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ゆっくりと育っていく恋を前回、前々回と描いてらした市川さん。今回もその方向です。なのにどれも被らない!今回もとーってもきゅんきゅんさせて頂きましたっ!
どっちが攻めか作品の中では触れてなかったのですが流れと私の願望で攻めは知生くんです。笑
知生くんは、彼女が出来ては毎度「本気で好かれていると思えない」とフラれて親友の翔くんに慰めてもらっています。今回も同じく慰めて貰っているときに翔くんからのキス。しかもディープに体をまさぐる行為まで。知生くんとしては流せれる事ではなく次の日自分を避ける翔くんをつめます。んで翔くんから聞く「好きだった」という言葉。それを聞いてすぐに「俺も好き」と応えても翔くんはつれない…
「好き」と言われたら「好き」になる知生のことが信じれないし、でも好きだと言われたら嬉しい翔くん。そしてもし付き合ったら今までの彼女のように別れて側にいれなくなる…そんな不安もあって知生のことを疑って受け入れられない。友達を好きになってしまった悩みもあり、初めて同性を好きになってリアルに考えられない悩みもありとっても読みごたえありでした!
市川さん独特のシンプルなコマ割りにページを贅沢につかった気持ちの表現が魅力的でしたし、感情移入がしやすかったです。
翔くんが逃げ込む先の公園のぞうさんの中でのやりとりもきゅんきゅん!!かっかわいい……
今回も2人のファッションが可愛かったです!小物もリアルだし体型もマンガ独特の足長ーとかではなく。現実に実際いそうな大学生っぽくて余計に萌えましたぁ!
市川さんの描くふわふわの髪型も大好きですー!
前回の「こっちむいて笑って」の後書きでも書かれていましてが、ぜひ!この後飲みに行く展開が欲しかったです!!
ふんわりとした雰囲気でしめられていて後味がわるいとかはいっさいないのですが続きが…続きが読みたぁぁぁい!!今回はキスのみなので余計に思うのかも……もう1、2回ほど連載して欲しかった…そしてどうか攻め受けを…!!キスだけというのがきゅんとして甘酸っぱくて可愛くて素敵なんですけどね…この先を期待してしまうのはヤボなんでしょうか…
間、というか空気感というのかとても上手で、ふふふと笑っているうちに引き込まれて
しまう吸引力はとても自然で心地いい。
友人の立場から変化していく二人の距離感が
女子も少し入ってくることで、際立ってよかったです。
泣き虫なくせに妙に男っぽい知生の泣き顔がよかったなぁ。
感情表現が豊かであることはいろんな意味で強い。
大人になるほど感情を表に出せなくなるから
こういった素直さには堪えちゃうのかもしれないけど、
好きなものは好きって堂々と言いたいよね、と思えた作品でした。
ご馳走さま(*゚▽゚*)
人の事ばかり好きになる惚れっぽい知生と、自分の事ばっかり好きなネガティブ翔ちゃん。角度も進度も違うけど相手に向かって丁寧に進んでいく2人の、ほっこりラブ。
傷つく事を恐れて守りに入る翔祐のネガティブさに立ち向かう知生が健気で切なく、そして癒されました。神寄りの萌え×2です!
好きだよ、翔ちゃん。付き合おうよ、翔ちゃん。キスしたい、翔ちゃん。俺の気持ちが信じられないなら、俺がちゃんと証明すればいいわけね。俺がんばるね! 大丈夫!
それでも拒み続ける翔祐。明るく前向きな知生も、傷つかないはずはなく。
「期待させないでほしかった。心に留めてほしかった」
しょんぼりと去っていきます。
ここからの翔ちゃんの頑張りは必見です! うっかりしてると見逃してしまう程度の頑張りですが、大きな1歩。
「これからがんばろ!」
両想いって幸せなことばかりじゃない。幸せになるために、2人で頑張ること。知生の台詞に涙が出ました。
市川さんの新作ですね。
毎度のことながら青春だな~と思いながら読んでます。
ちょっとした(?)出来事で目覚める恋心。
けれど、それを簡単に受け入れるには今まで見てきたものや、自分の中の卑屈さみたいなのもあって難しい翔祐。
関係を踏み出して壊れてしまった時のことを思っての臆病さからくるものなのかと思ってたんですが、それだけでもなかったみたいで。
その先があると思わなかったからリアリティを持って知生との関係を考えたことがなかったんですね。
そういう部分では知生の方が経験値がある分、少し上なのかな。
どんなに惚れっぽいような性格でも、何か惹かれるものがなければ同性の壁は超えていけるものではないと思うし。
関係が壊れそうで落ち込んでる知生の様子とか見てると、それまでのものとは明らかに違うようにも見えるし。
これからはちゃんと翔祐も思ったことを言えるといいなと思いました。
セリフの応酬みたいなテンポ感もあってすごく読みやすかったです。
公園のぞうさん、あの子たちは大丈夫!!
大学生の翔祐は親友の知生が失恋するたびに慰め役をつとめてきましたが、ある日、酔った勢いで告白してしまいます。
ずっと想いを寄せていた知生が自分の想いにこたえてくれそうになっても素直に喜べない翔祐。
避けたり拒絶したり、知生からすれば、わけのわからない態度をとってしまいます。
このへんのふたりの焦れったいほどの感情のズレが丁寧に綴られています。
翔祐がほんっっとうにいつまでもグズグズ悩むんですが、それは知生を信じられないからというだけではなく好きで好きで今の関係が壊れるのが怖いから。
短いサイクルで繰り返される知生の恋の遍歴を知っているからこそ簡単に終わってしまわないか不安で怯えてしまう。
そんなことになるくらいなら友だちとしてずっと傍にいたいと想うのは自然で、翔祐同様、じわじわと切なさに締めつけられました。
最初こそ失恋で盛大に泣きじゃくるは翔祐の好意に簡単に色好い返事をするは人間性に頼りなさすら感じた知生ですが、翔祐に対してはしっかりした考えをもっていたし自分の気持ちにキチンと向き合ったのは知生の方が早く男らしかったです。
ヘラっとした知生がキリッとした表情に変わっていく過程が楽しいです。
ぶつけた本音のせいで気まずくなった彼らの膠着状態に風穴をあけたのは知生の元カノ:朝美。
彼女がすごく良かった~!
本人は不本意でしょうが、すごく元気な狂言回しかつ、キューピッド役を果たしていました。
知生の傍に居ても遠く感じていた…という共通点のある朝美と翔祐。
男女の隔たりはあれど知生を好きだという気持ちは同じで互いを羨んでいたという深刻な内容のやりとりなのにコミカルで笑ってしまいました。
公園のぞうさん滑り台も心配になるほど一冊ず~っとこのふたりの心情の変化を焦れったく追うのですが、シリアスになりすぎないのはところどころ差し込まれるテンポのいいコミカルな会話。
一見、正反対に見える彼らが手探りで相手に手を伸ばしていく姿を応援したくなりました。
市川けいさんの描く崩した顔や走るときのピン!と伸びた手先が好きです。
巻末に収められた翔祐の家族にすら、うまく甘えられない過去エピが効果的に盛り込まれています。
知生が意外と熱い甘えさせ上手な様子もうかがえて翔祐も少しずつ甘えることを覚えられたらいいな、と思いました。
本筋には関係なかったですが翔祐のお兄ちゃんと察しの良さそうな大学の同級生:良ちゃん(クリスチャン)がカッコ良かった(笑)
あと朝美ちゃん…見た目が市川けいさんに似ている気がしました(笑)