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デカ・黒・陥没・ピンク…男子の乳首にまつわるコンプレックスラブほか、ラブラブでとろとろな作品集！
コミック
ある意味安定感
実は評者が深瀬さんの改名後の作品を手に取ったのは
これが初めてだったり致します。
なんとなくタッチが変わったなぁとか思いながら読み進めて
おりましたが、引きこまれていく内に違和感はさらりと
消え去っていました。
絵のタッチは変わられましたが、着地点が一筋縄では
いかない部分は変えておられませんでしたね。
むしろ鋭くなった感じがします。
カバー絵だけではきっと表題作の着地点を予測できない
でしょう。裏表紙からも多分出来ないかと。
一冊丸々ある部分をこじらせた方々の織り成す恋物語。
とりあえず甘さを堪能すればよろしいかと。
ちくびのコンプレックスは男女共通？
本の帯「ちくびは男の聖域です！」
BLを見てると、案外乳首コンプレックスがテーマってあるもので。
女性ならともかく男性もそんなに気にするのかな？って不思議だったりするのですが
よくあるのが、ピンクの乳首が恥ずかしい！なのにこの作品は
「でかい」「黒い」「陥没」・・・ひょっとして乳首の三重苦？をコンプレックスにしている主人公のお話。
恋人がいるんだけど、それが恥ずかしくてキスより先に進めない。
けどある日デート中に元同級生に会った事からそれがバレてしまい・・・という展開。
ウジウジする主人公に恋人が「今好きな俺の意見を尊重しろ！」と言われておずおずと～
驚愕して見開く恋人の目と、赤面する顔に、読者次のページの言葉がドキドキドキ♪
安心召され～☆
エロ乳首認定でございましたｖ
このお話、たったこれだけの短編です。
結構ちゃんと三重苦を描きこんでまして、陥没を勃起させるところなんかも”ぐい～っ””ぷくっ”とかってｗ
かわいいお話でした。
このあと４本が、ショッピングモールに入っている携帯ショップの店員のお話。
同じ会社同士だったり、ライバル社だったり、取引先だったりの組み合わせはありますが、ホモ率高い携帯ショップなんでは（笑）
【きみの視線】
同僚の恋人にハメ撮りされてショックな主人公は、彼氏の顔を撮ってみる。
すると、彼の行為中の顔の写真を常に持ち歩いている事に興奮してしまって～
撮った写真を見ながら後ろから彼に襲われて、疑似3Pに興奮という何と新鮮な！
彼氏が撮りたがる気持ちはわかったけど、この彼氏かなり自信家ですｗ
【シークレットパフューム】
直営店舗の店長が好きなショッピングモール店の店員。
店長は来るといつも彼に「いい匂い」といって抱きついてくるのだが、その店長のほうがいい匂いがする。
仕事で書類を届けることがあって、ちょっと近づけたかな？と思った時に携帯の取り違いが発生して、店長に彼女がいるとショックを受けてしまう。
携帯と香りという二つのアイテムがキーワードになったかわいい恋愛。
【キミの声を待ってる】
携帯ショップに勤める十波に懐いてくるのは大学の後輩で他社のショップ店員の八代。
会社が別だから通話は料金がかかると八代が十波の会社の携帯を契約してくれて、いつもは八代を売る下がっている十波だけど、電話が掛ってくるのをまっている。
だけど全然描かて来なくて・・・
ワンコだけどうっかり者の八代と、彼に振り回されるツンデレ十波という組み合わせ。
書き下ろしもこのカプの、八代のうっかりさんなお話デス
全く別ものの短編
【恋愛ビギナー】
秀才の大学生渡辺は、親の刷り込みで恋愛は社会人になってからするものという考えを持ち、恋愛に一切興味がない。
友人に恋人ができて性格が変わってしまった事に、恋愛すると変わるのか？と疑問をもう一人の友人・藍本に尋ねると、感じを掴むために恋愛ごっこをしてみないか？と誘われる。
自分も恋愛をしていないから感覚を忘れちゃいそうだし、という藍本の言葉に乗り、デートをして見ることになった二人。
さて、恋愛初心者の渡辺は？
ちょっと面白くて、初心くて、ちょっぴり切ない感じもあるお話です。
今回は深瀬さんの特徴の女子っぽい男子というのは社会人ものが多かったために少なかった気がします。
乳首、携帯、初心者、とテーマも解りやすく、読みやすい一冊でした。
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