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表題作プラス短編1編の作品です。
「絶頂トライアングル」
藤崎こう先生による、攻め2に受け1の3Pもの。
この3人は元々幼稚園からの幼馴染で、受けが2才年上。攻めの2人は年下ですが、年下攻め的な感覚はほとんどなく、2人ともガタイが良くて攻めまくる感じ。
総じて肌色率は非常に高めです。
攻め2人は当然ながら受けを独占したい。だから何かというと受けにどっちか決めろ、俺だけにしろ、と迫ってきて…
…という冒頭。
しかし、受けの龍之介はあくまで3P主義。
蓮も駿一も平等に好きなのです。
2人がかりで愛される事を望んでいるのです。
だからと言って龍之介は特別淫乱でもなく、魔性系でもない。2人がそれぞれ自分だけにして欲しいと言ってくる事も十分理解していて、それでも自分には2人に愛される事が必要なのだ、と少々冷たく突き放す。
でも本当は『もうこの2人なしじゃ生きていけねぇくらいになってんのは ーーオレの方なのにさ』というのが龍之介の秘めた本音。
そんな3人にはちょこちょこと波風も立ちます。
龍之介にちょっかいを出してくる行きつけのバーのオーナーや。
2人が快楽で龍之介を服従させようとしたり。
駿一の浮気疑惑とか。
この浮気疑惑で龍之介は本当に弱ってしまい、遂に蓮も駿一も3人でいる事が龍之介の幸せなのだと理解するのですね。
あ〜お腹いっぱい……
「暴かれた選良(エリート)」
これは新進気鋭の若き社長と、その取引相手の会社のエリート社員という関係性なんでしょうか?
いきなり若社長の鷹林に迫られたプライドの高い若山は、断れば取引中止だから…という態で鷹林とのセックスを受け入れる。
事が終わって呆然とする若山に、素直になれと囁く鷹林。
短編ですからね…若山は呆気なく元々鷹林に惹かれていた事を告白し、ハッピーエンドです。
描き下ろしの「いつもの週末」にて、すっかり甘々でガッツリの恋人同士になった鷹林x若山の週末濃厚Hエピソード。肌色100%!
表題作シリーズの他に短編とその短編の描き下ろし漫画が収録されています。
全作品通してほぼHしかしてないという印象でした(笑)。
裸体比率が非常に高いです。ですので、藤崎さんのごっつい筋肉質なボディがお好きな方には眼福もの。
タイトルからも分かる通り表題作は三角関係モノなのですが、ドロドロ展開は一切ないので楽しく読めます。
幼馴染3人組なのですが、美人でクールな受け様は攻め様2人より2歳年上、ベッドの中では常にリードを取る女王様。
攻め様達に対して結構冷たい仕打ちもします。
一方攻め様2人は堅物とノリが軽いタイプなのですが、受け様に対しては全く頭が上がらないワンコ。
普通ならこんな自分勝手な受け様なんか放っておいて別の人を探すと思うのですが、それはしないんですねこの2人(笑)。
たまに受け様が見せるデレやヤキモチは可愛いなと思いました。
同時収録は会社社長x取引先のリーマンもの。
こちらもほぼ全部Hでした。
強引で自信家の攻め様に上手く誘導された受け様がエロいです。
1冊丸々(一つ短編が収録されているけど)3人の男たちが愛し合う、トライアングルラブストーリーです。
自分はどちらかと言うと、2人のうちの1人を選ぶのは、選ばれなかった方が切なくなるので、いつまでも3人仲良く…というパターンが好きです。そんな話だったのに、今回はあまり萌えれませんでした。たぶん、受けの龍之介が偉そう(これが女王様?)だったのと、攻め2人が龍之介に弱すぎるのが好みじゃなかったんだと思います。だからか、攻め2人の下剋上のようなプレイが見れたVOL.3の話は萌えました。
それ以外は、似たようなパターンの話が続いて、途中で飽きてしまいました。エッチ重視だったので、もうちょっとキュンが欲しかったです。
タイトル通り3Pで、攻め2受け1です。
そして攻め二人はつねに、自分の方を恋人にして欲しいと思っているわけです。
当たり前ですが(苦笑
三人は歳は違えど(受けだけ年上)幼馴染みで、
そんな相手を一人に決めることは出来ず…というか、受けにとってはどちらも本命で三人という形が自然なんですね。
そんなちょっと変わった思考の持ち主である受けの提案を受け入れ、結局三人でという具合に落ち着くのが第一話。
もう、ここで終わりで良かったんじゃなかろうか…
チャンチャン!と解決(それ以前にたいした揉め事ではない)しましたからね。
受けは比較的冷静で、男同士の道を選んだ時点で腹をくくっているのですよね。
グダグダうるさいのは攻めの方。
唯一面白かったのは、受けの行きつけのバーのママが攻め二人を見て、服の上から裸体を見てるシーン。
昔、服が透けて見えるメガネだとか胡散臭ーい商品がありましたが、ママには目に標準装備されているようです。
申し訳ないのですが、久々にベテランの方の作品でガッカリさせられました。
エロ九割でそのせいか内容が本当に希薄です。
エロばかりなのが悪いとは言いませんよ、好きですから(笑
でもそのエロシーン自体も滲み出すエロスはなく、スポーツを見せられているような気持ちになりました。
一話だけで充分話は着地していて、それ以降は付け足しというかあってもなくても同じ山無し谷無しです。
もう藤崎さんのエロまみれは食傷気味です。
作者が理想とする「3Pの良さ」というのは、攻め2人が受け1人に対してとことん尽くすところにあるのかもしれませんね。
要するに、根本は「攻めが受けにメロメロで尽くしまくる」内容で、3Pと言えども作者の他の作品と変わり映えはしません。
攻め2人がライバル関係で、絶えず「自分が優位に立ちたい」「受けの唯一の存在になりたい」と考えているところが特徴。
それなのに、肝心な時は協力し合う間柄なのが微笑ましい。
抜け駆けしそうで本当の意味ではしないし、かなり良い子たちです。
さすが幼なじみ!
そんな2人をコントロールしているのが、2歳年上の受け。
自分が頂点に立つ二等辺三角形を維持できてるからこそ幸せなんだと理解しています。
その三角形のバランスに邪魔が入って歪みそうになることが話のヤマのはずなのでしょうが、今作の場合、かなり生ぬるい。
嵐どころか、そよ風にもなってない気がする。
それほど強固な関係であることは好ましいんだけど、この関係を根底から揺さぶるような何かがないと、話としては、やはりちょっとつまらない。
「複数プレイ」「3P」からイメージする何かを期待してる読者にとっては少し肩透かしでしょうね。