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表題作続 IN THE APARTMENT

杉本朝人 美容師
妹尾槙雄 偶然再会 小学生の時の同級生

あらすじ

「ここに帰ってきてくれたらいい」
アパートで偶然に再会した小学生のときの同級生・杉本と妹尾。
あっさりアパートを出ていった妹尾が、再び杉本の前に現れる。
妹尾は相変わらずなようでいて、何かが違う?
妹尾が何を考えているのかわからず悩む杉本。
流されるまま体の関係は続ける二人だったけれど…

作品情報

作品名
続 IN THE APARTMENT
著者
絵津鼓 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
IN THE APARTMENT
発売日
ISBN
9784813031475
4.3

(148)

(91)

萌々

(29)

(17)

中立

(7)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
15
得点
629
評価数
148
平均
4.3 / 5
神率
61.5%

レビュー投稿数15

マッキー可愛いし、スギモンが良い男だった。

マッキーもスギモンも可愛いかった。マッキーが幸せになって良かった。前巻で元彼もミエコにも腹が立ったのでモアザンは読んでません。他のところのレビューで、読んだ人の感想がはっきり二つに分かれてたので、自分は嫌いな方になるだろうと思ったので。この巻の最後に元彼家族登場は必要だったと思うけど、自分的には出さないで欲しかったな。元彼のヘラヘラした顔とミエコにまたムカついた。スギモンの兄ちゃんの会社も違うところの方が良かった気がする。そんな狭い世間じゃなくても良いでしょって。

8

集大成!

前作とモアザンワーズ①②と読んでからこの作品を読みました。今までの巻でマッキーの過去は清算されたかのように見えましたが、妹尾槇雄という人間の根底には強く残っていて、自分が幸せになれるのか、なっていいのかという罪の意識のようなものが常にあるように感じました。そしていつも孤独な道へマッキーは進もうとしてしまう…
スギモンの、そんなマッキーに振り回されながらも真摯に一つ一つ向きあおうとする姿がとても魅力的でした(^^)
試行錯誤しながらも必死に生きている人間の姿を、丁寧に丁寧にそしてリアルに描いてくれる作家さんだと思います。この作品に出会えてよかったです(^O^)

5

まさに「破れ鍋に綴じ蓋」

 前巻よりもさらに心情描写に唸らされる作品でした。絵津鼓先生の観察眼はどうなっているのか知りたいくらいです。それともご自身が経験されてきたことから得ているのでしょうか。登場人物が思わず目を背けて蓋をしたくなるような感情を、責めるのではなくあくまでそこに寄り添えるように描かれるスキルにとにかく長けていらっしゃるように感じました。妹尾と杉本、それぞれ異なる試練を与えられているのだけれど、それを乗り越えるにはこの2人でいなければならなかったんだなぁと改めて思います。

 妹尾は前巻で永慈と美枝子と和解しましたが、その時のやりとりで新たに思うことがいくつかあったようです。自分だけがあの頃から立ち止まっていたこと、永慈と美枝子を責めるばかりで当時の2人の苦悩を思いやれなかったこと、背中を押してくれた杉本のようになりたいことなどなど。それを杉本に話すことで、整理できたり杉本の言葉に感化されたりして、本当の意味で前に進むことができたんじゃないかと思います。杉本も、祖父の死によって自分という人間が嫌になりかけていたのが、妹尾と接することでありのままの自分を受け入れ、後ろではなく前を見るようになったんですね。お互いに相手が必要だった。杉本と、妹尾じゃなければならなかった。そう強く感じました。

 真剣なシーンも多いのですが、もちろん萌えるシーンもたくさんあります。何より時々杉本の言動に真顔で照れてしまう妹尾がとっても可愛いんです。杉本が妹尾に振り回されているようで、実は妹尾の杉本に対する気持ちも相当に強いことが窺えて、やっぱりこのカップルが可愛くて好きだなぁと思いました。一番好きなシーンは、妹尾が「杉本が自分のどこを気に入るのか見当がつかん」とぼやいて涙を流し、それに対して杉本がただ肩を抱いて「妹尾の直して欲しいところが1個ある、ふらっとすぐどっかへ消えそうなとこ」と答えるシーンです。気付いたら自分も涙が出ていました。シンプルな台詞なだけに心に残った場面です。

4

マッキーもお幸せに

このお話のレビューでモアザンワーズの話をしない方が良いのかも知れないけれど、読んで記憶を消して考えることもできないので書きます
モアザンを読む前は元彼が許せない気持ちがすごく強かったのですが、その気持ちは消えました

ただ、福長社長が結果大満足だろうと思うと憎らしいです
あんな奴が社員から尊敬されて…回り回ってスギモンを励ましたからって全然足りてないですから
反省自体信じていませんから
何が折れれば良かっただっつぅの元から何も主張していい話じゃなかったって解ってないんだよ、結局って思います

大人から、君じゃなくて美枝子なら良いのにってのをもろにぶつけられて、自分ではなく美枝子なら何もかもが上手く行くとしか思えない状況に陥ったマッキーが追い詰められて逃げたことは可哀想で可哀想で堪らないけれど、永慈はマッキーがいなくなるまでは一緒にいることを固く決めていたようにしか見えませんでした
永慈がマッキーに振られたんだってこと、そしてマッキーを慕う美枝子を愛することに決めたんだってこと妹尾がスギモンの隣で気付けて良かった

妹尾は優しいから大人が好きなんでしょう
つい、したいと思ってるわけでもないのに美枝子にしたみたいに見守ってしまう人だから安定した人の方が楽なんでしょう
スギモンと甘えて甘やかして、誰に引き裂かれることなくずっとくっついてて欲しい
コンドームがなくならなければスギモンが他の人としたか気にしないで済むと思って大量に買ったのかと気付いたとき切なくてちょっと泣きそうになっちゃいましたもの

誰が幸せになっても誰の胸もいたまずみんながだた幸せなだけな世界になれて良かったです

4

絵津鼓先生のすごさ

久々にモアザンワーズも含めて読み返してみた。
人間って複雑ないきものだ…
綺麗事じゃない、登場人物の本当のところがそれぞれ描かれていて、それが見事に絡み合って話が進んで行く。

何度か読むと共感は出来なくとも、それぞれの思いが見えてきて読者の私まで何が正しいのか、どうするのがよかったのか考えさせられるモアザンワーズ(bl的には賛否の分かれる作品ですが)…その背景があったからこその、エンドなのは確かです。

愛のかたちも幸せも、どれが正しいとか正解とかわからない。ましてや当事者以外は答えを出せない。

絵はおしゃれでさらっとかわいいのに、絵津鼓先生はすごい話をかかれるなぁと改めて思いました。

1

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