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まさかの貞行攻めだった…!展開がコミカルで面白かったなぁ。前作は切なさに振り切ってたので楽しくて良かった。貢藤が少女漫画好きで顔のせいで嫌な目にあったこともぜーんぶひっくるめて救われてて好きだったな。おやすみなさい、また明日と繋がってる物語なのね。
もうね、前作恋愛前夜を読んだ時は、ヤコ先生どっかいけーーー!と思ってたわけです。
すれ違いの中、現れる第三者は見ていてつらいので。
それでも憎めない、良い人、ヤコ先生…くらいの印象だったのですが。
このスピンオフはやばい!
登場人物のイメージ真逆にひっくり返された!
ヤコ先生めちゃくちゃかっこいいじゃないか!!
王道ラブストーリーと絡めながら展開していくんだけど、おもしろおかしく、ちょっとせつなく、ヤコ先生の男メーターが振り切れちゃって、もう色々ビックリ!
この巻だけでも面白いけど、ぜひ前作からのギャップをお楽しみください!!
自分的に何がそんなにしっくり来なかったのかわからないんですけど、なんでか琴線にひっかからなかったです。
半分まで読み進めて、どうにもダメだな…と。
ヤコ先生が攻めなのがいけなかったのか、強面受けが受け付けなかったのか…。
ヤコ先生が本気の恋愛ができるか、もしできるならばお相手は?そして、できたとしたら、ヤコ先生は「男」になるんだろう…自分の本質を曝け出せる相手って素敵じゃない!って趣旨は理解できるんですけど、どうにも…。
それでもと思い、途中までは読んだんですけど、これからが面白くなりそうなところで食指が動かなくなりました。
凪良作品は「美しい彼」と「恋愛前夜」を読みましたが、もっとこう登場人物の葛藤の部分が面白くて、成長にも期待できて、ココ!ってとこを外さずに盛り上がるのに「求愛前夜」に関しては半分まで読んで堂々巡りな気がして、なかなか関係が進展しないところにも飽きがきたのかな…と。
またいつかリベンジ…します…!
たまたま、2015年に手元にあった小説Chara vol.31をパラパラと流し読み、何気なく読んだ番外短編「まだまだ結婚前夜」(これが凪良ゆうさんの初読みでした)に大爆笑。財布ひっつかんで書店に猛ダッシュし、本編を購入。貪るように笑いながら読んだのが、本書「求愛前夜」です。
この当時は、「求愛前夜」が、「恋愛前夜」のスピンオフで、かつ「おやすみなさい、また明日」にリンクする作品だとは知りませんでした。「恋愛前夜」もすぐ読もうと思ったのですが、「恋愛前夜」のレビューを拝読するに、ヤコ先生の評判があまりよろしくありません。頭の中が「ヤコ先生大好きー」になってしまっていた私は、悲しい思いをするのはイヤだなあと、つい最近まで「恋愛前夜」を読んでいませんでした。(読んでも、ヤコ先生像は変わりませんでした。安堵安堵。)
<ここからネタバレも含みます>
少女漫画界のレジェンド・小嶺ヤコ(本名・山田貞行)は、かわいいものと胸キュンで生きている、オネェである。デビュー以来17年間ヒット作を発表し続け、7回生まれ変わっても遊んで暮らせる資産もある。キュンのためならば生活全般こよなく我がままだが、創作に妥協はしない。
ある日、突然の担当編集者交代に知らせがきた。打ち合わせのオッシャレーなカフェに現れた新担当・貢藤利里は、ヤクザの若頭と見紛う強面で、背後にカケアミを背負わんばかりの凄みのきいた凶悪なオーラを放ってやって来た。
思わず言った、「やだ、怖い」…………
全体的に大変おもしろいコメディだと思います。
なによりおもしろいのは、作品中にこれでもかと散りばめられている、王道少女漫画のセオリーです。2014年当時に流行りまくった「壁ドン」はもちろんのこと、「顎クイ」(当時はまだそういう名前が付いていなかったけれど。凪良さん、さすが、ツボを抑えてますね。)も出て参りました。
さて、うっかりそういうシチュになってしまうと、少女漫画界のレジェンドと、実は血液に少女漫画と乙女が流れている編集者の二人は、「ここの王道展開は外してはいけない」と少女漫画的脊髄反射が起こすのです。はてさて、少女漫画のセオリーを現実世界に持ち込もうとすると……、外してしまったり、意外やジャストミートだったり……
喜劇悲劇をくり返し、「おい、おい、やっとまとまったぞ!」感のあるヤコ先生と貢藤の恋。
その一方で、横糸に描かれるのは、ヤコ先生の少女漫画家の、貢藤の編集者の、プロの姿勢です。どっちが上か下かはさておき、二人とも「お仕事するプロとして、オットコ前だなあ!」と思います。
ここで、望みは、二つ。
ヤコ先生と、いとうつぐみ(リンクしている作品「おやすみなさい、また明日」)のコラボが、どのような結実を迎えたのか、ものすごーく知りたいですねえ。
それから、私が凪良ゆう作品を読むきっかけとなった番外編「まだまだ結婚前夜」が、どこかに収録されないかしら? これ、本当におもしろいのです。
「恋愛前夜」は未読でCDだけ聞きました。
聞き終えた後、ヤコ先生の存在感が強く残ったのをよく覚えています。
と言うわけで、ヤコ先生編。
新たな恋がコミカルに描かれていました。
ヤコ先生の周囲からの嫌味に対するくさくさした気持ちや、
それでも少女漫画でやってく強さなども見られて良かったです。
で。
ヤコ先生もなかなかのキャラだと思ってたけれど、
今作は強面編集受けに全てを持っていかれてる!!ヾ(*´∀`*)ノ
もぉめっちゃ可愛かったです。
ギャップありすぎて、途中から表紙の格好良さは良くも悪くも消滅した。
顔を真っ赤にしてプルプル震えてるのが段々とデフォルトになっていきますv
強面編集が「自分の顔にはに似合わない」と強迫観念に捕らわれ
好きなものを排除していく姿は見ていて苦しかったです。
思春期のトラウマが大きさが窺えます。
編集さん見てるとシンドイ部分があったので
ヤコ先生の明るさや自由奔放さに和みました(﹡´◡`﹡ )
編集さんは中身が清純可憐な乙女なので、
バリバリに男らしい強面が受けに回る…という意味合いではなく。
ギャップは可愛かったけれど、個人的にちょっと萌え減かな…?
お金関係が出てきてしまったのも少し残念でした。
と色々書いてしまいましたが、
テンポよくサクサク読みやすく面白かったです!
ヤコ先生お幸せに〜!ヾ(*´∀`*)ノ