / 5
神率
60%

レビュー投稿数3

No Title

軍服もの大好きです。
けれどこれはムリ。
Ⅱも読みました。
わたしが「しゅみじゃない」評価にするなんて初めてです。
「しゅみじゃない」と思っても評価したりましてやレビューしたりは普段しません。
なんてゆうかこんなドイツ人おらんやろ、こんな軍人おらんやろ、こんな男おらんやろ
とハッキリ言って特に受けがキモかった。
昔の昼メロってこんなのかもしれん、知らんけど。
作画は綺麗でいろいろ勉強して描いているんだなということは分かりました。

0

美しく毅然としたオッドアイに惹き込まれます。

第二次大戦のドイツを舞台に、印象的な瞳を持つ年上の部下・マイヤーと、
その上官で美しい金髪碧眼のローベルト、二人の出逢いと愛の物語です。
―と言ってしまうとちょっと簡単にまとめ過ぎですが、大筋はそんな感じ。

Ⅰの本編は軍からの逃亡(亡命、かな)が頓挫し、追い詰められた
危機的状況で愛する人を生かすためにあえてドナウに突き落とし
彼と離れたマイヤーと、一人になったのち紆余曲折を経て何とかドイツへ
戻って来たローベルトが野戦病院で再会するシーンで終了です。
本編終了後に、関連エピソードのEXTRAやSS風の数ページの短い補足的
お話やシーンが2つ、3つ。
時折ナチュラルに時系列が前後したり地理が移り変わったりするので
状況把握に少し手間取ったりはしますが、映画を観ているような感じで
それもまた楽しいです。

電子書籍で試し読みをして、一目で好きになってそのまま購入し、
その後、モニターだと目が疲れる&手元で眺めたく紙媒体で欲しくなり、
今回の夏コミ新刊だったⅡと共に漸く全二巻揃える事が出来たのですが、
手元でまじまじと眺めると本当に絵が繊細で美しく、優しげな中にも
力強さもあり、初めて知った方ですが、大変魅力的な絵を描かれるなぁと
感心してばかりです。特にマイヤーの美しくも強さを秘めたオッドアイの
何とも言えない誘引力が、モノクロなのにも関わらず画面を通して
ストレートに伝わって来ます。意志の強さ、ローベルトへの想いの深さ、
救えなかった前の上官への思慕と哀惜の念、その気持ちを重ねるように
(今度こそローベルトを失うまい)という強い願い、
様々な感情が込められた彼の瞳は本当に美しくて切なく、魅了されます。
なお、瞳だけでなく容姿全体に関しても、マイヤーに限らず金髪碧眼の
ローベルトをはじめとして光彩の薄い外国人の瞳や、彫りの深い顔立ちの
表現が全般的にとても繊細で巧みで、びっしり細かく描き込むと言うより
ごく軽いタッチで表現されているのに、ちゃんと「西洋人の目」・
「西洋人の顔」なのが判ります。また、涙を零す場面のその涙の描写も
とても綺麗です。ぽろぽろと、滔々と、どんな風に流れ落ちているのか、
彼はどんな気持ちなのか、胸の裡がとてもよく伝わって来ます。

その他の点で一番感銘を受けたのは、ローベルトとマイヤー、
二人の愛し合うシーンがとても綺麗と言うか、もう非常に印象的で、
美しいこと。一度辺りのページ数が多い訳でも、コトの細部が細かく
描写されている訳でもないのですが、互いの表情、瞳、息遣い、
触れ合う身体の描写、モノローグ、全体の雰囲気、空気感、
そのいずれからも、胸に迫って来るような熱や情を感じます。
何と表現すれば的確に言い表せるのか悩みますが、とても艶っぽくて
切なくて、少し気怠げでこちらまでドキドキさせられる、
どれも本当に素敵なシーンです、とだけ申し上げておきます。
あえてたとえれば、「憂鬱な朝」の二人の愛し合うシーンが
ビビっと来た方なら、きっとこの気持ちを解って下さるのではないかと。
雰囲気は少し異なりますけど、波長がちょうどあんな風な感じなので。

優しく穏やかなローベルトと寡黙な中にも強い想いを秘めているマイヤーが
難しい境遇の中、互いを深く想う気持ちだけを頼りに手を携えて生きる姿は
こんな風な愛に出逢えたらそれだけで幸せだなと思わせるものですが、
そんな彼らを取り巻く人達もこれもまた魅力的で、中には重要な鍵を握る
人もあり、物語全体やその進行において非常に大きな存在感を発揮します。
ドナウに落とされ怪我等で衰弱していたローベルトを助けたレフトアイや、
ローベルトの双子の兄で、弟思いの愛情深く凛として清廉なノウエル、
マイヤーの(生物学的婚姻の)婚約者だった美しく聡明なヘルミーネ、
やや訳アリでクセのある、どことなく影を持つマイヤーの同僚・ホフター、
どの人もそれぞれに強い個性があり、印象的な人々でした。
(なお、ローベルトに惹かれたレフトアイが、助ける見返りに君を……
というシーンが数位回あります。強烈な無理強いや力尽くで乱暴、
というほどではないですが、ある程度は無理矢理です。ただし、
ローベルト側にも取引と諦観の入った感じのもの。と申しましても、
そういった場面が苦手な方はご注意くださいますように。)

表紙の印刷も凝っていてとても綺麗ですし、中の紙も本編とEXTRAや
解説等では色分けされており、判りやすいです(厚さあります。
1冊辺りおよそ22mm位です)。電子版ではカバーされていない、
作者さんによる解説や時系列年表や登場人物達の細かい設定資料も
結構お役立ちで、読んでいて楽しいものでした。
揃えると決して安くはないのですが、手元で読める歓びには代え難いです。

1

軍服、部下×上官好きに

こちら254P、自家通販で2500円、とらのあなで3200円です
秋水社から電子書籍が130P強・税抜500円で出ています。そちらの方をおすすめします
でも商業化に伴い『背徳リーベの濡れるロザリオ~秘蜜愛みだれる堕天使~』っていうアホなサブタイトルがつけられてるんですよw

武装親衛隊特務曹長・マイヤー×金髪碧眼の中尉・ローベルトのナチを舞台にした逃避行です
天野さんの男っぽい絵好きなんですが、8歳も年の差があるのが、絵柄では分からなかったな

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