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草間先生が描かれる子どももいいんですよね。
この敬坊ちゃんがまたかわいい。
まっすぐで純粋で。目がキラキラしている。
母さまにお花を持っていってあげたり。
弥七と友だちになって手紙を書いたり。
村の大人や子どもからのけものにされる弥七をかばう敬はいい男になりそうです。
病弱で心配だったけど、母さまが聡明な人で、この親にしてこの子あり、だと納得(父親は別w),
弥七を理解してやさしく語りかける母さまに思わずありがとう!と言いたくなりました。
「私もしっかりしないとね」
と夫に手紙を書いた母さまはこの後、元気になるのではなかろうかと思えるラストもよかった。
敬の父親のオチもニマッとさせられて、こういうピリッと毒の効いたところも草間先生の好きなところです。
弥七の過去のことや、それを知っている大人たちのことも。
大人たちは弥七の過去を知っていて、子どもたちを近づけないために天狗だ化七だと言っていたんですね。
ただのいい話では終わらないのが好き。
そして毎作背景の絵がたまらなく好きなんですが、本作ではなどかな里山の風景が美しく惚れ惚れしました。
途中まではほのぼのテイストでよかったんですが、ラスト家○板みたいなノリでびっくりしました
作家さんはBLを書いておられるので、節々にそういうテイストやBL特有のブレーキの利かないダイレクトな生々しさを感じます
しかしBL色の薄い作品では余計ではないでしょうか。安っぽくみえます。
やばぁぁぁいっ!
こういう連作短編集めっちゃ好き!!!
全体的にほのぼのとして季節を感じさせるお話…ではあるものの迷信や噂に惑わされる大人や子供たち、家庭問題(旦那様不倫)といった部分もあります。
でも最後はハッピーエンドΣd(´∀`*)
弥七が村に馴染みつつあるラストが嬉しい。
東京から病気のお母様と使用人と一緒に田舎に静養に来たお坊ちゃん・敬。
素直で可愛くて癒やしっ!!!
偏見とか噂にとらわれたりしないで自分の目に見えるものを信じようとする姿勢が…周りの大人達よりも大人だなー。
母さまを労わって毎日花を摘んでくる姿も健気ー!
弥七のデタラメをすっかり信じて意気揚々お話するのも可愛いw
聞こえていたお母さんと若い使用人の人の「本当のこと教えたほうが…?」「来年で構わない」ってやりとりが余計にほのぼのとした気持ちにさせられます。
お母さまも本当に…病弱ながら視野の広い考え方をお持ちですーそして凛としてる!
もうね、あんなおっさん捨てて正解よ!
あんなおっさんにはもったいないわ。
こんな母子だから周りの使用人さんたちが味方するのも頷ける。
ふっ…旦那様ざまぁwww
あのあと修羅場るのねwww
燕が奥様と坊ちゃんのところに巣を作り、旦那様のお屋敷に今年は作らなかったのはこれの伏線だったのかな?
1つ1つの話のタイトルも素敵です。
これ続編出て欲しいなー…。
1冊だけなんてもったいない。
もっと読みたいです。
BLじゃないとのことだったので読もうかどうしようか悩んだのですが、草間作品だしな、と思い手に取ってみました。もう、さすがとしか言いようのない神作品でした。内容はすでに皆さま書いてくださっているので感想を。
BLではないと言いつつも「クロフネ」から出てるのでやはりなんというか匂い系です。あと数年たったら敬と弥七は…なんて妄想してしまいます。
病弱な母親について田舎に越してきた敬と、その村でキツネだ、天狗だ、と村民からハブかれている弥七の、心温まる交流で話が構成されています。
いい意味で良いところのお坊ちゃんである敬が何とも言えず可愛らしいです。人からの愛情や好意を素直に受け取ることができるし、他者を思いやる優しい気持ちも持ち合わせていて。
対して弥七はもう色気がダダ漏れです。異国の血が流れてたんですねえ。彼の語る悲しい過去にも納得。草間さんはああいうちょっと陰のある男性を描くのがお上手だとしみじみ思いました。
まだ子どもである敬と、人を避けて生きている弥七。この二人では回避できないトラブルを解決してくれる優しい大人たちもたくさんいて、設定としてはシリアスよりなのですがほのぼのと読むことができます。
最後の敬のお母さんの対応には尊敬すら感じます。強い、しっかりした女性で、敬のお父さんも見る目無いなあと。ロクデナシのお父さんにもしっかりオチがあってちょっとすっきりしました。
BLじゃないから、と躊躇してる腐姐さま方にはぜひとも手に取っていただきたいと思う神作品でした。
これはやっぱり数年後の二人を描いてほしい!ええ、もちろんBLで。切望してます☆
◆あらすじ◆
舞台は昭和初期の山村。
母親の転地療養のため、母子2人で村を訪れた敬(小学校低学年くらい?)。
彼はそこで、背の高い大人びた少年に出会います。
弥七という名のその少年は、村の寺に住む寺男。「天狗」「化け物」と罵られ、何故か村八分にされている弥七が、実は紛れもなく人間で、しかも心の優しい少年であることに気づいた敬は、こっそり弥七の元を訪ねるようになります。
巡りゆく四季、山で弥七と遊ぶうちに、敬は自然との付き合い方を学んでいき、次第に、弥七との友情も深まっていきます。
連絡の途絶えた父、病床でしのび泣く母、東京の女中たちが知らせて来たお屋敷の異変…母と自分の身に忍び寄る暗い影を感じながら、子供心に母親をいたわろうとする敬。
しかし、或る日嫌がる弥七を無理矢理母に引き合わせたことがきっかけで、前に踏み出せないでいた母親の気持ちに変化が――
少年が田舎暮らしで体験した自然の恵み豊かな暮らしと、そこで知り合った孤独な少年との心の交流を描いた非BL作品です。
◆レビュー◆
「時は昭和のはじめ 少年は村に伝わる迷信を解き明かす」
このコピー(裏表紙)からイメージする内容とは少し違っていたような気がします。
読後の印象は、上のあらすじに書いたような少年の友情の物語でした。
しかも、非BLとは言え、腐った眼で見れば思いきりBLに見えてしまうから不思議。
エロどころか恋の告白さえもないのに…
多分、草間さんはこの作品が腐フィルタを通して読まれることも計算の上で描かれているんでしょうね。味付けの仕上げは、読み手の腐り加減に委ねる…なんて、遊び心たっぷりの趣向じゃないですか。 こういうの、大好きです。
弥七は、14、5歳でしょうか。多分年よりもだいぶ大人びている風情。着物の襟元からのぞく素肌がなんとも妖艶です。
彼がすらりとして妖艶な雰囲気を漂わせた少年であることは、彼が差別されている理由とも関係しています。でも、そんな切ない生い立ちを背負いつつも、自分の運命を受け入れて生きていこうとする姿がまた、彼に哀愁を添えていて。
敬が弥七の耳元に彼岸花を挿してやる場面なんか、もうどう見てもBLすぎ!
不謹慎ながら、萌えました(≧▽≦)
きれいなのに毒があって、人に嫌われる彼岸花…彼岸花が似合う少年というだけで、妖しい色気を感じてしまいます。
色っぽいと言えば、弥七が寺男を務める寺の和尚さんがまた、短髪眼鏡なんですよね。
『ヌレル』の中で草間さんは「短髪眼鏡は人類の叡智」(意味不明なところに深い意味があると見ましたw)と書いていらっしゃいますが…その、短髪眼鏡。
弥七と敬もさることながら、数年後の和尚と弥七にも期待が!
またまた不謹慎でスミマセン。。。
最終章「さくはなまつり」は、長い間病気と夫との不仲に苦しんでいた敬の母親も、そして弥七も、幸せになろうと前に踏み出す…そんな、花まつりの場面で終わります。
腐った眼で読んでたことがかなり恥ずかしくなるような、素敵なラストです。
草間さんの描く村の四季折々の風景も、とても美しくて見どころ。
誰にでも勧められる、やさしく温かい作品です。
ただ・・・ノーマルな話を腐った視点でBLに変える醍醐味を味わえるという意味で、やっぱり腐った御仁にこそ断然オススメしたいですね、これは。
むぼちさま
おお、ついに読まれたんですね♪
ええ、もうこれはれっきとしたBLですよね?
私もひさびさに読み返したくなってきました。
>yoshiakiさんは、和尚攻で妄想されたのでしょうか。
図星です!
草間さんなので年下攻めデフォかとは思いますが、個人的には和尚×弥七という左右でお願いしたいです~(*ノωノ)
立派なBLでした!(読んで良かったよう)
私は10年後の敬×弥七の物語を是非読んでみたくなりましたが、和尚と弥七には思い至りませんでした。
yoshiakiさんは、和尚攻で妄想されたのでしょうか。
むぼちさま
コメントありがとうございます(^^)
非BLということであまり期待はしてなかったのですが、予想外にBL味でした。
草間さんの絵や作品の雰囲気がお好きなら、きっと買って後悔はないと思いますよ♪
yoshiakiさん、こんなレビューを読んだら買わないわけには行きませんよ。