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クールな旦那さまが青年家政夫をエロティックにいじる雇用関係ラブ!
前作の『夜まで待てない』でも思ったのですが、やはり梶ヶ谷先生どんどん良くなっていってるなぁと感じます。少なくとも私は一冊発売されるごとに、どんどん好きになっていっております。
放課後~…や、成長痛の高校生モノで生きていた瑞々しさと、夜まで~…で魅せてくだすったアダルトな風合いを混ぜたものが今作だと感じました。
あとこの『小説家と家政婦』にはとても詰め込んでいらっしゃるな! と思いました。
それを混ぜたか! それも入れるか! なんて思わず口から出ていました。(笑)
BL作品としてのお約束あるあるネタもたんまりです。カンチガイですとかヨコヤリですとか、自慰も奉仕もあります。もう色々詰まっているのでそんな要素も面白おかしく不安になることもなく、安心して読んでいられるんです。
表紙の色味やデザインの通り非常にポップでそして明るい一冊ですから、楽しく読みたい方にはぴったりかな、と!
で、普段はほのぼのBLをあまり好んで読まない自分でも、なぜこんなに楽しめたのかなぁと考えてみました。
たぶん主人公である尚樹のちょっとヌけたところが好きなんだと思うのです。19(そののち20)歳のオトコノコとしての青々しさが良かったんだろうなぁ。2話で酔っ払いになっちゃってるあたりではもう、この子カワイイ! と身悶えていたので、仙石原先生が彼を気に入る気持ちが分かるんです。
年相応のモノの知らなさといいますか(たとえばそれこそ1話冒頭でお仕事そっちのけで雑誌読みふけっているところとか)、そういう点での不安感やちぐはぐさはあれども、お料理を認められたことによって自己を肯定されたのち、一生懸命働こうとしている様子や留守を任されている間に頑張る具合にも好感が持てます。
あと夜の性活に関しましてはどんどん開発されていくのがなんともたまりません。ひとつずつ快感のピースを得るたびに、彼の中の仙石原先生が存在として大きくなっている様子がよくよく分かりました。
尚樹から仙石原先生への恋愛感情?に関しては、なかば強引に……というか、なし崩し的な……節があるため、ふたりが結ばれる過程をやきもき☆しながら楽しむ、というものではありませんでした。その点はあおり文よろしく メイクラブ生活♡ というところなのでしょう。
致し方ありません、なにせ家政夫さんなのですから! 主人に奉公、きみのお仕事!
この一冊では尚樹サイドの心理描写がほとんどですから、仙石原先生の気持ちですとかそういったところは雰囲気を読み取って理解するしか術はありません。(ちらほらうかがい知れるところもございますが、たとえば「なんで尚樹がいいの?」「なんとなく遊んでみよう的なスタートからここへ行き着いたの?」などといった本音を知りたい部分は語られません)
知りたがるのも野暮な話なのかなぁ? とも思いますが、当方としましてはやはり知りたいわけです。
尚樹が作中で、「先生なんで俺がいいの?」と聞くことがあれば知れたのでしょうが、そもそもこの一冊はふたりが正式にくっつくまでのことですし、先生もガムシャラに尚樹を手に入れようとしていたわけでもないため、彼が疑問に感じることもなく温泉での初夜(正式には違うんだろうけれど……初夜!)を迎えました。
ですのでその辺りとか仙石原先生の深いところなどは、あとがきで梶ヶ谷先生が「続きを描かせて頂けるみたいなので~…」と仰っているその「続き」で知れるのかなぁとワクワクして次作を大人しく待ちたいと思います!(ねこじゃらしを無心に振るだろう先生にも期待します)
方向性も【ポップで明るい】へ定まっていて、あちこちにブレることもなく、描き下ろしエピソードでは笑っちゃいました。そう、そして梶ヶ谷先生作品としてはエロ増しだと思います。私イチオシは温泉宿での一晩です。スイッチオン。
カバー下での初期設定もポイント! くよくよさせない!
シンプルでライトな絵柄であるからこそ、このストーリーが非常にマッチしています。
一冊まるまるふたりのお話に、とても満足いたしました。縦結びの可愛らしさよ!
作者買いです。
家事できる男子が大好きで家政夫ものを積極的に読んでいますが、料理以外の家事は得意でない家政夫君でした笑
しかしながら若い故に学習能力も高く、家事を覚えて助手的な仕事も積極的にこなしていく様子は微笑ましかったです。
序盤は、ノンケ尚樹に対して脅迫気味に関係を強要する先生のやり方にスマートさが感じられず、展開にやや無理がある気がしました。
それでもどんどん先生への自分の気持ちの変化に気づいていく尚樹の描写は細やかで、受けが嫌がってないならまあええか…という気持ちにさせられました。
甘々なハピエンに、素敵な読後感をいただきました。
梶ヶ谷さんの作品を読んだのは大分前で、せつない系シリアスの印象があったのですが、この作品はほのぼの脱力系。
大きな事件も起こらず、辛い・切ないなんて無縁のほっこり系です。
だからといって物足りない・つまらないというわけでなく、1話目からぐっと引き込まれ最後までそのまま楽しく読めました。
主人公は掃除・洗濯はダメダメだけど料理は得意という臨時の家政夫・尚樹。
もうすぐ20歳ですが、年齢よりかなり幼く見え、実際子供っぽい性格です。
雇い主はイケメンの人気小説家・元。
組み合わせだけで見たら、割とよくある設定かな?という気もします。
元はゲイで、割と早い段階でそれをバラして半分からかうように「こういうのも家政夫の仕事だ」尚樹を押し倒します。
この作品で気に入っている所は、尚樹が何が何でも抵抗する!というタイプでなく、この人変だなと思いながら収入で自転車を買うため、触られるくらいならま・いっかと単純な思考に流されるところです。
何というか今風の若者というか、(口の利き方がなっていない所も)そこまで真剣に捉えない、一昔前のドロドロした強姦陵辱系展開にならないというフラットさが楽しく、淡々とした脱力系展開が自分にとって非常に魅力的でした。
イチオシなのが表紙の尚樹の表情。作中の尚樹は5割くらいこの表情なのですが、この困ってるけど流されるという表情が何だか楽しく面白かったです。(5割は言いすぎかもしれませんが…)
絵柄がシンプルなのでそこまでえろくは感じませんが、尚樹はお酒でえろスイッチが入るという設定(?)を押しているようでしたので、その辺はもう少しえろ度高く描いてもよかったのではないかと思います。尚樹の隠れ魔性という設定は、正直そこまで…という感じでした。
梶ヶ谷先生の作品って"ちょっと影がある青春"のイメージだったので、新鮮だった。
仙石原(小説家)が家政婦のお仕事の一環と称して尚樹(フリーター)に手を出したところだけは少々よく分かりませんでしたが、全体的に尚が可愛くて面白かった!
キャララフの"美少年"の文字に、美少年受け好きとしては得した気分。
話は家政婦さんモノとしては割と王道かと。尚がちょっとドジっ子で可愛い。ハマる気持ちがわかる。
気持ちが通じ合った後の温泉旅館エッチが最高でした。1R目温泉、食後の2R目正常位、3R目隙ができた尚の背後を…ってエロすぎるぞ先生。
小説家モノ好きなんです。仙石原が売れっ子小説家っぼく無愛想イケメンで偏屈っぽいけど男前なところがよかったです。
ただ最初に尚に前触れなく手を出すのが急だな〜と思いましたが。尚が自分の記事や作品を熱心に読んだりスレていなくてかわいいところが気に入ったんでしょうか。
尚も抵抗はするもののされるがまま受け入れちゃって。
そこから仙石原が顔と言葉ではそっけないのにスキンシップが増えたり行動はすっかり尚を溺愛しているのがおもしろかったです。
でも尚が酔っ払って開放的になっていると見極めて最後までしなかったのがよかった。
尚が仙石原を好きになり、仙石原もそうで…とわかる仙石原が海外出張時のエピソードも萌えでした。
キスシーンの流れ、絵もすごく好きです。
途中、尚の下着に仙石原がダメ出しするところで「セクハラおやじー」と言うのが、え?今頃?!とツッコんでしまいましたw
先生が猫村さんを参考にされた話もおもしろいです。