• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作雨降りvega

新開巧
29歳~,ネットで知り合った年上の男性
白石文人
高校3年生~,ゲイであることを隠す学生

その他の収録作品

  • 七年目の雨上がり
  • あとがき
  • 恋の末路

あらすじ

もう一生誰にも心を開かないし恋もしない……傷つき頑なだった文人を優しく解いてくれた彼は絶対に好きになってはいけない人だった。

高校生の文人が唯一心を開くのはネットで知り合った年上の男性「アルタイル」。趣味の天体観測を通じて穏やかにメールを交わすつきあいだ。卒業式の後、友人の言葉に酷く傷ついた文人は駆けつけたアルタイルと初めて会いその人柄に惹かれるが……

作品情報

作品名
雨降りvega
著者
凪良ゆう 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344830080
4.1

(363)

(213)

萌々

(67)

(36)

中立

(21)

趣味じゃない

(26)

レビュー数
47
得点
1462
評価数
363
平均
4.1 / 5
神率
58.7%

レビュー投稿数47

ヒリヒリするお話

3年間メールを交わして、出会った人に恋をした文人。でも彼は姉の恋人だった…。
読んでいる間胸がギューッとなることが何回も…苦しくて苦しくて苦しい恋でした…。

自分と新開さんとの間にある秘密も、親に打ち明けられないしんどさも、想いを寄せてくれるが答えられない神崎にも。

あの時姉と別れたあとでもそれは付き合えないですよねぇ。実際に夏那の気持ちになったら心を引き裂かれるようなことでしょう。しんどかったのに親にも打ち上げず弟の心を守った夏那ちゃんもまたすごい。

最後の最後までヒリヒリするようなお話だったけど読み終えて心に響く好きなお話でした

0

No Title

いやぁ〜参りました!もー切なくて切なくて。特に主人公の2人の会話には胸が締め付けられました。隠れた名作ですね。切ないものがお好きな方、ぜひ読んでいただきたいです。

こちらのお話、大どんでん返しが起きるとか、特殊な設定だとか、ベッドシーンが激しいとか、そういうものはないんです。ある意味、地味というか、単調というか。ですが作家先生の表現が素敵だなって思う場面が本当に多くて。キャラクターたちもすごくリアルに感じました。

0

泣けた、、

凪良さんは美しい彼はめちゃくちゃはまって大好きな作品なのですが
他は何作か読んでもあまり好きなのは無かったのですが、
これはとても良かったです。

0

文面には人柄が滲み出ると思う

作者様買いです。
好きな作品が、また増えました。

メールから始まった新開と文人の関係。
2人の恋愛にとって、このメールでやり取りをした3年がとても重要。
メールだと相手の表情、しぐさが見えず、声も無い、純粋に言葉だけで相手の真意を読み解く。選ぶ言葉や、文章で、人柄はわかると思う。
互いのセクシャリティも開示している。
まだ若い文人のゲイであることの苦悩に共感し、アドバイスをする新開。

この長い期間は互いへの信頼感や、人柄を知るには十分だった。
しかも天体観測の趣味も合うなんて。
こんばんは、おかえりなさい、、
紡ぐ言葉からも清潔さ、礼儀正しさ、優しさを感じる。
お互い惹かれ合うには十分な期間。

実際に会った2人は、自然に相手を意識して、好きになっていく。
でもここからがとても苦しかった。

「メールもできるなら終わらせたい」と新開から告げられた文人が、返信した文面を読んだ時、切な過ぎて、泣けた。
お互い好きなのに、離れなくてはならない苦しさ。

新開の部屋で、2人で膝を抱えてぼーっとする場面がある。
凪良先生のことばで2人の心情がドキドキするほど伝わってくる。
背負うもの、捨ててきたもの、がんじがらめの2人がただただ切ない。

最後に新開の目線で過去が語られるが、新開も文人と同じように苦しんでいた。
心がえぐられるような苦しみ。
文人と同じ熱量で互いを想っていた新開。

心理描写がリアルで、いろいろな意見もあると思うけど、
私は新開も文人のこともすごく好きで、共感できて、気持ちが持っていかれました。

神崎にも幸せになって欲しい。

素晴らしい作品でした。

0

べしょべしょに泣きます

多感な時期に、ゲイであることをリアルな人間関係には誰にも打ち明けられられず、ネットで知り合った、共通の趣味を持つ年上男性と高校生のお話です。

ネットで知り合ったとは言え、年上男性はアルタイルというハンドルネームだけで年齢や職業は明かしてくれず、お互いにアルタイルとベガという星の名前をハンドルネームにただ話をするだけ、直接会いましょうという距離の詰め方をせずに3年間関係を続けます。出会いが目的ではない、プラトニックな関係のまま、自身の性的な悩みなど、何でも打ち明けられる存在ができた文人(ベガ)。これだけでも文人が大人の男性に惹かれてしまうの、無理もない話です。

でも文人が高校を卒業した後、文人がSOSを出したことがきっかけで2人は初めて出会います。そこでも本名も家も、職業さえも教えてくれないアルタイル。踏み込もうとしても引かれてしまう距離感に文人は歯がゆさを感じるものの、もう会うこともメールもやめようと別れる2人だが、アルタイルは文人の姉の婚約者として再び文人の前に現れてしまう…。

もうここだけでも相当しんどいです。しかもお姉ちゃんが弟思いのめちゃくちゃにいい人だからなおさらのこと。辛くて辛くてどう転んでも絶対誰かが悲しい思いをする鬼展開に久々に泣きそうになりました。そしてこのお話、アルタイルこと新開さんがバイってこともポイントなんですよね。これまでBL読んできて、バイの登場人物を深く掘り下げて考えることは無かったように思います。バイの方は男女どちらとも関係をもてる、だからこそ家庭を、子供を持つ夢を簡単に諦めることは出来なくて、周囲からの目にも割り切ることはよりできなくて…という苦悩を初めて知ったように思います。だから新開さんの苦悩も読めてしまう。誰も悪者じゃない。みんなが自分と向き合い、苦しみながら生きてる。

今回ネタバレは避けようと思うので、未読の方は文人と新開さんが出した結末を、ドラマティックな展開を出来ればネタバレ無しで読んでみてほしいです。そして、雨降りvegaのタイトルも、最後には悲しく響かないのではないかな、と…。

0

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP