田規代先生の口絵・挿絵収録
犬好きにはもっと評価されるべきではないかと…。
こちらでレビューが少ないことに気付き書き込みさせていただきます。
いやぁー久しぶりに滂沱の涙が(笑)尾上さんの「二月病」以来でございます。
私、犬派でして。犬好きには是非読んでいただき涙活(最近は婚活、妊活とかなんでも活が付きすぎでイラつきますが使用(笑))していただきたい一冊です。
あらすじは
受のリヒトはある日保健所で殺処分ギリギリの黒犬を引き取ります。
名前はイチ。
一人と一匹は短いながらも幸せな日々を送るのですが、突如不幸が舞い降ります。
リヒトを轢き殺そうとした車から助けるためイチは命を落としてしまうのです。
イチが気付いた所はあの世。
そこにいた死神が言うには死亡予定はリヒトであり、イチが死んだのはまさに事故だったんですね。
これではあの世の帳簿の帳尻が合わない。
リヒトの命と交換しようとする死神ですが、すったもんだでそれを阻止したのはイチでした。
リヒトを死なせない為に死神との約束をイチは交わします。
イチを人間の姿にして現世に戻し、善行を積めばイチは再度人間として死に、リヒトの命が助かる。
もし善行が達成できなければリヒトが命を落とす。
どちらにせよ双方どちらかの命が消えることにはなるのですが、イチは自分の命を顧みずこのミッションに挑むことにします。
この辺のくだりがイマイチわかりにくかったんですが概ねこんなかんじ。
タイムリミットは約3ヶ月。
二人の運命はいかに!?というお話。
神か萌x2か微妙なんですがね、ストーリーとしては凄く秀逸かといえば普通にありそうなきがするし。作者さんにこれからも頑張っていただきたいと願って神に。
とにかく話の合間にイチの忠誠さとか、犬の頃だった時の思い出とか、人間になった自分の事を伝えられないもどかしさとかがこれでもかってくらい出てきて、んもう涙腺緩みっぱなしでした。
オススメです。
あ、ミミシッポはないですよ。
犬好きにこそ読んでほしい!是非ともっっ!!!
話の挿入部分からもう色々ヤバかったです。
前半は攻であるワンコ(リアルワンコのイチ)目線で
後半は受である飼い主璃人目線で進んでいってます。
飼い主の事がすっごいすっごい好きなんだっていうワンコの想いが詰まった前半
最初っから最後まで自身の目頭が熱くなりっぱなしでした。
保健所にいた時のイチの様子、幸せな時も
自分が人間だったらと思うさまも
すべてにおいてワンコの忠実さを如実に
表している気がしました。
後半の璃人目線のお話になってもイチの璃人への忠実な想いは変わらず書かれていましたが、実際そんな人がいたらあやし過ぎだし
璃人の態度もなるほど確かにこんな反応するよなーといった風に書かれていました。
だんだん心がほぐれていく様子や
純粋な想いに愛欲が混じる様子の書かれ方や期限付きの愛を一生懸命貫きとおすいイチや
もぅワンコの一途さが詰まって詰まって。。。
オチも因果応報的にスッキリつけていただけたので読み終わっても重苦しい感じは
しませんでした。
特に璃人がイチの存在に気付いた時はもぅこれだけで読んでて幸せでした。
不純ですがワンコ好きなんでもう神でした。
もう最初から最後まで涙と鼻水でずびずびでした。
保健所で殺処分になる寸前の所で受の璃人に救われた野良犬のイチ。
人間に対して恐怖心しかなかったけれど、閉ざした心をそっと解して開いてくれた璃人にイチは懐きとても充実した日々を送ります。
けれどそんな日々を過ごす中で、璃人は何者かによるストーカーに狙われ殺されかけてしまうのですが、咄嗟にイチが庇ったことにより九死に一生を得ます。
その代わりにイチは命を落としてしまうのですが、あの世で不思議なことが起こります。
イチは仮の肉体を与えられ善行を積むことにより、本来死ぬはずだった璃人を生かすことが出来ると知りもう一度蘇る、という話です。
私は猫しか飼ったことがないので犬の忠誠心というのはいまいちピンとこないのですが、このお話ではそういった部分が余すところなく描写されていて、もう序盤からずっと泣きっぱなしでした。
イチこと一夏の健気さにずっと喉の奥が熱い。
一夏と出会ったことによって、色をなくしていた璃人の人生が再び彩り豊かなものに変わって行き、掛け替えのない日々を大切に過ごすふたりの姿が切なくて、ぎゅっと胸を搾られるような気持ちでした。
人間として生活する一夏の行動が素っ頓狂だったりするのには思わず吹き出したりと、笑ったり泣いたりが本当に忙しかったです。
こんなに想い合ってるふたりなんだから、何とか最後は幸せになって欲しいと祈るような気持ちで読み進めていましたが、最終盤まで絶望的展開が続くのにはハラハラとしました。
それでも最後の最後、勧善懲悪展開になったのには正直ほっとしました。
人によってはご都合主義と思われるかも知れないし、予定調和と言ってしまえばそれまでなんですが、これだけ辛い思いをした2人なので、この結末には心から安堵しました。
ずっと寂しい人生を歩んできた璃人が、イチと、一夏と出会えたことで夢の方舟を得て、これからの人生ではその方舟にたくさんの思い出と幸せ、新たな人との素敵な出会いを乗せていくのかと想像すると、あたたかいもので胸がいっぱいになります。
涙涙
先日ハピエンじゃない作品を読んだのですが、結構辛いものがありました。でも無理やりハピエンにするのも違うなぁと思った心に来る作品だったのですが、本作「グッバイ・マイドック」、なるべくしてなったハピエンで素晴らしかったです。上っ面じゃない、心優しい物語で幸せな気持ちになりました。
滅茶苦茶、夏乃先生の作品ぽちりました。
BLというファンタジーの中でいかにリアリティを追求した切なさや萌えを見出すか、をポリシーに読んでる(笑)ので、こういったファンタジー設定はあまり読みません。好きな作家さんでもあらすじ読んでスルーでした。
が、犬好きの為の本と言われた読まねば!!(笑)
いや〜ビバ犬!LOVE犬♩
犬のこんなところに萌えるよねってとこが満載でした!
前半の犬視点での主人への大好き感半端なしが、後半の飼い主視点でのイケメンストーカーへちゃんと繋がっていて、犬が人間になるとこんな愛情表現なんだね(≧∇≦)と楽しめます。ワンコ攻め大好きとしてもたまらない作品!