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蟷螂の檻から入ったので、ほの暗~い因美で耽美なお話の方かと思いきや、こちらは非常に明るく楽しくはっちゃけていて、とにかくニヤニヤしながら読みました。
無表情ながらワンコ系のロボくんと、風俗で色々開発されてるが故に男相手でも全然いけちゃった店長さんwww
「そこ弱いのよ~ぅ」と突然店長がオネエ言葉になっても「なんで女言葉?」と冷静に尋ねてしまうロボくんが素敵です。
とにかく好きになってほしくてベッドで頑張るロボくんと、体の相性の良さと健気さにハマって逃げられなくなっちゃった店長さん。
描きおろし含めて二人には末永く幸せになっていただきたい!!
同時収録の「くーさまと俺」は、ごめんちょっと好みじゃなかった。
同じく同時収録の「最後のひと」は、暗い方のでりこ先生でしたね。
ゲス男くんが美人上司を手籠めにして、おもらしプレイでいじめたりと酷い展開なのかと思いきや、中盤からひっくり返されてビックリ!!どっちも黒くてちょっと病んでる黄昏カップルでした。
こちらも展開が早いというか…前置きなしの速攻で笑ったw 爽快!
どんだけエロいのかとビビりながら読み…やはりエロく、でもピュアな部分が根底にありよかった。
快楽耐性が全然ない、てのはエロですな。
この作品はどエロに当たるかな
東さんに気持ちが通じないならまずは体からと研究して実践するロボくん健気。
努力も気持ちも通じてよかったね。
表題作とは一転。
「くー様と俺。」がエロなし、どたばたギャグで振り幅すごいなとw
や、エロ同様ギャグもやるだけやる!というかっこよさなのかしらん。
そういう突き抜けた感好き。
ははっ。久々に読んでもやっぱりしょーもないなぁ、と笑ってしまう。
風俗好きの東さんは、風俗好き過ぎて、彼女にフラれてしまう。ちょっとヨレヨレっとした隙だらけな感じの、ヘラヘラしたおっさんを好きになってしまうロボくん。
ロボくんは美形だけど、表情が乏しいので、東さんにそんなあだ名を付けられてしまうけれど。
大好きな東さんだから、何でもいいのだ。東さんは貞操観もゆるーいので、ロボくんに押されるがままに身体の関係を持つことになる。ロボくんの方にはメチャメチャ愛があるので、とにかく東さんに気持ち良くなって欲しいの一心で、緊縛やらコスプレやら、風俗もビックリ⁈ のプレイをどんどん習得していってしまう。
簡単にネタバレしちゃ駄目= NG
女の子扱いされるの= ◎
無理矢理っぽいの= ◎
性癖の扉をどんどん二人して開けて行ってるの、楽しい。
戻れなくなるんじゃないか、とか。こんな年下のイケメンが俺なんかに構ってちゃいけないんじゃないか、とか。東さんはゆるいなりに逡巡していて、ゆるいなりにロボくんを想っていて。
それでもほぼエッチしかしてないし、恋人っぽい事をするところまでは描いてはくれていないんだけど。
それでも何となくほのぼのした甘いムードで物語は終わる。
2人の視点を交互に描いてるのもいい。描き下ろしには、意外とロボくんが東さんに恋した理由がフツーにあって。それはとっても可愛いのだ。
同時収録は、これまたでりこ先生のお得意ジャンル、アホアホ・ギャグ漫画 「くー様と俺」
人の話をてんで聞かない、学校一のモテ男くー様に追いかけ回される羽目になる俺。
そしてそのくー様を追いかけ回す女子たち。(腐女子含む)
残念ながら、こーんなにアホアホなのにエロは無し。でりこ先生のアホエロはそれはそれで楽しいのだが、くー様は追い回すだけで、エロい事まではしない。多分経験が無さそう。
イケメン力は高いので、もう少し押せば何とかなるんじゃないかと思うんだが、短編なので、そこまで描かれてはいない。とっても惜しい。
これまたお得意、下衆野郎の「最後のひと」
初物好きのいわゆる処女厨の松前は、酔った勢いで、三浦課長の初めてを頂いてしまう。
自分のせいで初物で無くなった課長には魅力が無くなってしまった、と自分勝手な松前だったが…。
という、とことん下衆。下衆でゲス。まぁ、下衆なりに課長に翻弄されて行きます。多分、松前はもぅ、狩に行くことが無くなるでしょう、めでたし!
だめんずとか、下衆とか。本当にしょーもない男をこんなにもチャーミングに描けるものか。
でりこ先生の描く男たちはどういうわけか、憎めない。
後からジワジワくる感じの作品です。
でりこ先生の作品を読むのは2作品目。
私の希望している受と攻が逆なんです。。。
そこで、一度凹みましたが、読んでいくうちに、これもありかも!となりました。
風俗狂いの受が、ろくでなし過ぎて、それすら通り越し可愛いさすら感じられるというミラクルでした。
攻の端正な顔立ちが好み。ろくでなしを丸め込んでいく様が良かったです。
『くー様と俺。』は、本当に同じ作家さんが描いているのか?と思ってしましました。
キスすらしない展開に、笑えました!
『最後のひと』は。。。初めてであそこまでしちゃうなんて!エロエロ過ぎてお腹いっぱい。会議中、イクじゃなくて絶対お腹壊してるよね!と心配になります。
狂気すら感じる2人が、出会えて良かったと思える不思議な作品です。