羊、鹿、鬼──哀しさを秘めた、有角人たち。

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逃げたヒツジの捕まえ方

nigeta hitsuji no tsukamaekata

逃跑羔羊的捕获方法

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表題作逃げたヒツジの捕まえ方

及川英美(ヒデ)
記者
イーライ・サフォード
天才数学者,羊の有角人

同時収録作品キラキラのキミ

望月祐人
高校からの友達,大学生
都筑士郎
ツノが生えている大学生

同時収録作品転校生のツノイ君には角が生えている

角井竜
ツノが生えている転校生
緒方修二
高校生

同時収録作品ニルの湖

高木秋生
屋敷の次男
亡き兄の留学時代の知人
鹿の有角人

その他の収録作品

  • my name (描き下ろし)
  • カバー下:角memo & 各話あれこれ (描き下ろし)

あらすじ

ようやく探し出した謎の天才数学者・イーライは、羊の角を持つ有角人だった。
記者のヒデは、取材を断固拒否する彼をどうにか籠絡しようとする。
だが、居場所を知られたから引っ越すというイーライは、まるで何かから逃げているかのようで……。

作品情報

作品名
逃げたヒツジの捕まえ方
著者
青山十三 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
ISBN
9784829685556
3.8

(111)

(36)

萌々

(38)

(22)

中立

(10)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
22
得点
408
評価数
111
平均
3.8 / 5
神率
32.4%

レビュー投稿数22

ツノ萌えに目覚める

表題作は4話+おまけ、他短編が3つ。全部有角人のお話です。
表題作はとにかく羊角が可愛い!訳アリ博士とそれを追う記者のカプ。逃亡生活を続けるイーライはヒデの策略にハマり、まんまと居候を許してしまうわけですが、お互いがお互いに惹かれて人生の優先順位が変わっていくようなところが良かったです。二人とも反応が大きくて賑やか!
イーライの事情は想像以上に酷いものでした。それでもヒデの受け入れ方が良かったし、逆にヒデの決断に対するイーライの陽気な返しが素敵です。終わり方も明るい気持ちにさせてくれて最高でした。
短編は「転校生のツノイ君~」がすごく印象的。かなり怖くて酷すぎる背景のお話ですが、具体的なところは想像に任せる描き方で、ただただ今後の彼らの幸せだけを願えるエンディング。続きが欲しいようなここで終わって欲しいような、いろんな感情が渦巻きました。
気になったのは、イーライのなんかすごいらしいキス。口の中のつくりが違うってセリフがあるんですが、具体的にどんなキスでヒデを腰砕けにしたんだろう…そこ詳しく絵で見たかったです笑。

0

ツノに萌えたり、悩んだり

「ツノが好き」の一言で、これだけの物語を創り出す青山さんはすごい。
そして「ツノが好き」と言う作家さんに、GOサインを出せる編集さんもすごい。

ツノとの恋、4種です。

【逃げたヒツジの捕まえ方】(4話)【my name】(描き下ろし) 萌
あまたの数学者が挑んでは挫けた「アリス予想」を解いた天才数学者にまつわる噂と、真実を暴いて記者としての地位を確立したいフリージャーナリスト。
信じたい気持ちを利用しようとして、ミイラ取りがミイラに?というストーリー。
一瞬、有角人にビッチ疑惑が湧き上がりそうになる方もいらっしゃるかもしれませんが、描き下ろしまで読んだら、可愛くて一途な恋にときめくはず。

【キラキラのキミ】 萌
ツノが生えた途端にモテ始めた士郎と、ツノが生える前からの友人・祐人。
ツノがあってもなくても、という話。
こうやって、自分自身を見てくれている人がいるって、素敵なことですね。

【転校生のツノイ君には角が生えている】 萌2
これは…、目頭が熱くなる。
転校生のツノイと、隣の席の緒方の話です。
誰とも交わらず、馴染まない。壁の向こうにいるようなツノイの角に興味を引かれた緒方は、あることから次第にツノイと親しくなっていくが…。
「誰もが」興味を持つ。「誰もが」魅了される。
その「誰も」にはなりたくない強い想いが、「誰だって同じ」という諦めを吹き飛ばすというストーリーで、ラストはそこにたどり着くまで捨てきれない一縷の希望だけを支えに生きてきたであろうツノイに胸が締めつけられます。
妄想力総動員でどうぞ。

【ニルの湖】 萌
優秀だった兄が死に、その弔問に来た有角人。
完璧で冷徹に見えた兄の知られざる一面を知った弟は…。
うーむ、短くて妄想に翼が広がりきるにはもう少し!
最低限必要な情報は得られたものの、そこからのラストに気持ちをどう持っていっていいものか悩んで終了してしまいました。
兄目線の回想話があったらすごく萌えそうです。

学者や研究者の話は好きなのですが、表題作はいまいちハマりませんでした。
その代わりにツノイ君!
こちら、おすすめです。

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童話のような美しい短編集

青山先生初読みです。
最初、少しガチャガチャっと進む?印象だったけど、テンポ良く読めた。

しれっと有角人とあり…何?と思っていたら中盤で説明あり、そういうことなのねと。
(事前情報入れずに読むので。表紙見たらわかるんですけどw)

キスとか、絡みのシーンが流れるような線と絵できれいだった。
いい攻めと受け。
お似合いですね。

他3本も全て、いろんな角が生えた人が出てきた。
角の本だったw

どれも、きれいな童話のような恋のお話でした。

0

美麗

切ない話多めで性描写が控えめな印象
ケモノ耳やモフモフに注目した作品は多いけれどこの1冊の主役はツノ
ツノ好きを公言している青山十三先生のツノへの愛とこだわりは半端ない
ツノの美しさや種類、生え方から伝わってくる
世界観も作り込まれていて短い話でもちゃんと入ってくる
表紙の美人さんで表題作に登場するイーライさんのツンデレや骨格が最高
同時収録作の「キラキラのキミ」士郎の生え変わったばかりの小さいツノもよかった
ツノの魅力が存分に味わえる1冊でした

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角の悲哀

表紙が美しいですね。クールビューティーかなと思ったのですが、とっても可愛い草食系舐めんな!な羊さんでした。

記者のヒデとの攻防。イーライが可愛くて。事情があり居所を世間に知られるわけにはいかず絶対に取材は受けないと。
ヒデもどんどんイーライにひかれていき、いつもなら口説いて落としてでも取材するのに今回はやめておきます。
イーライやコニアの事情も気の毒ですがなかなか駆け足気味でした。
ヒデにならとイーライが取材を受けようとしたところが健気で。最後は追い付いて一緒にいられるのかな?

他の短編も角があるから研究対象にされたり急にモテだしたり伝説があったりさまざまなお話でした。

角BLってジャンルも良さそうですね!想像が広がります。

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