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君と迎える、終着駅。
ムノさん、初コミックスおめでとうございます!
Gateau2014年1月号でお見かけして「いいな!」と思っていたので
もうコミックスでお会い出来て嬉しいです!!
ほわほわな気持ちになる短編集でした。
◆『逆走エスケープ』
ノンケの良は、以前後輩の三木に告白されて
「ホモじゃないし」と断ったのに妙なポジティブさの三木!
それ以来校内で毎日つけまわされ迷惑だったはずなのに
クラスメイトと「男は無理だわ」と言ったのを三木に聞かれてしまい
焦って追いかける途中で想いを自覚します。
男とか女とかじゃない。“三木”が好きだと。
◆『alone again』
クラスで人気者の綾瀬を好きな、根暗で友達が少ない遠山は
皆に好かれて囲まれていても綾瀬が心から笑っていない事に気が付きます。
それをつい当てつけのような言い方で伝えて自己嫌悪になるのに
何故か「一緒に帰ろ!」と言われます。
戸惑いながら一緒に公園で話をすると
偽らない自分を遠山に知られて嬉しかったのだそうです。
人に嫌われたくないから、無理をしていただけで…。
遠山はわざと綾瀬にせまって突き離しますが
次の日の意味ありげな視線にまた動揺しつつ
待ち伏せられたところで自分の内面も晒します。
まだ綾瀬にとっては恋じゃないかもしれない関係性だけど
キスを嫌がらないところを見ると、これからゆっくりできっと大丈夫。
◆『空気の境界』
ゲイ(タチ)の恭介は、中学から友達で密かに想いを寄せていた
ノンケの優(彼女連れ)に偶然出会います。
当時から彼氏が出来たと紹介しても何も変わらずいてくれた優。
ただ、恭介に何か言いたげな眼差しをむけることがありました。
現在の彼氏(ネコ)の木田に、何故か迫る優を目撃してしまい
問い詰めると意外にも本心は昔から恭介に向けられていて…。
誘い受けって……美味しいものですね…。
◆『赤と青』
ちょっと無口でとぼけたような蒼井を好きだった赤坂は
卒業式に3年間の想いを告白して勿論玉砕覚悟で別れようとしますが
予想外に「いいよ」と返事をもらいます。
ノンケのくせに買い物に付き合せる蒼井の本音が見えず焦る赤坂。
一日だけ、今日だけだとアイスクリームを食べながら
思わず涙をこぼして(アイスもダブルのうちひとつ落としてしまう)
好きではないんだろ、の問いに「…うん」と言われショックでしたが
他人にまるで興味が無かったけど
赤坂に言われて嬉しかったと淡々と話します。
赤坂に手を握られても嫌じゃない、赤坂の顔に触れても気持ち悪くない。
まだわからない事だらけでも、きっと少しずつ進んでゆく恋の道なのでしょう。
◆『終電エレジー』
……すみません、表題作ですが
それこそgateau2014年1月号のレビューに書いてしまったので
こちらでは省略させていただきます;;
◆『サッカーと肩車』描き下ろし
蒼井と赤坂の4コマチックな3頁ですが
なにこのゆるいけど愛おしい雰囲気!!
ギャグがツボって可愛いです……。
更に、ムノさんの自己紹介も
なんで顔は簡素で体はムキムキ!?みたいな自画像(?)にふいてしまいました!
ペンタブが壊れて分解して直してしまった凄腕です!ww
あー、なんか好きだなぁと思ったエピソードでした(そこ!?)
やわらかな絵柄と同様に優しさが伝わるムノさんですが
時折訪れるギャグがなんか好き!!!!!
これからもとても期待できそうなので
ちょっと上乗せで萌×2です!!
まさにgateauのキャッチフレーズ、
“こっそり愛を信じてる、よいこのためのBL雑誌”に
相応しいような作風だと感じました♪
ちなみに、『alone again』『空気の境界』『赤と青』は
WEB掲載だったそうです。
なりたいのは友達じゃない。
ずっと見ていた自分だけが気付いてる。
あいつのほんとの顔。
近づきたい。
でも、なりたいのは友達じゃない。
ただ一緒にいて気が休まるだけの、
そんな友達になりたいんじゃない。
恋人になりたいんだ。
でも、それは無理でしょう?
だから、そばにはいられない。
いたくない。
このまま見ているだけでいい。
そんな関係から、一歩を踏み出す短篇集。
絵も、ストーリーも雰囲気はいいので、出来ればその踏み出した一歩先のお話を、もっと読んでみたいな。
その先を期待して、萌は2つで。
前々からキラキラふわふわした表紙に惹かれ気になっていたのですが、ついに先日ちょっとした機会に購入することに。
何本かの読み切り短編でどの話もほのぼのしてちょっぴり切ない感じでした。表紙のイメージと合った作風だったので裏切られた感は無かったです
。絵柄だけでなくキャラクターも皆可愛いし、純粋でキラキラ。見ていて癒されました。
私は良いのですがエロはほぼ無かったのでそれ目当ての方は物足りないかもしれません。
逆にエロが苦手な方には強くオススメしたい作品です。
■感想
本書には「逆走エスケープ」「alone again」「空気の境界」「赤と青」「終電エレジー」が収録されています。
どの作品も「恋愛の気持ちを相手に上手く伝えられないが為にすれ違ってしまう」という王道のストーリー展開です。
しかしながら、同じ題材をモチーフにしつつ、作調の異なる5作品を描き分けているムノさんのセンスが光っています。
どの作品にも味わいがあり、同じようなストーリーにも関わらず全く別の印象を受けると思います。
登場キャラクター達もとても愛嬌があり、癒されます。読んでいて幸せな気分になったので、評価は「萌x2」とさせて頂きます。
短編集になります。
どのお話も楽しくて可愛くて、ちょっとひねりが効いていたり、何より登場人物たちの心情が深く描かれていました。
短編集なのに一つ一つの作品がちゃんと完結しており、物足りなさを感じませんでした。
表題作『終電エレジー』は、なんと一番最後に収録されています。
全部好きでしたが、やはり表題作が一番好きでした。
描き下ろし四コマは、なぜか『赤と青』の蒼井と赤坂でした(笑)
エロはほとんど無しですが、そこがいいと思えるほど可愛いキャラとお話しでした。