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いや、もう、この作品の魅力はひとえに「受け様の魅力」でしょう!!!
自分の芯・核となるものを持っている人の強さ・格好良さを、まざまと見せつけられた感じ。
杏里!!!大好き……ああ、この気持ちを十分に表現できる語彙力が自分にあれば、、と残念でなりません;
自分を支える「ダンス」という核と、ブレない強さ。
「俺が受け側で固定なの?」とストレートに聞き、「俺は抱きたいが…」と怯む攻め様に「抱き合えるならどちらでもいいんだ」とあっけらかんと言う、その真っ直ぐさ。
で、見た目は身長180センチでストロベリーブロンドの髪を持つ王子様・:*+.
気になるものがあると、じっと見つめてしまうのが癖。
……こんなん、「好きになるな」っていう方が無理だよね!!!!!
”家柄”というものにがんじがらめになっている江神が、それこそ磁石に吸い寄せられるように杏里に夢中になっていく様にも、大・納・得!!です。
そして二人を繋ぐきっかけになり、杏里を支える大切な存在である”ダンス”。
夕映月子先生ご自身も社交ダンスをされていたか、またはとても綿密に取材をされたんだろうなということが分かる詳細で美しい描写に、挿絵がなくとも二人の踊る姿がイメージでき、うっとりしました。
先生がお亡くなりになっているため、この二人のそれから…は永遠に見られないのだなと思うと、本当に悲しく残念でなりません( ; ; )
別の作品のレビューにも書きましたが、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。。
おもしろかったー!
一気に読んでしまいました。
社交ダンスで始まる大学生同士の恋愛です。
最初は、攻め江神のまさに王様然とした傲慢な態度にムカムカしますが、それを補って余りある受け杏里の魅力ときたら。
生命力に溢れ、まるで内側から発光しているかのような杏里の描写に、とても惹き込まれます。
吸引力があるんです。
そりゃあ、王様江神も陥落しますよ。
とにかく素敵!
あぁ…杏里を絶賛する語彙力がない私。
伝えきれなく、もどかしいです。
このもどかしさを分かち合いたいので、ぜひぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
そんな杏里に恋をし(なんと初恋)、気持ちを浮き立たせる江神が、もうねー。
だんだん角がとれて丸くなっていく過程が自然で、本当におもしろ…いや、甘くて幸せな気持ちにさせられます。
後半あたりでは、最初の頃のふてぶてしさが跡形も無い状態。
もう一度アタマから読み返して「こんなオトコが、あんな感じになっちゃうんだぜ…」と思わず遠い目になってしまいました。
杏里と江神は、互いに手と手を取り、未来を共に生きていけるんだろうなと確信できる、とてもスッキリとしたラストでした。
社交ダンスの描写が随所に織り込まれ、華やかな印象の残る作品です。
夕映先生は、文章が丁寧で読みやすい。
そして、読者サービスもマメな方だった。
この作品のSSは、ブログに投稿されています。まだ閲覧可能。
★『王様お手をどうぞ』SS
http://yueinfo.blog.fc2.com/blog-entry-60.html
クリスマスには素敵なダンスを
★王子のキスと王様のキス ―『王様、お手をどうぞ』SS
http://yueinfo.blog.fc2.com/blog-entry-34.html
こんなに面白い作品を描いていた夕映先生が、突然亡くなったのは、昨年。
最初は、王様の攻めがスパダリ的で引っ張っていくのかと思いきや、受けの杏里がおっとこまえ!
江神は傲慢な王様で由緒ある家を背負っているが、後妻の息子としての苦悩も、家の事業も色んな見えない鎖に縛られている。杏里はプロのダンサーとして江神のいる大学のクラブの指導をしにいくのだが、最初は険悪な関係から始まる。
社交ダンス界では男同士のダンスはマナー違反として避けられているが、結婚前の男女が接するのはしたない、とのことから杏里と江神がペアになってダンスを踊ることに。
ここで杏里は江神のことを特別に思うようになり始める…
この世界観ってキラキラしていて上流階級の話になるから情景を妄想しますが、それが素敵ですー。
攻めのエスコートはお金持ちのそれですが、受けの方は外交官の息子なので、普通よりは上流でもまぁ一般市民。でも受けの方がしっかりしていて(海外が長いせいもあって、めっちゃ自己主張、はっきりしている)何なら精神的には攻めなんちゃうか、くらいの。二人のパワーバランスの描き方が良いんです。
杏里によって江神が良い意味で変わっていくのが萌。夕映月子さんのブログはまだオープンなので、そこで読めるSSも是非堪能して頂きたいです。
良家の子弟のサロンのような大学の社交ダンスクラブを舞台に繰り広げられる、尊大な王様とやんちゃな王子のラブストーリーでした。マイナススタートの出会いから、なにかと挑発しがちな二人が、徐々に気持ちを通い合わせていく、お金持ちな上に見た目もいい、でも性格に難アリな攻と、優美な見た目のわりには思ったことをガンガン口に出すチャキチャキした受。攻より受の個性的なキャラに魅力を感じました。海外を転々としてきた幼少時代の影響なのか、人間関係において、誰にでもオープンマインドだけど、実は慎重という複雑さがあり、感性豊か(やや直情的)で努力家、とっても負けず嫌いという、なかなか手強そうで攻の狩猟本能を刺激するタイプとお見受けしました。
真逆な個性で衝突しがちな二人が、ときに甘くなる場面の官能みがたまりませんでした。夕映先生の繊細で丁寧、美しい文章が印象的でした。書き下ろし、”プリンス・スワロウテイル”で、しばらくぶりの再会、江上邸の四阿の逢瀬の場面はめちゃくちゃエモかったんですよね。全能の攻が自由な魂の受に屈服するんですw。大好きすぎるやろ~~とニヤケが止まりませんでした。攻が受の筋肉質な背中に執着して愛撫するところは、フェチ感あってよかったです。
また、リバにはならないのですが、受(負けず嫌い)さんが毎度”俺がこっちなの?”って確認するところが、めちゃくちゃ性癖にささりました。”同じ男なのにな~”っていうもっともな理屈で。なんやかや丸め込まれて、結局抱かれてしまうわけですが、許容する受の気持ちこそ愛ですよね!と思ってしまうのでした。