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「恋する鉄面皮」の1巻は文句なしの神作だったのでこちらも読んでみたんですが…以下の理由でいろいろとご都合主義に感じてしまい、趣味ではありませんでした:
・赤の他人から→友人へ→そして恋人同士になる過程が超爆速で、なおかつお互い一体どこにいつ惹かれたのかが良く分からなかった
・大の男が何度も泣きすぎ…(攻め:5回、受け:1回)
まるで女性同士のCPを見ているようでした。
・たかが失恋で大学進学をあきらめる
その後の人生を大きく左右するであろう決断を、恋愛だけの理由でそんなに簡単に下すんですか…この部分が非常に子供っぽく感じてしまいました。
これは完全に私の好みの問題ですが、恋愛以外に大切なものや打ち込めるものが皆無の人に、キャラとしての魅力は感じられませんでした。
・平手打ちがマジで意味わからない
・住宅街なのに流しのタクシーがたまたまそこにいて、手を挙げてないのに止まる
(まぁ別の客を送り届けた後だったのかもだし、我々に見えないところで攻めが手を挙げてくれたのかも?)
・湯舟で自分の穴に指を出し入れするのはさすがに衛生面が…
ところどころバランスは気になりましたが、全体的に絵がキレイなのは本当に素晴らしいと思います。
その点だけは満足でした。
以上、星評価だけしてレビューを書かないという選択肢も考えたのですが、低評価の理由としてここまで網羅しているレビューがなかったのでこうして形に残すことにしました。
「直情の嵐」に続き中田先生2作目です。
目の描き方が変わりましたかね。相変わらず絵がきれいです。
お話は…なんだかどこかで見たことあるような特に取り立てて何かが起こるわけでもなく、付き合うまではスムーズだったけど、それからがお互いのコンプレックスやら何やらでぐるぐるぐるぐるします。
これが、至って普通というか、暗いというか、辛気臭いというか(すみません他に言葉が浮かばず)恋愛においての、よくある不安を抱えて伊園兄を勝手に仮想敵的な存在につくりあげあれやこれやと悩むという。
解決方法も至って普通w
自分の気持ちを素直に伝える。はい、そしたらうまくいきましたとさ、めでたしめでたし。というお話でした。私にとってはw
登場人物全員善人。
(モブ除く)
終電を逃した大学生にお金を貸したのが出会いで、実はその子は前に好きかもしれなかった男の弟。
わんこ系とキレイ系のすっきりしたお話でした。
攻めの兄がめちゃくちゃいい人で、人たらしっていうんですかね、
そういう描かれ方。
弟もまっすぐ育ってきたいい子。兄がそうなら多少すれてもいいところ、全然擦れなく素直な子でした。
ほんの少しのすれ違いはあっても基本的には両片思いって感じで
読後感もさわやかでした。
ただ、ちょっとうまくいきすぎっていうか・・・・
そんなに人は簡単にかわれませんけど、っていう現実があっても
それを忘れられるくらいのものではなかったです。
中田先生の絵柄もお話のつくりかたも好きなので、これからどんどん作家買いしていきます。
好きだった男性に彼女ができて振られてしまった受けと、自分の好きになった人が皆非の打ち所がない兄を好きになってしまうことにコンプレックスを抱いている攻めということで、お互い新たに恋愛をする上でネックのある者同士のストーリーでした。しかも、受けの朝日が好きだった男性というのが、攻めの優の兄・伊園なので、優は余計にコンプレックスを刺激されてしまいます。またこの伊園がとても誠実で好感の持てる男性なので、2人とも彼を悪者にすることもできないんですよね。朝日は優と付き合っていることを伊園に打ち明けても良いものか迷い、優は朝日がまだ伊園に未練があるんじゃないかと自信を持てずにいて、2人の関係はなかなかスムーズには発展しません。
それでも2人ともそんなに感情的になることはなく、内心焦っていても一旦冷静になって考えようと努めるところが良かったと思います。ちゃんと相手の立場に立って考えようとするので、きっとすぐ上手くいくだろうと、安心して読めました。伊園を諦めてからまだ日の浅い朝日が彼のことを時折思い出してしまうのは責められることではないし、朝日からはっきりした言葉ももらえないまま、彼が兄と一緒にいるところを見て優が自信を失くしてしまうのも当然なこと。どちらが悪いわけでもない。ただ、そこで両方が引くのではなく、言葉の足りなかった方が相手を引き止めて関係を修復する。この流れがとても穏やかでした。ワンコな優もセックスには初心な朝日も可愛く、萌えるポイントもしっかりある作品です。
別コミック「不器用なライオン」に、この「リフレイン」の番外編「The Movie」も収録されているのですが、それだけではさっぱり「リフレイン」の内容を思い出せなかったので、こっちも超久しぶりに読み返してみました。
終電逃して手持ちのない青年に、お金を貸してあげたリーマンの朝日。
それがきっかけでその青年・優に懐かれるようになります。
ゲイでノンケ同僚への失恋を一年以上引きずっている朝日は、好きだった男に何となく似ている優に惹かれつつも、だからこそもう近づいてはいけないと思っているけれど……
そこら辺どうなってるの?という思う箇所が二つ。
・朝日の好きだった同僚=優の実兄なのですが、苗字が同じで顔が似てて住むエリアも一緒という時点で、兄弟の可能性を疑わないところが不思議。
・優が好きだった家庭教師=兄の婚約者というノンケな優が、ごく自然に男の朝日を好きになるところは、脳内でバイ補足をしないと読めない。
まぁそこら辺に目を瞑って、ワンコ好きの私にとっては、素直でなつっこい優のワンコっぷりや、ワンコが兄にはやっぱり勝てない……と時には弱気になったりするところを愛でる作品です。
プラス、ゲイゆえの俯きがちな朝日視点で綴られているので、気持ちを押し殺しがちだった彼がワンコに出会って「彼を失いたくない」と自ら手を差し伸べるまでになる変化も楽しめる作品でもあります。
描き下ろしの「after days」がエロ甘な作品で、これもなかなかいいんです。
気に入った方は「不器用なライオン」に番外編の「The Movie」が収録されていて、そっちも甘いので是非!
電子でしたら「The Movie」のみ単話売りもしてますよ。