イラスト入り
待ってました!ソムサン!
b-BOYキチクで連載されていただけあって、エロ満載です。
総務部三課(ソムサン)では、病んだ社員を身体で癒したり、功績をあげた社員にご褒美をあげたり、取引先に身体でお詫びをしたり…肉体のご奉仕で会社に貢献しています。
今作ではソムサンに所属する社員、何人かのエピソードが一冊になってます。
カップリングにすると3組。
メインは統括の環(受)なんでしょうけど、抱かれるのがお仕事なので、エピソード毎に攻め様が変わります。
環にも想い人はいるのですが、身体で男の人を元気にする仕事を恥じず、むしろ喜びを感じてやっています。
個人的にはラブラブも好きなのですが、この作品に関しては色んな人とHすることに抵抗なく読めました。
物語重視というより設定重視なお話だからかな…?
社員達が誇りをもって激しくHしてるので(笑)ソムサンはそういうものだと割り切って
読めたような気がします。
他のエピソードはカップリングがあって、先輩ソムサン×後輩ソムサンのカップルと、アラブ×ソムサンのシンデレラストーリです。
カップリングになってても、寝取られたり、3Pだったりちょっと普通じゃないです。
苦手な方はご注意下さい。
プレイ内容は…3P、緊縛、目隠し、羽根、尿道責め、おもらし、媚薬、異物挿入、おもちゃ、強姦…などハードな感じです。
個人的にはソムサン×ソムサンカップルが好きで、圭(受)が夏端(攻)を「先輩」って呼ぶのに萌えます(笑)
あと、挿絵の環のチ○ビが大きいのに佳門先生のこだわりを感じてツボでした。
本編書き下ろし有り。挿絵の佳門先生のミニ漫画も載ってます。
書き下ろしはどちらもラブラブハッピーエンド。
テレビはほとんど見ないオレですが、バラバラっと読んでいて、「これってなんかシリーズものドラマが元ネタ?」と気づいた。
実際そうらしいんだけど。
元ネタってなんなんですかー?
それにしても、こういう作風って西野花らしいというか、
エンタメに徹することができる風通しのよさみたいなの感じますね。
エロ濃度は濃いながらも、たとえばやはりエロスの祭典な山藍紫姫子とか
綺月陣、水戸泉とはまったくベクトルが逆で、読後感のいいエロスが特徴。
重苦しさや不安感がないんです。
だいたいですよ、フツーの会社で「喜び組」みたいなのがいるのもアリかなと思うけど
その喜び組が男とか……これをギャグと言わずしてなんぞ。
しかも男喜び組リーダーが実は御曹司だとか、みんなの癒しになるのを使命としているとか
冷静に考えればどんな新興宗教よ? って話なんだが、逆に「ウン、そうだよね!
仕事にプロ意識を持つのって大切だよねっ!」とかへんなところで共感してしまうのでした。
なんですかね、設定そのものはシュールというかナナメ上すぎるんだが、
案外、そこで語られていることっていうのがマットウです。
こういうところは西野作品の面白さですね。
それゆえ、プロ意識に萌えながらも、カラダも萌えちゃう! みたいなバカバカしい展開が逆に楽しいんですなー。
過激な複数P展開を見せながらも、至極マットウな登場人物が出てくる安心感があります。
お軽くエロエロしい作品を読みたい方にはまさにうってつけの一冊。
西野さんのはたまにエロエロで単調すぎて萎えることがあるんですが、今回はなかなかよかったですね。
設定はあらすじ通り。カラダで社員を癒やす架空の部署、総務三課のメンバーたちは、普段は別名で普通の社員として仕事をしているが、功績を挙げた社員や仕事に悩む社員をカラダで特別に癒やして会社全体の業績をあげている、という設定。
最初からトンでも設定なのでそういう意識で楽しめました。基本は統括の環を軸にしていますが、各話オムニバス形式でショートがたくさんつまった短編集です。
忠実な秘書、篠宮との秘めた恋が成就するまでを基軸のストーリーに据えながら、淫乱な環と社員との情事や、ソムサンメンバー同士の恋などを織り交ぜていて、飽きずに楽しめました。
なかなか本意をあらわさない、奥手な環と意地っ張り篠宮の焦らしプレイが効いています。
意外とショートがいいのかもしれませんね。西野作品。
西野作品で挿絵が佳門さんでこのタイトルときて、誰がエロじゃないと思うのでしょう(苦笑
この作品、主にb-boyキチクの連載作からなっておりますので、一編一編は短いもののきっちりエロとラブをぶち込んでらして天晴れです。
もしかしたら既読の西野作品では、一番わたしは好きかもしれません。
篠宮×逢坂、夏端×燐堂、アドリー×黒木という三カップルを中心に、そこへモブ的な社員なども絡むのでもうエロの祭典でした。
ただメインは総務三課の統括、逢坂です。
体を投げ出す男らしい仕事っぷりと、好きな人をずっと想ったりしている可愛い部分が対照的で好感度高いですね。
カップル的な好みは断然、アラブ富豪×新米課員の黒木たちなのですが(このカプだけ丸々でも良いくらい好きなタイプ)、この一冊をただの短編を寄せ集めましたという具合にさせないのは、逢坂のキャラ立ちのおかげだと思います。
総務三課は疲れた社員の心と体を癒す部所なので、その疲れた社員という名のモブも出てきますし3Pもあるしお道具はあるしと本当によくもこれだけ!西野さんお疲れ様です(涙)というくらいの濃さですが、それでもどこか清々しいのはさすがの西野作品ですね。
西野さんの小説は今まで読んだことがなく、既刊のあらすじやレビューから、相当エロ度数が高くてヘビーでマニアックで、一冊読んだだけでどんだけ満腹になるかと身構えていたら…
オムニバス形式であっさりとしているからサクっと読めちゃったよ(;・∀・)…
ストレスフルな社員をカラダを使って精一杯癒す秘密の部署っていう設定に惹かれた。
エロ一辺倒かと思っていたら(実際そうだけど),仕事に取り組む姿勢も真面目だし統括の環が結構部下思いのチームリーダーだったり、割とソムサン内の人間関係が良好だったりと、
まさかここでお仕事描写が読めるとは思わなかったっす。
おまけにちゃんと会社で実績を伸ばす為の影の功労者的存在になっているし。
(って、ちょっと見下しっぽくなって駄目じゃん。
読む前に警戒しすぎたのが良くなかったかも。)
巻末に佳門さんの2ページ漫画のおまけもあって嬉しい。
その中の「あの人もソムサンやれそうだな」って台詞に笑ってしまった。
「あの人」が誰かっていうのは、読んでみてのお楽しみ。