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大好きな安西リカ先生の作品、楽しみにしていました。
先生の作品に多い、幼馴染・同級生もの。
今回もその高校生同級生ものでした。
主人公は美大を目指す受験生二人。
普通の大学を目指す受験生と違って、美大を目指す人たちが通う予備校なるものが出てきます。
専門的な言葉や表現も出てきて、興味深かったです。
ある日偶然出会った性格の全く違う2人が、時間をかけて自然と距離を縮め
いつの間にか好きになっていく・・・
ふとしたときに、そのことに気付いてハッとする。
だけどその好きが友情の好きを通り越して
Loveの好きになっていることに二人共が思い悩む。
どうしても同性であるということが、男女間の恋愛のように
素直に自分の気持ちを伝えることに躊躇してしまう・・
そんな揺れる気持ちをとても綺麗に表現されていて共感してしまいました。
普段は無口でクール、絵を描かせればずば抜けた技術を持つ堂本と
天性の明るさと持ち前の根性で目標に向けて頑張りぬく三島。
その2人の「友達」としての月日と「恋人」としての月日。
どちらの2人も2人らしさが出ていて楽しく読めました。
友達として過ごしていたときの、歯がゆさやドキドキ感。
そして同性であるがゆえに悩む相手に対する想い。
恋人となってからのお互いを思いやる気持ちも素敵なのですが
好きすぎるあまり、独占欲が強くなる堂本の意外な素顔や
増々可愛く、自分の気持ちを素直に表現する三島に好感が持てました。
とにかく甘々な二人なので、「もう勝手にやってなさい」と言いたくなるような場面も多々ありますが
2人共が意外と恋愛経験少ないので、新鮮で可愛いく感じました。
安西先生の書かれる作品は、そこかしこににさらりと良い台詞があります。
今回も大好きな人と切磋琢磨しながら美大受験という大きな試練を乗り越えて
目標に向かって一歩づつ進んでいこうとする高校生が
若者らしい素直な気持ちを言葉にしています。
どの台詞に心うばわれるかは読み手の感じ方次第ですが
クールな堂本と可愛い三島のやりとりに、きっときゅんとくると思います。
少ないですがHシーンもなかなか可愛いです。
普段クールな堂本の意外な素顔や普段以上に可愛い三島が見れますよ。
同級生もの大好物な私は安西先生の次回作も
ワクワクしながら待っています。
買ってよかった!と思える1冊でした。
最終的にはお互いがお互いの絵を元に気にし合い惹かれ合うお話で、
私は話に飽きが来ると、BL作品に関わらずですが集中力が途切れて
読むスピードが落ちたり、休憩を挟んだりと散漫になりがちなのですが
この本は主人公2人の関係やセリフ、行動にイライラムカムカする場面も一切なく気持ち良く一気に読み進めることが出来ました。
ハラハラする場面があるかというと全く逆で
受験を控えた2人がお互い本当に恋したのが初めてという初恋話で
話の流れとしては単調に進んでいくのですが、受験特有のプレッシャーや挫折、スランプに陥ってしまう中での心の葛藤などがリアルで、少し前に自分も経験したことを思い出しては、連君に同感してました。
お相手の堂島は無口でクールなだけだと思っていたら、独占欲強くて連君を大事にしてて、ちゃんと彼氏をしてて、かっこいいの一言につきます。
本当にどちらも相手が好きで好きでしょうがないんだなあ‥と伝わってくるので、きゅんきゅんしながら読み進め、読後はほわほわした気持ちになります。
気持ち良く読め、幸せに浸りたいときにはオススメの本だと思います!
この小説をよみおわってから2週間、違う本を読んでもこの話がちょこちょこ頭の中で出てくるのはなぜでしょう。
壮大な展開でも激しさも一切ないが、後味がよくて気持ちがよかったです。
やっぱり安西先生のこのスタイルが好きだなとつくづくおもいました。
初めて読んだBL小説が安西先生の『好きで 好きで』でした。それをきっかけにすごい勢いで何冊も読んできて、先生の作品はこれで二冊目です。
美大受験生同士の初恋話。
試験勉強の楽しさと辛さ、
目標と夢の重さ、
頑張って感じた達成感と頑張っても伸びないという虚しさ
あまりにリアルな描写に感動しました。
自分の受験勉強を思い出されました…
そしてそこに甘酸っぱい初片思いが加われていて、
青春ですね!
人懐っこいかわいい系の受×いつも仏頂面で男前の攻
一発命中な設定です
安西先生の仏頂面攻には免疫がありませんOrz キュンキュンして仕方がないのです。
不良に絡まれた受をかまって「俺の連れになにしやがった。もう一回こいつに手ェ出してみろ、殺すぞ」って、かっこよすぎてこれはもう降参しかありません。
その一文を何度読んでもドキドキしてしまいます
「ああ、やっぱこの人が好きだ」と何度も自覚する受もカワイイです
そんな硬派な攻が嫉妬する時は最高に胸キュンしました
受は攻を絵の天才と憧れているが、攻は自分のような絵しか知らない男に付き合えるのかを心配している(笑)
小冊子で書いた二人のケンカ事情、ヤキモチしながらも恋人の絵を描いてしまう攻が微笑ましいですね
再読。
美大を目指す二人の様子がアオハル!!って感じで、なんかキラキラしてて眩しいし、若いっていいなぁ……と思う。(おばちゃん丸出し)
コンクールに入選したことで美大を目指すことになった連視点のお話なんだけど、自分の進路に悩んだり迷ったりしつつも、これだ!と決めたらただひたすらにがむしゃらに突き進む姿がもう眩しい。
攻めの堂本は、高校生だけどズバ抜けた画才の持ち主で、近寄りがたい雰囲気を持ってる男。(芸大に現役合格しちゃう才能の持ち主)
だから連は堂本とお付き合いするようになってから、堂本の絵を描く邪魔をしないように……とかあれこれ自制したり、引け目を感じちゃうんですね。
だけど、堂本は確かに絵に関しては天才だけど、絵を描くことから離れたら普通の男なんだ、初めての恋を前にして右往左往してるふつーの18歳なんだと気づくところが毎度読んでジーンとくる。