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表題作IN THE APARTMENT

杉本あさと
美容師4年目
妹尾槙雄
杉本と偶然再会 小学生の時の同級生

その他の収録作品

  • カバー下表紙1【表】:二人のその後
  • カバー下表紙4【裏】:あとがき

あらすじ

「好きっていうより いとしい」
ある日の朝、小学生のときの同級生・杉本と妹尾は再会した。
偶然同じアパートに住んでいたふたりの間に生まれる交流。
大人になった妹尾はつかみどころがなくて、まるで猫みたい。
そんな妹尾を杉本はなぜだか放っておけなくて…

作品情報

作品名
IN THE APARTMENT
著者
絵津鼓 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
IN THE APARTMENT
発売日
ISBN
9784813030515
4

(346)

(170)

萌々

(80)

(54)

中立

(24)

趣味じゃない

(18)

レビュー数
39
得点
1356
評価数
346
平均
4 / 5
神率
49.1%

レビュー投稿数39

雰囲気系かなぁこれは

アパートのゴミ出しで再開した、杉本と妹尾の物語。
個人的に、関西弁ならではの世界観があると感じました。
特に、独特なノリ。
杉本は、おかんキャラで、少し神経質。
妹尾は、とってもマイペースで、甘えた。
そうかと思えば、関西弁でないとたぶん表現できない、
独特な恐怖を感じさせる発言を唐突にしたりと、
カラフルなイメージを持つ明るいキャラです。
とにかくかわいい。なんか和むわ。でも、なにか不自然さも感じる明るさなんです。
二人は、ボケと突っ込みの漫才コンビをイメージさせる雰囲気の会話をします。

私は完全にはまりました。
まず、アパートのゴミ出しという、ありふれたシチュエーション。
二人の再開が、ここというのにまず拍手。
個人的に、”再開”という言葉は、
結構プラスのいいイメージがあるんですが、そこにゴミ出しwww
いいわこのギャップ。
関西弁好きです。しかも、今回は笑える。
コマ割りも、時間の流れの雰囲気がわかりやすく、読みやすいと思いました。
会話のテンポとうまく混ざり合っていて、とっても楽しめました。

ストーリーの方ですが、
この二人、それぞれに、過去の問題を抱えています。
が、つらい話もなぜか笑いに変えたり、
軽い感じにしてしまうのが、関西独特のノリの凄いところ。
結構暗い話よそれ と心で突っ込んでおりました。

つらい過去から逃げてきた妹尾。
その過去を、思い出さないようにするために、
明るいキャラを演じてきたのかなぁと思いました。
でも、杉本の応援もあり、一件落着後、彼の雰囲気が、落ち着いた感じがしました。
本来の妹尾が戻ってきたのかなぁと思いました。
杉本は、-思考に偏りがちだと思うんですが、
妹尾の謎のノリで、少し元気が出た所もあると思います。
妹尾ほど深い展開はありませんが、
ページが進むほど、前向きに進んでいる感じがしました。
最後まで読み、今までの、二人の面白いのやり取りには、
意味があったんだと感じました。
互いが支えあっている感じがして、いいカップルでした。

妹尾 黒髪受け 神になりました。



13

良かった!

私が読んで個人的に感じたことなので
違うなと思われる方もいらっしゃると思いますが
これが私の感想です!

読んだ後の感想が「BL漫画にしてしまうのは勿体ない」でした。
BLというのは読む人が限られてしまいますが
この作品はもっと色んな人に読んでもらっても良いようなお話です。

キャラクター達は本当にかわいいです!!
会話にもテンポがあって妹尾くんの性格が本当かわいい(笑)
でもいつもまったりな彼らにもお互いに悩みがあります。
家族関係、仕事関係、過去の友人関係
それぞれとても重い話なのですが
なんというか、リアルだなと感じました。

妹尾くんのはびっくりするけど理由がわりと現実的で
「そんときはもう必死で」という妹尾くんの言葉がすごくリアルに感じます。
どうしようもない状態って冷静に考えたらあり得ないことでも、これしかない!ってなってしまう、思い込んでしまう、それが大きな間違いだって終わってから気づく
そういう事ってありますよね。

逃げても逃げられない現状であるのに逃げてしまう
その問題の大きさは違ってもこういう状況や感情は誰にでもあるんじゃないかと思いました。

彼らの悩みがリアルというより、彼らの感情と行動がとてもリアル。
人間の弱いところが出てます。

わりと自分と歳も近いので少し杉本くんの家族や仕事の話は少し考えさせられました。


甘々なBLが読みたい方にはあまりお薦めできません。
「好きっていうより いとおしい」ですから(*´`*)笑
お互いがお互いを必要としていてじゃれあっているに近いなと私は思います(*^^*)
そしてもしかすると好き嫌いというより苦手が分かれるかなと…

皆さん書かれていますが内容のわりには印象的に暗くありません!
妹尾くんのボケと杉本くんのつっこみはすっごくおもしろいので(笑)
シリアスな空気かと思ったら妹尾くんがボケたりします(笑)
元気でかわいくて憎めない妹尾くんいとおしい!

11

"すき"と"いとしい"のちがい

淡々としたシーン運びと静かでシンプルな画面処理で、なんだか薄荷の匂いがしそうな世界だな、というのが第一印象でした。

読み始めてみると、登場人物たちがネイティブの関西弁でまずちょっぴり驚きがあります。
気兼ねのない男同士のカジュアルなやりとりにもくすっとしたりしつつ更に読み進めていくと、攻めの抱えている物も受けの抱えている物も、第一印象からは想像もつかないくらいずっしりとリアルな人生のしがらみでまた驚きました。
この筆致・導入で、なんて重いテーマを扱うのだろうと思いつつ、特に何かが浮いているというわけではなく、自然に物語に入り込んで読み進めることができました。

生きていくために、選んだ職業。だからどんなに真面目に努力をしてきていても、自分の中の情熱の欠如みたいなものへのコンプレックスを拭うことができない。
攻めのバックボーンも、カジュアルな導入からは想像がつかないくらい緻密でリアルだと思いました。
受けの抱えるしがらみも言わずもがなで…
妙に飄々として見える受けの根底にあるものが、自分の人生に対する諦観だと知った時の切なさはとても胸にきました。

こんな二人が出会って、惹かれていく。
自分の中だけにとどめて、うずくまってじっと耐えていたものが、一緒に過ごすうちにお互いにだけそっと漏れでてしまって綻んでいって、お互いを救いたいと思うようになる…というのが、
攻めと受けの出会いに、お互いを救えるのはお互いしかいない…という相互補助的な必然性があるというか…
とにかく萌えという一言では言い表せないのですが、二人が出会ったこと、深く互いを知り、繋がれたことへの感動がありました。

一つ一つの言葉選びもとてもよかったです。
「すきっていうより、いとしい」
攻めの台詞からは、身体も性も容姿もその他の何もかも飛び越えて、ただひとりの人間として君のことを好ましく想っている、という真摯な気持ちが伝わってきてぐっときました。

なんだかぜんぜんうまくこの読後感を説明できた気がしないのですが、
ただの雰囲気漫画ではない、確かな重みのある一冊だったと思います。読めてよかったです。

6

生きた人間を描いてる!

恋愛なんて、読み進むうちにそっちのけになってしまう。

二人の関係はたしかに重要なエッセンスではあるけれども、彼らが抱える問題のリアルさ、それに向き合う感情の流れ、一つ一つ逃さず、拾い集めて描きこまれていると感じます。

男性同士の恋愛模様の楽しみだけのBL作品からは一線を劃す、人間の弱さ、強さ、汚さ、健気さ、愛おしさが詰め込まれた名作です。

5

妹尾君と杉本君

モアザンワーズの1-2を読まないと、経緯が分からない作品です。
「高木美枝子と妹尾槙雄は高校の同級生。アルバイト先で妹尾君は、大学生のゲイ・福長永慈から交際を申し込まれる」この続きのお話。

同級生・杉本と妹尾の再会。
妹尾君は、辛い時ほど笑う人。

本当に悲しくて、笑うしかないときってあるある!。
笑うしかない体験をしたことがあるなら、共感して、この作品にのめり込んでしまうと思います。読後、複雑な気持ちになってしまった。

妹尾君は、お人よしが過ぎる。下敷きに自らなって、悲しみのはけ口がなかった。
でも良い方向に引っ張り上げてくれる杉本君と再会して、良かった。

「三人の問題を俺が放棄した」と妹尾君は自分が悪いと言うけれど、あれは、自分から身を引いて、高木達を親が認める「普通の夫婦」にしてあげただけ。
美枝子と永慈は、「子供のため」と言いながら、自分の立場を守る形で、妹尾君を邪魔な存在だと切り捨てる形で離れてしまった。
親の反対を受けて居る事情があるにしても、美枝子の身の振り様に、産める者の狡さをどうしても感じる、妊娠を保身の切り札にした見方が出来てしまう。
・・・作者は、読者にどのように読んでほしかったのか、気になる場面です。

そんな二人に再会して、「おまえら、夫婦やねんな」と赦した妹尾君は偉い。
時間がどんなに経っても赦せないことをされているのに。杉本君の台詞のように、ホントに「偉かった」と、讀みながら妹尾君に呟いてしまった。あの場面は、感動というより、哀しすぎるシーンです。

神。

4

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