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男専門のアカサギ(結婚詐欺師)と
冷徹なオヤジ弁護士が対決する
バイオレンス系エロラブストーリーかと思えば
ハートフルなホームドラマ的要素もあり、
しかしやはり最後はややマニアックに
貞操帯プレイで終わるという
感動とエロが程よくブレンドされた一冊でした。
男相手に結婚(養子縁組)詐欺を働く槇(受)。
ある日、カモの一人が弁護士事務所に示談を依頼したことで、弁護士の奏源(攻)に財産を押収されてしまう。
リベンジを誓う槇だが、
用意した催淫剤は自分が飲ませられヤられてしまう。
自分に靡かない奏源が気に入らず
自宅に押し掛けて手料理を振る舞ってみたり
バツイチの奏源の息子のことを調べてみたり…
悪ぶっていても結局奏源のことが好きなんじゃん?
と思わせるツンデレぶりがツボりましたw
奏源は仕事>>家庭で妻に逃げられた冷血人間ですが
槇にだけは淡白な自分を捨て
ガツガツ犯すほどの執着心を覚える。
槇を罰したいという元検事の正義感もあるけど
槇に誘惑されることを内心楽しんでいる節もあり、
老獪なようで離婚のことで繊細なトラウマも抱えている
なかなか一筋縄ではいかないオヤジですw
そんな二人ですが
槇が詐欺を働くのは子供時代の切ない過去と
同じ境遇にある子供たちへの優しさからであると
奏源が知ったことでグッと距離が縮まる。
クライマックスの再会シーンは子供を使った実に心憎い演出で、不覚にもじーんときてしまいました!
父に愛されなかった槇と、離婚して息子に会えない奏源。
奏源は執着できる相手に、槇は自分を追いかけ縛ってくれる相手に出会えて本当によかったと思います。
そんな二人のラブを盛り上げるのが「貞操帯」。
長時間つけっぱなしにされ鬱血…など、イタ気持ち良さそうな描写にゾクゾクしました。
この二人の関係を象徴するぴったりのアイテムだと思います!
(あとがきで鉄製貞操帯の魅力が語られていて
なるほどこれを描きたかったのねと納得w)
挿絵は小山田あみさん。
どの絵も素晴らしいのですが
特に座位シーン(大開脚!)のエロさと
ラストの再会シーンの美しさが印象的。
いつもながら着衣でも裸体でもフェロモンムンムンで
惚れ惚れします☆☆☆
結婚詐欺師と元検事の弁護士との駆け引きラブでエロは多目だけどそれだけじゃ無いって
感じさせてくれる意外にシリアスで詐欺師の生い立ちに切ないものも感じました。
出会いは弁護士の恩田が部下が助けを求めた懸案を引き継いだことで始まります。
相談に来たクライアントが結婚詐欺に合ったと駆け込んでくるが、結婚まで考えた
相手が男で未だに未練があるクライアントに示談を進め、その詐欺師と対決します。
もっとも恩田はどんな事態になっても表情一つ変えないような感情が死んでるのではと
思えるくらい冷淡無感情に見えます。
そんな相手に捕まってしまい、本能的に勝てる相手で無いと知った槙は
恩田に示談金と称して身包みはがされることになり、負けん気も強い詐欺師の槙は
なんとか恩田を罠にハメようと躍起になりますがことごとく失敗します。
詐欺師と弁護士の駆け引きといっても初めから槙の一方的な感じもあるのですが、
粘り強く恩田に近づいていくうちにいらない感情までにじみ出てくる気がしました。
槙は詐欺を働く相手に強請るものがいつも腕時計なのですが、後にわかるその理由が
結構切ない、親は子を選べないという現実を今更ながら感じ入るのです。
親に捨てられた子供と子供を捨てた親、二人の背景にもそんな設定があるのですが、
人間らしい情を忘れたような恩田が人間らしく人の親になり、過去に傷つけられ
トラウマのようになっていた荒んだ心を持つ槙が求めないと決めた感情を再び信じて
いけるようになる、そんな風に感じる意外に奥深い作品で面白かったです。
弁護士と結婚詐欺師(相手は勿論男性)のお話です。
別にお金が欲しいからじゃない…
父親を信じて裏切られて…
自分と同じような境遇にいる子供の為にその親を懲らしめる。
槇が結婚詐欺師になった理由が自分の過去にあるようです。
そんな親から結婚詐欺だと訴えられ、現れた弁護士・恩田。
実は彼も離婚しており、子供もいる。
そんな彼を次のターゲットに選んだものの自分の思うようにはいってくれない。
恩田の方も離婚した妻が再婚することで息子と会えなくなり、
初めて知る子供の存在感。
お互いがそれぞれにトラウマの持ち主。
その2人が一緒にいるようになり、それぞれに何かを求め執着するのですが
すんなりとくっつかずに槇の方から離れていってしまう。
最終的には息子のおかげで恩田は槇を捕まえることができましたが。
槇の方もそんな恩田親子を見て、
自分の中にある親と子のわだかまりが少しでも軽減されてるようで良かったです。
これで結婚詐欺師も廃業できますね。
読了まで時間がかかりました。ページ数は少ないのですが、
受けの結婚詐欺師と、攻めの元検事の弁護士との攻防が
序盤、少々長くかんじて。
最近疲れてたわたしは読むのがめんどうに;
作者のせいじゃないです…。
ただ、攻めが離婚歴あり、同居してない子供がいる設定なのですが
ゴツイってくらいなカオ、体格のおっさんで。あまり自分の好みじゃなかった…。
オッサンには受けて欲し…いやいや。
受けが攻めにやりこめられて、しかえしとばかりに攻めを
篭絡してやろうとします。
そのうちに気持ちが芽生えるのです(読者にはわかる)、でも受けは強情で。
同居していた攻めの家を出てゆこうとする。
そうして貞操帯プレイに。
沙野風結子さんってほんと、萌えがいっぱいある方なんですね。
たまにすごくツボるから読むのをやめられません。
ですが、今回のプレイはわたしは萌えなかった…。全く趣味の問題と思いますが。
それに貞操帯だけを身につけてのエッチの挿画があるんですが、
いまひとつ貞操帯の形状がわたしにはですが、わからなくて。
見切れ気味だし、攻めの指がかかっているし。
(最初気がつきませんでした…ぼやかしてある風なペ○スは、つられて目の焦点を合わせないようにしまうことが。はっきり描いてあるか、いっそ光る棒のほうが…。ムツカシイ問題ですね)
とにかく、貞操帯が見た感じどんなものなのか、いまひとつですが、「?」と。
評価をやや低めにしたのはそこです。
タンクトップと貞操帯だけですごさせる等、えっちくさい箇所も、
画が思い浮かばないためピンとこなかった。
(そりゃネットで検索したら図版があるでしょうけど)
小山田あみさんの絵、この作品には凄く合っていたと思います。
ヤってるシーンなど、ドキドキ。特に結合してるのを上からの視点の絵が好き…v
終盤にむけ結婚詐欺師の動機などあかされてゆきますが、
意外と泣かせるベタな方向へ。
受けの自分を捨てた父への葛藤(と子と向き合ってこなかった攻め)。
トラウマ物っぽい。
あれ?とも思いました。それまでの流れから…ズレてはいないんですが、
この作者でこの文庫で、そういうのを求めてなかった…(勝手ながら)。
でも それなりに心が動いたのと、ブツはともかく? エロさが滴る挿画vで この評価にしました。
作家買いはつづけます!!
受けのマキちゃんは、男性を相手とした結婚詐欺師。男性相手というところが新しいなと感じました。男性を相手にしているのは過去のトラウマによるものでした。その理由を知ると、マキちゃんのしていることは詐欺って言うのかな?なんて思ってしまいます。
マキちゃんが詐欺のターゲットから奪うものは腕時計ただ1つ。
自分からこんな時計がほしいとは求めず、相手が大切に思う人にあげたいと思うものがほしいと言うだけ。
そこで相手が見栄を張って、借金をしてでも高い時計をマキちゃんに贈ろうとすることは、マキちゃんに責任があることには思えない・・・。自業自得だと相手を責めてやりたくなります。そこまで男を骨抜きにするマキちゃんの魔性はマキちゃんの努力と素敵な才能です!
マキちゃんは知れば知るほどに愛おしくなる存在でした。結婚詐欺の被害者が逆恨みしてマキちゃんを監禁し酷いことをした時、相手を否定することはあっても相手が自分に犯した罪を責めることはありませんでした。マキちゃんが詐欺をした男たちに求めること、相手に対する興味や関心はただ被害者たちの子供のためでしかないのですね。
そうしたマキちゃん相手に、鉄面皮で感情の起伏が死んだような恩田も少しずつ翻弄されていくのが楽しかったです。いつも一人でご飯を食べている恩田の横に自然と入り込んで寄り添っていくところなんて、マキちゃんテクニシャンだなぁ~!!とわくわくしました。
気づけばマキちゃんに骨抜きにされていた恩田は、マキちゃんを自分のもとに縛り付けたい思いから貞操帯なんてアイテムを使い始めます。その執着とマキちゃんへの愛情にじんわり嬉しさがこみ上げてきました。
マキちゃんのトラウマ、恩田の後悔。それがお互いに変化を生む切っ掛けになっているところが素敵だなと思いました。
もちろん、それだけじゃなくマキちゃんと恩田がその距離を縮めながら触れ合っている場面の色んなプレイと色っぽさは沙野先生らしさが存分に出ていたと思います。マキちゃんの中で新しい快楽が開発されてしまってこれからの恩田との関係も楽しみです。
私の希望としては恩田がマキちゃんに奉仕して尽くせばいいと思います!