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表題作花は陽に向かう

若宮瑛士,ドイツ帰りの実業家で幼馴染み
八雲藤緒,元華族の高級娼婦,21歳

その他の収録作品

  • 刻印の夜
  • あとがき

あらすじ

華族の八雲藤緒は、十七歳のときに家の負債の為に娼館に売られる。以来四年間、女の装いで客をとらされ人形のように生きていた。そんな藤緒のもとに、ドイツで成功し帰国した実業家、若宮瑛士が客として訪れる。若宮は清い頃の藤緒を知る年上の幼馴染みだった。その若宮から欲望を向けられた藤緒は反抗心を芽生えさせるが、情熱的で巧みな若宮の愛撫に逆らいきることができず――。書下しSSも同時収録。

作品情報

作品名
花は陽に向かう
著者
西野花 
イラスト
門地かおり 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778117955
3.4

(21)

(2)

萌々

(7)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
70
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
9.5%

レビュー投稿数6

再会ラブ

遊郭物で、ベースは再会ラブになるのかな。
高級娼館で初恋の相手と客と男娼として再会し、少しずつ時間を取り戻していく2人のお話でした。


華族の次男として育った受けは、借金のために高級娼館へ売られます。華族としての誇りを打ち砕かれ、淡々と客を取る日々。そんなある日 客として訪れたのは、まだ華族として生活してた時に親交のあった攻めでした。ほのかな想いを抱いてた相手に見られたくない場所での再会。1度は何もせずに帰った攻めでしたが再度訪れてーーー。


見目麗しい男娼が身請けされる王道の展開。
この本のポイントは
・受けである男娼が華族・子爵家の子息であること
・攻めは最初から助けるために娼館に出向いていた
という点でしょうか。
高級娼館から始まるひたすらエロエロエロい内容なので、
身請けもののテンプレだなぁと最初は読み流してしまったのですが、
再読するとちょっと印象が変わりました。

不器用にすれ違った初恋を今度こそはと懸命にやり直しをしようとする攻めと
堕ちた身で全てを諦め、疑心暗鬼に襲われながらも、初恋の相手の誠意を信じようとする受けと。
ぎこちなく初恋のやり直しをしているかのような2人のストーリーに感じました。

…とはいえ。
取り立てて派手な山場がなかったのがサラリとしてて少し残念。
喧嘩やすれ違いもあるのですが、あまり萌えの琴線には触れませんでした。
攻めも受けも言葉が足りないだけで、内容的にはすれ違うほどじゃないよな…と。。。

あと、書き下ろしを入れる場所にショック!!
なぜにハッピーエンドの後に後味悪いもの差し込むんだろう…。
どうせならプロローグとして一番最初に書き下ろしを入れても良かったんでないか?(´‐ω‐`)

初恋キーワードは良かったけど、何かが残念な読後感。
一読した時は中立評価でしたが再読で印象が変わったので評価は萌え。

門地さんの挿絵はアングルがとっってもエロかったです///

2

遊郭もの

旧版も買っているのですが、どうしても門地さんの
イラストで読みたくて買い直し(´艸`*)
いや~堪能いたしました。
美麗なのもさることながら、エロかわ☆が止まらない!
おいといて
お話はと言いますと、華族の子として産まれた受なのですが
財政難に犯された家がなんと息子を遊郭へ売り飛ばすという暴挙。
それをも受け入れて、遊女へと身を落としていくのですが~
というところから始まります。
ここの主人が、客を取らせた後に「ちゃんと仕事をしたのか」
確かめるプレイが何とも気持ち悪くて良いww
しっかり仕込まれた身体はちょっとした無茶をも
受け入れてしまう。
華族というプライドを捨て去り身をやつして男に身体を売る。
素敵☆☆☆
そんな最中、昔馴染みな男が現れて~からが恋愛ポイントですかね。
後半、ちょっとした受の暴走がありつつも
全体的には平和的なお話だったかなと思います。
あんまり痛いこともなく、とろけた体は甘くしつこく嬲られて。
エロカワ満載で満足です。

巻末。
売られてきた受の体を寄ってたかって
柔らかく仕込んでいく下りが描かれております。
モブ姦が素敵でした。主人だけじゃなく、他の男衆に
回されるところまで見たかった(ぉぃ

2

エロシーン多めながらも話は王道なのだ

家の借金を背負い娼婦となっていた藤緒は、四年ぶりに再会した若宮に身請けされる。

過去に面識があった若宮に対しては、最初は子供心が抜けきらない理想を押し付け気味だった藤緒だが、そんなわだかまりも早いうちから溶けているのですれ違い度も少ない。
特に攻めの若宮が、地位や財力を持っていながらも藤緒に向かって「俺はただの男だ」ってストレートに言い放った事で、二人の関係を拗らせないつもりなんだなって展開が伺えた。

話のほうは御都合主義ながらも王道に沿った内容となっているが、作者が西野さんとなるとどうしてもエロ描写のほうに気を取られがちになってしまうところ。
この話でも一冊通して娼婦として仕込まれた藤緒が若宮からの執拗な責めに身悶えまくっている。

でも西野さんの小説を読み慣れてくるとこの位の描写は平常運転だと思えてくるし、今回の話は早々と二人の関係が落ち着いているからエロシーンが多くても淡々と受け止めて読めた。
藤緒の身体を調教した娼館の主・石見も本来なら憎まれてもおかしくない存在なのに案外いい人だったりするから、受けが陵辱されていても悲壮感が薄れている。

華族制度のある時代に不遇な境遇の受けが地位や財力のある攻めに見出されて生活環境が一変、やがて攻めと共に欧州に旅立つって、これもシンデレラストーリーになるのかな?

ただ、話があっさり目に感じたせいで攻めと当て馬はもう少し曲者っぽくてもいいかも、って感じはしたかな。

1

まあ、主人公が幸せならいいか。

時代物みたいだし、表紙の赤が綺麗だったので購入。
遊廓ものだったのですね。少し前にマイブームだった時には気づきませんでした。
借金の方に娼館に売られた主人公が、初恋の人と再会し身請けされるという、筋は至ってオーソドックスでした。もう少し何かあるかな?と思ったけれど、特に大きな事は何もなかったです。
二人のすれ違いというにはそれも微妙だったのですが、それよりも攻めを優しい人にしたいのか俺様にしたいのか中途半端な感じで掴みづらかったです。
紳士なら紳士で最後まで全く手を出さない方が、個人的には好みです。娼館にいた子を、いくら好きだからって身請けしても毎日相手させるというのはどうなんでしょうねえ。

まあ、主人公が幸せならいいか。

エロばかりなので、そういうのがお好きな方にはいいかもしれません。エロも話も!っていう私と同じ人には色々物足りないかも。
初読みの作家さんですが、レビューを見る限りエロが売りの方なのかしら。

1

乳首責め

遊郭物になるのかな。
いっぱいエロい。
家の負債のために娼館に売られた主人公。
夜は娼館の客のモブおやじ、翌朝は妓楼主に責められ、再会した幼なじみに身請けされてからはベタベタねっとりと愛されと、とにかくこれでもかっていうくらい、夜毎日毎。
また、門地さんの挿絵がモロエロい。
最近のコミックだとかなり修正が入っちゃうような構図でも、描いてから修正しましたって感じさせないような上手い感じの書き方で、さすがです。
お話は、ちょっとしたすれ違いはあっても最初から両想いの二人が愛を貫いてドイツへ旅立つハッピーエンド(出航するやいなやの船中でのエチ付き)で、ラブエロをたっぷり楽しめる。
と、最後まで充分エロかったが、おまけの書き下ろしで、娼館に売られてきたばかりの頃のモブ調教まで入っている大サービス。
こういうエロたっぷりのセックスファンタジー系のBLは小説で読む方が好きだわ。

4

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