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夢を見るヒマもない(文庫)

yume wo miru hima mo nai

  • 紙書籍【PR】

表題作夢を見るヒマもない(文庫)

吉武宏樹
航空貨物会社の搭載担当
川村和也
航空貨物会社のロードコントロール部門

同時収録作品服を着るヒマもない

吉田
航空整備工
森下
パイロット

同時収録作品夜に滲む

秘書
社長

同時収録作品俺を肴に飲む男

きよし
居酒屋店員
店の常連

その他の収録作品

  • おまけ
  • おまけのおまけ
  • ドラマCDあとがきにかえて。
  • 未収録作について
  • おまけのおまけのおまけ
  • あとがき

あらすじ

航空工学専門の高校の寮で同室となった川村と吉武。吉武は父の死を機に退学。8年後、再会した二人は!?
描き下ろし漫画も収録!

作品情報

作品名
夢を見るヒマもない(文庫)
著者
山田ユギ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎コミックス漫画文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784344828193
4.4

(43)

(30)

萌々

(9)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
190
評価数
43
平均
4.4 / 5
神率
69.8%

レビュー投稿数10

ネタバレです。

ネタバレです




主人公はみんなで楽しくぽわんぽわんと過ごしていると、
恋心を自覚する前に攻めと友人の間に肉体関係が出来ているのを知ってしまい、
自分の気持ちに気がついて傷ついていると
バタバタと攻めが学校から居なくなるというシーンがあります。
なんというかそのシーンが妙にダメで。
回想シーンとかなら大丈夫だったかもしれませんが、がっつり描かれているので余計キツくて。
そして大人になって再開したら妙に思わせぶりな態度な攻めが受けに近づいて来きます。
それもまた嫌で。
お前のせいでこちとら傷ついたんじゃー!みたいな。
友人との関係も割切ってって感じだし、大人の話と言えばそうなんですが、
ぼーっとしてる間に寝取られた、しかもそれが友達!みたいな感じがあってすごく嫌です。
山田ユギさん、絵もストーリーの重厚さもすごく好きですが、たまにこういう丁寧に描かれているが故の後味の悪い作品があって、
私的に読むのが少し怖い作家さんです。

2

恋に仕事に迷いなら成長していく普通の男の子がいい

メインカップルではなかったのですが平川さん目当てで聴いてしまったドラマCDでしたが、原作が気になって文庫化もされていたので新しい方を購入しました。

ほぼ原作通りだったんですね。
吉武は同性の年上が初恋だったせいかうっかり森下の毒牙に引っかかってしまったように思います。
森下はほんと小悪魔というかわいいもんじゃなくて悪魔そのものじゃないかと思いました。
吉田が不憫です。
山田さんのあとがきではあれはあれで幸せだと思う、とおっしゃっていますが本気で追いかけて自分の番も来ないのに弄ばれたり便利に使われたりしながら待ち続けるなんてやっぱり幸せには思えないので、ちゃんと想いを返してくれるかわいい年下の一途ないい子を世話してあげたくなりました。
でも本人がそれでいいっていうならそれもいいのかな。

川村が吉武が森下と付き合っていることを知ったとき自分の気持ちを自覚して吉武のベッドに覆いかぶさって泣くシーンを見るともらい泣きしそうです。

吉武はいつ川村のことを好きになったのかわかりませんが、女とも遊ぶしいきなりキスして来たり軽い口調で付き合う?なんていってみたりするのが初めは好きになれませんでしたが、大事なものを失うことへの淋しさの裏返しかと思うと大人びて見えてもかわいそうでした。

1

遠回りしたけど愛してる!

航空専門の学校は私にとって身近な存在なのでなんとなくあの人やこの人~なんて
妄想しながら読ませていただきましたー。
文庫じゃないほうももってますが文庫はやっぱり満足ーー。
お腹一杯になります!!未収録だった読み切りが2作品に描き下ろしが大量~。
実は吉田×小悪魔森下が大好きー♪
この二人の書き下ろしがあるなんて最高!

航空関連の専高に入学した川村と吉武は同じ寮の同じ部屋
クールだけどどことなく優しくて気の合うルームメイト
いつも夜中に抜け出す吉武に「彼女に友達紹介してってゆって!」なんていってたのに
実は先輩である森下とできていたことをしった川村のショック具合が切ないです。

森下の色気半端ないです。
吉武の義父が事故死してしまい寮をさること荷物を積める吉武を泣きながら慰める川村にはきゅーーんとします。
たった一学期だけのルームメイト。
だけど、吉武のとっては大切な想い出だったのかな。おとなになり同じ職場になった川村は偶然~なんて喜ぶけど本当は川村がそこにいたことを知っていたんだよね。
あえて選んだトラウマの道の先にいる川村。
ん~吉武は意外と一途だ。

吉田にも幸せになってほしい・・・。小悪魔森下は自分に彼氏がいないと吉田の息子に会いにきたりするからすごいよね。
吉田の顔じゃなくて息子にごあいさつ(笑)
いつまでも追いかけてくれる吉田に甘える森下可愛い~。
この二人で一冊だしてほしいくらい私の中ではヒットなカップルです。

読み切り2作品は恋愛一歩手前~な雰囲気でとても後味がのこる作品で
よかったです。
かるめ焼きって食べたことないんですよね。おしいのかな?

夢を見る暇~の2カプ書き下ろしー。
まさかの裸にエプロン・・・ハァハァ吉武の嫉妬深さはかなり萌えますた。

3

等身大の男子

 飛行機が好きで、山奥の航空工学専門高校に入学した川村ですが、どこか取っつきにくい吉武と同室になります。その上、もうひとりの同居人、伊藤はホームシックになり退学してしまうので、事実上の吉武との相部屋になるのです。
 
 いつも一人でいることを好むような吉武と何とかして近づきたいと思うのですが、思ったように溝は埋まりません(笑)

 素直に喜怒哀楽を行動や表情で表す川村と、どこか淡々としている吉武、いったいどういうコンビなのかな?と思っていると、吉武は実は先輩の森下と体の関係にあることが分かります。

 気まずい別れ方をしたまま年月は過ぎ、川村は航空貨物会社の荷物の搭載位置を決める仕事に就きます。そして、その同じ空港で、吉武と再会するのです。

 もう一度あの頃の「寮の続き」をしたいと思う川村にきゅんとします。そしてもちろん、二人の物語は続きます。
 
 ここに登場する人たちはすべて「等身大」の人がでてくるなという印象が強かったです。特に大きな出来事も、とびきりのイケメンや大富豪は出てこないけれど、それがかえってすごく現実的だなと感心してしまいました。川村のころころ変わる表情がかわいかったです。

1

皆さんのレビューのおかげ

実は、ユギさんの絵が趣味じゃないのでずっと避けておりました。
でも、皆さんのレビュー見て、『読まねば』と訳のわからぬ使命感に燃え購読。
面白かった~。おまけのおまけのオマケまで読めて幸せを満喫しました。

やはり食わず嫌いはイクないですね。

1

読みでのある一冊を堪能!

久しぶりにユギ作品を堪能。
何年か前、友人のユギブームに巻き込まれて短い期間にコンプ。
その時の印象は、どれも手堅くいいんだけれど、読み終わった後に区別がつかない、でした。
これも、クールで無表情な攻と、明るくて元気で可愛い受といういつものパターンなんだけれど、
久しぶりに読むとやはり上手いというか、ちゃんと萌えを分かっていると唸りました。

                 :

吉武と川村は、山奥の航空高校の寮でほんの一時期だけ同室だった。
恋になる萌芽はありまがらも、芽吹く前段階で離れてしまった二人。
数年後川村は、夢を叶えたというか叶えられなかったというか、
パイロットにはなれなかったが航空関係の仕事に就いて働いている。
そこで再会した二人は……

飛行機に憧れ続け、航空関係の仕事に就いているという設定がいい。
表紙のブルーも美しいが、彼らが夢見ている大きな空のイメージが
全体にワクワクする期待感をもたらしている。
垣間みれるその仕事の中身もなかなか興味深く、いつもながら、登場人物達に生活感がある。

ユギさんの描く受けは基本あまり好みじゃないのだけれど、
川村の「だから安心して俺のもんになりな」というセリフにはやられました。

個人的には、メガネの森下先輩がツボ。
彼が主役の「服を着るヒマもない」が好きだなぁ(笑)

初読みの短編二編「夜に滲む」「俺を肴に飲む男」も味のある作品だし、
限定ペーパー「悪魔(マの字が略字w=森下先輩♪)の囁き」も、勿論楽しく、
読みでのある一冊でした。

4

神だ…!

さかのぼること数ヶ月前のユギさん熱。
全部ではないけれど結構揃えたな、というところで徐々にその熱はおさまったのですが、こちらの文庫版が出る事を知って本棚を見たら…持っていない…!
なぜに!買って!ない!
という悔しさを滲ませつつ、こちらを購入(あ、余談が先にきてしまった)
文庫版が出るにあたり、単行本未収録読み切り漫画が2本掲載されているということで、俄然発売日が待ち遠しくなりました。


◆『夢を見るヒマもない』全5話
航空工学専門の高校。夢はパイロット。
全寮制でいっつも先輩に目をつけられる川村と、同室で無表情で読めない男・吉武。
とある事をキッカケに学校を辞めた吉武、居なくなったあとに自身の思いに気付いた川村。
8年の時を経て、航空貨物会社で再会する二人は――と進むお話。
いやー…本っっ当にいい…!何で持ってなかったの読んでなかったのって思うくらい、本当にいい!大好き!(大興奮)
簡単に夢を叶えていないところがいい。
再び会えて、でも引っ掛かることが多くて、けど好きになるという過程がいい。
怖いもの、怖くないもの。
恋愛感情だったり、思いを吐き出すことだったり、夢をみることだったり。
こう、少年だったときの夢、とは違う、大人になってからでも追い掛ける何かみたいのが凄い良かったー…。

あの時目をつけられてた吉田センパイが今や川村のパパ代わりみたいなのも最高に良かった(笑)
ユギさんはこの、真面目なところとギャグ的な部分の緩急の差が好きです。
(そして大抵吉田センパイは血か涎を白目むいて垂らしてるっていうね・笑)

少年の頃に夢見た未来にはなっていないけれど、それ以上の何かを掴んだ二人が素晴らしく輝いて見えました!


◆『服を着るヒマもない』
……やーらーしっ!アクマ・森下!!
あの舌出して上目使いになってるのは…エロ過ぎでしょうよ…
大抵ユギさんの描く眼鏡男性ってエロフェロモン出ちゃってるんですよね…まぁそれが素敵過ぎるんですけどもね…(トオイメ)
吉田の長いながーい片思いが実ることってあるのかしら?という感じですが、それでもきっと二人は離れないんだろうなと思う訳で。
不憫?幸せ?
それはきっと、吉田センパイにしかわからないことでしょう♪


◆『夜に滲む』(単行本未収録作品、2004年発表)
両親を亡くし親戚に引き取られた眼鏡の少年と、『趣味が悪い』対象として再婚相手となる男。
10年後、少年は、社長となった男の秘書になり――と進んでいきます。
この作品がというより、きっとこの後の二人にあるものは暗く黒い闇の底?と思えるようなお話。
こういうの大好きです。
一瞬だけでも夢を見せてくれた男の背中を追い掛ける、少年から青年になった男。
きっと社長となった男もそれは分かっていて、離れる事も近付く事も出来ない。
読めば読む程、続きが読みたいなぁと思えてなりません。


◆『俺を肴に飲む男』(単行本未収録作品、2000年発表)
決まった時間にスーツで飲みに来る男は、店員である自分を肴にしている?
酔い潰れた林をアパートまで送り届けたきよしは、寝言で「きよし ごめん」と言うのを聞いてしまい――と進んでいきます。
『スーツ姿の男がカルメ焼き』というのが斬新!
でも違和感がないのは、この男に物凄い影が見えるから。
いや、もうユギさんを贔屓目で見てしまっているのでアレなんですが、こう、くたびれたオヤジを描くのはもう天下一品ですよね。


他に、『おまけ』『おまけのおまけ』『おまけのおまけのおまけ(描き下ろし)』、『ドラマCDあとがきにかえて。』、『未収録作について(描き下ろし)』、『あとがき(描き下ろし)』が掲載されています。

久々に最近のユギさんタッチの漫画(『おまけのおまけのおまけ』)を読みましたが、……絵柄が変わってる!?スッキリしてる!?
少々瞳の描き方も変わっていますが、何より驚いたのは…川村の体の線が細いー!
「…こっちも さわって…っ」(←私的激モエアングル)
の二の腕とかが細かったー…ユギさん画の肉体は細くない方が好みです〃


長くなり申し訳御座いません。
それだけ私の中で、神であり激モエ炸裂の作品でした。
近々、コミックス旧版も購入しようと計画しております〃

5

旧版を持ってても「買い」だと思う!

旧版は持っているんですが、
ドラマCDは聴いてないので「ドラマCDあとがきにかえて。」の2ページの漫画も初見だったし、
(下の名前呼びについてのカワイイお話。吉田を “薫” と呼んでイジメる森下がいい♪)

記念小冊子だったらしい10ページの「おまけのおまけ」もわたしは初めて読んで、
(吉田が高校時代から、どれだけ森下の事が好きだったのかがよく分かる漫画。
一途なのに森下にいいようにされて転がされて、不憫・・・だけどそんな吉田が可笑しい♪)

加えて、この文庫用に描き下ろした16ページの「おまけのおまけのおまけ」に、
コミック未収録の短編がふたつも・・・、
旧版持ってるから、文庫本は買わなくてもいいかなぁ~なんて、絶対勿体ないと思う!!


高校生の時は本気でパイロットになるのが夢で、
彼女が他の男とデートしているのを目撃して、わんわん泣いてしまう様な少年だった川村が、
今回の描き下ろしでは、
裸にエプロンで猫耳をつけて吉武のを咥えながら、フェラが「・・・好・・・き」って~~~!!
視線も舌の感じも、なんかすごくエロいよ、うわぁーーー♪
でもそれは吉武が好きで、その吉武の気持ちよさそうな顔が見れるから。
そんな気持ちを胸に、直後に歯を見せて、へへ・・・と笑う川村の顔が少年時代を思い出させて、
なんとも感慨深い感じもするのでした。

高校の寮で同部屋で、一学期だけ一緒に過ごしただけの吉武が、
その頃は別の人と関係を持っていた吉武が、8年後の再会で同棲&プロポーズ(?)まで。
人生の出会いって面白いな~
川村はパイロットを目指していたけれど、結局航空貨物会社で働くことになって、
でも夢は捨ててなくて葛藤して・・・という展開も、詳しくその仕事が描かれているのも、
この本のとても大好きなところ。
それから、
吉武が高校時代何度も寝ていた先輩・森下のビッチぶりがすごーく好きだったし、
なにかとちょっかい(?)をかけてきて、ずっと吉武と川村に関わってくるのが楽しかった♪
もちろんそんな森下に惚れてるゴリラ系の吉田も素敵キャラ♪


改めて、やっぱりこの本すごく好きだーーー♡と感じました。

6

大満足

破格のサービス精神に感動♪
茶鬼様も触れていらっしゃるように、単なるコミックスの再録ではなく、
この文庫版でしか読めない短編や描き下ろしが充実しています。

・幻の2作品(『夜に滲む』『俺を肴に飲む男』)の初収録、
・表題作は描き下ろし16ページ
・上記3作品についてのあとがき(+おまけイラスト)
・ドラマCDについてたおまけマンガ(あとがき)
・特典ペーパー(どの書店でもつくそうです♪)

↑こんな感じで大満足な内容でした。


◆表題作について
初めて読んだ当時とはまた違った感動がありました。

航空業界を舞台に、学生時代~社会人の4人を描いたお話。
学生時代の夢、大人としての職業選択も含めての生き方、
肉親の死、友人から恋人への関係の変化など・・・
読み返してみると、キャラの抱えるものや人生に当時以上に共感でき、
ますますお気に入りの作品となりました(*´▽`*)

吉武×川村は本当にいいカプだな~と思います。
そっけない吉武が実は川村の存在に救われていたり、
元友人らしい仲の良さがあったりと、
甘すぎないけど絆がしっかり見えるところが良いです♪

サブカプ吉田×森下もいい味出してます。
森下のキャラがとにかく最高v
ビッチで女王様でアメリカ的サバサバ気質(しかし外見は地味)に
振り回される吉田は気の毒ですが、
この二人はこれで幸せなんだと思えるコミカルさと大人具合が実にいいです。


◆描き下ろし【おまけのおまけのおまけ】は、
吉武の誕生日に、猫ミミ+裸エプロンで出迎える川村。
吉武がベタ惚れになるのも分かる健気さですw
色気はないけどフェ〇は上手くなってたりと成長もあり☆
ビッチ森下と振り回される吉田(鼻血ww)も相変わらずで楽しい後日談でした。


◆読切2作品は、どっちも年下攻め(多分)でHなし。
【夜に滲む】は、秘書×社長(マガジンBE-BOY '04年10月号掲載)。
攻めは、両親を亡くして叔母(会長)に引き取られた身。
受けは叔母の再婚相手で、お飾りの社長。
攻めはこれからもプラトニックに主従関係を貫くのかな~?
お互いの腹の探り合いや秘めた想いなど、
あえてハッキリ答えがないところに「夜」らしい味のある短編でした。

【俺を肴に飲む男】は、居酒屋店員×常連(小説June '00年6月号掲載)。
きよし(攻め)の一途さがまぶしいw
林(受け)は、柔和な外見からは想像できない重~い過去があるだけに、
きよしの子供なりの包容力が救いでした。
ドキドキしつつも手を出せないヘタレさも良いですv

7

何て太っ腹な、ユギ氏のプレゼント♪

コミックの文庫版って、そのまま再録で新しい描き下ろしって付くものが大変少ないんですが、ユギ様!ありがとうございます♪
【おまけのおまけのおまけ】と題した描き下ろしに、単行本未収録の短編2本に、更に!3つ折りのペーパーまでついて、とってもとっても価値のある単行本化として出してくださって。
現在休養中でぼっちりぼっちりの状態でいらっしゃるので、ほんとうに涙が出るほどありがたいのです。

表題、航空専門高校に入学した主人公・川村が、親の急死によって学校を辞めてしまった同室の吉武と、勤務先の空港で再会して、先輩達との付き合いもありながら、一緒に働くということで青春をやり直す、といった感じのお話。
ざっくりとはこんな感じですが、何と言ってもこのお話の中で主人公の川村の素直さと吉武のクーデレ(後むっつりスケベ)のキャラクターの組み合わせもさることながら、
先輩であるビッチな森下と、ゴリながら森下の下僕にさせられてしまった(?)吉田というキャラが目を離せないのです!
彼等が旨い具合に主役に絡んで、また別物語として吉田×森下カプの話も同時に存在しているのが、二度おいしい点でもあるのです。

そんな彼等の新しい描き下ろし【おまけのおまけのおまけ】は相変わらずの仲のよいつるみ具合に、川村が吉武が浮気してるんじゃないか?と泣きついて、そして彼の誕生日を知り、そのお祝いに裸エプロン&猫ミミお出迎えをするお話。
本当に吉武はむっつりスケベで、川村は天然で、弄りがいがあるという、楽しいそしてエッチなお話でした。
やっぱりユギマンガのエッチの醍醐味は、大目の汁気と乳首にあり♪…と思っているのですがw

単行本未収録短編の1本目は04年のbe-BOY掲載だった【夜に滲む】
叔母の新しい再婚相手としてやってきた若い男。
彼が社長になり、叔母に引き取られた甥がこの男の秘書としてずっとずっと側にいるというプラトニックな、しかしそこに何かありそうな、背徳的でもある執着愛のエピソード。
エッチありません。
そして00年小説Juneに掲載された【俺を肴に飲む男】という、これもまたエッチのない作品。
飲み屋にいつも来るテキ屋でスーツを着てカルメラを売っている男。
彼はいつも飲み屋のアキラをじっと見ているようなのだが、その視線が気になって。
このカルメラ男の過去に切なさを出しながら、アキラのちょっぴり愉快な表現で、救いが得られるという、懐かしい雰囲気を覚える短編でした。

久々にこのマンガを見て、ユギ作品の典型ともいえるキャラ展開と見せ方に、楽しさを覚えるのでした。
再び見ても、やはりこの作品への評価は変わらず揺るぎません。

7

この作品が収納されている本棚

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