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もしかして課長は……俺のことが好きとか、そういう……?
その整った容姿から、職場の女性陣に陰で王子と呼ばれている攻めと、倹約が家計簿を片手に服を着て歩いているかのような倹約家な受け。
同じ会社の部下と上司の関係性の2人がひょんなことからルームシェアをすることになるわけなのですが、これがまたじわじわとおもしろくなっていく系のお話でして。
受けがというより、読めば読むほど攻めがかわいくて仕方がなくなる1冊でした。
全編受けの周平視点なものですから、どちらかといえば浪費してしまいがちな私は、耳に痛いお言葉の数々に前半あたりで耳ならぬ目をふさいでしまいたくなってしまうところありだったのです。
言葉を選ばずに言うのなら、やや口うるさめなんですね。
正直、中盤までは重度の倹約家の印象が強かった周平にそこまで強く惹かれるものがありませんでした。
ですが、そこはやはり海野先生。
このやりすぎにも思える倹約っぷりが後からしっかりと効いてくるのだから上手い。
お仕事描写はもちろん、彼が倹約家になった理由でもしっかりと魅せてくれるんですねえ。
そして、そんな彼と同居をすることになった攻めの伏見がえらいかわいらしい人で困りました。
暮らしぶりが真逆の2人の同居生活を周平視点で追っていくと、社内であることないことを噂されていた伏見の本来の姿がぽろぽろっと見えてくるわけなのですけれど、これが本当にかわいくって。
姉が3人いる末っ子長男な時点でおっ!となり、他のことをしていてもTVを付けっぱなしにしてしまう理由からなにから、ごく普通の男の子感と末っ子っぽさが絶妙に混ぜ込まれていて、なんだか胸をざわざわさせられます。
ものすごい天然デレっぷりを見せてくれる伏見のギャップに萌えに萌えてしまった。
伏見との同居生活がどんどん心地よくなっていく様も、伏見からあふれ出る怒涛の想いもたのしく追いかけられました。
もうちょっとだけ受けに萌えどころがほしかったかなとこちらの評価になりましたが、ごく普通の人々のごく普通の恋と暮らしをお求めの方はぜひ。
欲を言えば、攻めの脳内がどうなっていたのかも読みたかったなあ。
必要最低限のものを買うのですら財布を開くことに罪悪感を感じるという主人公・周平(受け)と、社内で「王子」扱いされているイケメン伏見(攻め)が、寮の火事で期間限定の同居をする羽目になり……というやつです。
受けの周平が良く言えば「極度の倹約家」、悪く言えば「ドケチ」というタイプで、一緒に暮らすことになった伏見に対しても「風呂が沸いたらすぐに入ってほしい」「冷蔵庫を開けたらすぐ閉めてほしい」とかあれこれ物申すんです。
攻めの伏見が「ちっ、ガタガタ細けぇこと言いやがって!!」みたいに思っても無理はないのに、嫌な顔せずに「わかりました。」と受け入れるところで、この子すごい…!!となる。
彼は社内女子の憧れの的で、「私服もイケててお取り寄せしたチーズをワイン片手に楽しむ」ような私生活も小洒落た男のように思われているけれど、実は……というギャップも好き。
周平のあまりの倹約っぷりに、どっちかというとどんぶり勘定派で、積み本が沢山あるのにセールだから、クーポンがあるから!とあれこれBL本買ってる私からすると、訳もなく「……すみません。」みたいな気分になってしまうだけに、「使ったら、その分また働けばいい」「本人に後悔がなければ、どんな使い方をしたって正解」と伏見が諭すんだけど、「ですよねー!」と。
伏見、好き。
何度か読んでるのだけど、課長のお金に関するあれこれが自分の中では強烈なせいか、ラブ面に関してはあまり記憶に残らないんです。
表紙を見ても「あぁ、お金に細かい受けの話ね、で、結局どうなるんだっけ?」みたいな。
でも久しぶりに読んでみたら、金にうるさいだけではなく、仕事はしっかりとできる男だったし、お金を使う楽しさを少しずつ習得している姿にグッとなった。
夏水先生の絵が、この作品にぴったり合ってて、「夏水先生の絵でコミカライズされたら絶対に買うのに〜!」と読みながら何度も思いました。
(あの「山田くんと田中課長」を思い出した)
電子書籍で読了。挿絵有り。
34歳の購買部課長、室木(童顔、草食奥手、ゲイ、倹約家)と、25歳の営業部員、伏見(イケメン、やり捨ての噂有り)が、社宅の火災で同居することになり、それぞれの見た目や社内の噂とは違う本当の姿に触れる様になって……というお話です。
確かに、見た目や普段の言動で「この人はこういう人」って決めつけられちゃって、損をすることってあるよなぁ……でも、逆に「噂と違うその人」を発見した時、相手との距離がグッと縮まったりすることも。
詳しく書くと面白みが減っちゃうので遠慮しますが、室木が極端とも言っていいほどの倹約家であるのには、本人も気づいていなかった理由があります。伏見によってそれが明らかになるのですが、きっとその時、室木の世界が大きく変わったと思うのですね。ドラマチックな表現でないだけに余計この部分は心を動かされました。
抑制された表現で表面は淡々と進んでいくお話ですが、この2人にとっては人生観が大きく変わっちゃっている訳で。でも、日常というものは、そのように進む訳で。
読んでいて大興奮した訳ではないですけれど、読後感をかみしめればかみしめるほどじんわりと面白さが滲みてくるようなお話です。
偶然手に取った本が夏水先生の表紙だったので
リーマンモノだなーって確認しただけで購入。
あらやだ、なにこれ。超きゅんきゅんするーーーーーーっヾ(≧∇≦*)〃
夏水先生が挿絵ってのもポイントなんですが
まるで『山たな』を見てる感覚におぼれます。
(まぁ、山田くんの方がより男前で田中課長の方が大人かわいいけどね…)
早く成就する二人が見たくて285頁を一気に読んでしまいました。
( ̄∀ ̄*)ゞテヘ
気分的にはコミックを読んでる感覚に近かったです。ふしぎだー。
幼い頃のトラウマによりお金を使うことに罪悪感を感じる周平(受)と
イケメンがゆえにあらぬ噂を立てられ、黒王子と呼ばれる伏見(攻)が
同居生活を通して恋人に至るまでのお話。
二人がつき合いだすまでは1ヶ月くらいなんですが、
短い期間の中できちんと二人の距離を縮めていく過程が書かれていて
すごくドキドキできました♪
周平の超絶倹約ぶりの原因がわかるくだりとか結構ぐっときます。
基本的に周平視点で書かれていて、伏見視点はないのですが
そこかしこと、伏見が周平に惹かれてやまないってのが溢れてます。
何の気なしに買ってきた苺のショートケーキに喜んだり、
光るブレスレットをうっとりするほど眺めたり。
そんな些細なことで目を輝かせる周平の可愛らしいことと言ったら…。
ゲイである告白から気になって仕方がなかったろうに、
そんな姿見せられたらそりゃあ気になるよね。
好きになっちゃうよ。うんうん。
と、第三者(読者)から見れば双方の愛情がダダ漏れなんですが、(笑)
そこはお互い気づいておらず、うっかり周平が伏見の日記を見てしまい
状況が一変します。
『 課長のことが、好きかもしれない 』
意識すまい、と思いつつホントは最初から惹かれていた伏見への気持ちが暴走します。
伏見の気持ちを確かめたくて部屋に忍び込み、日記を盗み見ようとするのですっ ∑(゚□゚;)
そんな伏見もまた、周平に本心を見られたことで心にもないことを口走ってしまう。
『 実験です。好きって言われたら、好きになりました? 』
何でそんなこと言っちゃうんだーーーーーっ (ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
ワンコのくせに。
姉達にイケメン英才教育を強いられただけで中身は普通の学生っぽいくせに。
何でそんなSッ気たっぷりな発言するんだよーーーっ。
と、ちょっと楽しくなりました。笑
こっから先は怒涛のように会社で一波乱あり、その結果二人は気持ちを確かめあいラブモードへ突入。
ちなみに。伏見の降参告白は激烈にカワイイです♪
ラブモードは約30頁に及ぶ長丁場。笑
二人とも予備知識がないまま最後までイッてしまうんですよねぇ。
うーん。妄想で何度もイメトレした、ってのでもうまくいかないだろうって
思うのに、予備知識なしか…。
と、思わず素に戻っちゃいました。苦笑
初回失敗して、書下ろしでリベンジめちゃエロなら神だったなぁ。
つき合い後の二人はもはや会社でも夫婦の会話が垂れ流し。笑
伏見は隠す気ねぇだろうってぐらいに、課長らぶ(周平)光線だしまくり。
購買部の女子の皆様にバレて弄られる日もそう遠くないだろうなぁ。
ガンバレ周平っ!
内容的には全然「山たな」とかぶるところはないのですが、
年下クール攻め(実はワンコだが…)×眼鏡健気受けの設定はまるかぶりなので「山たな」好きなら読んでみると楽しめると思います♪
夏水りつ先生の表紙買い&題名に引かれて購入しました
受け様は節約が身にしみついている34歳ゲイですが
見た目童顔の可愛い感じの方です
攻め様は周りからは「王子」と呼ばれる見た目イケメンな彼ですが
実は普通の王子らしい感じでもなく、普通の男なんです
お互いあまり接点がなかったけど同棲することによって
引かれていく部分がおおくなったんでしょうね
受け様は34歳ですが、可愛らしさがにじみ出てますし
イラスト効果もありますがw