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序盤からほんのりと嫌な予感がしつつ、月村作品らしいやや後ろ向きな性格の受けの恋の行方を想像しながら読み進めると…
想像していたよりもどんどん面倒くさいことになっていって、なんでそうなるのかなあと中盤を迎える前にしおしおと萎えかけてしまいました。
この時点でまだ残りのページ数が大いにあったものですから、大丈夫なのか?と思いながら、もうこれは今後の展開に期待するしかないと流れに身を任せることに。
結果から申しますと、強く萌えはしませんでした。
攻めのキャラクターも受けのキャラクターも私のツボには深く刺さらず、どちらも面倒くさい人で終わってしまった印象です。
1冊で引っ張るには攻めも受けもキャラクター付けが弱かったのかもしれません。
でも、誤解と思い込みとすれ違いが上手く噛み合った拗れた展開は面白かったかなと思います。
無意識に攻めを振り回す受けは好物なはずなのに、自分が感じる萌えとは異なったのが少々惜しいところ…
後半になってやっとキャラクターの良さが出て来たかな。
拗れに拗らせた受けだったので、根付いてしまったものを取っ払うのは難しいかもしれないけれど、君は人を気にしすぎないで素直な自分でいる方がずっとずっと魅力的だよーなんて思いながら見守った1冊でした。
と、萌えられるんだろうかとかなりの不安を覚えながら読み進めた本編は2。
同時収録の攻め視点の短編が良い溺愛っぷりでこちらの評価になりました。
この攻め視点がなかなかに愉快で、これは両視点で本編が描かれていたらお互いのぐるぐるが分かって面白くなったんじゃないかなあなんて。
読んでいて、なんだこのこじれためんどくさい受け様は…、と何度思った事か(• ▽ •;)
世慣れてない若さってことかしらね。
受け様は大学生の悠馬。
家柄がよくてルックスも完璧な王子様。
だけど付き合ってみると意外とつまらない、とフラれ続けてきて、見掛け倒しの自分にコンプレックスを抱いていた。
そんな悠馬が最近憧れているのが、バイト先のカフェの店長である久保寺。
優しく安心感を与えてくれる大人な久保寺への片思いを楽しんでいた悠馬。
確かに片思いだったら傷つくこともなく、永遠に好きなだけ妄想していられるもんね。
なのに、ある日久保寺から好きだと、告白される。
もちろん、そのままハピエンとはならず、付き合ったらフラれる、とすり込まれている悠馬は、それを拒絶してしまう。
さらには酔った勢いで告白したつもりが、他に好きな人がいると勘違いされ、応援されてしまう、というね(;^ω^)
どんだけこんがらがっちゃったのか…。
まじ勘弁してよ、だと思うわ。
でも、そんなこじらせた悠馬のことがかわいくてたまらないっていう、包容力のある大人な久保寺でよかった。
初めての時の「引き返せない場所まで攫う」ってセリフに紳士な久保寺の男ぶりを見て、うは〜ってキュンでございました(☆▽☆)
本編は悠馬視点で進み、最後に久保寺視点の短いお話があって、それがまた私の萌ツボに刺さった!
かわいい恋人に浮かれていて、紳士ヅラして案外ねちっこいというか、悠馬を可愛がることに全力な久保寺がかわいくて、安心しちゃいました。
眼鏡キャラが大好き。
受けも攻めもおいしいけど、作品に出てくるのは優しい大人の攻めキャラ。だけど時々ちょっとずるい大人で、それもおいしい。
本作は、顔が良くて女の子にモテるけど、付き合ってもすぐに振られてしまう受けの広瀬が、バイト先の店長の久保寺と付き合い、愛される描写がたまらなく幸せで萌えポイントです。
優しくて時々ずるい?大人に愛されるってなんて幸せ!
ベッドシーンも愛情で満たされる受けの幸せが伝わってきて、とっても甘い気持ちになりました。
甘さを味わいたい時や、疲れて癒しが欲しい時に読みたくなる作品だなぁと感じました。
こんがらがりすぎな恋のお話でした。
完璧なルックス、田舎の旧家の長男、継母と新しく生まれた弟などなどの状況や環境から求められる役割を演じ、超絶モテるけどいつも彼女からフラレる悠馬。
自己肯定感が低いのは月村さんらしい主人公ですね。
せっかく大好きなバイト先の店長久保寺から告白されたのに、また幻滅されてフラれたくないと拒絶してしまい、あれよあれよという間にコンプレックスがあって好きな相手に片思い中ということになってしまって。
片思いなら無期限だと思ってたから戸惑いパニックになるのはわかるけども。チャンスだったのにー。
その後久保寺に恋人が出来たようで嫉妬に苦しむ悠馬。
しかし、お互いの嘘がバレて種明かしをして、無事にくっつきます。
悠馬が恥ずかしがりで男殺しな言葉の連呼に美しい体にもうこちらも悶えます。
久保寺が自己肯定感の低い悠馬に愛される自信を持たせる為にヤりたい放題です。悠馬は初めてなんだから…とつい久保寺に注意をしてしまいそうでした。
本編はこんがらがりすぎて萌でしたが「週末が待ち遠しい」で萌×2で。
一人焦らしプレイいいですね!どんどん久保寺がエロオヤジになっていくのも、悠馬が素直になっていくのもいい。
ここまでしてもまだ可愛い事を言う悠馬に飽きないよ!とツッコミを入れたかったです。
久保寺の前では素の自分でいられてどんな悠馬も受け入れてくれる、大好きな人がずっと一緒な恋人になって良かったね!
あえて言うと久保寺に悠馬の嘘を見破られたらどうなったかなとつい考えてしまいます。そっちも面白そうだなあ。
四社合同の溺愛特集でオススメされていたこちらの作品。
溺愛攻めが大好きなので読んでみましたが、私が糖分1000%みたいなデロ甘溺愛攻めを読み慣れてしまっているせいか(それらの作品は「とにかく甘い!」というレビューで埋め尽くされているようなやつです)それらの作品たちと比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいました。
さらに私が好んで読むのは執着攻め要素も含まれているせいかみんなキャラが濃い目なんだけど、それらに比べるとこの作品の攻めはなんか非常にまっとうで常識人で確かに好ましいのだけど、ぶっちゃけ地味なんですよね……。ほんとフツー…って感じで印象に残らず萌え要素があまり見当たらず……。
受けは「生身の人間とは思えない」レベルの美形なので嫌になる程モテるけど、付き合っても「ツマンナイ」と言われてフラれてしまうので、自分自身は「見かけだおし」だと思い込んじゃってます。
この受けの拗らせっぷりがなかなかのモノで、せっかく攻めから告白されても、つきあう=いずれ絶対にフラれるからと告白を断ってしまったり、「セフレならいい」だの心にもない事をほざいてしまったり、挙げ句の果てに大学の友人に片思い中だという誤解をされてしまったり……と、どんどんドツボにはまって、どーしてこうなった?!という状況に陥ってしまう二人。
さっさとくっつくかと思いきや、壮大にすれ違っていく様子がなかなか面白くて、どう修正していくのかな?とワクワクしながら読みましたが、肝心の攻め受け二人のキャラ萌えが出来ませんでした……。
攻めは先述したようにどこか地味だし(思い通じあった後は、意外とエロおやじだったのね…みたいなところは、特に好印象に繋がらなかった。)&受けは後ろ向きすぎてイラっとする寸前というのが、私の正直な感想です。
そして受けは人類の奇蹟、この世のものとは思えないほどの美貌の持ち主なのに、イラストからは特に伝わってくるものがなかったのも、ちょっと残念ポイントです。
人類の奇蹟、生身の人間とは思えない美貌ってやたら書かれてるんだけど、そこまで強調しなくて良かったような……。