日本最大級のハイブリッド書店
毬田先生は「今宵、星の見える部屋で」「ダブルセクション」「俺に惚れたらたべてやる」を読み、絵もストーリーも好みで、他作品も読みたくてこちらを手に取りました(あと9作、積んでおりましてぼちぼち読んでいきます)
本作は短編2本。
じゃっっかん、絵、お話の進み方がぎこいない気がしないでもないですが(偉そうにすみません)でも、好きなテイストでした。
お花の絵が美しかったです。
特に、華道家の長谷川が、黒髪短髪長身切れ長目イケメンでタイプでございます♡
その長谷川が花斗にキスした時「あんた本当 図々しいな‼︎」と言われていたのがツボですw
花斗が過去のトラウマがあるとは言え、ずいぶんネガティブで。長谷川がこっそり思うように、イケメンの花屋さんてプラス要素ですよね。
花斗は無自覚というか、若いというか、ピュアな子なのかしらん。繊細で泣き虫だし。長谷川が言うように、そこがかわいいですね。
そんな花斗がやっと長谷川を好きだと自覚して告白したところはよかったです。
長谷川に抱きつかれて(すげぇ触りたい 抱きつきたい)キスされて(気持ちいい)との心の声がとっても萌えでした。
キスや絡みのシーンでの心の声が大好きなので。
毬田先生の「ダブルセクション」を読み、他の作品も読んでみたくなり今既刊本を少しずつ集めています。
毬田先生の作品はお話も好きなのですが、絵、特に表情や仕草も好きなのです。このコミックスも良いな~、素敵だな~、ドキドキするな~、萌えるな~というシーンや表情がたくさんありました。
このコミックスには2つのお話が入っています。
一つは、カフェの店員(調理も接客もする)とミステリー作家のお話。
ひょんなことから出会う2人ですが(その出会いは最悪だった・・・)、ちょっとした心のすれ違いを経ながらも、段々と心を通わせていく姿が良かったです。九十九、粗野っぽい雰囲気ながらも根はやさしい・・・という素敵な攻め様でした。
もう一つは、お花屋さん(腰を痛めて休んでいる祖母の代わりに臨時で店番をしている)と華道家さんのお話。受け様は大柄ながらも心優しい泣き虫な人。華道家さんは、普段も凛とした雰囲気もあり、でも受け様と会う時はリラックスした雰囲気もあり・・・とギャップが素敵でした。
描き下ろし漫画で判明するのですが、実は2人は小さい頃に出会っていて・・・という設定も、私は好きな設定なので嬉しかったです。
「おいしくなったら召し上がれ」
九十九さんの口調が、私にはそんなに口が悪いとは思わなかったです。
藤本さんにはそう見えるようです。それですれ違ったりするんですが……
九十九さんは思った事を口に出しちゃうようなタイプですが、そんなにトゲトゲはしてないです。
表題作の「かわいい花には、」
緒木さんは高身長で顔がキツく、お客に恐がられてるんですが……
私には優しい顔付きに見えます。恐そうには見えません。
表紙の下になってる彼です。
髪を下ろした方がもっと良いと思います。
泣き虫な緒木さん改め花斗が可愛かった。
毬田ユズ先生は初読みでしたが、ちょっとだけ山本小鉄子先生のイラストに似てるなと思いました。(私の感覚で)
すごく絵が好みというわけではないし、
手放し本も結構多いんですが、新しい本が出ると迷わず買ってしまう、毬田さんの本。
こちらの本は2CPのお話が入っていました。
どちらも楽しく読めてよかったのだけど、
前作の「内緒のふたり」や次作の「今宵、星の見える部屋で」の方が好きかな。
■「美味しくなったら召し上がれ」前篇・後篇
彼氏に浮気&20万円借り逃げされて、ヤケになって男を誘ってホテルに行ったら、
「考えなしの無節操」と乳首を舐めながら言われて、頭にきて逃走!
そんな風に始まったふたりが、お互いのことを少しずつ知って、惹かれて……
最初の頃の印象と、同じところ、違うところ、それが徐々に見えてくるのがいいな。
口が悪く態度もデカい小説家の攻めが、
飾り気のない真っ直ぐな言葉を、短い手書き文字で伝えてくる、
そんなの堪らないよなぁ~~
文字の威力ってすごい。
しかも、あれ? ゲイじゃなかったの!?
でもノンケ故に加減が分からなくて、
エッチの時に受けを気遣って言葉をかける、攻めの姿もいいな♡
意外さアリの素敵さで、攻めの株が右肩上がり~~だったのに、最後、
出されたサラダに文句を言って、子供っぽく、口が悪いところがクローズアップw
でもそういうリアルっぽさが、なんかいいんだよなぁ!
■表題作「花が咲く日は」「恋よ花よと」前・後篇「花が咲いてから」(描き下ろし)
高身長で顔付きがキツくて「似合わない」と言われる花屋の仕事を、
腰を痛めた祖母の代わりにやることになった受けが、
華道家の攻めと出会って、花を好きな自分を受け入れるようになっていって、
そして、ゆっくりと恋の花もひらいていく…そんなお話。
う~~ん…、お話自体は素敵なんだけど、
花が似合う華道家の攻めと、受けは大して体格が変わらなく描かれているのに、
受けは花屋が似合わない…その設定がイマイチしっくりこなかったです~
で、それが気になると、なんだか話に入り込み難く感じてしまった……
せっかくの設定が、絵に反映されてない気がするとどうも気になってしまう!
ということで、よかったけど萌え止まりとなった1冊☆
『花屋さん×華道家』の表題作と、『作家×カフェ店員』の2作品。どちらもお互いを理解していく過程が真摯&丁寧で、萌え!というよりはゆっくり共感しながら読める大人ラブでした。
◆『おいしくなったら召し上がれ』(前後篇)
作家×カフェ店員、行きずりの関係から始まった2人の話。出会って間もないうちから説教をしたり告白してきたりと、真意がつかみにくい攻め。いくら漫画でもこれでは受けはほだされないだろうと心配になりましたが、杞憂でした。少しずつ明かされていく攻めの魅力。
「それがやっとだ」
作家様である攻めが一週間かけて書いたというラブレターが、とても可愛らしいです。必見です。
◆『花が咲く日は』『恋よ花よと』『花が咲いてから』
華道家×花屋の後継ぎ。こちらも出会って間もないうちから受けが攻めに告白されますが、その後の展開がゆっくり丁寧です。
返事を保留にしたまま関係を続けるのではなく、途中経過として正直な気持ちを報告した受けに好感が持てたのですが、何故か不機嫌になってしまった攻め。ネタがあがっていないすれ違いにハラハラ。一緒になって考えさせられる新鮮な展開でした。
お互いに怒りの感情が芽生えても、それを一旦沈めて相手の事を考える姿が大人な2人。浮かれた「好き」ではなく、努めて相手を理解することが嬉しい、落ち着いているけど確かな「好き」という気持ちが伝わってきて心が癒される作品でした!