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頼れる相棒とかわいい弟とのキケンな三角関係!!
Kindle Unlimitedにあったので(もしかしたら期間限定かもですが)高緒先生の表紙からして甘くなさそうだと思って読んだら期待通りでした。
中原先生の作品は全て読んだわけではないのですが、893モノということもあり男臭いキャラ構成とストーリーが他作品よりも濃いと思いました。アングラな世界の男が持つ独特の色気やメンツがぶつかり合うシーン、非情に振る舞いたいのに情に流されてしまうところは胸熱でした。
神評価にしなかったのはブツを「マグナム」と言う攻めに昭和臭を感じでどうしても笑ってのめり込めなかったのと(その書き方は893モノだからわざとでしょうが)、攻めと受けの因縁が色恋ではなく案外まっとうな理由だったので。
読了すれば、このキャラたちなら色恋か否かのギリギリなラインが最高なのは十分承知していますが、恋愛要素を求めてしまう人にはいまいち物足りないだろうなと感じました。
受けが実弟にメロメロなのはすごく和めました。
「うおーっ!滾ったぞ!」
と、読み終わってから確認したら紙の本の発行が2015年なのね。
もっと前かと思っちゃっていました。
だって酒と煙草と、その他何か判らないいかがわしい昭和のかほり。
主人公の鬼島は経済ヤクザ。
受けさんのくせに、勝負の興奮で『男を喰う』。
金は稼ぐし抜け目はないし、若頭にも一目置かれているし。
でも、唯一の弱点が両親の死後、親戚宅に引き取られて真直ぐに育っている医大生の弟、俊平。弟にだけメロメロな所が、いかにもやくざものっぽいのですわ。そしてこの溺愛ぶりがなかなか哀しい。
攻めさんの伏見は、株の仕手戦で若かりし頃の鬼島を敗北させた男。
今は一緒に組んで仕事をしていますが、その過去は謎が多い博徒。
中原さんお得意の『似ても焼いても喰えない男』で、自分の持ち物を「マグナム」と言う(中原さんの登場人物は「マグナム」という単語を口にする率が高いと思うんだが……)。
伏見は鬼島を口説きますが「身内とは寝ない」となかなか鬼島はおちません。
でも、あることをきっかけに2人の体の関係が始まります。
この『あること』も上手いんだな。うん、こういうことがなければ鬼島は寝なかったと思うよ。とても上手いエピソード。
予見不能なしくじりをして鬼島と伏見はピンチに陥ります。
「問題回収の為に伏見を差し出せ」との要求をすんなり飲めない鬼島。
そうこうするうちに鬼島の弱点である俊平が拉致されてしまいます。鬼島と伏見は救出に向かうのですが、怪我をした鬼島を逃がす囮になった伏見は消息を絶ってしまいます。
その後の鬼島の行動ですよ。
これをラブラブと言わずして何と言えばよいのか!
煙草と酒、ガソリンや硝煙、そして血とか、そんな臭いが充満していて解りづらいですが、これとんでもないツンデレラブラブですよ!ビッチヤクザの純愛ですよ!
これだけ盛り上げておいて、ラストの外し方が中原さんなんですよ。
ブラコンがらみの脱力した笑いで、盛大に打ち上げた純愛花火を煙に巻く。
この辺の恥じらいもね、中原さんらしくてとても好き。
あ、最後に。
いたしている最中の『っ』とか『ぁ』とかの小書き文字が激しくエロかったです。
小書き文字に刺激されるとは。
またしても新たな性癖の扉を開けてしまいました……
らぶらぶとかほんわかとかからは程遠い、
男×男のぶつかり合い!
片や頭が切れる上に格闘もイケる頼れる男。
片や黒子も妖艶な色気溢れるこちらも切れ者ヤクザ。
攻の伏見は隠すことなく鬼島を口説き、そんな鬼島を鼻先であしらう鬼島。
同等の立場でぶつかり合う二人は、
無事にBがLの関係になってくれるの?と、
途中ちょっとやきもきしますが、
その辺は鬼島の溺愛する弟君が
ひと波乱起こしてくれます!
今回は主人公二人もいいんですが、
やっぱり稲造のお味噌汁がやたら美味しそうで参りました!
鬼島は周りに恵まれてるなと羨ましくなりますv
オープニングとは打って変わったエンディングが好きですよv
お話的には流石にいい感じに山あり谷ありで
うまくまとめてあるのですが、
どうもイマイチピリッと来ない。
多分、ラブ的なエピソードが物足りないのかな……
いちゃいちゃとかではなく、
二人が背中を預け合うみたいな!
その辺がもう少しあれは×2になったかな、
の「萌×1」で。
中原さん作品を制覇しようと商品詳細も見ずにまとめ買い
この作品は怖かったです。とにかく怖かった
まず表紙からして怖い…攻め悪魔みたいな顔してませんか!?
怖すぎて部屋に置いている間表紙を隠してました
なんちゃってヤクザものではない中身も怖かった
受けはヤクザなのに超絶ビッチで男を喰いまくりですが、まさに『喰う』という表現が正しい喰いっぷりで、頻出表現『喰い締める』が何だか怖くなってくるレベルです
その受けが認めた攻めが平凡であるわけはなく…表紙からして悪魔だし…
受けは兄がやくざであることなど全く知らない弟を溺愛していて、唯一の弱みでもあり、
そこは可愛らしく人間らしくもあるんですが、それ以外が怖すぎて本当もうマジもんのヤクザでした
私はびびってしまって萌えどころではなかったのですが
ハマる人は間違いなくどハマりするであろう良作だと思いました
ハードなヤクザものを求める方にはお勧めです
凄く面白かった!家の積み本から発掘して読んだのだけど、もっと早く読めば良かった…
元々中原一也さんのファンですが、この作品は中原さんの持ち味の男の世界、エンタメ的盛り上がりがとても良く出ていると思いました。
主人公は経済ヤクザの鬼島。真性のネコ、ビッチで男を買って喰う悪癖が止められない。
お相手の攻めは7才年上の仕手師、伏見。
でもこの二人は精神的に凄い攻めx攻め攻防を繰り広げます。そこがすごく面白いし、迫力だし、正に『喰うか喰われるか』の刺激に満ちている。
また、途中の賭博のシーンも良かったです。唯のギャンブル好きとは一線を画すホンモノの勝負師の殺気や、張り詰めた神経の感じるビリビリした興奮が伝わってきます。
いつもは攻め受けを決めるがためだけの攻防には否定的な私ですが、この伏見x鬼島の主導権バトルは刺激的!
神寄りの萌x2です。