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表題作摩天楼の鳥籠

久内勲生,世界的コングロマリットの後継者 
月ヶ瀬瑞樹,月ヶ瀬一族の生き残り 

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「徹底的にその身体を追い込んでやろうか」
先祖代々、久内家に仕えてきた月ヶ瀬一族の生き残り・瑞樹は、有名企業『久内』の後継者である勲生(いさお)に拉致され、ビルの最上階に閉じ込められてしまう。勲生の目的は、久内の先祖が月ヶ瀬に奪われたという財宝。何も知らない瑞樹の身体には、上気した時にだけ浮かび上がるタトゥの地図が施されていた。
財宝の在り処をつき止めるため、捕らえられた瑞樹に様々な強制快楽が与えられ……。運命に翻弄される二人の心は、煌めく摩天楼の一室で、次第に絡まり昂ぶってゆく――。

作品情報

作品名
摩天楼の鳥籠
著者
バーバラ片桐 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
ISBN
9784812497463
3.6

(22)

(3)

萌々

(9)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
81
評価数
22
平均
3.6 / 5
神率
13.6%

レビュー投稿数9

いろいろ痛い

バーバラさんに奈良さんの挿絵、そしてラヴァーズ文庫、とくればそりゃもうエロいだろう、と思ってましたが想像をはるかに超えたエロさでした。内容は書いてくださっているので感想を。

まず表紙がね…。これはリアル書店でレジに持っていくのはかなりためらう(爆)。思わず二度見してしまった。シックな色遣いでシリアスな表情なのに下腹部には貞操帯って…。

内容も半分くらいはエロに割かれています。あれだけエロてんこ盛りなのに、話としてはシリアスでかつミステリアスな雰囲気で書き込めるっていうのもさすがだなあと思いました。

初っ端から少年の死という、子を持つ母親としては非常にショッキングな話の流れで読み切れるかちょっと心配しましたが、読み始めると伏線がたくさんはられていてどうなるのだろうと読む手が止められませんでした。

痛い表現もかなりあります。奪われたと信じ込んでいた財産を取り戻すために勲生が瑞樹に行うのがエロい拷問なので。ただ、
なぜエロい拷問だったのか。
財産を取り戻すためだけではなく勲生が瑞樹に固執する理由は何なのか。
そのあたりにきちんと理由があるので話にするっと入り込めました。

ただ瑞樹を引き取った黒田の生ぬるさと、久内グループの隠された財宝の中身がちょっとあっさりしてて残念でした。そこにもうすこしひねりがあったらなお良かったなと。

エロを堪能したくて手に取りましたが、そういう点では大満足な作品でした。

2

エロいですよ

全然ノーチェクだった一冊なのですが、書店で見かけてなんとなく買ってみました。
…エロいです。
前立腺責めがとにかく執拗で、途中受け様は死にかける程(苦笑)
自分は、ファンタジー的に慣らしもしないで入れられても気もちいい〜系が苦手で、性感帯を明確に責めている描写が好きなのでハマりました!

まあ、設定は現代日本なのに、隠密とか、子供を谷に突き落とす的な後継者育成とか、大財閥とか、隠し財宝とか…十分ファンタジーかもしれませんが。

過酷な人生をそれぞれ送ってきた、受け様と攻め様が運命的に出会い。
最初は祖先からの因縁や、陰謀だけの繋がりだったのが、どんどんお互いが大切になって愛し合うようになります。
想い合ってのHは本当に気持ち良さそうで萌えました。
愛のない強制絶頂もそれはそれで萌えましたが(笑)

プレイは、拘束、強姦、玩具、尿道責めなどです。

1

真の宝の在処は…

久内の消えた財宝の在処を探し出す為に鍵を握るであろう月ヶ瀬家の生き残り・瑞樹が捕えられるところから話は入っていく。
建前は宝探しなのだけど、メインは…

エロ拷問に特化していた一冊。
もう、一冊の大半がエロシーンじゃないかって錯覚しそうな位に、受けの瑞樹を堕とす様子をページ数を割いて丁寧に書かれているのでついそっちのほうへ目がいくが、過去の経緯を絡めて勲生、瑞樹の心情もきちんと書かれている。

読む前は愛の無い痛さってのが心配だったが実際は無用だった。
やってる事はともかくとして空虚な心の勲生が段々と瑞樹に惚れていく過程が分かるから鬼畜度は低い。

一方、瑞樹も徹底的な拷問に晒されている最中に、いつの間にか勲生に身体を許しているかのような錯覚がエロい。
お互い酷い事をしている、されているっていう自覚がありながらも心を通わせたいとする様子もきちんと読む事ができる。

結局は勲生にとっての宝は、瑞樹の肌のタトゥーが浮かびあがる秘密も関わって過去の執念・執着が薄れていくのは分かるが、本来の久内家の財宝っていうものにも興味があったのに触れられていなかったのが何だか残念。

久内家側の勲生と、れっきとした悪役・黒田の直接対決が無かったのも物足りない気がして惜しかったかも。

1

No Title

胸の先っちょがお得意な先生、とばかり思っていましたが!
ストーリーもしっかりおもしろいです!
(ち◎び責めもしっかりあります。
なんせバーバラ先生の主食ですからね♡)
ヘビィな過去を持つ、受け攻め共にがっちり筋肉ありのCP。
受けが未通で不慣れで、心根は清廉なところが至るところに見受けられてよかった。
素朴な下着を指摘されて真っ赤になっちゃうところとか♡
最後、瑞樹からの返事があるかと思ったら唐突に終わってしまった感あり。
あんな感じの瑞樹だから仕方ないかな^ ^

0

現代に残る忍者の末裔&忍者秘儀

読みはじめに思うのはなんて酷いことをさせられたのか、こんなことされたら
人間不信で歪んだ独裁者になっても致し方ないと思える痛さからスタートです。

攻めになる久内勲生、久内家の次代の後継者に決まっているのですが、
その決まり方が弱肉強食そのもので、肉親であろうとも情に流されるな!
そんなお家から預かった宝を持ち逃げしたように言われている、過去には主従関係に
あった久内家と家臣で忍びでもあった月ヶ瀬一族、瑞樹はその一族唯一の生き残りで
山奥に住んでいた一族ががけ崩れで村ごと全滅し、昔から敵対していた黒田に助けられ
12歳だった瑞樹はそのまま黒田に引き取られ、情報や諜報活動をしている黒田の
会社で現代の隠密みたいな仕事をしている瑞樹。

諜報活動中に偶然出会った勲生と瑞樹、勲生は瑞樹の胸に久内家を裏切った
月ヶ瀬一族の家紋を見つけ、預けた宝を取り戻す為に瑞樹を罠に嵌めて監禁し、
宝の場所を聞き出そうとするが、当の瑞樹は本当に知らなかったりするのです。
それを信じていない勲生は快感で瑞樹の胸に家紋以外の地図が浮かび上がるのを見て
瑞樹を徹底的に快感攻めにする展開です。

それと同時に、実は兄弟サバイバルさせられていた時に亡くした唯一の拠り所だった
兄に瑞樹が面影が似ている事もあって次第に瑞樹に勲生は執着していきます。
瑞樹も勲生の過去や自分の一族が宝を預かっていた事を知り、次第に絆されていく。
瑞樹の胸に現れる謎の地図、瑞樹の一族を壊滅に追い込んだ本当の敵。
隠された秘宝と推理要素ありのサスペンスエロ仕様の話でした。

瑞樹の先祖が何故久内家に宝を返す事が出来なかったのかちょっと気になるところ、
きっと黒田一族が何らかの妨害をしたのかもと想像しながら、意外にツンデレみたいに
自分の気持ちを素直に最後まではっきりさせなかった瑞樹が甘く陥落しながら
勲生とラブラブ~って展開も読んで見たかったですね。
奈良さんの雰囲気のあるイラストがとてもミステリアスな雰囲気に合っていて良かった。

6

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