• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作甘い牙

高嶺恢
会員制高級クラブの経営者
弓川和哉
学習機器メーカーの派遣社員

その他の収録作品

  • あとがき 火崎勇
  • あとがき 乃一ミクロ

あらすじ

派遣社員の弓川は、ある日会社の帰り道にひょんなことから狼のような大きな犬を助ける。
すると後日その犬の飼い主だと名乗る男・高嶺から食事に誘われた。
高嶺は高級レジャー施設の経営をしていて、高嶺の店で摂待を受けることになった弓川。
目の前に現れた高嶺は野性的で魅力的な男だったが、
そんな高嶺から「君を気に入った。また会いたい」と言われてしまい…!?

作品情報

作品名
甘い牙
著者
火崎勇 
イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796407144
3.1

(27)

(2)

萌々

(10)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
7
得点
80
評価数
27
平均
3.1 / 5
神率
7.4%

レビュー投稿数7

受けの言動が鼻につく

受けが好きになれませんでした
序盤、ストーキングをしてくる同性の上司の意識を逸らそうと
彼に好意を寄せる女性の同僚を巻き込もうとしたところでまず引いて
それからもちょいちょい「あれっ?」と思う所があって最後まで好きになれませんでした
謙虚で優しくて欲が無くて、自分の心の醜い所も自覚してる
いい子として描かれてるんだろうというのは分かったんですが…

攻めはテンプレな
『人間不信の人嫌いだが受けの純粋さに触れて惹かれ、受けにアプローチする』
タイプのお金持ちの男前で
想像したままなんの捻りもなくストーリーが行くので
攻めかっこいいーと思うこともなくラストまでたどり着いてしまいました

わんこは可愛かったです
モフモフしたい

2

受けがもふもふを堪能するお話

派遣社員の弓川(受け)は上司の宮尾のセクハラやストーカー行為に悩んでいました。派遣社員であるため、解雇が怖くて相談できる相手もおらず困っていたところ、とうとう襲われてしまいます。そこを狼のような犬が助けてくれました。が、狼犬がさらに宮尾を襲うとする上、首輪もしていないのでので、処分されるのを恐れた弓川は狼犬を保護します。すると、狼犬の飼い主という人が現れ、犬を助けたお礼にと自分がオーナーを務める高級クラブに招待してくれます。
狼犬ウォルフに気に入られた弓川はその飼い主である高嶺(攻め)にも気に入られクラブへ無料招待される権利をもらいます。高級クラブは自分の身の丈に合わないと断ろうとするのですが、すっかり気に入ってしまったウォルフに会いたいため厚意に甘えることにするのです。そして、ウォルフに自分の悩みや生い立ちなどを話して聞かせるのでした。高嶺と食事をしウォルフと話しをするのがとても楽しみになってきたころ、長期出張に行っていた宮尾が帰ってきます。もっと、自分を強くもって宮尾を拒絶しなければと気持ちを新たにします。


弓川は会社経営をしていた実家が連鎖倒産をしてしまったため、無職になってしまい派遣社員として働いています。分をわきまえており、人からの厚意を当然と思わず感謝しそれに対して自分も返そうとする誠意のある人物です。そのため、分不相応なものには拒絶反応をしめしてしまいます。人に頼るのを良しとせず、出来るだけ自分で何事も解決しようとするので、とても好感が持てます。

高嶺は題名と表紙イラストからネタバレしている感がありますね。人間の醜い部分を見て育ったせいで人間が嫌いです。初めはウォルフに会いにクラブに遊びにくるのを遠慮する弓川に恋人になろうと誘うのですが、宮尾に襲われたばかりで拒絶する弓川に気を使い、友達になろうと誘います。

話的には王道です。王道は安心して読めますよね。ただ、少しストーリーが王道部分だけで終わったよう感じがしないでもなかったので、もう少し追加の展開があればよかったな。Love度も少なかったため、さらっと読んでしまって印象に欠ける話になっているように感じます。ラブラブじゃなくてもいいから、もっと高嶺が弓川に固執するところをみせてくれるとか、絡みがもっと濃いとか、Love度がもっとあったらよかったです。あとがきにあった妄想を文章にして読ませて貰えたらきっと満足できたんじゃないかな。

2

そのまんまネタバレ

1冊丸ごと表題作です。
内容は、表紙イラストもですが、帯に書かれている「肉食系オオカミな経営者×平凡会社員ーー見初められる身分差ラブ!」の文句そのままです。

この作者様の作品は、カップルのどちらかの目線で進んでいく形式で、その主人公は感情の起伏が激しいというより、根底に冷静な部分を残していて物事にあたるというタイプが多いと思っています。

この作品の弓川(受け)もそんな感じで、ストーカー上司の宮尾に迫られて困りながらも、ただ狼狽するわけでなく何とか自力で対応をしようとしますし、知り合った高嶺(攻め)にも必要以上に頼ろうとしません。そのうえ狼犬好きで裏表のない弓川を高嶺が気に入るのも納得ですし、読んでいても好感が持てます。

ストーリーは二人の恋愛に、ストーカー対応、高嶺の正体が絡んだものですが、序盤でラストまで展開が読めてしまいます。私が唯一気になったのは、高嶺やその一族が宮尾を殺してしまうのではないかという一点だけでした。

先の見えない展開にハラハラどきどきはしませんが、その分安心して読める作品です。高嶺は狼から人間に変身できるので、獣耳や尻尾の途中状態ということはなさそうで、作中でももふもふとのエッチはありませんでしたので、そういうのを期待されると拍子抜けになります。

3

素敵なスーパー攻め様見っけ

「シンデレラ」物語的な、ザ・女の子の夢BL版。
お金の事で苦労している健気な受け。でも表裏なく誠実に生きています。職場の上司(男)からストーカーまがいのセクハラを受けて、それでも泣き寝入ってます。そこに現れるセレブ臭プンプンの、でもちっとも嫌味じゃない大人の男。すっかり受けに感情移入して、攻めに憧れてしまいます。優しくて、包容力があって、しかもミステリアス。その上、重要登場人物?の大型犬ウオルフ。私はネコ派ですが、こんな犬様なら……!
その憧れの君から求愛されるロマンチック展開。甘くって夢が叶う疑似体験的な面白さを感じました。

6

わんこもふりたくなりました

わたしの中では限りなく神に近い萌え×2です。
あとがきは最後に読みましょうとみなさん書いてくださってるのに、違うところでネタバレを見てしまいました…。
でも、大丈夫でした!!
でもでもこれから読まれる方はやはり何も知らずに読んでください。

派遣社員の弓川がセクハラストーカー上司に公園で襲われているところを大きな犬に助けてもらったところから、高嶺と知り合います。
この高嶺がもういいんですよ。
俺様傲慢なのかと思っていたら、そんなことなく、弓川のことを大事に思ってくれていて。
強引だけれども、弓川の言うことをきちんと聴いてくれるひと。
そんな高嶺に惹かれていく弓川なんですが。
もう謙虚で健気でセクハラストーカー上司をなんとかかわして頑張ろうとする姿はホントにもう…。
そんな弓川の癒やしが大きな犬ウォルフと高嶺との交流でした。
わたしもウォルフもふもふしたい…。

セクハラストーカー上司はホントに傲慢で自分が正しいと思っているような男で、読んでて好きになれる要素は何ひとつありませんでした。
なのでラストはm9(^Д^)ざまぁwwwwwwってこんな顔文字使ってやりたい感じでした。
高嶺の会員制高級クラブの従業員・落合さん、最初おじさんだと思っていたら、麗しい姿の挿絵で申し訳ありませんでしたと謝りたくなりましたw
あとがきのあとにあるイラストがとても微笑ましかったです。

6

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP